JPS6111157Y2 - - Google Patents

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JPS6111157Y2
JPS6111157Y2 JP1980097136U JP9713680U JPS6111157Y2 JP S6111157 Y2 JPS6111157 Y2 JP S6111157Y2 JP 1980097136 U JP1980097136 U JP 1980097136U JP 9713680 U JP9713680 U JP 9713680U JP S6111157 Y2 JPS6111157 Y2 JP S6111157Y2
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roller
belt
annular
conveyance path
part forming
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、たとえば郵便書状、紙幣、シート
などの柔軟性を有した紙葉類を挾持しながら搬送
する紙葉類搬送装置に関する。
一般に郵便書状、紙幣、シートなどの柔軟性を
有した紙葉類を搬送する装置としては、たとえば
2本の環状ベルトを転接するよう配置し、これら
環状ベルトの挾持部で紙葉類を挾持搬送するよう
にした搬送ベルト形態が広く用いられている。こ
の特徴としては、ローラー間のスパンが広くと
れ、かつローラー本数が少なくてすむとともにガ
イド板が少なくてすみ機構そのものが簡単である
などの特質を有しており、紙幣取扱機などの紙葉
類自動取扱機に多く採用されている。
ところで、この種の搬送装置の問題点として、
たとえば自動取扱機の機器設置上等によつて挾持
部を屈曲させた場合における搬送ベルトの走行性
の悪さがあげられる。
具体的には、たとえば第1図で示すように挾持
部を屈曲させた場合があげられる。すなわち、こ
れは環状ベルトaと環状ベルトbとで形成される
紙葉類挾持搬送部である挾持部cを並設された各
ローラーd,eに、そのローラー間d,eを交差
するよう架け渡して屈曲部fを形成するようにし
たもので、紙葉類(図示しない)をベルトaとベ
ルトbとからなる一対の搬送ベルトgによつて挾
持搬送できるようになつている。
ところが、各環状ベルトaおよび環状ベルトb
のベルト速度の基準となるピツチラインは、ベル
ト材の厚みが均一なものであればベルト厚tのほ
ぼ1/2のところにある。つまり、ピツチ円径はロ
ーラーd側での環状ベルトaで2・(R+t+1/2
t)、同じく環状ベルトeで2・(R+1/2t)と
なり、ローラーe側での環状ベルトaで2・(R
+1/2t)、同じく環状ベルトbで2・(R+t+
1/2t)となり、たとえばローラーdに注目すれ
ば環状ベルトaと環状ベルトbとは、ピツチ円径
が2t違うことになる。
すなわち、搬送ベルトgの巻き付け角θによつ
て環状ベルトaと環状ベルトbとのピツチ円周長
さとしては、〔2π・t・θ/360゜〕の関係にも
とずき長さ位相することとなり、たとえば巻き付
け角θ=90゜,t=1.5mmとすれば約2.4mmのピツ
チ円周長さの差が生じ、この差が搬送ベルトgお
よび搬送媒体である紙葉類の走行性に悪影響をお
よぼす。
さらにこの点について解析すれば、第2図で示
すように各環状ベルトa,bに所定の間隔で標点
h…,i…を打つた場合(但し、搬送方向前段に
おいて標点hと標点iとの位置を合致させる)、
各環状ベルトaと環状ベルトbとの位相について
は、ローラーdのベルト巻き付け開始点jから同
じくベルト巻き付け終了点kに至る段階では、各
標点h…および標点i…は、ローラーdの中心か
ら放射状に延びる線上に沿つてその間隔がひら
き、最終的終了点kで環状ベルトaの伸縮作用に
より再び初期状態と同様になる。ところが、終了
点kの直後では、ピツチ円周長さに関係して環状
ベルトaは環状ベルトbに比べて周速度がアツプ
しているから、終了点kの時点で一致していた標
点hと標点iとは、標点hがしばらくの間標点i
よりもすすむことになる。つまり、環状ベルトa
は環状ベルトbの通常のスピードより終了点kか
ら速くくりだされることになる。
一方、ローラーeに注目すると、ベルト巻き付
け開始点lでは、環状ベルトaは通常のスピード
を有してくりいれられており、終了点kと開始点
lとの間で環状ベルトaはたるみを発生する。ま
た搬送ベルトbにおいては逆に張りすぎぎみとな
る。
つまり、極端に示せば第3図で示すように環状
ベルトaがたわみ、紙葉類の安定走行に支障をき
たすとともに環状ベルトa自体がローラd,eか
ら脱調したり、あるいは振動を発生したりして著
しく走行性が損われるという不具合を生じる。な
お、脱調とは、環状ベルトaが正常に走行できる
ように企図した走行センタより搬送方向と直交す
る方向にずれてしまうことをいう。
このため、従来からこの種の搬送装置にあつて
は、2・π・t・θ/360゜にもとずく関係から
搬送ベルトgの巻き付け角θをできるだけ小さく
するとともにベルト厚tをできるだけ薄くしてピ
ツチ円周長さにおける周長さをできるだけ小さく
して用いられる実情にある。
しかしながら、このような特に巻き付け角θに
制約を有した搬送装置を紙幣取扱機などの紙葉類
自動取扱機に用いるのでは、取扱機を構成する機
器がベルト制約条件を満すべく一定の配置しかゆ
るさず、機械本体の大形化を伴うという問題が発
生し、コンパクトな自動取扱機の小形化の実現は
極めて困難なものである。
この考案は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、屈曲部を構成する
屈曲部形成ローラー部のうちのすくなくとも一方
の屈曲部形成ローラー側にベルト離反ローラーを
設け、このベルト離反ローラーに、その屈曲部形
成ローラーに対して外側に位置する環状ベルトを
架け渡して内側の環状ベルトと離反する非挾持部
を形成して、搬送ベルトのローラー間における拘
束を解除し、大きい巻き付け角を有して構成され
る屈曲部を備えた搬送ベルト形態における紙葉類
および搬送ベルトの走行性の安定化を図り、円滑
な紙葉類の挾持搬送を行なうことができるととも
に、かかる紙葉類取扱機の小形化を図ることがで
きるようにした紙葉類搬送装置を提供しようとす
るものである。
以下、この考案の一実施例を図面を参照して説
明する。第4図は紙葉類取扱機である現金預金機
の平面を示し、図中1は本体ベース体であり、こ
の本体ベース体1上の図において左側部には、上
下方向沿いに紙幣投入器2が立設されており、紙
幣投入器2に設けた投入口2aを介してその器内
に立位状態で紙葉類である紙幣3…が収容できる
構造となつている。そして、この紙幣投入器2の
右側部には、送りローラー4が設けられていて、
この送りローラー4により紙幣投入器2内に収容
された紙幣3…を長手方向に沿つて送り出すこと
ができるようになつている。また、紙幣投入器2
の紙幣送り出し方向前側にあたる端部側には、取
り込み機構5が設けられている。この取り込み機
構5は、取り込み用のゴムローラー6とこのゴム
ローラー6の周面に摺接して設けたブレーキ部材
7とから構成されており、上記送りローラー4に
よつて送り出された紙幣3…を摺接部5aに導び
き、この摺接部5aにて紙幣3…に制動力を加え
て1枚ずつ取り込み右側方へ向けて立位状態を維
持したままで給紙できる構造となつている。な
お、8はブレーキ部材7にゴムローラー6に向け
ての摺接力を加えるスプリングであり、9はブレ
ーキ部材7を摺動支持する支持部材である。
そして、この取り込み機構5の給紙部5bを基
端として右側方へ向けて紙葉類搬送装置である搬
送装置10を構成する搬送路11が設けられてい
る。この搬送路11は、給紙部5bを基部として
水平方向に紙幣3を長手搬送する第1の搬送路1
1aと、この第1の搬送路11aから下方向に向
けて屈曲する第2の搬送路11bと、さらにこの
第2の搬送路11bから水平方向に向けて曲成す
る第3の搬送路11cとの連続した長手搬送経路
から構成されている。なお、この搬送路11にか
かる搬送装置10の詳細については後述する。そ
して、この搬送路11の中途にあたる第2の搬送
路11bには、一対の紙幣鑑査機12a,12b
がその経路を介して互いに相対向して設置されて
おり、紙幣鑑査部13を構成している。
一方、本体ベース1上の右側部には、正券搬送
路14とリジエクト券搬送路15とが設けられて
いる。このうちの正券搬送路14について説明す
れば、図中16a,16bは本体ベース1の上部
側に並設されたローラーであり、図中17a,1
7bは上記各ローラー16a,16bに対応して
本体ベース1の下部側に並設されたローラーであ
り、これらローラー16a,16b,17a,1
7bのうちのローラー16aとローラー17aと
の間には幅の狭い環状のベルト17が鉛直方向沿
いに所定の間隔で2本架け渡されている。また、
ローラー16bとローラー17bとの間には、同
様に幅の狭い環状のベルト18が2本架け渡され
ており、対向する各ベルト17とベルト18との
中途部位が対向をなす正券挾持部19を構成して
いる。すなわち、正券としての紙幣3を挾持長手
搬送する正券搬送路14を構成している。そし
て、この正券搬送路14の入口側14aは上記第
3の搬送路11cの後部側に開口していて、紙幣
鑑査部13にて正しい正券と判別された紙幣3の
みが入口側14aを介して正券搬送路14の経路
に至るようになつている。すなわち、入口側14
aの開口前段にあたる第3の搬送路11c上に
は、ゲート20が設けられており、このゲート2
0は上記紙幣鑑査部13から出力される信号にも
とずき作動するソレノド21によつて開閉するこ
とができるようになつている。つまり、紙幣鑑査
部13における判別結果が正券であれば、ゲート
20が開き紙幣3を正券搬送路14に立位状態で
導びき、同じく正券と判別しない紙幣3であれ
ば、ゲート20が閉じ、正券搬送路14の後段に
有した上記リジエクト券搬送路15にリジエクト
券として紙幣3を立位状態で導びくことができる
ようになつている。さらに正券搬送路14上には
紙幣3の長手搬送を短手方向への短手搬送に方向
変換する正券方向変換部22が設けられている。
この正券方向変換部22は、正券搬送路14のベ
ルト離間部の後方側に設置された一時停止部材2
3と、同じくベルト離間部に正券搬送路14の経
路を介して互いに相対向するよう設けた接離可能
なキヤツチローラー24…とから構成されてお
り、正券搬送路14に至つた紙幣3をキヤツチロ
ーラー24…の挾持搬送にもとずき本体ベース1
の底部側下方へ向けて形成された図示しない短手
搬送路に方向変換して、短手搬送することができ
るようになつている。なお、キヤツチローラー2
4…は図示しないカム機構によつて作動するよう
になつており、25はそのカム機構を作動するた
めの紙幣位置検知子である。
また、リジエクト券搬送路15について説明す
れば、このリジエクト券搬送路15は上下方向に
沿つて形成されたリジエクト券長手搬送路26と
このリジエクト券長手搬送路26と連続して本体
ベース1の底部側下方へ向けて形成された図示し
ない短手搬送路とから構成されている。そして、
このうちのリジエクト券長手搬送路26の入口側
26aは、上記第3の搬送路11cの末端側に開
口していて、この入口側26aの開口側にはリジ
エクト券送りローラー27,27が設けられてい
る。すなわち、第3の搬送路11cの末端側に至
つたリジエクト券と判別された紙幣3はリジエク
ト券送りローラー27,27によつてリジエクト
券長手搬送路26に向け長手搬送できるようにな
つている。さらにリジエクト券長手搬送路26上
には、経路を介して互いに相対向するよう設けた
接離可能なキヤツチローラー28…が設けられて
おり、上記正券方向変換部22と同様な構成のリ
ジエクト券方向変換部29を構成している。つま
りキヤツチローラー28にてリジエクト券長手搬
送路26に至つたリジエクト紙幣3を短手搬送路
を向けて方向変換して短手搬送することができる
ようになつている。
次に搬送装置10について説明すれば、図中2
9は搬送ベルトで、この搬送ベルト29は環状ベ
ルト30と環状ベルト31との一対のベルトから
構成されている。そして、このうちの環状ベルト
30の架け渡し形態としては、次のようになつて
いる。すなわち、図中31aは紙幣鑑査部13の
入口側に設けた屈曲部形成ローラー32(以下ロ
ーラー32と称す)を同じく出口側に設けた屈曲
部形成ローラー33(以下ローラー33と称す)
とからなる屈曲部形成ローラー部であり、図示3
2aは本体ベース1上の上部側中央に設けたリー
タンローラー33a、アイドルローラー34、テ
ンシヨンローラー35およびローラー36から構
成されたローラー群である。また、図中38はロ
ーラー33と並んで設けたターンローラーであ
る。そして、これらローラー間に環状ベルト30
が架け渡されている。この環状ベルト30の形態
としては、幅の狭いベルトを各ローラーの幅方側
両側に所定の間隔で2本架け渡してなる構成とな
つており、紙幣鑑査部13における検知エリアを
十分広く確保できるベルト形態としている。
他方、環状ベルト31の架け渡し形態として
は、次のようになつている。すなわち、図中39
は上記ローラー32と並んで設けたターンローラ
ー40と本体ベース1の下部側長手方向に渡り設
けた図において左側からローラー41、テンシヨ
ンローラー42、アイドルローラー42aおよび
リータンローラー43とから構成されたローラー
群である。そして、このローラー群39と上記ロ
ーラー32、ローラー33との間に渡つて環状ベ
ルト31が架け渡されている。この環状ベルト3
1の形態としては、上述した環状ベルト30と同
様に幅の狭いベルトを各ローラーの幅方向側両側
に所定の間隔で2本架け渡してなる構成となつて
いて、上述の給紙部5bを基部として正券搬送路
14およびリジエクト券搬送路15に至る搬送路
11を構成している。すなわち、上記環状ベルト
30と環状ベルト31とのベルト形態によつて、
リータンローラー33aからターンローラー38
に至る部分には紙幣挾持搬送部である挾持部44
が構成されているとともに、同じくローラー32
とローラー33とにより紙幣鑑査部13への紙幣
3の案内をなすほぼ90゜の屈曲部45が形成され
る。なお、環状ベルト30,31は、図示しない
駆動機構により、搬送路11における挾持、離脱
をくり返して給紙部5bから給紙された紙幣3を
紙幣鑑査部13、正券搬送路14およびリジエク
ト券搬送路15に向けて挾持しながら搬送するよ
う環状走行するようになつていることはいうまで
もない。
次にこのように構成された現金預金機の動作に
ついて説明する。まず現金である紙幣3…を立位
状態で投入口2aを介して紙幣投入器2内に投入
する。ついで、この投入終了と同時に送りローラ
ー4が回転を始め、投入器2内の紙幣3…をブレ
ーキ部材7に向けて送りだす。そして、紙幣3…
はゴムローラー6とブレーキ部材7との制動にも
とずき1枚ずつに分離され、第1の搬送路11a
に向けて給紙される。ついで紙幣3は、第1の搬
送路11aを介して第2の搬送路11bに至り、
この第2の搬送路11bの挾持搬送段階で紙幣鑑
査部13にて正券とリジエクト券との判別がなさ
れる。そして、この判別結果にもとずき紙幣3を
正券と判別した場合には、ゲート20が開き、紙
幣3は第3の搬送路11cを通過する段階で正券
搬送路14に導びかれ長手案内搬送される。この
のち、正券搬送路14に至つた紙幣3はキヤツチ
ローラー24…にて挾持搬送され、短手搬送路に
向けて方向変換されて短手搬送されることにな
る。
他方、判別結果により正券と判断しない紙幣
3、すなわちリジエクト券の場合には、ゲート2
0が閉じ、リジエクト券は第3の搬送路11cを
経てリジエクト送りローラー27,27によりリ
ジエクト長手搬送路26に導びかれ長手案内搬送
される。そして、リジエクト長手搬送路26に至
つたリジエクト券はキヤツチローラー28…にて
挾持搬送され、短手搬送路に向けて方向変換され
て短手搬送されることになる。
そして、このように構成された現金預金機の搬
送装置10の屈曲部45を構成するローラー33
側外方にはベルト離反ローラー46が設けられて
いる。このベルト離反ローラー46廻りの詳細が
第5図に示されており、この構成について説明す
れば、ベルト離反ローラー46は、ローラー10
1とローラー33とを結ぶ接線に対してほぼこの
接線上から極めて小さいローラー33に対する巻
き付け角を与える角度α以内の位置に設置されて
いる。そして、このベルト離反ローラー46にロ
ーラー33に対して外側に位置する環状ベルト3
1が架け渡されており、ローラー33のベルト巻
き付け基点48を基部として内側に位置した環状
ベルト30と離反して形成される非挾持部47を
挾持部44上に構成している。そして、この非挾
持部47には紙幣3を走行案内するガイド体49
が設けられている。すなわち、ベルト離反ローラ
ー46によつて環状ベルト30と環状ベルト31
とは、ローラー33に対しすくなくともベルト巻
き付け基点48しか接触しないで紙幣3を挾持搬
送することができる構造となつている。一方、図
中50はローラー33の後段に配設されたベルト
転接用のローラーであり、このローラー50にて
離反した環状ベルト31を環状ベルト30に転接
させ、非挾持部47の長さを紙幣3の長手側長さ
よりも短かい長さに設定している。つまり、環状
ベルト31をローラー33のベルト巻き付け基点
48からローラー50の転接点51に至るまで非
接触を維持する構造としている。
しかして、このように非接触部47に対して搬
送方向前側では、環状ベルト30はローラー33
に券き付けられ搬送方向を大きく曲げ、環状ベル
ト31はローラー33にはほとんど券き付けられ
ずにローラー46によつて巻き付けられて曲げ方
向を大きく変えることにより、環状ベルト30と
環状ベルト31とはローラー33の接点48では
強く接触することがなくなり、又、ローラー33
とローラー46はそれぞれ独立に回転自在である
ため、ローラー33における環状ベルト30と環
状ベルト31とを非接触形態、すなわち開放とし
たことにより、ローラー32とローラー33との
間における各環状ベルト30,31のくりだし走
行にかかる拘束が解除され、ローラー32,33
間の環状ベルト30および環状ベルト31は、ロ
ーラー33による相互の干渉を受けることなくそ
れぞれ独立してローラー33およびベルト離反ロ
ーラー46からドライブ走行によつてくだされる
ことになる。
したがつて、環状ベルト30は順次たるみを有
することなく走行することになり得、ローラー3
2およびローラー33においてたるみを発生する
ことはなく、脱調および振動などの支障なく安定
した搬送ベルト29の走行を達成することがで
き、極めて安定性に優れる紙幣3の挾持搬送およ
び搬送ベルト29の走行を期待することができ
る。
よつて、屈曲部45の大きさにおける設置上の
制約条件は何らなく紙葉類取扱機の小形化の実現
に多いに貢献するものである。
そのうえ、非挾持部47の長さを紙幣3の長手
長さよりもすくなくとも短かく設定するととも
に、非挾持部47にガイド体49を設けたことに
より、紙幣3をベルト離間ローラー46に巻き込
まれることなく円滑に搬送することができる。
なお、上述した実施例では、ベルト30の駆動
ローラーは33、ベルト31の駆動ローラーは4
3で構成しており、又、屈曲部45を構成するロ
ーラー32,33のうち出口側にあたるローラー
33側にベルト離反ローラー46を設けて、出口
側における環状ベルト30,31を開放形態とし
たが、入口側にあたるローラー32においても環
状ベルト30と環状ベルト31とに相対速度差が
生じることは同様であり、完壁をきする場合には
ローラー32側にも同様にベルト離反ローラー4
6を設ければよい。
但し、この場合は非常に精密な搬送精度を要求
される場合にかぎられ、通常の場合、環状ベルト
の駆動ローラー付近ではローラーの前後で大きな
張力差が発生し、従つてベルトの伸び量も大きい
が、この駆動ローラーから遠い所では張力差も小
さくなるため、一般には特に駆動ローラーに近い
側の屈曲部について、屈曲部外側の環状ベルトを
開放形態とすれば十分といえる。つまり、屈曲部
の一方のローラー側を開放することにより、環状
ベルトにおけるピツチ円周長さの相対差は他方の
ローラーにおけるピツチ円周長さの相異のみであ
り、従来と比べても半分以下とすることができる
からである。
以上説明したようにこの考案によれば、屈曲部
を形成する屈曲部形成ローラーのうちすくなくと
も一方の屈曲部形成ローラー側にそのローラーと
離間対向してベルト離反ローラーを設け、このベ
ルト離反ローラーにローラーに対し外側に位置す
る環状ベルトを架け渡して内側と外側とに位置す
る環状ベルトを離反してなる非挾持部を構成する
ようにしたから、屈曲部形成ローラー部における
ローラー間の各環状ベルトのくりだし走行にかか
る拘束が解除され、各環状ベルトはローラーによ
る相互の干渉を受けることなくそれぞれ独立して
ローラーおよびベルト離反ローラーからドライブ
走行によつてくりだされることになる。
したがつて、環状ベルトは順次たるみを有する
ことなく走行することとなり得、ローラー間にお
いてたるみを発生することはく、脱調および振動
などの支障なく安定した搬送ベルトの走行を達成
することができ、極めて安定性に優れる紙葉類の
挾持搬送および搬送ベルトの走行を期待すること
ができる。
よつて、屈曲部の大きさにおける設置上の制約
条件は何らなく紙葉類取扱機の小形化の実現に多
いに貢献するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の紙葉類搬送装置における屈曲部
廻りの形態を示す部分側面図、第2図はその屈曲
部における各ベルトの状態を示す部分側面図、第
3図は同じくその搬送ベルトがたわんだ状態を示
す状態図、第4図はこの考案にかかる現金預金機
を示す構成図、第5図はこの考案の一実施例を示
す部分側面図である。 3……紙幣(紙葉類)、29……搬送ベルト、
30,31……環状ベルト、31a……屈曲部形
成ローラー部、32,33……屈曲部形成ローラ
ー、44……挾持部(紙葉類挾持搬送部)、45
……屈曲部、46……ベルト離反ローラー、47
……非挾持部、49……ガイド体。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 紙葉類挾持搬送部を構成する少なくとも一対
    の環状ベルトを対向して設けてなる搬送ベルト
    と、この搬送ベルトの対向部に転接して設けた
    紙葉類挾持搬送部上に搬送ベルトを曲成してな
    る屈曲部を構成する屈曲部形成ローラー部とを
    具備し、上記屈曲線を構成する屈曲部形成ロー
    ラー部のうち少なくとも一方の屈曲部形成ロー
    ラー側にその屈曲部形成ローラーと離間対向し
    てベルト離反ローラーを設け、このベルト離反
    ローラーに上記屈曲部形成ローラーに対し外側
    に位置する環状ベルトを架け渡して屈曲部形成
    ローラーの内側と外側とに位置する環状ベルト
    を離反してなる非挾持部を構成し、この非挾持
    部に紙葉類の走行を案内するガイド体を設けた
    ことを特徴とする紙葉類搬送装置。 (2) 非挾持部は紙葉類の搬送方向側長さよりも短
    かい長さを有して構成されることを特徴とする
    実用新案登録請求の範囲第1項に記載の紙葉類
    搬送装置。
JP1980097136U 1980-07-10 1980-07-10 Expired JPS6111157Y2 (ja)

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JP (1) JPS6111157Y2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4171129A (en) * 1977-06-24 1979-10-16 Scan-Optics, Inc. Document transport

Patent Citations (1)

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Publication number Publication date
JPS5723742U (ja) 1982-02-06

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