JPS609499B2 - ピロリジン誘導体の精製法 - Google Patents
ピロリジン誘導体の精製法Info
- Publication number
- JPS609499B2 JPS609499B2 JP5208276A JP5208276A JPS609499B2 JP S609499 B2 JPS609499 B2 JP S609499B2 JP 5208276 A JP5208276 A JP 5208276A JP 5208276 A JP5208276 A JP 5208276A JP S609499 B2 JPS609499 B2 JP S609499B2
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- Japan
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- mixture
- pyrrolidine
- carbon atom
- following formula
- optically active
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- Expired
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- Pyrrole Compounds (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はピロリジン譲導体の精製法に関する。
更に詳しくは、光学活性なピロリジン誘導体をフマール
酸塩として取得するピロリジン譲導体の精製法に関する
。本発明者は先に、ピロリジン誘導体をフマール酸塩と
せずに、そのままカラムクロマトグラフイーにより分離
精製する方法を提案したが、この方法はカラムクロマト
グラフイーを用いるため従って工業的に必ずしも有利な
方法とは云い難い点があった。 かかる観点から、本発明者は光学活性なピロリジン誘導
体を工業的に有利に取得する方法について更に研究をつ
づけた結果、ピロリジン誘導体をフマール酸塩とし、こ
れを晶祈するという極めて簡単な方法によりピロリジン
誘導体を精製取得しうろことおよび精製品がフマール酸
塩として得られるためそのまま抗ヒスタミン剤として有
用な医薬品として用いうる利点のあることを究明し、本
発明に到達したものである。 すなわち、本発明は、下記式〔1〕 で表わされるピロリジン誘導体の9位不斎炭素原子に付
いてのジアステレオマー混合物と、下記式
酸塩として取得するピロリジン譲導体の精製法に関する
。本発明者は先に、ピロリジン誘導体をフマール酸塩と
せずに、そのままカラムクロマトグラフイーにより分離
精製する方法を提案したが、この方法はカラムクロマト
グラフイーを用いるため従って工業的に必ずしも有利な
方法とは云い難い点があった。 かかる観点から、本発明者は光学活性なピロリジン誘導
体を工業的に有利に取得する方法について更に研究をつ
づけた結果、ピロリジン誘導体をフマール酸塩とし、こ
れを晶祈するという極めて簡単な方法によりピロリジン
誘導体を精製取得しうろことおよび精製品がフマール酸
塩として得られるためそのまま抗ヒスタミン剤として有
用な医薬品として用いうる利点のあることを究明し、本
発明に到達したものである。 すなわち、本発明は、下記式〔1〕 で表わされるピロリジン誘導体の9位不斎炭素原子に付
いてのジアステレオマー混合物と、下記式
〔0〕「で表
わされる4位不斎炭素原子について光学活性で且つ9位
不斎炭素原子についてのジアステレオマー混合物をフマ
ールをフマール酸の塩としたのち晶析することにより下
記式〔m〕、で表わされる2位および3位不斎炭素原子
のいずれについても光学活性なピロリジン誘導体のフマ
ール酸塩を得られることを特徴とするピロリジン誘導体
の精製法である。 本発明方法において用いられる精製の対象品は、前記式
〔1〕で表わされるものと前記式〔ロ〕で表わされるも
のとの混合物である。 前記式〔1〕で表わされるものは、2位の不斉炭素につ
いては光学活性であり、9位の不斉炭素については光学
不活性な、9位不斉炭素についてのジァステレオマー混
合物を表わしている。又、前記式
わされる4位不斎炭素原子について光学活性で且つ9位
不斎炭素原子についてのジアステレオマー混合物をフマ
ールをフマール酸の塩としたのち晶析することにより下
記式〔m〕、で表わされる2位および3位不斎炭素原子
のいずれについても光学活性なピロリジン誘導体のフマ
ール酸塩を得られることを特徴とするピロリジン誘導体
の精製法である。 本発明方法において用いられる精製の対象品は、前記式
〔1〕で表わされるものと前記式〔ロ〕で表わされるも
のとの混合物である。 前記式〔1〕で表わされるものは、2位の不斉炭素につ
いては光学活性であり、9位の不斉炭素については光学
不活性な、9位不斉炭素についてのジァステレオマー混
合物を表わしている。又、前記式
〔0〕で表わされるも
のは、2位の不斉炭素については光学活性であり、9位
の不斉炭素については光学不活性な、9位の不斉炭素に
ついてのジァステレオマー混合物を表わしている。本発
明の原料として用いられるこれら両者の混合物は、先に
本発明者が提案した方法により容易に製造しうるもので
あり、前記式〔1〕で表わされるジアステレオマー混合
物が75%以上含まれるものについて、本発明方法は特
に好適に適用される。 本発明方法は、上記の如き原料をフマール酸との塩とし
たのち、晶折することにより行なわれる。 当該フマール酸塩は、原料混合物をフマール酸と溶媒中
により混合せしめることにより容易に製造される。 晶祈は、フマール酸塩を製造するに用いた溶媒と同一溶
媒中で行っても、異なる溶媒中で行なってもよい。 好適な晶析溶媒としては、メタノール、エタノール、イ
ソープロパノール、nーブタノールの如き炭素数1〜4
の低級アルコール類特に好ましくはメタノール、エタノ
ールが用いられる。 これらは2種以上混合しても用いられる。又、必要に応
じこれらアルコール類にエチルエーテル、イソプロピル
ェーテル、塩化メチレン、アセトニトリル、ジオキサン
等の上記アルコール類と混合しうる有機溶媒を混合して
用いることができる。晶析操作それ自体は、通常の方法
である。以下、実施例をあげ本発明を詳述する。 本発明はこれらに限定されるものではない。実施例 D−1ーメチル−2ーピロリジルクロルエタン305夕
、1一(p−クロルフエニル)一1ーフエニルエ夕/ー
ル12.04夕およびナトリウムアミド2.43夕とを
、ベンゼン35の‘中で縮合環化せしめて得られた前記
式〔1〕で表わされるピロリジン誘導体と前記式
のは、2位の不斉炭素については光学活性であり、9位
の不斉炭素については光学不活性な、9位の不斉炭素に
ついてのジァステレオマー混合物を表わしている。本発
明の原料として用いられるこれら両者の混合物は、先に
本発明者が提案した方法により容易に製造しうるもので
あり、前記式〔1〕で表わされるジアステレオマー混合
物が75%以上含まれるものについて、本発明方法は特
に好適に適用される。 本発明方法は、上記の如き原料をフマール酸との塩とし
たのち、晶折することにより行なわれる。 当該フマール酸塩は、原料混合物をフマール酸と溶媒中
により混合せしめることにより容易に製造される。 晶祈は、フマール酸塩を製造するに用いた溶媒と同一溶
媒中で行っても、異なる溶媒中で行なってもよい。 好適な晶析溶媒としては、メタノール、エタノール、イ
ソープロパノール、nーブタノールの如き炭素数1〜4
の低級アルコール類特に好ましくはメタノール、エタノ
ールが用いられる。 これらは2種以上混合しても用いられる。又、必要に応
じこれらアルコール類にエチルエーテル、イソプロピル
ェーテル、塩化メチレン、アセトニトリル、ジオキサン
等の上記アルコール類と混合しうる有機溶媒を混合して
用いることができる。晶析操作それ自体は、通常の方法
である。以下、実施例をあげ本発明を詳述する。 本発明はこれらに限定されるものではない。実施例 D−1ーメチル−2ーピロリジルクロルエタン305夕
、1一(p−クロルフエニル)一1ーフエニルエ夕/ー
ル12.04夕およびナトリウムアミド2.43夕とを
、ベンゼン35の‘中で縮合環化せしめて得られた前記
式〔1〕で表わされるピロリジン誘導体と前記式
〔0〕
で表わされる化合物との混合物(混合比は前者〔1〕8
に対し後者
で表わされる化合物との混合物(混合比は前者〔1〕8
に対し後者
〔0〕1)6.156夕を20の‘のメタノ
ールに溶解し、これに氷冷下2.142のフマール酸を
加えた。 これを均一溶液とした後、メタノールと留去し、粗フマ
ール酸塩を得た。これをメタノールに溶解し室温下に一
夜放置した。生じた結晶2.82夕を炉別し得られた結
晶に対し同様な方法によりメタノールより再結晶を行っ
た。その結果、〔Q〕客=十16.が(メタノール、C
=1)、m.p.176〜179qoを示す結晶として
、D一2一〔2−〔p−クロロ−QーメチルーQ−フエ
ニルベンジルオキシ〕−エチル〕一1ーメチルピロリジ
ンのフマール酸塩1.63夕(光学純度89%に相当)
を得た。又、上記例における操作をエタノール中で行っ
た場合には、エタノールから晶析を3回操返すことによ
り、〔Q〕色3=十17.20 のD−2−〔2〔pー
クロロ−QーメチルーQ−フエニルベンジルオキシ〕ー
エチル〕一1ーメチルピロリジンのフマール酸塩を得た
。
ールに溶解し、これに氷冷下2.142のフマール酸を
加えた。 これを均一溶液とした後、メタノールと留去し、粗フマ
ール酸塩を得た。これをメタノールに溶解し室温下に一
夜放置した。生じた結晶2.82夕を炉別し得られた結
晶に対し同様な方法によりメタノールより再結晶を行っ
た。その結果、〔Q〕客=十16.が(メタノール、C
=1)、m.p.176〜179qoを示す結晶として
、D一2一〔2−〔p−クロロ−QーメチルーQ−フエ
ニルベンジルオキシ〕−エチル〕一1ーメチルピロリジ
ンのフマール酸塩1.63夕(光学純度89%に相当)
を得た。又、上記例における操作をエタノール中で行っ
た場合には、エタノールから晶析を3回操返すことによ
り、〔Q〕色3=十17.20 のD−2−〔2〔pー
クロロ−QーメチルーQ−フエニルベンジルオキシ〕ー
エチル〕一1ーメチルピロリジンのフマール酸塩を得た
。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 下記式〔I〕、 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされるピロリジン誘導体の9位不斎炭素原子に付
いてのジアステレオマー混合物と、下記式〔II〕、▲数
式、化学式、表等があります▼ で表わされる4位不斎炭素原子について光学活性で、且
つ9位不斎炭素原子についてのジアステレオマー混合物
との混合物を、フマール酸の塩としたのち晶析すること
により下記式〔III〕、▲数式、化学式、表等がありま
す▼ で表わされる2位および3位不斎炭素原子のいずれにつ
いても光学活性なピロリジン誘導体のフマール酸塩を得
ることを特徴とするピロリジン誘導体の精製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5208276A JPS609499B2 (ja) | 1976-05-10 | 1976-05-10 | ピロリジン誘導体の精製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5208276A JPS609499B2 (ja) | 1976-05-10 | 1976-05-10 | ピロリジン誘導体の精製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS52136165A JPS52136165A (en) | 1977-11-14 |
JPS609499B2 true JPS609499B2 (ja) | 1985-03-11 |
Family
ID=12904890
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5208276A Expired JPS609499B2 (ja) | 1976-05-10 | 1976-05-10 | ピロリジン誘導体の精製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS609499B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2559463B2 (ja) * | 1988-06-01 | 1996-12-04 | ダイセル化学工業株式会社 | 不斉中心に2個の芳香族基を有する化合物の光学分割方法 |
CN107011228B (zh) * | 2017-05-24 | 2019-08-09 | 浙江诚意药业股份有限公司 | 一种富马酸氯马斯汀的制备方法 |
-
1976
- 1976-05-10 JP JP5208276A patent/JPS609499B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS52136165A (en) | 1977-11-14 |
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