JPS6097836A - 超弾性率二軸延伸結晶性高分子フイルムあるいはシートの製造方法 - Google Patents

超弾性率二軸延伸結晶性高分子フイルムあるいはシートの製造方法

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JPS6097836A
JPS6097836A JP58205787A JP20578783A JPS6097836A JP S6097836 A JPS6097836 A JP S6097836A JP 58205787 A JP58205787 A JP 58205787A JP 20578783 A JP20578783 A JP 20578783A JP S6097836 A JPS6097836 A JP S6097836A
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智幸 南
Kuniyoshi Itoyama
糸山 国義
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (発明の技術分野〕 本発明は、新規な超弾性率二輪延伸結晶性高分子フィル
ムあるいはシートおよびその製造法に関するものである
。さらに詳細には、公知の高結晶性ポリマからなり可能
な限りからみ合いの少ない原ゲルあるいは単結晶シート
を、規定された条件で押圧後、延伸、熱処理することに
よって超延伸された、結晶性、弾性率及び寸法安定性が
極めて高い超弾性率二軸延伸結晶性高分子フィルムある
いはシート及びその製造方法に関するものである。
〔従来技術〕
従来の高分子シートあるいはフィルム工業においては、
結晶弾性率値に対して著しく低い弾性率値の二軸延伸成
形品しか製造できていなかった。
例えば、市販されている面内等方性二軸高延伸ポリエチ
レンテレフタレートフィルムの引張弾性率は4501q
/ii2であり、これは結晶弾性率値108001q/
mw+2の4.2%にしか相当しない。
面内等方性ポリプロピレンフィルムの引張弾性率は30
0kg/ll1m2で、ポリプロピレンの結晶弾性率値
3400 h/is2の8.8%にしか相当しない。市
販ナイロン6フィルムの配向方向の引張弾性率は170
h/n+m2でナイロン6の結晶弾性率値16500鞠
/IIIII12の僅か1%にしか過ぎない。
また市販高密度ポリエチレンフィルムの配向方向の引張
性率は、150k11/mm2で、これは側鎖のないポ
リエチレンの結晶弾性率値23500ki/11112
の僅か0.64%にしか過ぎない。このように従来技術
による延伸フィルムあるいはシートは、本来有する高分
子結晶の弾性率値と比べて著しく低位で、分子の性質が
バルクの性質に十分に発現していなかった。
一方、金属とプラスチック溶融射出成形品について、引
張強度、引張弾性率、熱膨張係数を比較すると表1に示
したように差異があり、構造材料として二次元、三次元
成形品として高分子材料単独で金属材料を代替すること
が期待できなかった。
また、共有結合の繰り返しからなる線状高分子の本質か
ら、理想的に分子鎖を伸長し、これをよく引き揃え結晶
化した高分子を得ることができれば、二軸方向において
高い弾性率を示すことは既に理論的に知られている。例
えば、高分子化学、26.817 (1969) ; 
J、 Polymer、 Sci、 、 (:、。
15 75(1966)、31.57 (1970);
Polymer、 J、 、 1226 (1970)
 ;化学、■ 7.53.4(1982)などに細い繊
維について結晶弾性率の計輝値、実際値が示されている
。全ての公知の高結晶性高分子について結晶弾性率値が
知られているわけではないが、計棹および実測ができる
ものである。このことから、理論上では、広幅のフィル
ムの二軸方向、より厚物であるシートの二軸方向につい
て金属に近い弾性率が得られると予想されるが、具体的
に知られていない。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、上記の従来技術では達成できなかった
金属箔や板もしくは部品に代替可能、または、電気絶縁
材として小形化可能な弾性率の高い二軸延伸結晶性高分
子フィルムあるいはシートを提供せんとするものであり
、また他の目的は、そのフィルムあるいはシートの製造
方法を提供せんとするものである。
(発明の構成) 本発明は、上記目的を達成するため、次の構成すなわら
、 (1) 縦方向と横方向の引張弾性率の和が分子鎖の結
晶弾性率値の5%〜60%、)8度膨張係数がlX10
−5/℃以下、結晶化度が65%〜98%、二軸結晶配
向係数が0.9〜1.0を有してなる超弾性率二軸延伸
結晶性高分子フィルムあるいはシート、および、 (2) 結晶性高分子重合体溶液から、脱溶媒自由ゲル
シートあるいは単結晶沈澱マットシートを形成し、該シ
ートを線圧10〜5000h/cmで圧延あるいは面圧
100〜10000ki/cm2で圧縮成形して押圧シ
ートとし、該シートを二軸延伸し、次いで熱処理する超
弾性率二軸延伸結晶性高分子フィルムあるいはシートの
製造方法、を特徴するものである。
本発明における結晶性高分子とは、熱可塑性樹脂であっ
て、X線的にみて結晶性の回折を示す高5− 分子であり、具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ4−メチルペンテン1などのポリオレフィン、
アイソタクチック状のポリスチレン、アイソタクチック
状あるいはシンジオタクチック状ポリ(メチルメタクリ
レート)、ポリ(エチレンテレフタレート)、ポリ(ヒ
ドロキシブチラード)、ポリ(エチレンナフタレート)
、ポリ(ブチレンテレフタレート)、ポリエチレン−α
、β−ビス(フェノキシ)エタン4,4′−ジカルボキ
シレート、ハイドロキノン、レゾルシンを含む全芳香族
ボリアリレート、およびこれらのハロゲン基、メチル基
、芳香環基による核置換ポリ(エステル)を含むポリ(
エステル)、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン11
、ナイロン12およびテレフタル酸、ビフェニルジカル
ボン酸、ナフタリンジカルボン酸とジアミンからなるポ
リ(アミド)およびこれらのハロゲン基、メチル基、芳
香環基による核置換ポリ(アミド)を含むポリ(アミド
)、ジカルボン酸とジアルデヒドからなるポリ(アゾメ
チン)およびハロゲン基、メチル6一 基、芳香環基による核置換ポリアゾメヂン、ポリビニル
アルコール、ポリ(オキシメチレン)、ポリ(アクリロ
ニリトリル)、ポリ(テトラフルオロエチレン)、ポリ
フッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、フッ化エチレン
−プロピレン共重合体、ポリクロロトリフロロエチレン
、4フツ化エチレンと6フツ化プロピレン共重合体ある
いはパー70口アルコキシ共重合などのフッ素系共重合
体などを含むものである。
全芳香族ポリアミドである。
本発明の超弾性率二軸延伸結晶性高分子フィルムあるい
はシートは、上記の結晶性高分子がらなり、かつ引張弾
性率の和が分子鎖の結晶弾性率値の5〜60%、好まし
くは10〜60%、温度膨張係数がlX10−5/’C
以下、好ましくは0.5X10−5/”C以下である。
この範囲が、フィルムあるいはシート状で金属材料の代
替とするのに必要である。なお、引張弾性率が結晶性弾
性率値の100%のものが望ましいが高分子の分子量に
限界があることや分子鎖末端間の欠陥などのため到達す
ることが困難である。
また、本発明の結晶性高分子フィルムは、X線回折によ
る二軸結晶配向係数が0.9以上、結晶化度が65〜9
8%である。二輪結晶配向係数が0.9未満の場合は非
晶領域を含めた配向性が低下して力学特性が低下し、結
晶化度が65%未満の場合は温度膨張係数が大きくなり
寸法安定性が低下する。
なお、本発明の二軸延伸と1よ、特に限定される前記し
た結晶性高分子の重合体溶液から、脱溶媒自由ゲルシー
トあるいは単結晶沈澱マットシートを形成し、そのシー
トを線圧10〜5000h/Cll1で圧延あるいは面
圧100〜10000ki/C112で圧縮成形して押
圧シートとし、該シートを;二輪延伸、好ましくは同時
二軸延伸し、次いで熱処理することにより超弾性率二輪
延伸フィルムを得ることができる。
゛ 以下に、上記の方法の詳細を説、明するが、これに
限定されるものではない。
前記した結晶性高分子と溶媒からなる重合体溶液を準備
する。ただし、この溶液に用いられる溶媒は、溶液の沸
点近(において完全に均一溶液になるものを公知の溶媒
の中から選定したものである。
この結晶性高分子重合体から、公知の方法で脱溶媒自由
ゲルシート(以下、重合体ゲルシートという)あるいは
単結晶沈澱マットを形成する。
「ゲル」は、異種液体に包囲された分子鎖の3次元網状
構造体であって、重合体鎖のうち多数が別の重合体鎖と
結合点を含んそいることを意味する。
本発明でいう重合体ゲルは重合体鎖間の結合点9− は化学結合でもよいけれども、結合点の一部分、この単
結晶の多重層を形成する単結晶沈澱マットシートも好ま
しく使用できる。ゲルシートと単結晶マットの混合物も
本発明では使用され得る。ゲ、 >L/は実質的に密着
的であり、壊すことなく積み上げられ、単結晶マットは
比較すれば壊れ易いが、後記の圧延あるいは圧縮成形に
より有効に使用できる。
本発明の重合体ゲルあるいは重合体結晶沈澱は、溶液ま
たは膨潤塊のいずれかとして均−溶液系から調整するこ
とができる。重合体が少なくとも一部を結晶状態で含有
する重合体ゲルを形成する好ましい方法は、重合体を溶
媒に添加し、溶媒の沸点近くで加熱し、攪拌し、重合体
が、溶解前の結晶状態の根鉢を全く失うまで均一に溶解
させた後、攪拌と加熱を中止し、重合体溶液が過飽和に
なる温度まで冷却し、ゲル状あるいは単結晶状の重合−
1〇− 体を沈澱せることかできる。溶媒の選択は極めて重要で
、ポリマの種類により異なる。もちろん溶媒を飛散させ
てもよく、非溶媒の添加あるいは非溶媒への添加によっ
てゲル化シートあるいは単結晶状重合体シートを形成し
てよい。後に続く延伸り出し可能な状態で調整できる脱
溶媒自由ゲルであり、濾紙にはさんだり、軽いニップロ
ールで脱溶媒可能である。さらに非溶媒に浸漬し、溶媒
を抽出してもよい。
重合体溶液のm度は、重合体の種類と分子量、溶媒の種
類によって異なるが、ある種の高分子量重合体では約1
0重量%にり多量含有する溶液をつくることは困難であ
るが、その他のある重合体では約50重間%含有する膨
潤塊を調整することもできる場合がある。工業的に生産
性を向上する上では、少なくとも0.5重量%以上、で
きるだけ高濃度の重合体溶液を使用することが勧められ
ている。比較的低分子1(IXloSより小さい平均分
子量)の重合体からもゲルを生成することは可能である
けれども、比較的高分子量の重合体の方が、結晶度の高
いゲルを生成し、後工程でより延伸倍率を向上し、弾性
率のより高い成形品を得るとかできる故に好ましい。重
合体の種類や分子量により、溶解性が困難な場合に、圧
力容器内で加熱することにより溶媒の沸点を高め溶解性
をし使用される重合体鎖の全部が高分子量である必要は
なく、低分子量物質と較べてわずかに10重間%の高分
子量重合体で満足なゲルを製造可能であることが見出さ
れている。超高分子量重合体としては、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリ(テトラフルオロエチレン)など
では商業的に市販されており、その分子量は本発明を満
たすに十分に高い。すなわち上記高分子ではlX10S
、より好ましくは5X105またはそれより大きい平均
分子量で一般に入手可能であり、本発明に使用するのは
すぐれて、適当である。他方において、ポリ〈アミド)
例えばナイロン6あるいはポリ〈エステル)例えばポリ
(エチレンテレフタレート)の品種は、#AIIt1、
フィルム、成形品用に入手可能であるが、一般的にはl
X10Sより小さい平均分子量を有しており、本発明の
フィルムあるいはシートに使用するのに不十分な特性し
か発現しない場合がある。そのため後同相重合による高
分子量化、二官能性物質、三官能性物質、四官能性物質
添加による高分子量化、星状高分子の形成など、より高
分子量化されることが好ましい。
湿式法で製膜する場合は核原液は賦型口金から□゛出る
と直ちにIil膜用欲中に導入されるか又はそのまま空
気層を通じて該欲中へ導入されるか、又は該欲中で賦型
口金から該原液を押し出す方法など13− がある。
乾湿式法で製膜する場合は該原液は賦型口金から適当な
ロール等の支持体上に押し出し被膜に形成される。また
被膜形成方法としては上記の他にロールコーティング法
、ナイフコーティング法、アプリクータ、口金による方
法及びこれらを併合した方法等がある。
かかる被膜層を次いで乾式過程に供給する。そして、か
かる被膜層から溶媒を飛散させて濃縮し、被膜を自己支
持性のものにする。
次に、脱溶媒自由ゲルシートあるいは単結晶沈澱マット
シートを線圧10ki/am〜5000鞠/Cl1lで
圧延あるいは面圧50kv/am2を越えた値、好まし
くは100kv’/c1112〜10000kq/cn
+2で圧縮成形することにより押圧シートを形成する。
なお、圧延は、少なくとも一対のロールでシートするも
のである。
14− なお、本発明の手順による結晶性重合体から形成したゲ
ルあるいは単結晶は、通常溶媒を含有しており、溶媒を
排出させる程度の極めて低い押圧を予めか1プで実質的
に溶剤を除去することが好ましい。
本発明の脱溶媒自由ゲルシートあるいは単結晶沈澱マッ
トシートでは、シートの平面からの広角X線回折パター
ンはシャープな回折リングが現われ、通常の溶融押出シ
ートの広角X線回折パターンであるハローなリングが現
われることと異なる。
本発明の例をポリエチレチンで示すならば、正斜方晶形
の(110)、(200)面に起因するシャープな回折
リングが現われ、結晶性が高くなる。
また本発明の原シートの端面から見た広角X線回折パタ
ーンもシャープな回折リングが現われる。
本発明の強度の圧延あるいは圧縮成形で形成した押圧シ
ートにおいては、平面からの広角X線回折パターンはシ
ャープな回折リンクが現われるが、端面からの広角X線
回折パターンは、赤道方向より子午線方向に回折強度が
高くなる。このことは、本発明におりる強押圧によりシ
ート面に結晶面が合い点」と呼ばれるある種の分子間の
結合点が存在する。延伸という工程で長大な分子鎖が複
雑にからみ合い、かつ不均質な組織から分子を解きほぐ
し、理想的な分子配列の組織に再編成することは至難で
ある。
一方、全くからみ合いのない原シートでは、延伸時に分
子間のすべりにより延伸性が劣る。本発明の強押圧は適
当なからみ合いを生成する点で有利である。すなわち本
発明は上記までの工程で、からみ合いを小さくコントロ
ールし、分子が伸長しやすい分子凝集組織を作り出すも
のである。これにより、従来より延伸倍率を格段に大き
くし、高配向、高結晶化できる。
押圧シート化は常温から融点の範囲内の最適温度を選ぶ
ことができるが、ガラス転移点以上で結晶融解温度以下
が好ましい。押圧を円滑に実施するだめに、予熱後、温
度を高温に段階的に上昇するとか、弱い抑圧後に強押圧
を多数に実施するとか、潤滑液を補助的に使用するなど
の手段を採用してもよい。
い番プれども物性の等方性から、同時二軸延伸の方がよ
り好ましい。例えば、縦横同時延伸、縦延伸−縦横同時
延伸、横延伸−縦横同時延伸、縦延伸−横延伸一縦延伸
一横延伸一縦横同時延伸、縦延伸−横延伸、縦延伸−横
延伸−再縦延伸などの方法を挙げることができるが、前
4者がより好ましい。製膜延伸法としては、平面テンタ
ー延伸法、またはロール延伸法のいずれによることもで
きる。
同時二軸延伸を行なう装置は、フィルムの両側縁をクリ
ップで把持し、そのクリップが末広がりに走行すること
によりフィルムを横方向ら伸長すると同時に、各クリッ
プ同志の距離も広がって組方17− 向にも延伸が行なわれる方式のものでよい。
従来知られている溶融冷却シートでは、その面積延伸倍
率が25倍以内で破断するのが普通であるが、本発明の
押圧シートの場合、面積延伸倍率25倍以上、好ましく
は40倍〜400倍に超延伸するのが望ましい。
延伸温度は、使用される結晶高分子の種類によって異な
るが、ガラス転移点以上、融点以下、好、延伸後、フィ
ルムあるいはシートは熱処理されるが、その温度は、特
に限定されないが結晶化温度以上、融点以下の温度範囲
であることが好ましい。熱処理の方法としては、ある一
定の温度で処理することができるが、異なる渇I¥C数
段階に分けて多段処理することもできる。熱処理は、フ
ィルムあるいはシー1〜を制限収縮下または緊張状態で
施すが、長さ方向に高度の緊張をh口えて熱処理18− するのが好ましい。ある場合には減圧した、気体流通下
、あるいは長時間熱処理も採用される。
本発明においては、上記の二軸延伸、熱処理にゾーン延
伸、ゾーン熱処理法を用いるのがより好ましい。このゾ
ーン延伸、熱処理は、非常に高い張力とせまい加熱ゾー
ンとに特徴づけられることは知られている(例えば、繊
維と工業、VOI、 38、N016、P−2,57(
1982) 、特公昭57−50175号公報など)。
ゾーン延伸とゾーン熱処理は、スリット状あるいはサー
クル状の狭い加熱炉を採用し、好ましくは複数個所一定
のとができる。
なお、スリット状の加熱炉は、赤外線に一夕が11ら、
の熱線を反射鏡で集め、これをスリットを通してフィル
ムに照射するもの、あるいは、スリット内に熱板(棒)
等を設けてその熱板からの熱線を″ ラ・イルムに照射
するものなどを利用することができ、そのスリット幅は
lcn+以下、好ましくは3画以下のものが望ましい。
なお、本発明では、ポリマ分子が独立したコイル状態あ
るいはホールディング結晶として存在するポリマ溶液を
、この状態を維持しながら分子を凝集固化し分子間から
み合い密度の非常に小さい原シートとした後、強い押圧
により、延伸時の分子のほぐれ性に適した構造に変形す
ることにより超延伸可能としたものである。
そして、このようにして得られた本発明のフィルムある
いはシートの非晶領域について、非晶部の分子鎖の凝集
状態も、高度の緊張、拘束状態にあるということができ
る。特に同時二軸延伸、ゾーン熱処理の場合、得られる
フィルムあるいはシ能なかぎり防ぎ、理想的に分子鎖を
面内等方向にq鋼′きそろえ高配列でき、ゾーン熱処理
で、高配向を保持したまま、高結晶性の高次構造を形成
することができる。以上の説明から明らかな通り、本発
明からなるフィルムあるいはシートの微細構造は?、フ
ィルム面内にほぼ完全に配向した結晶部と十分にに伸び
切った非晶部からなる高次構造を実質的に形成している
と思われる。
その結果として、フィルムの機械特性として、弾性率は
、分子鎖の結晶理論弾性率値がフィルム面内に分散した
値に近づき、従来のフィルム、シートに比べ飛躍的に高
いものとなり、さらに非晶部が少なく、しかも非晶部の
分子鎖が十分に伸びきり密に充填しているので、常温近
くでの温度膨張係数が極めて小さい。
〔発明の効果〕
本発明は、縦方向と横方向の引張弾性率、二輪結晶化度
、結晶配向係数および温度f1M係数をそれぞれ特定値
とする超弾性率二軸延伸フィルムあるいはシートとした
ので、金属に匹敵する力学特性を有し、金属箔あるいは
鉄板、AI板のような21− 金属シート、または、機器の金属部品などの代替セラミ
ックや通常用いられるフィルムあるいはシー;トの代替
としても用いることができる。
また、結晶性高分子溶液から、脱溶媒自由ゲルシートあ
るいは単結晶沈澱マットシート形成し、特定条件で押圧
後、二輪延伸し、熱処理する方法としたので、超高弾性
率を有し、かつ寸法安定性の優れた二軸延伸フィルムが
製造可能になった。
〔実施例〕 本発明の一実゛施態様を具体的に説明する。なお、実施
例中の各測定項目は、下記の方法によった。
(1) 結晶弾性率値: M acromolecules 、1更、413 (
1977)1上、908.914 (1978) 化学 37 7.534 (1982)22− などの文献による。
(2) 結晶化度:ASTM D1505により密度を
測定し、計算する。
(3) 結晶配向係数: J、 polymer 3c
i。
Phys、、18 751(1980)高分子X線回折
、187頁(1968)丸善、文献によるX線回折によ
る結晶配向係数に準じた。
(4)濃度膨張係数(α) 恒瀧恒湿層に試長150mm、試幅10mmのサンプル
をセットして定荷重(1(1)を加える。湿度15%R
1−1一定で、温度20℃で原長L□(ITIIll)
をめ、温度を30℃に変更させて変化した寸法(ΔL)
(mm)を測定する。寸法変化は差動トランスを利用し
て電気量に変換し記録することによってめる。
α=ΔL/(LoXΔT) ここで、Δ王は、温度の変化量、すなわち3O−20=
10℃である。
(5) 引張弾性率 引張試験機による方法、動的粘弾性測定装置による方法
、可聴周波発振器(iii動リーす法)を用いて行なっ
た。
引張試験による方法は、JIS C2 31B−72に準じ、23℃、60%湿度の条件で引張
試験機(東洋ボールドウィン(株)製゛′テンシロン”
LITM−III形)を用い、試長25mm、歪み速度
0.2mm−1で応カー歪み曲線をめ、その0.2%歪
みでの接線の勾配から弾性率をめた。また振動リード法
による測定は、試料の一端を固定し、振動による他端の
振幅を顕微鏡で観察し、振幅が最大となる周波数から弾
性率をめた。動的弾性率は動的粘弾性測定装置((株)
東洋ボールドウィン製″ルオバイブロン”)を用い、周
波数3.5.11.35.110Hzの4段正弦波、等
渇昇椙2℃/IIRでめた。
次に本発明の詳細な説明する。
実施例1 デカリン中にお(プる高分子量ポリエチレン(分子11
9x105)の1%(重量/容積)溶液(全量1001
中1g重合体)を完全に溶液になるまで還流して調整し
た。ポリマ溶解後、溶液の′攪拌と加熱を中止し、溶液
をビーカーに移し、室温で自然放冷しポリマゲルを析出
させた。温度が90℃からゲルが形成され始め、静止状
態で析出したゲルはビーカーの底にゆっくりと沈降する
ゲルの析出と沈降が終了した時点で、金網で沈降ゲルを
軽くおさえ、上澄の液を除去した。ざらにり除くためア
セトン中に2日間浸した。アセトンから取り出したゲル
シートは濾紙上で室温で風乾した。風乾後のゲルシート
を圧縮機にかけて、室温で2000kg/cm2の圧力
下、30分間処理して延伸用試料とした。圧縮成形前と
後の広角Xll25− リ析パターンを比較すると、本文で述べたように、T 
hrough方向のパターンに比べて、End方向のノ
\ターンは大きく変化している。
このようにして得られたポリエチレンのゲルシートを6
 cmx 6 aRlに切断して延伸した。延伸方式は
同時二輪延伸を行なった。延伸は、130℃で行゛ない
、延伸倍率は試料を延伸前にあらかじめインクでマーキ
ングして、延伸後のその拡がりh\らめた。熱処理は1
65℃で熱風炉で行なった。
延伸倍率は、縦、横方向のそれぞれに16倍、面積延伸
倍率は256倍に達した。従来知られている溶融押出機
による融体キャストシートからの延伸では、縦、横方向
に5倍、面積延伸倍率25倍以下で破れ、それに比べて
、著しく延伸性が向上している。低延伸倍率の面内等方
性二軸延伸ポリエチレンフィルムの縦、横方向の引張弾
性率・よ、150h/+a+n2以下(約1.5GPa
 )であったが、本発明の高延伸倍率フィルムの引張弾
性率(よ、縦、横方向のいずれも780鞠/+u+2 
(約7.8GPa )であり、その和は1560h/m
m2 (約26− 15.6GPa )結晶弾性率の6.6%に相当する。
X線回折による二軸結晶配向係数はo、974、結晶化
度は78.1%であり、温度膨張係数表1

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)縦方向と横方向の引張弾性率の和が分子鎖の結晶
    弾性率値の5%〜60%、温度膨張係数がlX10−5
    /℃以下、結晶化度が65%〜98%、二軸結晶配向係
    数が0.9〜1.0を有してなる超弾性率二軸延伸結晶
    性高分子フィルムあるいはシート。
  2. (2)結晶性高分子重合体溶液から、脱溶媒自由ゲルシ
    ートあるいは単結晶沈澱マットシートを形成し、該シー
    トを線圧10〜5000鞠/cI11で圧延あるいは面
    圧100〜100001q/cm2 テ圧縮成形して押
    圧シートとし、該シートを二軸延伸し、次いで熱処理す
    る超弾性率二軸延伸結晶性高分子フィルムあるいはシー
    トの製造方法。
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