JPS61111095A - スピ−カ用ボイスコイル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は各種音響機器に使用されるスピーカに用いるス
ピーカ用ボイスコイルに関するものである。

従来例の構成とその問題点 一般にスピーカは第１図に示すように構成されていた。

すなわち、センターポール１を有するプレート２上にリ
ング状のマグネット３と同じくリング状の上部プレート
４を積層結合した磁気回路５にフレーム６を結合し、こ
のフレーム６の周縁部にガスケット了とともに振動板８
０周縁部を接着結合し、この振動板８の中央部に上記磁
気回路５の磁気ギャップ９に偏心することなくはまりこ
むように中間部をダンパー１０で支持されたボイスコイ
ル１１が結合され、この振動板８の中央上面にはダスト
キャップ１２を貼付けて構成されていた。

このようなスピーカにおいて、スピーカ用ボイスコイル
１１Ｆｉ、一般にアルミニウム箱やクラフト紙をボビン
材とし、マグネットワイヤーを巻回して構成されている
。ボビン材は、クラフト紙どうしをスパイラル状にした
長い円筒を適度の寸法に切断したものと、短冊状にした
ものを使用するものと２種類がある。スパイラル状のボ
ビン材は真円で変形が少なく、工程も容易で安価なボイ
スコイルが得られる。しかしスパイラル状にするために
は、被着材シートどうしを、フェノにて接合しつつ、巻
回する必要があり、フェノに含有されれる溶剤の揮散問
題からアルミ箔どうし、フィルムどうしのスパイラル化
は実用不可能となっていた。すなわち、溶剤の揮散が困
難なため、均一に被着体どうしが接合できずピンホール
を生じたり、ボイスコイルの温度上昇によって、離脱、
変形問題を生じていた。

なお従来のスパイラルボイスコイルについて説明する。

第２図はスパイラルボイスコイルボビンの円筒状物の図
である。被着体どうしを同じ方向に巻回して円筒状のボ
ビン全つくり、１４及び１５はクラフト紙である。

第３図はスパイラルボイスコイルボビンを用いたボイス
コイルである。１６はマグネットワイヤーで、１７はボ
ビン材である。このように、多孔質であるボビン材を用
いたボイスコイルは、湿気。

特に高温多湿状態の雰囲気において、変形を生じボイス
コイル機能が維持できなくなる。

以上から、金属箔ボビンの短冊を用いたボイスコイルが
用いられているが、価格面や真円度など解決すべき課題
が残る。又金属箔ボビン材を用たボイスコイルは、渦電
流の影響でスピーカの特性悪 に影響を示し、特に低音域での劣化があるといつた問題
があった。

発明の目的 本発明はこのような従来の問題を解決するもので、湿度
に対して寸法安定性に優れ、スピーカの音質も良好で、
低価格で品質の良いスピーカ用ボイスコイルを提供する
ものである。

発明の構成 本発明の目的を達成するために、耐熱性に優れた非導電
性のフィルムと多孔質な絶縁シートとを接合したものを
アミド系やアミドイミド系フェスにてスパイラル巻きし
たボビン材にマグネットワイヤーを巻回した構成からな
り、この構成とすることにより、耐湿性、耐熱性にすぐ
れ軽量で真円度の良好な、低価格ボイスコイルを得るこ
とができる。又スピーカの音質も良好である。

耐熱性に優れた非導電性のフィルムに接合した多孔質な
絶縁シートの面厚は薄いことが望ましい。

なぜならば、多孔質な絶縁シートは水分全吸収すること
によって膨潤し、乾燥すると収縮する水分の影響を受け
ないようなスピーカボイスコイルボビンを得るためには
、耐熱フィルムの剛性が多孔質な絶縁シート以上であれ
ばよい。このようにすれば耐熱フィルムと多孔質な絶縁
シートとを接合したシートどうしから得られるスパイラ
ルボビンは十分、目的を達成する。

実施例の説明 以下、本発明の一実施例を第４図と第５図を用いて説明
する。

第４図に示すように、下層となる構成は、内側にイミド
系フィルムなどの耐熱性フィルム１８、外側にクラフト
紙などの多孔質な絶縁シート１９また上層となる構成は
、内側に耐熱性フィルム１８′外側に多孔質な絶縁シー
ト１９、これらの構成は耐熱性、耐湿性に良好なる、エ
ポキシ系やアクリル系樹脂、アミド、イミド系樹脂にて
シートどうしを接合する。本発明においては耐熱性フィ
ルム（イミドフィルム２５μ）１８と多孔質な絶縁シー
ト１９（クラフト紙２０μ）とをアクリル系樹脂にて接
合する。このシートラ定寸法の巾（２０ＭＭ巾）にてス
リッターし、このシートどうし全マンドレル巻芯２ｏに
スパイラル巻回して接着する。

この時、各端縁部２１．２２’ｚ密接に突き合わせてス
パイラル巻きを行う。

次に第６図に示すように、スパイラル巻きしたボビン２
３にマグネットワイヤー２４を巻線する。

このようなぎビン２３は上層、下層ともに耐熱フィルム
１８　、１８’があるため、突き合わせ目の部分２１．
２２が構成シート一部分となるが、この場合、ボビン２
３のどの部分にも脆弱点がなくなり、真円状を保持し易
すい、耐熱フィルムを使用しているので、真円状を強く
保持し、ポビン２３全体に大なる剛性が保持できる。又
第１図に示すように磁気回路５内の磁気ギャップ９の間
をボイスコイル１１が振幅するが、ボイスコイル１１の
マグネットワイヤー２４を巻線している部分は耐湿性に
対して変形、ふくれ等の発生はほとんどない。

本発明のボイスコイルを用いたスピーカの特性と金属箔
ボイスコイルを用いたスピーカの特性と全第６図で示す
が金属箔ボイスコイルを用いたスピーカは最低共振周波
数ｆ。付近においては金属箔ボビンが多くの磁束を切り
、ボビン内に逆起電力が発生し、ボイスコイルの振動を
妨げる抵抗力が働く。このため音圧は低いレベルに抑え
られるとともに低音域の音質が劣化する。

第６図の人は本発明のボイスコイルヲ脩琳←齢使用した
スピーカの音圧特性、Ａ′は同インピーダンス特性、Ｂ
は金属箔ボイスコイルを用いたスピーカの音圧特性、Ｂ
′は同インピーダンス特性を示す。

〔実施例〕６５°Ｃ９９５％の湿中試験におけるボイス
コイルの寸法安定性、（５００Ｈｒ連続試験後） φ２５のボイスコイル　　　　外観（目視）本発明　０
．０５％〜０．０８％　変形なし従来品　１．０〜１．
２％　　　　変形している従来品は２５μフラフト紙の
スパイラルボイスコイル。

発明の効果 以上のように、本発明のスピーカ用ボイスコイルは構成
され、ボビンの突き合わせ目の弱所を補強し、真円度を
高め、ボビンの内側のシワ、変形をなくし、従来のスパ
イラル巻き製造がそのまま利用できるため、低コストで
品質の良好なものが得られ工業的価値の犬なるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は一般的なスピーカの断面図で、第２図は従来の
スピーカ用ボイスコイルに用いるボビンの製造工程を示
す正面図、第３図は従来のスピーカ用ボイスコイルの半
断面正面図、第４図は本発明のスピーカ用ボイスコイル
の一実施例におけるボビンの製造工程の斜視図、第５図
は本発明のスピーカ用ボイスコイルの斜視図、第６図は
本発明と従来のスピーカ用ボイスコイルを用いたスピー
カの特性図である。 １８・・・耐熱性フィルム、１９・・・・−・絶縁シー
ト、２３・・・・・・ボビン、２４・・・・・・マグネ
ットワイヤー。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名第１
図 算２図 箪　３　図 第　５　図 第６図 周慎に（肘Ｊ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 耐熱性に優れた非導電性のフィルムと多孔質な絶縁シー
   トとの接合したものを、イミド系ワニスまたはアミド系
   ワニスを用いてスパイラル巻きしたボビンにマグネット
   ワイヤーを巻回してなるスピーカ用ボイスコイル。