JPS609477Y2 - 可変容量型油圧防振器 - Google Patents
可変容量型油圧防振器Info
- Publication number
- JPS609477Y2 JPS609477Y2 JP1980093889U JP9388980U JPS609477Y2 JP S609477 Y2 JPS609477 Y2 JP S609477Y2 JP 1980093889 U JP1980093889 U JP 1980093889U JP 9388980 U JP9388980 U JP 9388980U JP S609477 Y2 JPS609477 Y2 JP S609477Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder
- piston
- piston rod
- oil chamber
- sliding wall
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Fluid-Damping Devices (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は発電所や化学プラント等で支持された管系を、
温度変化等による緩慢な変位に対しては無理なく従動し
、地震や急激な蒸気吹出し等に起因する振動に対しては
、有効な防振作用を行うようにした油圧防振器に関する
ものである。
温度変化等による緩慢な変位に対しては無理なく従動し
、地震や急激な蒸気吹出し等に起因する振動に対しては
、有効な防振作用を行うようにした油圧防振器に関する
ものである。
比較的大径の管系に対しては、上記の作用を行う防振器
が各種公知となっているが、最近は原子力発電所等に於
て、比較的小径の管系に対しても、すべて防振器を附設
する動きが出ている。
が各種公知となっているが、最近は原子力発電所等に於
て、比較的小径の管系に対しても、すべて防振器を附設
する動きが出ている。
この新たな需要に対応するため従来公知の防振器を小型
化しようとしても、構造上の制約のため、工数とコスト
のかさむものとなるのみならず、小型化することによっ
て得られた防振器が防振作用の乏しい剛体同然のものに
なってしまう欠陥がさけがたい。
化しようとしても、構造上の制約のため、工数とコスト
のかさむものとなるのみならず、小型化することによっ
て得られた防振器が防振作用の乏しい剛体同然のものに
なってしまう欠陥がさけがたい。
以上に対し本考案は小型でしかも所要の防振効果を奏す
る防振器を提供することを目的としたものである。
る防振器を提供することを目的としたものである。
図面についてその実施例を説明する。
シリンダ1は両端にふた2、3が螺合固着しである。
ふた2には同一軸線上に補助筒4が固着され、その端部
は引手4aに形威しである。
は引手4aに形威しである。
他方のふた3には他の補助筒5が摺動自在に嵌挿してあ
り、その底部には他の引手5aが一体に形威しである。
り、その底部には他の引手5aが一体に形威しである。
シリンダ内にはふた2側に皿ばね6を介して摺動壁7が
挿入しである。
挿入しである。
摺動壁7はシリンダ内摺動自在の円環状体で、摺動壁7
とふた3との間には完全密閉油室を形成する。
とふた3との間には完全密閉油室を形成する。
ピストン杆8はシリンダの両端ふた2、3と摺動壁7と
を何れも摺動自在に貫通し、一端は補助筒5の底部に固
着され、他端は補助筒4中へ突出している。
を何れも摺動自在に貫通し、一端は補助筒5の底部に固
着され、他端は補助筒4中へ突出している。
シリンダ内に前記密閉油室を形成するよう、摺動壁7の
内外径には何れも0リング9が附設しである。
内外径には何れも0リング9が附設しである。
ピストン10はシリンダ内に於てピストン杆8に固着さ
れているが、ピストン外周とシリンダ内周との間には適
当な断面積のオリフィスを形成するよう、ピストン外径
はシリンダ内径よりわずかに小さくシ、これによってシ
リンダ壁との間の摺動抵抗を除去しである。
れているが、ピストン外周とシリンダ内周との間には適
当な断面積のオリフィスを形成するよう、ピストン外径
はシリンダ内径よりわずかに小さくシ、これによってシ
リンダ壁との間の摺動抵抗を除去しである。
また前記密閉油室内は低温時に於てもある程度の油圧が
保たれるよう皿ばね6が適当に圧せられた状態にしであ
る。
保たれるよう皿ばね6が適当に圧せられた状態にしであ
る。
油室内の作動油にはすきまから洩出の恐れの少ない高粘
度のものを用いる。
度のものを用いる。
本考案は以上のように構成される。
2つの引手4a、5aの一方は構築物に、他方は管系に
接続する。
接続する。
管系が温度変化による緩慢な変位を示す場合、油室内の
油はピストン外周のオリフィスを通って一方から他方へ
流れ、防振器は無理なく管の変位に従動する。
油はピストン外周のオリフィスを通って一方から他方へ
流れ、防振器は無理なく管の変位に従動する。
しかし地震等の原因で管系に急激な振動が発生した場合
、油はオリフィスの抵抗によって急激な流動を妨げられ
、振動を緩衝沈静化する。
、油はオリフィスの抵抗によって急激な流動を妨げられ
、振動を緩衝沈静化する。
油室は完全密閉されているので、油の洩出、気化等おこ
らず、油の補給を考える必要がない。
らず、油の補給を考える必要がない。
ただし完全密閉であるため、大気温度が上昇した場合、
油の膨張により油室内が異常に高圧化して不都合を生ず
る懸念があるが、この場合は皿ばね6に支持される摺動
壁7が摺動して油圧を自動調節するので、支障は起らな
い。
油の膨張により油室内が異常に高圧化して不都合を生ず
る懸念があるが、この場合は皿ばね6に支持される摺動
壁7が摺動して油圧を自動調節するので、支障は起らな
い。
本考案の制振器の構成は公知の車両用緩衝器中に若干類
似した部分を見出すことができる(例えば実公昭38−
723代実公昭39−26312公報)。
似した部分を見出すことができる(例えば実公昭38−
723代実公昭39−26312公報)。
しかしながら、第1に本考案では、シリンダ内周との間
に所定間隙を残すピストン10を用い、この間隙をオリ
フィスとする極めて単純な構成としたことが特徴である
のに対し、上記いずれの公知例も複雑な構造である。
に所定間隙を残すピストン10を用い、この間隙をオリ
フィスとする極めて単純な構成としたことが特徴である
のに対し、上記いずれの公知例も複雑な構造である。
第2に本考案においては、密閉圧油室内の油が熱膨張し
て高圧化することを阻止するために圧油室の容積を変化
させるべく摺動壁7とばね6とを挿入したことが他の−
っの特徴であるのに対し、上記両公知例では、この点に
関する何らの考慮もなされていない。
て高圧化することを阻止するために圧油室の容積を変化
させるべく摺動壁7とばね6とを挿入したことが他の−
っの特徴であるのに対し、上記両公知例では、この点に
関する何らの考慮もなされていない。
以上要するに本考案は、シリンダ1よりも小径のピスト
ン10を用いてピストンの外側間隙をオリフィスとした
極めて単純な構造から戒り、製造容易で、故障が少ない
という効果を有し、またシリンダ1内にばね6を介在さ
せて摺動壁7を挿入し、これを所定以上の油圧により移
動させて内容積を増大させることにより、シリンダの密
閉された圧油室内の油の熱膨張による過度の高圧化を阻
止することができるという効果が得られる。
ン10を用いてピストンの外側間隙をオリフィスとした
極めて単純な構造から戒り、製造容易で、故障が少ない
という効果を有し、またシリンダ1内にばね6を介在さ
せて摺動壁7を挿入し、これを所定以上の油圧により移
動させて内容積を増大させることにより、シリンダの密
閉された圧油室内の油の熱膨張による過度の高圧化を阻
止することができるという効果が得られる。
図は本考案の一部切断正面図である。
1・・・・・・シリンダ、2,3・・・・・・ふた、4
,5・・・・・・補助筒、4a、5a・・・・・・引手
、6・・・・・・皿ばね、7・・・・・・摺動壁、8・
・・・・・ピストン杆、9・・・・・・0リング、10
・・・・・・ピストン。
,5・・・・・・補助筒、4a、5a・・・・・・引手
、6・・・・・・皿ばね、7・・・・・・摺動壁、8・
・・・・・ピストン杆、9・・・・・・0リング、10
・・・・・・ピストン。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 一端に構築物または防振対象へ接続される引手4aを具
えた油圧シリンダ1と、 前記シリンダ1内に、それのいずれか一端側のふた2、
3と隣接して対向し、他端側のふた3゜2との間に密閉
油室を形成するように軸線方向摺動自在に挿入された摺
動壁7と、 前記摺動壁7と、これと隣接対向する前記シリンダ1の
いずれか一方のふた2、3との間に介設された押ばね6
と、 一端に防振対象または構築物へ接続される引手5aを具
え、前記シリンダ1の両端のふた2、3および摺動壁7
をいずれも摺動出入自在に貫通してシリンダ1内へ挿入
されたピストン杆8と、前記密閉油室内に位置し、前記
シリンダ1の内周との間に適当な間隙を残して前記ピス
トン杆8に固着されたピストン10とを具備し、 前記密閉油室内の油の熱膨張による高圧化を前記押ばね
6の圧縮により容積を増大して吸収することを特徴とす
る可変容量型油圧防振器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1980093889U JPS609477Y2 (ja) | 1980-07-03 | 1980-07-03 | 可変容量型油圧防振器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1980093889U JPS609477Y2 (ja) | 1980-07-03 | 1980-07-03 | 可変容量型油圧防振器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5640246U JPS5640246U (ja) | 1981-04-14 |
JPS609477Y2 true JPS609477Y2 (ja) | 1985-04-03 |
Family
ID=29326788
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1980093889U Expired JPS609477Y2 (ja) | 1980-07-03 | 1980-07-03 | 可変容量型油圧防振器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS609477Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6375264B2 (ja) * | 2015-06-01 | 2018-08-15 | 光陽精機株式会社 | 制振用ダンパー |
-
1980
- 1980-07-03 JP JP1980093889U patent/JPS609477Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5640246U (ja) | 1981-04-14 |
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