JPS6324914B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は欄干パネルを利用してハンドレールを
支持案内するマンコンベアのハンドレール支持案
内装置の改良に関するものである。

〔従来技術〕

従来のハンドレール支持案内装置は第１図及び
第２図に示すとおり、透明強化ガラス等からなる
欄干パネル１の上端に切りこみ１ａを設け、Ｕ字
状のパツキン２に設けられた切りこみ２ａと欄干
パネル１の切りこみ１ａとが対向するように、欄
干パネル１の上端にパツキン２を被せ、その上か
らＵ溝３ａを有するガイドフレーム３を嵌合し、
ビス４をこの切りこみ１ａ，２ａに挿入してナツ
ト５により欄干パネル１とガイドフレーム３を確
実に締結して後、ガイドフレーム３の上方に設け
られた溝３ｂにガイド６を嵌合して構成される。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、このような従来のハンドレール支持案
内装置では、欄干パネルの上端にビス止めのため
の切りこみを設けねばならず、ビスの締めすぎに
よる欄干パネルの破損の恐れもあり、組立作業効
率が極めて悪い。又、決められたスペースのハン
ドレール７の内周内にガイドフレーム３を設けて
意匠性の優れたハンドレール支持案内装置を構成
するためには、極めて小さなビスを使用しなけれ
ばならず、取扱いもやつかいである。

このため、第３図に示すように、上方と下方に
向かつてそれぞれ開口部をもつ溝を有するごとく
成形されたステンレス等の薄板からなるフレーム
１２の下方に向かつて開口部をもつ第一の溝に欄
干パネル１１の上縁を緩衝材１３を介して緩挿
し、欄干パネル１１の左右に位置するフレーム１
２の上方に向かつて開口部をもつ第二の溝に凹形
状の部材１４を打ち込んで、欄干パネル１１とフ
レーム１２と部材１４を一体に構成する簡単なハ
ンドレール支持案内装置を出願人は例えば、特願
昭57−229237号において最近提案した。

しかし、このような装置あるいは方法であつて
もフレーム１２はある程度の剛性をもつているた
め、一種類の緩衝材１３を使用して確実にフレー
ム１２と欄干パネル１１とを一体化することが困
難であつた。即ち、フレーム１２の成形誤差及び
欄干パネル１１の製作誤差を吸収するために何種
類もの緩衝材１３を用意して欄干パネル１１及び
フレーム１２に現物合わせの後、部材１４を打ち
込まねばならなかつた。

本発明は上記の点に鑑みなされたもので、一種
類の緩衝材で確実にフレームと欄干パネルを一体
化できるハンドレール支持案内装置を提供するこ
とを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、上方と下方に向かつてそれぞれ開口
部をもつ溝を有するごとく成形された薄板からな
るフレームの下方に向かつて開口部をもつ第一の
溝の底に極部的に剛性を小さくする穴を設け、前
記フレームの下方に向かつて開口部をもつ第一の
溝と、欄干パネルの上縁とを緩衝材を介して遊嵌
し、前記欄干パネルの左右に位置する前記フレー
ムの前記穴近傍の上方に向かつて開口部をもつ第
二の溝には、凹形状の部材を嵌入して、前記欄干
パネルと前記フレームとを一体に構成しようとす
るものである。

〔作用〕

上述の如く構成すれば、剛性の小さいフレーム
の部分に凹形状の部材が嵌入されることから、欄
干パネル及びフレーム等にたとえ製作誤差あるい
は成形誤差があつても、フレーム自体が適当に変
形することにより、確実に欄干パネルとフレーム
を結合させることができる。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例について図面を用いて
説明する。

第４図は本発明の一実施例を示すハンドレール
支持案内装置の断面図であり、図中１２０は第５
図に示すように、上方と下方に向かつてそれぞれ
開口部をもつ溝を有するごとく成形されたステン
レス等の薄板からなるフレームで、下方に向かつ
て開口部をもつ第一の溝の底には極部的に剛性を
小さくするような長穴１２０ａ（切りこみ等であ
つてもよい）を複数個有しており、欄干パネル１
１の上端を緩衝材１３０を介して被うように、フ
レーム１２０の第一の溝と欄干パネル１１の上端
を緩装する。１４０は凹状に成形されたアルミニ
ウム押出材等からなる短い部材で、欄干パネル１
１の上端にフレーム１２０を被いかぶせ極部的に
剛性の小さいフレーム１２０の長穴１２０ａの上
から、欄干パネル１１の左右に位置するフレーム
１２０の上方に向かつて開口部をもつ第二の溝に
この部材１４０を打ち込んで、欄干パネル１１と
フレーム１２０と部材１４０を一体に構成する。
１５０はハンドレール７を直接支持案内する合成
樹脂等からなるガイドレールで、フレーム１２０
の両端に順次挿入して取付ける。１６０はガイド
レール１５０をフレーム１２０に挿入しやすくす
るための隙間、１７０はステツプ（図示しない）
と同期して回動するハンドレール７とガイドレー
ル１５０の摺動接触抵抗を小さくするための隙間
である。

〔発明の効果〕

以上述べたような構成であれば、欄干パネル上
端にビス止めのための切りこみを設ける必要もな
く、又欄干パネル及びフレーム等にたとえ製作誤
差あるいは成形誤差があつても欄干パネル上端に
予め緩衝材を介して薄板からなるフレームを被せ
た状態にしておいてから凹形状の部材を穴が設け
られた剛性の小さい部分に打ち込むことにより欄
干パネルとフレームと部材を容易に一体構造にで
きるため、緩衝材が下方に食み出してきて意匠性
を損なうこともなく、さらに、ハンドレールを直
接支持案内するガイドレールはフレームの両側に
順次挿入すればすむため、極めて容易にかつコン
パクトなハンドレール支持案内装置を得ることが
できる。

又、本発明による支持案内装置であれば第６図
に示すようにフレームの大きさを変え、該フレー
ムをハンドレール下面より適宜突出させて意匠上
変化を持たせることも極めて簡単にできる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第３図は従来のハンドレール支持案
内装置の断面図、第２図は第１図で示すハンドレ
ール支持案内装置の構造を説明する斜視図、第４
図は本発明の一実施例を示すハンドレール支持案
内装置の断面図、第５図は第４図におけるフレー
ム１２０の斜視図、第６図は本発明のその他の実
施例を示すハンドレール支持案内装置の断面図で
ある。 １，１１……欄干パネル、２，１３，１３０…
…緩衝材、７……ハンドレール、１２，１２０…
…フレーム、１２０ａ……長穴、１４，１４０…
…部材、６，１５，１５０……ガイドレール。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 上方と下方に向かつてそれぞれ開口部をもつ
   溝を有するごとく成形された薄板からなるフレー
   ムの下方に向かつて開口部をもつ第一の溝に、欄
   干パネルの上縁が緩衝材を介して遊嵌されたマン
   コンベアのハンドレール支持案内装置において、
   前記フレームの下方に向かつて開口部をもつ第一
   の溝の底には極部的に剛性を小さくする穴を複数
   個設け、前記欄干パネルの左右に位置する前記フ
   レームの前記穴近傍の上方に向かつて開口部をも
   つ第二の溝に凹形状の部材を嵌入し、前記欄干パ
   ネルと前記フレームと前記部材が一体に構成され
   たことを特徴とするマンコンベアのハンドレール
   支持案内装置。 ２ 前記剛性を小さくする穴は長穴であることを
   特徴とする特許請求の範囲第１項記載のマンコン
   ベアのハンドレール支持案内装置。 ３ 前記剛性を小さくする穴は切りこみであるこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項記載のマン
   コンベアのハンドレール支持案内装置。