JPS609834Y2 - 電子タイマ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は５０Ｈｚ或いは６０Ｈ７等の低周波駆動信号に
よって電気的に時間設定を行うべくレジスタ及びメモリ
等を含むタイマ回路と、該タイマ回路による設定時間を
発光表示する放電管とを備えたタイマ装置に関するもの
である。

上記放電管としてアノード電極及びカソード電極を有し
、ネオンガス等の励起発光ガスを密封入してなるガス放
電管を用いると、放電発光初期における前記の各電極間
の電圧−電流特性が不安定であり、スイッチングノイズ
を発生する。

そのため例えばタイマ回路の出力即ち各電極のドライバ
をＭＯＳ （金属−酸化物一半導体）型電界効果トラン
ジスタ（ＦＥＴ）によって構成した場合、前記放電管の
放電開始時にこのスイッチングノイズがＭＯ３型トラン
ジスタに入力され、該トランジスタ即ちタイマ回路が破
壊されることとなり、従ってタイマ回路にガス放電管を
接続する手段が煩雑になると共に、希望するガス放電管
を選択的に使用できず、不経済であった。

本考案は上記欠点に対処し、電圧−電流特性の良くない
ガス放電管を簡便に組込み得る様にしたものであり、以
下この一実施例を図面に基づいて詳述する。

図に示す如く商用電源（５０Ｈｚ或いは６０Ｈｚ）を入
力する電源回路１を設けると共に、前記商用電源の周波
数によって電気的に時間設定を行う如く形成して成る集
積回路体（ＬＳＩ）製タイマ回路２を設け、例えば前記
電源回路１によって商用電源を半波整流して脈動電流に
変換し、これを低周波の駆動信号（時間進行パルス波）
としてライン３を介してタイマ回路２に入力せしめ、時
刻並びに選定時間（目ざめ及び眠り時間等）を出力する
複数のレジスタを含むタイマ回路２を駆動する様に形成
する。

また上記タイマ回路２の時間設定内容及び出力を調整す
るスイッチ回路４を設け、前記タイマ回路２中の複数レ
ジスタを進行制御して時刻並びに選定時間を出力制御す
る。

更にアノード電極用入力端子５・・・・・・並びに８字
状セブンセグメント形カソード電極用入力端子６・・・
・・・を有し且つアノード電極及びカソード電極をネオ
ンガス等の励起発光ガスと共に封入して成るガス放電管
７を設け、各アノード端子５・・・・・・をタイマ回路
２のＭＯ５型トランジスタ訃・・・・・にダイオード９
・・・・・・を介して接続し、且つ各端子５・・・・・
・に作動型温カ、を印加すると共に、電源Ｅ２を端子５
・・・・・・とダイオード９・・・・・・間に接続する
。

一方前記カンード端子６・・・・・・も同様にタイマ回
路２のＭＯ３型トランジスタ１０・・・・・・にダイオ
ード１１・・・・・・を介して接続すると共に、各端子
６・・・・・・を電源Ｅ３に接続して成る。

そして前記の各トランジスタ８・・・・・・及び１０・
・・・・・のゲートにタイマ回路２のレジスタ出力を公
知手段（図示省略）にて入力せしめると共に、各トラン
ジスタ訃・・・・・及び１０・・・・・・をタイマ回路
２の電源（Ｖｓｓ）に接続する。

而して各トランジスタ８・・・・・・及び１０・・・・
・・のスイッチングによってアノード端子５・・・・・
・並びにカソード端子６・・・・・・との間、即ちアノ
ード電極とカソード電極間に各電海弔０． Ｅ２． Ｅ
３による電位差を生じせしめ、時間を表わす数字を発光
表示させるもので、例えばタイマ回路２の電源（Ｖｓｓ
）を０ボルト、電源Ｅ１を１５０ボルト、電源Ｅ２．Ｅ
３を一５０ポルトに設定し、上述の如く発光表示作動さ
せる。

この場合、前記タイマ回路２に於て各トランジスタ８・
・・・・・及び１０・・・・・・のゲートにドライブ信
号が出力されると共に、各トランジスタ８・・・・・・
及ヒ１０・・・・・・のスイッチングによって電源Ｅ１
カアノード端子５・・・・・・を介してアノード電極に
印加され、またカソード端子６・・・・・・を介してカ
ソード電極が電源Ｅ３に導通され、放電管７のアノード
電極及びカソード電極間に放電電位差が生じ、時間を表
わす数字を発光表示するもので、この放電発光開始時、
放電管７−の各電極間の電圧が電流に対して不規則変化
し、スイッチングノイズを発生する。

そしてこのスイッチングノイズによって、ダイオード９
，１１がない場合には要素５、コンデンサを介してトラ
ンジスタ８に、また要素６からラインを介してトランジ
スタ１０に逆電流が生ずるようになり、過大な逆電流が
生ずるとトランジスタ８，１０は破壊される。

つまり、各トランジスタ８・・・・・・及び１０・・・
・・・の電源（Ｖｓｓ）の電圧が変化し、例えばＯボル
トに設定している場合にこの値でなくなり、各トランジ
スタ８・・・・・・及び１０・・・・・・に逆方向の電
流が流れる状態となるが、この時、各ダイオード９・・
・・・・及び１１・・・・・・によってその電流を遮断
し、各トランジスタ８・・・・・・及び１０・・・・・
・が破壊されるのを阻止するものである。

以上実施例に示す如く本考案によると、放電管７に発生
するスイッチングノイズをダイオード９及び１１によっ
て遮断するので、タイマ回路２を構成する各トランジス
タ訃・・・・・及び１０・・・・・・の破壊を防止でき
、放電管７をタイマ回路２に簡潔に接続でき、また電圧
−電流特性の良くない放電管を簡易に組込むことができ
、頗る経済的で且つ実用的である等の顕著な効果を奏す
るものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示す電気回路図である。 ２・・・・・・タイマ回路、７・・・・・・放電管、９
，１１・・・・・・ダイオード。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 商用電源回路１にライン３を介してタイマ回路２を接続
   すると共に、前記電源回路１とタイマ回路２との間にス
   イッチング回路４を介設し、前記タイマ回路２は複数の
   トランジスタ訃・・、１０・・・を備え、前記一方のト
   ランジスタ８をダイオード９のアノードおよびカソード
   をこの順に介して放電管７のアノード電極用入力端子５
   ・・・に接続し、前記他方のトランジスタ１０をダイオ
   ード１１のアノードおよびカソードをこの順に介して放
   電管７のカソード電極用入力端子６・・・に接続し、さ
   らに前記ダイオード１１のカソードと電源Ｅ３との間に
   は低抗体を接続し、前記ダイオード９，１１により、放
   電管に発生する放電開始時のスイッチングノイズを遮断
   すべく構成した電子タイマ装置。