JPS61118335A - 2,2−ビス(4−ヒドロキシアリ−ル)プロパン類の製造法 - Google Patents

2,2−ビス(4−ヒドロキシアリ−ル)プロパン類の製造法

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JPS61118335A
JPS61118335A JP59238032A JP23803284A JPS61118335A JP S61118335 A JPS61118335 A JP S61118335A JP 59238032 A JP59238032 A JP 59238032A JP 23803284 A JP23803284 A JP 23803284A JP S61118335 A JPS61118335 A JP S61118335A
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JP
Japan
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reaction
propyne
product
catalyst
phenol
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JP59238032A
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English (en)
Inventor
Makoto Imanari
今成 真
Hiroshi Iwane
寛 岩根
Takahiro Sugawara
貴博 菅原
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Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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Publication date
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 葦!立国 本発明は、2,2−ビス(4−ヒドロキシ71J −ル
)プロパン類の製造法に関するものである。
本発明によれば、2.2−ビス(4−ヒドロキシアリー
ル)プロパン類を安価な原料を用いて極めて高い選択率
および収率で製造できるので、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシアリール)グロバン類ヲ経済的に供給することが
可能となる。
本発明の方法で製造される2、2−ビス(4−ヒドロキ
シアリール)プロパン類は、エポキシ樹脂、ポリカーボ
ネート樹脂、フェノキシ樹脂、難燃剤、老化防止剤等の
原料となるなど産業上有用なものである。
先行技術 2.2− ヒス(4−ヒドロキシアリール)プロパン類
%lc2.2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン(以下ビスフェノールAと略記することがある)の製
造は、アセトンおよびフェノールを原料とし酸触媒の存
在下反応させて行われている。
この方法では、反応生成物中に副生ずる2、2−ビス(
2,4’−ヒドロキシフェニル)フロノ(ン(以下0、
p′−異性体と略記することがある)を酸触媒およびメ
ルカプタン類の存在下異性化反応させて目的とするビス
フェノールAを90%以上の選択率で製造することがで
きる。
しかし、上記方法は反応時水が生成するので目的物の分
離・精製が困難となる欠点がある。この欠点を解決する
方法として、ドイツ特許!1.161.284号明細書
には、フェノールとプロピンおよび/またはプロパジエ
ンとを強酸性陽イオン交換樹脂を触媒として用いて反応
させてビスフェノール人を製造する方法を開示している
上記ドイツ特許には、原料のプロピンおよび/またはプ
ロパジエンは希釈剤なしに用いられておシ、強酸性陽イ
オン交換樹脂として具体的に例示され又実施列で使用さ
れているものは、細孔の無い謂ゆるゲル型の”DOWE
X−50−W’又は”’DOWEX−so”である。こ
の為に、ビスフェノールAの収率が8〜57%と低く、
かつ選択率に相当すると思われる反応粗生成物中のビス
フェノールAの濃度も18.2〜70.9%と低かった
この反応成績は、前述のフェノール−アセトン法で達成
されるビスフェノールAの選択率90%以上に比較して
著しく劣り、又、プロピンおよび/またはプロパジエン
を希釈せずに高fIk度のままで用いるのでこれら原料
化合物が爆発性を有することによる操作の安全上の問題
がl)、かつこの原料が純粋のプロピンおよび/または
プロパジエンを用いる為に経済的に不利である等の為に
、上記ドイツ特許の方法が無水条件下で反応を実施でき
、その為に装置の腐食の問題が解決され、また目的物の
分離・精製が容易になるなどの利点が活かされず、工業
的に優れた方法とはなっていないのが現状である。
解決すべき課題 本発明者らは、上記ドイツ特許に開示されている方法の
欠点を解消することを課題とし、更に、原料としてプロ
ピンおよび/またはプロパジエンが希釈された状態で含
有されているナフサ分解物の留分、即ち従来は燃料とし
ての用途しか無かったナフサ分解物の精製工程であるプ
ロピレン蒸留塔塔底物を原料の一つとして用いると、工
業的に有利(安価)に目的とする2、2−ビス(4−ヒ
ドロキシアリール)プロパン類が合成できると考え鋭意
検討を行った。
尚、上記プロピレン蒸留塔塔底物は、プロピンおよび/
またはプロパジエンを含有するが、これらの他にもプロ
ピレン、プロパン、インブタン、ブタンなどの混合物で
ある。この中でプロピレンはそれ自体がフェノール類と
反応しインプロピルフェノール類を与えるので目的物で
ある2、2−ビス(4−ヒドロキシアリール)プロパン
類の収量を低下せしめる原因となるので、このプロピレ
ンの反応を低く押える必要もあった。
発明の要旨 本発明は、水酸基に対するバラ位が置換されていないフ
ェノール類と、プロピンおよび/またはプロパジエンを
含有するナフサ分解物の留分とを触媒の存在下反応させ
て2,2−ビス(4−ヒドロキシアリール)プロパン類
を製造する方法において、触媒が少なくとも100Aの
平均孔直径を有するジビニルベンゼン架橋スルホン化ポ
リスチレン型陽イオン交換体であシ、反応がプロピンお
よ融点以上70℃以下の温度範囲で行われる第一工程と
、該触媒の存在下等一工程で得られた反応混合物中の副
生物であるオルト置換体をパラ置換体に異性化させる第
二工程を有することを特徴とすル2.2−ビス(4−ヒ
ドロキシアリール)フロパン類の製造法を提供するもの
である。
jしじU凱i 本発明の方法によれば90%以上の選択率で2゜2−ビ
ス(4−ヒドロキシアリール)プロパン類を製造できる
。即ち、安価なナフサ分解物中のプロピンおよび/また
はプロパジエンを使用でき、これにより従来のアセトン
−フェノール法より経済的に優れる2、2−ビス(4−
ヒドロキシアリ−ル)プロパン類の製造法が初めて提供
された。
l肌ΩΔ生姐五豆 本発明に用いられるフェノール類は、水酸基のパラ位が
置換されていないものであって、フェノール及び01〜
IIのアルキル基、ハロゲン等をオルト位および/また
はメタ位に有するフェノール類である。たとえば、0−
lm−クレゾール、2,6−キシレノール、m−キシレ
ノール、2−t−ブチルフェノール、2,6−ジーt−
ブチルフェノール、0−lm−クロロフェノール、2.
6−ジクロロフェノールなどである。
本発明に用いるグロビンおよび/またはプロパジエン含
有するナフサ分解物の留分とは、ナフサ分解物の精製工
程であるプロピレン蒸留塔塔底物であってこの中にはプ
ロピンおよび/またはプロパジエンの他にプロピレン、
プロパン、イノブタン、ブタン等が含まれる。このナフ
サ分解物の留分中に含まれるプロピンおよび/またはプ
ロパジエンは、安全上及び経済上の理由からその組成は
限定されたものとなる。有利に用いられる組成はモル%
でプロピンおよび/またはプロパジエンが10〜70%
(プロピンとプロパジエンの比は特に制限が無い)、プ
ロパンは30〜90%、プロピレンはプロピンおよび/
またはプロパジエンの合計の10モル%以下、イソブタ
ンとブタンは合計で0〜5モル%である。゛ ここで、プロピレン濃度はプロピンおよび/またはプロ
パジエンの合計の0.01〜10モル%を用いることが
好ましい。この様な留分はナフサ分解物の精製工程であ
るプロピレン蒸留塔塔底物から直接得られることもある
が、該塔底物は多くの場合これ以上のプロピレンを含ん
でいるので、これから加圧蒸留によジプロピレンを除く
必要がある。
しかしプロピンおよび/またはプロパジエンは、濃度が
高い徨又は圧力が高い程爆発し易くなるので、圧力、濃
度には自から限界がある。プロピンおよび/またはプロ
パジエンの濃度が高い程低圧でも爆発するので、この加
圧蒸留工程の操作条件は、こうした点を考慮して決定さ
れる。
一般にはもともと含まれているプロパンを希釈剤として
用いるのが経済的に好ましい。沸点はプロピレンが最も
低く、次いでプロパン、プロピンでプロパジエンが最も
、/lIF点が高いので、前述の方法によジプロピレン
濃度が低く且つプロパジエンおよび/またはプロピン濃
度も安全域でらる留分をとることができる。しかし、こ
こに於てプロピレン1ioo%カットすることは経済的
にはかなり困難であり、微量のプロピレンの混入は避け
られないのでこうした経済的観点からプロピレンの下限
が存在することとなる。
プロピレンをプロピンおよび/またはプロパジエンの合
計の10モル%を越えて存在せしめると、不用なイソプ
ロピルフェノール類が増加するという不利を招く。好ま
しくはプロピンおよび/またはプロパジエンの合計の5
モル%以下のプロピレン濃度にする。こうするとプロピ
レンが存在するにもかかわらず殆んどイソプロピルフェ
ノール類の生成を防止することができる。しかし例えプ
ロピレン濃度がやや高く10モル%を越えても、本発明
の方法によればプロピレンの反応生成物はインプロピル
フェノールにとどます、2.2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)プロパンのイソプロピル化物の生成は無視し
うる程度であって、このイソプロピルフェノールは蒸留
によシ容易に分離できるので、目的化合物であるビスフ
ェノール類の製品純度を悪化せしめることは無い。
本発明の方法においては、グロビンおよび/またはプロ
パジエンの合計1モルに対し3〜20モルの上記フェノ
ール類を用いる。好ましくは4〜12モル、特に好まし
くは5〜7モルでちる。このモル比は小さい程単位反応
容積および単位時間anの2.2−ビス(4−ヒドロキ
シアリール)プロパン類の収量が増すので好ましいが、
3モル未満では副生成物が増加する。即ち、目的物であ
る2、2−ビス(4−ヒドロキシアリール)プロパン類
の選択率が減少し、また反応混合物の粘度が高くなりす
ぎるなど好ましくない。
上記目的物の選択率は、上記モル比が大きくなるとそれ
だけ高くし得る様になる(この点は前述の先行技術であ
るドイツ特許第1161284号に記載された結果とは
異なるものである)が、単位反応容積および単位時間当
りの目的物収率が低くなるので限度がある。
本発明に使用する上述の7エノール類及びプロピンおよ
び/またはプロ゛パジエンを含有するナフサ分解物の留
分は、実質的に無水のものが好ましい。具体的には、こ
れら原料化合物中に2重量%以下、好ましくは0.2重
量%以下の水分量に調整したものを使用する。
またフェノール類は、その製造法に由来する様々な不純
物を含有し、これらが反応に悪影響を及ぼすこともあり
うる。これらの不安を防止する為に、反応に使用するフ
ェノール類をあらかじめ反応に用いる触媒であるのと同
じ強酸性陽イオン交換樹脂床に通じ処理することが望ま
しい。
本発明に用いられる触媒は、開ゆるスルホン酸型の強酸
性陽イオン交換樹脂(H型)であって、その平均孔直径
が少なくとも1ooXの目孔質のジビニルベンゼン架橋
スルホン化ポリスチレン型陽イオン交換体である。目孔
質でない謂ゆるゲル型のものは反応速度、目的物の選択
率が低く好ましくない。
これに対して前記ドイツ特許第1,161,284開示
細停には、イオン交換樹脂の表面積は大きいものが望ま
しく、従って多孔性小球のものが高い反応速度と反応の
経済性を与えるがこの時使用する陽イオン交換樹脂の特
別な形は主要な問題でないと記載されている。従って上
記ドイツ特許の記載は、本発明の方法において特に選定
された上記目孔質のジビニルベンゼン架橋スルホン化ポ
リスチレン型陽イオン交換体を触媒として使用して反応
させると目的とする2、2−ビス(4−ヒドロキシアリ
ール)プロパン類の選択率を高め得るという効果を全く
示唆するものではなく、本願発明の方法による上記の効
果は驚くべき結果である。
少なくとも100Aの平均孔直径を有するジビニルベン
ゼン架橋スルホン化ポリスチレン型陽イオン交換体は、
その平均孔直径の上限は特にないが実質的には100A
以上1000A以下のものが用いられる。
又、上記スルホン化ポリスチレン型陽イオン交換体は、
その交換容量が乾燥樹脂1f当り2 meq以上20m
eq、特に好ましく F′i3 meq以上10 me
qのものであり、比表面積は5〜300ff!I/?、
好ましくはlO〜100i/fのものである。
この様なものの具体例を挙げると1アンバーリスト−1
5’(ロームクアンド−ハース社製)、”RCP−15
01(″(三菱化成工業社製)などがある。
本発明では反応温度は特に重要なものである。
具体的には用いるフェノール類の融点以上70℃以下、
好ましくは40〜65℃、特に好ましくは50〜60℃
が用いられる。40℃未!R特に用いるフェノール類の
融点未満では反応速度の低下、粘度の増加などの問題が
生じ好ましくない。70℃を越える反応温度では副反応
生成物が増加するので好ましくない。
ここで副反応生成物とは、主として2.2− (2−ヒ
ドロキシフェニル−47−ヒドロキシフェニル)プロパ
ンすなわちビスフェノールでは 、 p/異性体及び、 Ha CH3CH3 の様なインダン類、トリスフェノール類である。
これらの中で謂ゆる0、91体は、異性化工程またはア
ルカリによって分解してから再結合させ、目的とする2
、2−ビス(4−ヒドロキシアリール)プロパンにもど
すことができるので致命的な程悪い副生成物ではないが
、他のものはこの様なもどしができないのでできる限り
生成しない様にする必要がある。
反応の方法は、固定床流通式(謂ゆるTricMebe
d )や懸濁触媒による回分式等の方法の他に通常用い
うる他のいかなる方法も適用し得る。本発明においては
原料が液体と気体で、触媒が固体であるので上記固定床
流通式又は懸濁触媒による回分式方法が好ましいもので
ある。
本発明の特徴の一つは、上記反応の第一工程の次に前記
0 + p’体をp、p’体へ異性化させる第二工程を
設けたことである。この異性化工程は第一工程で得られ
た反応生成物を40〜55℃の@度範囲に保つことであ
る。
前述の反応の瀉一工程で得られる反応混合物中には副生
物であるオルト置換体(o、p’体)があるがこれを触
媒の分離をしない条件下に、好ましくは未反応のプロピ
レンを含有するプロピンおよび/またはプロパジエンを
含有するナフサ分解物の留分であるガスを反応系からノ
く−ジして、40〜55℃の温度範囲に1〜10時間、
好ましくは2この異性化1糧を導入することにより、目
的物である2、2−ビス(4−ヒドロキシアリール)プ
ロパン類の収率を一層高めることができる。
本発明におけるこの異性化させる第二工程は、前記反応
の(一工程に比較して極めて容易に反応温度条件を一定
の範囲に保つことが可能で、反応の第一工程に続けて上
記の様な異性化条件で目的物の収率を極めて高くできる
ことは本発明で初めで明らかになつ九事実である。
ミリモルである。反応時間はプロピン、プロノ(シ、エ
ンの転化率が70%以上、好ましくは80%以上になる
様(選ばれる。前記ドイツ特許第1161284号発明
の方法では20〜80%の転化率が用いられているが、
本発明の方法の様に希釈ガスを含む状態ではできる限り
この転化率を高めることが望ましい。
本発明の方法における反応の第一工程における反応圧力
は、常圧ないし15Kg/cfA程度が用いられる。
本発明の方法において得られる生成物は、副生成物の少
ないものでありかつ水を全く含まないものである。従っ
て、アセトビーフエノール法などに必要とされる水分除
去のための精製操作は、本発明の方法では不要である。
異性化工程を経た反応生成物から目的とする2゜2−ビ
ス(4−ヒドロキシアリール)プロパンの精製は、公知
の方法で行える。例えばフェノールと目的物との付加物
を析出させ、次いでろ別、洗浄した後フェノールを留去
する。また安すればトルエン溶媒で再結晶させるなどを
行い容易に高純度品が得られる。
実施例1 (イオン交換樹脂の前処理) 1ダイヤイオンRCP150H”の様な含水状態で市販
されているイオン交換樹脂を本発明の方法に使用するに
際しては、その水分を除去し乾燥しなくてはならない。
よって以下の手順で樹脂の乾燥を行なった。
“ダイヤイオンRCP150H”200dをガラス製カ
ラムに充填し、2tの10%Na CL水溶液を1〜2
献/分/洲で通液し、さらに1tのイオン交換水を流し
た。次に3規定HC1水溶液2tを通液しH型とした。
その後これをイオン交換水1tで水洗した。十分水気を
切ってから、無水メタノール2tを1〜2tt7分/−
の流速で通液し、イオン交換樹脂に含まれている水分の
99%以上をメタノールに置き換えた。このメタノール
含有樹脂から減圧下100℃でメタノールを除去し乾燥
イオン交換樹脂とした。
以下の実施例及び比較例で使用したイオン交換樹脂で含
水状態で市販されているものは、すべて同様な前処理を
行なった。
(反応) ガス導入管、温度計を付した25ゴ三口フラスコに触媒
として上述の様に前処理を行って調製した表3に示す特
性を有する“ダイヤイオンRCP150H”2.OS’
とフェノール4.86 f (51,6mmot)を仕
込み、油浴上で50℃に保ちながらマグネテイツクスタ
ーラーで攪拌した。これに表1の組成のプロピンを含有
するガスを370rd/hrの流速で導入した。流通ガ
ス量が1200jdになったところでガスの導入を止め
、さらに50℃で2時間異性化を行なった。回収したガ
ス組成からアレン4.32 mmot、 プロピン4.
40 m matが反応し、その転化率は79モル%で
あった。
反応混合物の異性化前後の組成及び異性化後の選択率を
表2に示した。フェノールは18.6mmatが反応し
転化率は37モル%であシ、またこの反応におけるフェ
ノール/C3H4(アレン+プロピく、以下同様に略記
する)=S、Oであった。なお、各成分の定電は、ガス
クロマトグラフによる内部標準法で行なった。
表1 プロパン            64.7%プロピレ
ン            9・1%イソブタン   
        3.1%ブタン          
   0.4%アレン             11
.5%プロピン              11.1
%表2 表3 1ダイヤイオンRCP150H” 平均孔直径 200X 比表面積 63tr?/f 酸 当 量 4.6 rneq/’ P−乾燥樹脂比較
例1 イオン交換樹脂として、H型にしたゲル型の細孔を持た
ない”DOWEXs 0WX4 ” (ダウケミカル社
製、比表面積0−01 tr? / f−、酸当量4.
4meq/f−乾燥樹脂)を使用した以外は実施例1と
全く同じ条件下で反応を行なった。フェノール及びC3
H4の転化率は23.4モル%、29.7モルちであっ
た。
反応混合物の異性化前後の組成及び異性化後の選択率を
表4に示した。なお、この反応におけるフェノール/ 
C3H4= 5.o t’ ;Jy ツタ。
表4 実施例1と比較例1とから明らかな様に、ゲル型のイオ
ン交換樹脂を用いた場合には1.プロピン及びアレンの
転化率が低(,2,4’一体の生成割合が大きく、異性
化後もこれが25モル%存在したが、ハイポーラス型の
イオン交換樹脂を用いることによりこれらの欠点がすべ
て克服された。
比較例2 表1の組成のガスの代りに純粋なプロピンを用いた以外
は実施例1と同じ方法で反応を行なった。
フェノール転化率39%、プロピン転化率は100にで
あった。またこの反応におけるフェノール/プロピン=
4.0であった。結果を表5に示した。
表5 比較例2から明らかな様に、純プロピンを反応に使用し
た場合には異性化を行なってもビスフェノールAの割合
が実施PU1では98.0モルフoに対して93モル%
程度であり、好ましからぬ胡生物であるエーテル体の看
も多くなった。
実施例2 イオン交換園脂として実施例1と同様の前処理を行った
H型の表7に示す特性を有する1アンノく−リスト−1
5”を使用した以外は実施例1と全く同じ方法で反応を
行なった。結果を表6に示した。この反応におけるフェ
ノール/ C3H4= 5.0であった。またフェノー
ル転化率38モル飢C3H4転化率75モル%であった
表6 表7 1アンバーリスト−15’()・イボ−ラス型)平均孔
直径  300A 比表面積 36rl/f 酸 当 量  4.9meq/f−乾燥樹脂実施例3 プロピンを含有するガスの組成が表8に示したものであ
る以外は、実施例1と同様な条件で反応を行なった。フ
ェノールの転化率35%、C3H40転化率は85%で
あった。・またフェノール/C5Haは3.8であった
。結果を表9に示した。
表8 プ。パン           70.5%プロピレン
            2.0%イソブタン    
       3.1%ブタン           
   0.3%アレン             12
.6%プロピン             11.5%
表9 実施gAI 3ではガス中のC3H4に対するプロピレ
ンの割合は8.3モル%と実施例1の約死となっている
ためインプロピルフェノールの生成量も竹以下に減少し
ている。
比較例3 反応温度を90℃とし、流通ガス量を50QIR1とし
た以外は実施例3と同様な条件で反応を行なった。フェ
ノールの転化率は21モル%、C3H4の転化率はto
oモル%、フェノール/ CB H4= 10−0であ
った。結果を表10に示した。
表10 比較例3から、フェノール/ C3H4,1>E 10
 、!: 大@いにもかかわらず反応温度が高いと2.
4′一体の割合が大きくなり、好ましからぬ副生物であ
るエーテル体、インダン及びインプロピルフェノールの
生成量が著しく増加することが判る。これから反応!度
を70℃以上に上げるのは好ましくない。
比較例4 異性化温度を60℃とした以外は実施例3と同様な条件
で反応を行なった。フェノールの転化率は35%、C3
H4の転化率77%、フェノール/C3H4= 4.0
  であった。結果を表11に示した。
表11 比較例4から、異性化@度が55℃荘空チ噛ると2.4
′一体からビスフェノールAへの異性化があまり進行し
ないことがわかる。
実施的4 流通ガス量を50017とした以外は実施例3と同様な
条件で反応を行なった。フェノールの転化率20%、C
3H4の転化率100%、フェノール/ C3H4= 
i、 o 、0であった。結果を表12に示した。
表12 実施例4からフェノール/C3H4を大きくするとC3
H4の転化率が向上し、しかも異性化前でも、96%と
高い割合でビスフェノール人が得られた。
ただしフェノール10H4を大きくすると、単位触媒当
シ単位時間に得られるビスフェノールAの量が少なくな
るため、より大きな装置が必要となる欠点がある。
実施例5 プロピンを含有するガスの組成が表13に示したもので
ある以外は、実m例1と同様な条件で反応を行なった。
フェノ−AO転化率3s%、C3H4の転化率は85%
であった。またフェノール/C3山 は4.7であった
。結果を表14に示した。
表13 プロパン             74.0%プロピ
レン           0.8%イソブタン   
        2.3%ブタン          
    0.5%アレン            11
.6%グロビン             10.8%
表14 実施例5より、C3H4に対するプロピレンのモル%が
5.0以下であるとイングロビルフェノールはほとんど
副生しない。
比較例5 イオン交換樹脂として全酸量の14.4%をメ“ルカプ
トエチルピリジンで変換したH型の“アンバーリスト1
5”を使用した以外は実施例1と全く同じ条件で反応を
行なった。反応の結果を表15に示した。フェノールの
転化率20.3モル%、(JH4転化率46 モk %
、7 工/  A/ / C3H4=5.0であった。
表15 比較例5の結果からアセトン法ではビスフェノールAの
生成比を著しく高める助触媒であるメルカプトエチルピ
リジンで変性したイオン交換樹脂を使用したが、本発明
の方法にはマイナスの効果を与えた。すなわちC3H4
の転化率が低く、異性化後でも2,4′一体が15モル
%近く存在した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)水酸基に対するパラ位が置換されていないフェノ
    ール類と、プロピンおよび/またはプロパジエンを含有
    するナフサ分解物の留分とを触媒の存在下反応させて2
    ,2−ビス(4−ヒドロキシアリール)プロパン類を製
    造する方法において、触媒が少なくとも100Åの平均
    孔直径を有するジビニルベンゼン架橋スルホン化ポリス
    チレン型陽イオン交換体であり、反応がプロピンおよび
    /またはプロパ ジエン1モルに対し該フェノール類が3〜20モルの範
    囲でかつ該フェノール類の融点以上70℃以下の温度範
    囲で行われる第一工程と、該触媒の存在下第一工程で得
    られた反応混合物中の副生物であるオルト置換体をパラ
    置換体に異性化させる第二工程を有することを特徴とす
    る2,2−ビス(4−ヒドロキシアリール)プロパン類
    の製造法。
JP59238032A 1984-11-12 1984-11-12 2,2−ビス(4−ヒドロキシアリ−ル)プロパン類の製造法 Pending JPS61118335A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USRE34626E (en) * 1988-08-16 1994-05-31 Bayer Ag Isomerization of bisphenols

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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USRE34626E (en) * 1988-08-16 1994-05-31 Bayer Ag Isomerization of bisphenols

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