JPS6131030Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は乗客コンベヤの欄干の改良構造に関
するものである。

まず、第１、第２図によつて従来の乗客コンベ
ヤの欄干を説明する。

図中、１は乗客コンベヤの主わくで、２はこれ
の長手両側にそれぞれ立設された欄干、３は主わ
く１の長手縁部に互いに離れて配置された複数個
の固定具、４は主わく１に固定されこれの長手外
縁部に沿つて配置された外デツキ、５は主わく１
に固定され外デツキ４と空隙を隔てて対向し主わ
く１の長手内側寄りに配置された内デツキ、６は
外デツキ４、内デツキ５の両者の対向面にそれぞ
れ冠装状態に装着されたパツキング、７はガラス
製のパネルで、パツキング６相互間に配置され下
端部が固定具３によつて挾持されて立設されてい
る。

すなわち、パネル７を主体として欄干２が構成
され、これの基部が外、内デツキ４，５によつて
形成される。そしてパネル７面との間に隙間が生
じないように外デツキ４、内デツキ５を配置する
ことが製作上困難であるため、外デツキ４、内デ
ツキ５とパネル７と間に空隙が生じるように製作
して、この空隙をゴム製のパツキング６によつて
塞ぐように設計されている。しかし、パネル７面
と外デツキ４、内デツキ５の空隙は長手の全長に
わたつて一定ではなく、またパツキング６も外デ
ツキ４または内デツキ５の端部に対して第２図の
左右方向に変位するためパネル７面との間に不揃
いな空隙が生じ、欄干２の美観が損なわれる不具
合があつた。

この考案は上記の欠点を解消するもので、美観
を呈し容易に製作できる乗客コンベヤの欄干を提
供しようとするものである。

以下、第３図によつてこの考案の一実施例を説
明する。

図中、第１、第２図と同符号は相当部分を示
し、８はＵ字状をなす板ばねからなり外デツキ４
の長手に沿う方向に適宜な幅を有する挾圧具で、
Ｕ字の凹部でパネル７の下端を跨ぎ上部の両端部
がそれぞれパツキング６の溝内に係合されてい
る。

すなわち、パツキング６が挾圧具８によつてパ
ネル７面方向へ押圧される。これによつてパツキ
ング６がパネル７に密着し、パツキング６とパネ
ル７面との間に空隙が生じることがなく、美観の
よい欄干２が得られる。

以上説明したとおりこの考案は対向端面にパツ
キングが装着された外デツキと内デツキとの間に
パネルが配置されたものにおいて、パツキングを
パネル面方向に押圧する挾圧具を設けてパネル面
とパツキングの間に隙間が生じないようにしたの
で、美観のよいものを容易に製作することがで
き、安価であつて美観を呈する乗客コンベヤの欄
干を実現するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は乗客コンベヤの概念側面図、第２図は
従来の乗客コンベヤの欄干を示す第１図の−
線断面図、第３図はこの考案による乗客コンベヤ
の欄干の一実施例を示す第２図相当図である。 ２……欄干、４……外デツキ、５……内デツ
キ、６……パツキング、７……パネル、８……挾
圧具。なお、図中同一部分または相当部分は同一
符号により示す。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 欄干パネルと、この欄干パネル下端縁両側に設
   けられた内および外デツキと、この両デツキの上
   記欄干パネルへの接合端部にそれぞれ嵌合される
   パツキンと、上記欄干パネルの下端と係合して欄
   干パネルを支持し、かつ複数並設された固定具と
   を有する乗客コンベヤの欄干において、 Ｕ字状をなす弾性体により構成され、そのＵ字
   状凹部が上記欄干パネル下端を跨ぎ、またＵ字状
   開口端部のそれぞれが上記各パツキンに係合して
   これらパツキンを上記欄干パネル面方向に押圧
   し、かつ上記並設された固定具相互の間に配設さ
   れた挾圧具 を備えたことを特徴とする乗客コンベヤの欄干。