JPS6110906Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案はワークの移送装置に関する。

〔考案の技術的背景とその問題点〕

搬送ロボツトなどで工作機械などにワークを供
給するときは、取り易いように位置決めをする
が、その位置はなるべく減らした方がロボツトの
動作上や作業の高速化のために望ましい。

又、ワークの供給装置はワーク形状が簡単で大
量生産のときは、無秩序に乗せられたワークの向
きを一定方向に整えてコンベア等で送る方法もあ
るが、ワーク方向を整える装置が要り、多種少量
生産には向かず、設置場所も広くなる。

〔考案の目的〕

本考案の目的は、設置床面積が少なく、簡単な
構造でワークを位置決めできる移送装置を得るこ
とにある。

〔考案の実施例〕

本考案の移送装置の一実施例を示す第１図（平
面図）、及び第２図（第１図の正面図）に於て、
箱状の本体１の上面中央部には左右に一対のスプ
ロケツト１３，１３が取付られ、右側のスプロケ
ツト１３の下側にはモータ１２が直結している。
そしてこのスプロケツト１３，１３にはチエーン
４が巻きつけられ、このチエーン４の外周には内
側がチエーン４に係合し、下側に本体１上面を転
がるローラ２ａが取付られ、第１図−矢視図
を示す第３図のように中央に穴があり、穴上部が
座ぐられ、この座ぐり部に受皿３を挿脱自在に収
納した角形テーブル２が配列されてている。

そして、本体１の左端上面は第３図に示すよう
に穴８ａを主軸８が縦に貫通し、下端は図示しな
い本体１内に上動自在に支持され設けられ、この
主軸８の下端は本体１内に設けられたモータ９に
連結している。

そして穴８ａの両側にはピン１０ａが貫通した
１対の支持片１０ｂが取付られ、この支持片１０
ｂの上部には先端が矢印状に尖つた略Ｌ形の係止
片１０がピン１０ｃを支点として回動可能に設け
られ、この係止片１０の角部にはピン１０ｄが貫
通し、このピン１０ｄには本体１内に設けられた
シリンダ１１のロツド端が回動可能に連結してい
る。

又本体１の一側面には、右端のモータ１４で駆
動され加工後の被加工物をローデイングし断続的
に駆動されるコンベア６があり、このコンベア６
の右端下部にはモータ１５で駆動され、被加工物
載置用の断続的に回転する円形テーブル７があ
る。

なお、１６はチエン４とスプロケツト１３を覆
うカバー、１７は制御装置である。

次に本考案の作用を説明する。

まず適宜個数のワーク２０を角形テーブル２上
の受皿３に円心にして積重ねる。そしてモータ１
２を起動して角形テーブル２を走行させ、角形テ
ーブル２の一つが供給位置５にきたときモータ１
２を停めて、シリンダ１１わ作動させ、係止片１
０を回わし、角形テーブル２を固定（第３図）す
る。このとき最上位のワーク２０が、第４図に示
すように工業用ロボツトの腕２１が掴める高さに
あるときは、そのまま待機する。そして最上位の
ワーク２０が掴んで工業機械（図示けず）に供給
すると、制御装置１７からの信号でモータ９を駆
動し主軸８を上げ、下側のワーク２０を所定の高
さまで上げ、この状態で待機する。順次これを繰
返し受皿３上のワーク２０が全て工作機械に供給
されれば、再びモータ１２を駆動し次の角形テー
ブル２を供給位置５に移送させる。

以上はワークを工作機に供給する場合である
が、機械加工が終つたワークは、コンベア６上に
もどされ、コンベア６で円形テーブル７上に移送
される。円形テーブル７はこのワークが移送され
ると適宜回転し、ワークの他への搬出を容易にす
る。

なお以上の説明は、円形テーブル７に機械加工
終了後のワークを受ける場合であるが、これを洗
浄してもよく、又機械加工後のワークを他の保管
装置と組合せることもできる。

又、ワーク２０の直径が大きい場合は受皿３を
省いて直接主軸上面で押し上げてもよく、又、角
形テーブル２上側の座ぐり部はやめてけがき線に
してもよい。

又更に、ワーク２０に穴がある場合には、主軸
８上端に段付小径部を設けて挿入してもよい。

〔考案の効果〕

本考案は、以上の様に構成されているので、搬
送機などで移送されるワークの上下方向の寸法と
その個数を、予め制御装置に記憶させておけば所
定位置にワークを移送することができ、簡単な構
造で設置面積も少ない移設容量な移送装置を得る
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の平面図、第２図は
第１図の正面図、第３図は第１図のＡ−Ａ断面詳
細図、第４図は本考案の作用を示す説明図であ
る。 １……本体、２……角形テーブル、４……チエ
ーン、８……主軸、１０……係止片、１７……制
御装置、２０……ワーク。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 積み重ねられたワークを所定の位置に供給する
   ワーク移送装置において、 上面が平担な本体と、 この本体上面中央に横に設けられ、一対のスプ
   ロケツトに環状に巻きつけられたチエーンと、 このチエーンに外接し係止されて前記本体上面
   に所定間隔に配設され、前記チエーンの回転によ
   り前記チエーンに索引されて前記本体上面を巡環
   し、上下にガイド穴が貫通した角形テーブルと、
   前記本体上面の一側に設けられ、所定位置に索引
   されてきた前記角形テーブルを係止する手段と、 前記所定位置下部に縦に設けられ、前記係止さ
   れた角形テーブルのガイド穴に上端が嵌合し、前
   記ワークの単位積厚単位で上動して、前記ワーク
   の高さ位置を位置決めする主軸と、 よりなることを特徴とする移送装置。