JPS6111046A - 保育器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 本発明は、早産に起因する異常に少ない体重その他の欠
陥、不完全な発育、疾病、奇形、及びその他新生児にみ
られる病的な状態に苦しむ新生児の集中治療に用いられ
る公知の種類の新生児医学用保育器に係わる。

基本的には、保育器は換気され、かつ温度を制。

御される（例えば３８Ｃ−１＝０．５Ｃ）室であり、こ
の室は概して細長い長方形である下部ケースと透明な上
部カバーケースとによって構成され、前記上部ケースは
通常、乳児を無菌状態で扱うために設置されたザム手袋
や同様の皮膜型仕切りの開放端部と接続された幾つかの
円形開口部を具えている。

普通、保育器の上部ケースは下部ケースから例えば回動
によって外され得、また上部ケースの正面壁も患者の出
し入れのために回動され得る。

保育器の室が機能位置を取る時、一定の温度に加熱され
た空気もしくは酸素添加された空気が前記室に通されて
乳児周囲の状態を最適に維持する。

その際通常、蒸発器、噴霧器等による加湿が行なわれる
。

しかし先行技術による保育器には、特に空気流が一様で
ないことに係わる幾つかの欠点が有る。

空気流が一様でないと望ましくない温度分布がもたらさ
れ、なぜなら、保育器の室を循環し、あるいは該室に通
される空気は該室を暖める媒体でもあるので、空気の拡
散が不均等だと熱の分布も一様でなくなるからである。

同時に、先行技術による保育器における羽根、多孔パネ
ル、及び格子といった通常の空気案内手段は無菌性の観
点からは不利であり、なぜなら上１己のような手段は清
掃し難く、空気感染源の集積を助長しがちだからである
。そのうえ、通常の保育器の空気分配手段は嵩張ったり
複雑化したりしがちで、そのために保育器そのものが製
造上も整備上も高価なものとなってしまう。

発明の概要 従って本発明は、上述のような欠点を免れた保育器であ
って、側流を伴わない、即ち実質的に層状である滞りの
無い一様な空気流という利点と、新規でかつ改良された
空気案内手段のきわめて単純だが有効な構造という利点
とを併せ持つ保育器の提供を主な目的とする。

更に本発明は、空気案内手段が、アセンブリを構成する
べく容易に取付けられ得、かつ清掃及び消毒のため容易
に取外され得る表面の平滑な数個の構成要素のみによっ
て構成されている保育器の提供を目的とする。

本発明はまた、上記のような利点を、経済的に製造及び
操作され得る比較的コンパクトな保育器にもたらすこと
も目的とする。

本発明のその他の目的は、本明細書の記載が進むにつれ
て明らかとなろう。

上記の諸口的は本発明によれば、共に通常の構造であり
得る下部ケース並びに透明な上部ケース即ちツーＦによ
って実質的に規定されもしくは囲まれた室と、加熱エレ
メントの付加されたモータ駆動ブロワのような加熱及び
換気手段と、前記室に加熱された空気流を通す空気分配
手段とを有する種類の保育器によって達成され、本発明
による保育器は空気分配手段の新規で改良された構造を
特徴とし、前記空気分配手段は後述する幾つかの重要な
乃至好ましい特徴を有する上下に重ねられた２個のトレ
イを含む。

上記保育器の透明な上部ケース（簡略化のため゛フード
”とも呼称する）は概して箱のような形状を有し、下部
ケースの実質的に長方形である領域を覆う。患者の身体
形状に合せて上記長方形領域は細長く、即ち長さの方が
幅よりも大きく、その比率は例えば１．２〜２である゛
。ツーＰの幅と高さとはｔまぼ同じであり得、一般にフ
ードの幅：高さの割合は０．８〜１．２の範囲内で任意
に選択され得る。しかし下部ケースの、フードに覆われ
る長方形領域の幅及び長さはトレイの寸法決定のための
重要なノ９ラメータとなる。

普通下部ケースは、加熱手段を伴ったベンチレータある
いはブロワ並びに蒸発器を受容する凹部を設けて成形さ
れ、また空気進入路等保育器を機能させる通常手段を有
し得る。好ましくは、フードと下部ケースとの接触ライ
ンは、例えば上部ケースの下縁並びに下部ケースの対応
する支持領域によって規定される水平面内に存在する。

下部ケースは、２個以上のケース部分から成る一体的な
あるいは組立てられた構造体であり得る。

本発明によれば、保育器の室内に上下に重ねられた１対
の実質的に長方形であるトレイが収容されており、それ
らのうち下側のトレイの方を”第一のトレイ”あるいは
１空気案内トレイ”とも呼称するが、なぜなら下側のト
レイの主要な機能は換気のだめの空気流を保育器室通過
の前後に案内することだからである。空気の保育器室１
通過”には、部分的乃至実質的な循渋も含まれると理解
される。

上側のトレイのことは１第二〇トレイ”あるいは１支持
トレイ”とも呼称するが、それは上側のトレイが乳児を
支持する、比較的軟質の材料の概して平坦な層を保持す
るにも有用なだめである。

本明細書に用いられた１トレイ”という語は普通、正常
機能位置にある時実質的に水平に伸張する概して平坦な
底と、互いに対向する２個の長手方向側面壁と、やはり
互いに対向する２個の、前記長手方向側面壁よりも短い
横方向端面壁とを有する構造体を意味する。

トレイが正常機能位置を取る場合、側面壁及び端面壁は
底から土方へ伸張する。

本発明によれば下側のもしくは第一のトレイと上側のも
しくは支持トレイとは、正常機能位置にある時務々の底
が概して互いに平行かつ離隔して（普通、１０〜１５０
　ｍｓ　）位置するように配置されている。しかし本発
明保育器は支持トレイの頭側端部または／及び足側端部
を高くする機械的なあるいは空気圧式の位置決め手段を
含み得、それによって患者は頭の位置が高いかまたは低
い傾いた（普通２０’以内）姿勢に保持され得る。

更に、上部ケースまたはその蓋が開放位置にある時患者
を移動するために、上側のもしくは支持トレイは好まし
くはスライドレールやその他の同様手段に取付けられ、
その結果該トレイは保育器室内の正常機能位置から前記
室外の患者を載せるかまたは降す位置へと滑動し得る。

（以下余白） 本発明の重要な一特徴によれば、第一のもしくは下側の
トレイの長さは下部ケースのフードに覆われる長方形領
域の長さと実質的に同じで、換言すれば下側のトレイは
上部ケースの内側長さと実質的に等しい長さを有し、下
側トレイの長さと透明な上部ケースの（内側）長さとの
差は普通５〜２０目である。

上側のトレイは下側のトレイよυも通常４０〜４００闘
短いが、幅は下側のトレイよシ通常３０〜３００鵡広い
。上側のトレイは下側のトレイよシ幅広いが、下部ケー
スのフードに覆われる長方形領域の幅はど広くはない。

下部ケースのフードに覆われる領域の幅と上側のトレイ
の幅との差は普通２０〜２００闇である。

本発明の別の重要な一特徴によれば、下側のもしくは空
気案内トレイは二つの空気案内スペースを隔て、そのう
ち下側のもしくは第一のスペースは下部ケースと下側の
トレイとの間に形成され、また上側のもしくは第二のを
気案内スペースは下側のトレイと上側のトレイとの間に
形成されている。

好ましくは、上側のもしくは第二の空気案内スペースは
実質的に上側のトレイと下側のトレイとの間の空隙によ
って構成され、一方正側の空気案内スペースは実質的に
、下側のトレイと下部ケースの実質的に長方形である凹
部との間の概して長方形である空隙によって構成される
。好１しくは、下部ケースの上記凹部は下側のトレイよ
ジも幾分、即ち通常２５〜２５０簡短いが、幅は下側の
トレイよシ幾分、即ち通常２０〜２ｏｏ＃ＩＩＩ＋広い
。

本発明によれば、下側のトレイと下部ケースとの間に１
対の長手方向通気ギャップが形成され、これらのギャッ
プは各々第一のもしくは下側の空気案内スペースと連絡
しておＱ、かつ上部ケースの（内側）側部の長さ、即ち
下部ケースの上部ケースによって覆われる長方形領域の
長さの少な（とも大半部、即ち普通５０チを上回り、好
ましくは少なくとも約７０％である部分にわたって伸長
している。

更に本発明によれば、上側のトレイの端面壁と下側のト
レイの端面壁との間に１対の横方向通気ギャップが形成
され、これらの横方向ギャップは各々第二の空気案内ス
ペースと連絡しており、かつ下部ケースの長方形領域の
幅の少なくとも大半部、即ち普通約３０％で一般に少な
くとも約５０チである部分にわたって伸長している。

最後に、それ自体公知である種類の空気ブロワ、例えば
ラジアルブロワが、その吹込み口が一方の空気案内スペ
ースへと開口し、かつ吸出し口が他方の空気案内スペー
スへと開口するようにして設置される。好ましくは、ブ
ロワの吹込み口は第一のもしくは下側の空気案内スペー
スへと開口し、一方吸出し口は上側の空気案内スペース
と接続され、乃至該スペースに対して機能する。この好
ましい具体例では、上側のトレイの底が実質的に閉じて
いる一方、下側のトレイの底の好筐しくは幾何学的中心
かまたはその近傍には開口部が設けられておシ、この開
口部は短い導管を介してブロワの吸込み口に続いている
。

本発明を、本発明の好ましい具体例を示す添付図面を８
照しつつ以下に詳述し、その際本発明の上記以外の目的
も明らかにしてゆ（。

好ましい具体例の詳細な説明 第１ａ図の側面図に図解的に示された保育器１゜は透明
なプラスチックあるいはガラスから成る透明な上部ケー
ス１１を含み、この上部ケース１１は該ケース１１を下
部ケース１２と結合したシその結合を断ったりする回動
あるいは固定手段（図示せず）を通常のようにして具備
している。第１ｃ図に側面壁１１７に関して破線で示し
たように、上部ケース１１の一方の長手方向側面壁が該
ケース１１と回動可能に結合され得、その際ヒンジは上
部ケース１１の下縁近（に配置されても下縁近くに配置
されてもよい。

上部ケース１１はまた通常の円形開口部を幾つか、即ち
例えば合計で６個含み、第１ａ図にはそのうちの２個の
みを開口部１１２．１１３として破線で示す。このよう
な開口部は各々、例えば手袋の形態の皮膜によって閉じ
られ、その結果保育器１０内の患者を無菌状態で扱うこ
とが可能となる。重なり合つた複数の皮膜を有する比較
的小型の補助開口部が通常の方法で設けられ得、それに
よって注入あるいは監視用の導管あるいは引出し線が上
部ケース１１を貫通することが可能となる。上部ケース
１１の開口部と皮膜との密閉結合手段は通常のものでち
ゃ、ここには図示しない。

上部ケース１１の横方向端面壁１１４％１１５及び長手
方向側面壁１１７．１１８（第１ｂ図）の下縁は下部ケ
ース１２と、普通中間シール無しで接触する。下部ケー
ス１２は、例えば錆びない特性を有し得るかまたは被覆
を施された鋼板のような金属からも、また例えば繊維で
強化された熱硬化性のポリエステルあるいはエポキシ樹
脂のようなプラスチックからも製造され得る。下部ケー
ス１２は下側のトレイ１４の底１４３と協働して第一の
空気案内スペースＬＲｔ−構成する第一の凹部１２１を
有する。下部ケース１２の第二の凹部１２５はモータ１
５１によって駆動されるロータ１５０ヲ含むブロワ１５
を受容する開放端型チャンバを構成し、前記モータ１５
１は振動を最小にする耐振ソケット（図示せず）や他の
同様手段と結合されている。ロータ１５０は、閉じてい
る下部ロータディスクと環状である上部ロータディスク
との間に取付けられた複数個の外側へ傾斜した翼によっ
て通常のようζこ構成されている。ロータの中心には、
翼の配置されないスペースが設けられている。

そ−夕１５１がロータ１５０ｔｌ−駆動すると、回転す
る翼によって、ｐ−夕の中心には吸込み効果が生じ、ロ
ータ外周には吐出し効果が生じる。

電気的加熱エレメント１７がロータ１５０の外周と隣接
するチャンバ１２５の壁との間に設置され、その結果ロ
ータ１５０から吐出される空気が加熱される。加熱エレ
メント１７の制御手段は通常のものでちゃ、ここには図
示しない。

例えば繊維強化材を含むかまたは含まない熱可塑性系あ
るいは架橋結合性系の成形プラスチックから成る下側の
トレイ１４は２個の横方向端面壁１４１．１４２と、２
個の長手方向側面壁１４５．１４６と、底１４３とによ
って構成されており、的記底１４３は実質的に閉じてい
るが、但し開口部１４９が底１４３の幾何学的中心付近
に設けられており、この開口部１４９は第一の空気案内
スペースＬＲを貫通してロータ１５０の吸込み口に達す
る管形延長部乃至導管１４７を伴っている。

上側のトレイ１６は２個の横方向端面壁１６１．１６２
と、２個の長手方向側面壁１６５．１６６と、底１６４
とによって構成されている。トレイ１６は、下側のトレ
イ１４に結合された２本のレールあるいはロッド（図示
せず）沿いに滑動する２個の案内部材１６７．１６８に
よって支持されており、その結果上側のトレイ１６は上
部ケース１１の蓋１１７が開かれた時下側のトレイ１４
に関して水平に変位し得る。

抽出し型の装入物１６９（破線で図示）が、Ｘ線フィル
ム材料を受容して保育器内の患者のＸ線写真撮影を可能
にするべく設置されている。弾性ノ？ツド１６３がトレ
イ１６内に装着され、患者のための支持面１６０として
用いられる。

空気案内トレイである下側のトレイ１４はその端面壁１
４１．１４２付近で下部ケース１２により、該ケース１
２の上部ケース１１によって覆われる実質的に長方形で
ある領竣内で支持されており、前記領域は第１ｂ図に交
叉破線によって示したＯ第１ａ図及び第１ｂ図から知見
されるように、トレイ１４の長さは下部ケース１２の上
部ケース１１によって覆われる領域の長さにほぼ等しい
。上側のトレイ１６は下側のトレイ１４より、長さは短
いが幅は広い。

第１ｄ図から最も良（知見されるが、下部ケース１２の
凹部１２１は下側のトレイ１４より幅は広いが長さは短
（、従って下部ケース１２と下側のトレイ１４との間に
は２個の長手方向通気ギャップｚｓ’、ｚｓ２が構成さ
れる。

２個の横方向通気ギャップＡｓ’、　ＡＳ”が、下側の
トレイ１４及び上側のトレイ１６の端面壁１４１．１６
１間並びに１４２．１６２間に構成される。長手方向通
気ギャップｚｓ”、　ｚｓ”は下部ケース１２の上部ケ
ース１１に覆われる領域の長さのほぼ全体（例えば約８
５〜９５％）にわたって伸長しており、一方横方向通気
ギャップＡＳ１、ＡＳ２は下部ケース１２の上部ケース
１１に覆われる領域の幅の多大の部分（例えば約４０〜
７０％）にわたって伸長している。

第１ａ図及び第１ｃ図の示すように、第一のもしくは下
側の空気案内スペースＬＲが下部ケース１２の例えば凹
部１２１と下側のトレイ１４との間に構成され、第二の
もしくは上側の空気案内スペースＡＲが下側のトレイ１
４と上側のトレイ１６との間に構成される。上記空気案
内スペースはどちらも概して平坦であり、即ちその高さ
は幅と比べても長さと比べても実質的により少ない。上
方から見ると、これらの空気案内スペースは概して長方
形である。

上記空気案内スペースの、特に長手方向通気ギャップＺ
ＳＩ、　ＺＳ”と連絡している方（好ましい具体例では
ＬＲ）の通常の機能は、普通ブロワ付近で乱流を生じる
空気の滞らず均等な流れをもたらすことであり、換言す
れば空気案内ス被−スは、ブロワ付近での避は難い乱流
と通気ギャップ、特に空気流を室スペースＰＲ内へ進入
させる通気ギヤツデ（第１ｂ図及び第１Ｃ図のｚｓｌ及
びＺＳ２）において重重しい滞らない、もしくは実質的
に層状である流れとの間にあってフローバッファとして
役立つ。

空気は、ブロワのロータ１５０から加熱エレメント１７
を経て第一の空気案内スペースＬＲ内へと流入すると、
続いて長手方向通気ギャップｚＳｌ、ｚｓ２ｉ通過して
上方へ流れる二つのエアカーテンＺ■１、Ｚ■２とな九
上側のトレイ１６の側面壁１６５．１６６と隣接する上
部ケース１１の側面壁１１７．１１８との間を通過して
上部ケース１１の主要な壁である前記側面壁１１７．１
１８ｔ−覆い、側流及び乱流を実質的に免れた加熱空気
が室スペースＰＲ内へと通過する際に動的保温（ｄｙｎ
ａｍｉｃｉｎｓｕｌａｔｉｏｎ　）　ｔ−実現する。

上方へ流れるエアカーテンは、上面壁１１９の内側表面
で合流した後再び二つの下方への流れに分割され、これ
らの流れは上部ケース１１の端面壁１１４．１１５の内
側表面の主要部分を覆い、次いでトレイ１４．１６の端
面壁１４１．１６１間及び１４２．１６２間に構成され
た２個の横方向ギャップＡｓ’　。

Ａｓ２を経て室スペースＰＲから流出する。

横方向通気ギャップを通過後、空気流は空気案内スペー
スＡＲ内へ進入し、導管１４７を介してプロワ１５の吸
込み口に達している開口部１４９の位置する前記スペー
スＡＲの中心付近で合流する。

新鮮な空気が導管１４７内へ、制御弁（図示せず）を具
備した導管１５９を経て供給され得る。場合によっては
分岐管１５７が設置され、この分岐管１５７は保育器室
内に通す空気の酸素含量レベルが高められるべき場合に
純粋な酸素を供給する。通常の空気ｆ過器が導管１５７
内の、符号１５８で示された位置に設置され得る。導管
（図示せず）から水を供給される加湿層１９（耐ｌａ図
に破線で示す）が、必要に応じて配置されて機能し得る
。

第２図は本発明による保育器２０の簡略化された斜視図
であり、保育器２０は下部ケース２２１上に位置する透
明な上部ケース２１を含み、前記下部ケース２２１は、
監視、制御、操作、その他のあらゆるパラメータ及びデ
ータのための主パネル２２９（詳細は図示せず）と、空
気取入れ口２２３と、導水管２２６とを含む中央サービ
ス部２２の上蓋となっている。２個のハンドル２２４．
２２５が、患者支持台を保持した上側のトレイの足側端
部あるいは頭側端部を高（するべく設置されている。重
量補償機構（図示せず）によって、位置変更が衝撃を伴
わずに実施され得る。

乳児患者の集中治療には長時間の継続的処置が必要とな
シ得るため、昇降デバイスを設置することが重重しく、
それによって保育器２０の高さは、例えばシランジャ２
３１を介して外科医や看護婦の必要に適合され得る。こ
のために、下方の車台部２３に足で制御されるスイッチ
が設けられ得る。

ユニットの移動用にローラ２３４が配置されておシ、ま
た注入液あるいは輸液の容器並びに必要に応じた補助的
デバイスを支持するために１クリスマスツリー”２５が
取付けられている。

第１ａ図〜第１ｄ図の示す本発明保育器の構造に関し、
本発明による保育器を用いて試験を行なったところ、外
気供給率を例えば毎分２５リツトルとし、また測定点を
患者支持面全体に分布した５点とした場合、温度設定３
５〜３９℃において最大偏差０．５℃が問題無く維持さ
れ得ることが判明したということが更に付言されるべき
である。

空気流ζこ滞ジが無かったため、３０〜５０ホンの低い
雑音レベルが達成された。

普通、トレイ１４．１６の縁部は、滑らかな空気流をも
たらし得、また容易に清掃され得るように丸みを有する
べきであシ、通常のポリマー材料を成形あるいは深絞り
成形することによって適当な一体構造が取得され得る。

トレイその他の構成要素用として適当な材料は、通常の
消毒に対して耐性でなければならない。

本発明保育器の様々な変形は、本明細書の記載に基づき
明らかである。例えば、下部ケース１２は相補的な２個
の部分によって、制御、Ｑネル２２９が整備及び修理を
容易にするべくモータ１５１及びブロワ１５と共に取外
され得るようにして構成され得る。

ＣＯ２の制御は、単に外気供給率を毎分１０〜４０リツ
トルとすることによって、特別の除去手段分用いなくと
も通常の方法で達成され得る。普通、保育器の容積は１
００〜４００　リットルとされるが、その結果二酸化炭
素が過剰空気と共に排除されることが確実となる。保育
器室の正圧は水柱で５〜２０αであり、これは多（の目
的に適している。

第１ｄ図に示した、互いに嵌合し合うトレイの好ましい
構成によって、新規な空気分配手段において、従ってま
た本発明保育器において最高のコンパクト性が得られる
点が留意されよう。

上下に重ねられたトレイが実質的に完全に嵌合し合うよ
うに、トレイ１４の端面壁１４１．１４２の高さは端面
壁］６１．１６２の高さより多く、この高さの差は第二
のもしくは上側の空気案内ス啄−スの所望の６厚み”乃
至高さによって決定される。トレイ１４の長手方向側面
壁１４５．１４６は、その高さが端面壁１４１．１４２
の高さに等しい第一の部分と、実質的に側面壁１６５．
１６６の高さの“分だけ切除され乃至”低くされ″て、
トレイ１６を、あらゆるトレイ壁が同じ高さとなるよう
にして受容する第二の部分とを有する。しかし高さを揃
えることは必ずしも必要でなく、高さの不揃いな構成（
第１ａ図）も、下側のトレイの側面壁が少なくとも、上
側のトレイの高さの少な（とも一部を受容する切除部を
有する限りはなお適合し得る。

本明細書において、本発明の好ましい具体例の幾つかを
図示１７かつ説明したが、本発明はここに示した具体例
に限定されるものではな（、特許請求の範囲の各項の記
載の範囲内で変形及び実施され得るものと了解されるべ
きである。

【図面の簡単な説明】

第１ａ図は本発明による保育器を図解する側面図、第１
ｂ図は第１ａ図の保育器の上面図、第１ｃ図は第１ａ図
の保育器の正面図、第１ｄ図は本発明による保育器内に
配置された２個の嵌合し合ったトレイを図解する斜視図
、第２図は可動支持構造体上に取付けられた本発明保育
器を示す半図解的な斜視図である。 １０．２０・・・保育器、　１１．２１・・・上部ケー
ス、１２．２２・・・下部ケース、１４．１６・・・ト
レイ、１５・・・ブロワ、１７・・・加熱エレメント、
１９・・・加湿層。

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. （１）新生児医学用の保育器であつて、実質的に下部ケ
   ースと透明な上部ケースとによつて規定された室と、加
   熱及び換気手段と、加熱された空気流を前記室に通す空
   気分配手段とを含み、上部ケースは下部ケースの、実質
   的に長方形である所定の長さ及び幅の領域を覆い、前記
   室内には上下に重ねられた１対の実質的に長方形である
   トレイが収容されており、これらのトレイは各々２個の
   長手方向側面壁と２個の横方向端面壁と底とを有し、ま
   た両トレイは正常機能状態にある時各々の底が概して互
   いに平行かつ離隔して位置するように配置されており、
   ２個のトレイのうち下側のトレイは下部ケースの前記長
   方形領域と実質的に同じ長さを有するが幅は該領域より
   狭く、上側のトレイは下側のトレイよりも長さは短いが
   幅は広く、但しこの幅も下部ケースの前記領域の幅より
   は狭く、下部ケースと下側のトレイとの間には第一の空
   気案内スペースが、また下側のトレイと上側のトレイと
   の間には第二の空気案内スペースが形成されており、更
   に下側のトレイと下部ケースとの間に１対の長手方向通
   気ギャップが形成されており、これらの長手方向ギャッ
   プは各々第一の空気案内スペースと連絡しており、かつ
   下側のトレイの各側面壁沿いに下部ケースの前記長方形
   領域の長さの少なくとも大半部にわたつて伸長しており
   、また上側のトレイの端面壁と下側のトレイの端面壁と
   の間に１対の横方向通気ギャップが形成されており、こ
   れらの横方向ギャップは各々第二の空気案内スペースと
   連絡しており、かつ下部ケースの前記長方形領域の幅の
   少なくとも大半部にわたつて伸長しており、前記換気手
   段は吸出し口及び吹込み口を具えたブロワを含み、前記
   吹込み口は一方の空気案内スペースと、また前記吸出し
   口は他方の空気案内スペースと接続されている保育器。
2. （２）ブロワの吹込み口が第一の空気案内スペースへと
   開口しており、下側のトレイは第二の空気案内スペース
   からブロワの吸出し口まで伸長する導管の設置された開
   口部を有することを特徴とする特許請求の範囲第１項に
   記載の保育器。
3. （３）上側のトレイが該トレイを透明な上部ケースの蓋
   部分の開放時に下側のトレイに関して水平に変位させて
   前記室の外へ導き出す案内手段を含むことを特徴とする
   特許請求の範囲第１項に記載の保育器。
4. （４）第一の空気案内スペース内に加湿面が設けられて
   いることを特徴とする特許請求の範囲第２項に記載の保
   育器。
5. （５）ブロワがラジアルブロワであり、下記ケースは前
   記ラジアルブロワと、該ブロワによつて前記室に通され
   る空気を加熱する手段とを受容しかつ囲繞するチャンバ
   を有することを特徴とする特許請求の範囲第２項に記載
   の保育器。
6. （６）上側のトレイが実質的に非Ｘ線吸収性である材料
   から成り、かつＸ線フィルム材料を受容し保持する凹部
   を有することを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載
   の保育器。
7. （７）下側のトレイの各長手方向側面壁が上側のトレイ
   を受容する切除部を有し、上側のトレイは前記切除部と
   、下側及び上側のトレイ間に第二の空気案内スペース並
   びに横方向ギャップが形成されるように嵌合することを
   特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の保育器。
8. （８）下側及び上側のトレイがこれらのトレイの分離消
   毒のために容易に取外され得るアセンブリを構成するこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第７項に記載の保育器。
9. （９）下側及び上側のトレイが各々一体成形構造によつ
   て形成されていることを特徴とする特許請求の範囲第７
   項に記載の保育器。
10. （１０）上側のトレイが患者支持面としての使用に適し
    た軟質材料から成るフラットパッドを有することを特徴
    とする特許請求の範囲第１項に記載の保育器。