JPS6111874B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は欄干パネルを利用して移動手摺りを支
持案内するエスカレータ或いは動く歩道（以下エ
スカレータ等と称する）のハンドレール支持案内
装置の組立方法の改良に関するものである。

従来の移動手摺り支持案内装置は第１図及び第
２図に示すとおり、透明強化ガラス等からなる欄
干パネル１の上端に切こみ１ａを設け、Ｕ形状の
パツキン２に設けられた切こみ２ａと欄干パネル
１の切こみ１ａとが対向するように、欄干パネル
１の上端にパツキン２を被せ、その上からＵ溝３
ａを有するガイドフレーム３を嵌合し、ビス４を
この切こみ１ａ，２ａに挿入してナツト５により
欄干パネル１とガイドフレーム３を確実に締結し
て後、ガイドフレーム３の上方に設けられた溝３
ｂにガイド６を嵌合して構成される。

このような従来の手摺り支持案内装置の組立方
法では、欄干パネルの上端にビス止めの切こみを
設けねばならず、ビスの締めすぎによる欄干パネ
ル破損の恐れもあり、組立作業効率が極めて悪
い。又、決められた空間の移動手摺り７の内周内
にガイドフレーム３を設けて意匠性の優れた手摺
り支持案内装置を構成するためには、極めて小さ
なビスを使用しなければならず、取扱いもやつか
いである。

本発明はこの点に鑑みなされたもので、組立作
業が容易でかつ全体的に小形に構成できるエスカ
レータ等における手摺り支持案内装置の組立方法
を提供することを目的とする。

第３図は本発明の一実施例を示す手摺り支持案
内装置の断面図であり、図中１１は透明強化ガラ
ス等からなる欄干パネル、１２は欄干パネル１１
の上端を被う第一の凹部を有し、該第一の凹部の
左右には上方向に開口部を備えた第二の凹部を有
するように成形されたステンレス等の薄板からな
るフレームで、欄干パネル１１の上縁を緩衝材１
３を介して被うように、フレーム１２の第一の凹
部と欄干パネル１１の上縁を緩装する。１４は凹
状に成形されたアルミニウム押出材等からなる嵌
合部材で、欄干パネル１１の上端にフレーム１２
を被いかぶせその上から、欄干パネル１１の左右
に位置するフレーム１２の第二の凹部にこの嵌合
部材１４を打ち込んで、欄干パネル１１とフレー
ム１２を嵌合部材１４により一体に構成する。１
５は手摺７を直接支持案内する合成樹脂等からな
るガイドレールで、フレーム１２の両端に順次挿
入して取付ける。１６はガイドレール１５をフレ
ーム１２に挿入しやすくするための隙間、１７は
ステツプ（図示しない）と同期して回動する手摺
７との接触抵抗を小さくするための隙間である。

以上述べたような構成であれば、欄干パネル上
端にビス止めのための切こみを設ける必要もな
く、又欄干パネル上端に予め緩衝材を介して薄板
からなるフレームを被せた状態にしておいてから
嵌合部材１４を打ち込んで欄干パネルとフレーム
と嵌合部材により一体構造にするため、緩衝材が
下方に食み出してきて意匠性を損なうこともな
く、さらに、手摺りを直接支持案内するガイドレ
ールはフレームの両端に順次挿入すればすむた
め、極めて容易にかつ小形に手摺り支持案内装置
を組立てることができる。

又、本発明による組立方法によれば第４図に示
すようにフレームの大きさを変え、該フレームを
手摺り下面より適宜突出させて意匠上変化をもた
せることも極めて簡単にできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の移動手摺り支持案内装置の断面
図、第２図は第１図で示す移動手摺り支持案内装
置の構造を説明する斜視図、第３図は本発明の一
実施例を示す移動手摺り支持案内装置の断面図、
第４図は本発明のその他の実施例を示す移動手摺
り支持案内装置の断面図である。 １，１１…欄干パネル、２，１３…緩衝材、７
…移動手摺り、１２…フレーム、１４…嵌合部
材、１５…ガイドレール。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 欄干パネルの上端を被う第一の凹部を有し、
   該第一の凹部の左右には上方向に開口部を備えた
   第二の凹部を有する如くに成形された薄板からな
   るフレームを設け、該フレームの前記第一の凹部
   に前記欄干パネルの上縁を緩衝材を介して緩挿
   し、前記フレームの前記第二の凹部に凹形状に成
   形された嵌合部材を打ち込んで、前記欄干パネル
   と前記フレームを前記嵌合部材により一体に構成
   することを特徴とするエスカレータ等の移動手摺
   り支持案内装置組立方法。