JPS6094124A - 蛋白質系乳化剤およびその製法 - Google Patents

蛋白質系乳化剤およびその製法

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JPS6094124A
JPS6094124A JP58201823A JP20182383A JPS6094124A JP S6094124 A JPS6094124 A JP S6094124A JP 58201823 A JP58201823 A JP 58201823A JP 20182383 A JP20182383 A JP 20182383A JP S6094124 A JPS6094124 A JP S6094124A
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amino acid
acid alkyl
alkyl ester
hydrophilic
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Kazuyoshi Morita
和良 森田
Taira Takemoto
平 竹本
Tadashi Matsui
正 松井
Kenji Mori
憲治 森
Hisanao Nagasawa
永澤 久直
Yasunaga Otani
大谷 泰永
Soichi Arai
荒井 綜一
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Kanebo Ltd
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Kanebo Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、皮膚等に対する刺激が少なく、かつ乳化作用
が強く、しかも保湿性を備えた蛋白質系乳化剤およびそ
の製法に関するものである。
一般に、乳化剤は、化粧料や食品等に広く用いられてい
る。化粧料に用いられる乳化剤としては、アニオン界面
活性剤やノニオン界面活性剤があげられる。しかし、ア
ニオン界面活性剤は皮膚刺激があり、ノニオン界面活性
剤も乳化性が充分でなかったり、多少の皮膚刺激を有す
るという難点がある。さらに、この種の乳化剤は、クリ
ーム等に対して保水性を付与することができないため、
グリセリン等の保湿剤を添加しているのが現状であるが
、それによって乳化安定性や感触が変わるという問題点
がある。
また、食品の乳化剤としては、シューガーエステルや脂
肪酸のモノグリセライド等が用いられているが、これら
の乳化剤は乳化作用があまり強くないために充分な乳化
作用を発揮させるためには多量の乳化剤を使用しなけれ
ばならないという難点を有している。したがって、皮膚
に対する刺激が少なく、乳化作用が強く、しかも保湿性
を備えた乳化剤の提供が強く望まれている。
本発1す農よ、このような事情に鑑み、低刺激で、かつ
乳化作用が強く、しかも保湿性を備えた乳化剤の提供を
目的とするものであって、親水性蛋白質分解物のカルボ
キシ末端にアミノ酸アルキルエステル 系乳化剤を第1の要旨とし、アミノ酸アルキルエステル アルキルエステルと親水性蛋白質をエンドペプチダーゼ
の存在下に反応させて、親水性蛋白質分解物のカルボキ
シ末端にアミノ酸アルキルエステルのアミノ部分がアミ
ド結合してなる蛋白質系乳化剤を得る蛋白質系乳化剤の
製法を第2の要旨とするものである。
つぎに、本発明の詳細な説明する。
本発明の蛋白質系乳化剤は、親水性蛋白質分解物のカル
ボキシ末端にアミノ酸アルキルエステルのアミノ部分が
アミド結合してなるものである。
このような蛋白質系乳化剤は、例えばつぎのようにして
製造される。すなわち、まずアミノ酸アルキルエステル
をつぎのようにして合成する。
〔アミノ酸アルキルエステルの合成〕
下記に示すアミノ酸とアルコールを反応させ、アミノ酸
アルキルエステル化する。
(アミノ酸) グリシノ、ロイシン、フェニルアラニン、アラニン等が
あげられ単独でもしくは併せて用いられる。
アミノ酸としては、疎水性の高いものでアルキル基部分
の分岐の少ないものを用し)ることが次工程の酵素反応
(アミツリシス反応)の反応性を向上させるために望ま
しい。それ以外のものを用いると蛋白質系乳化剤の収率
力く悪くなる。特に、これらのアミノ酸はL型(天然型
、)がよく、D型(合成型)を用し)ると蛋白質系乳化
剤の収率が悪くなるため望ましくない。
(アルコール) アルコールは炭素数14未満のものとそれを超えるもの
とに分けられる。
■ 炭素数14未満のアルコール ヘキザノール、オクタツール、デカ ノール、ドデカノールがあげられる。
■ 炭素数14以上のもの (al 直鎖飽和 ミリスチルアルコール、セチルアルコ ール、ステアリルアルコール、アラキ ノ1フ月ノコ −ル (I))直鎖不飽和 オレイルアルコール (C1イソアルコール 2−ヘキシルデカノール イソステアリルアルコール 2−オクチルドデカノール アルコールは、炭素数カ月4未満のものを用いると、得
られる蛋白質系乳化剤を配合する乳化物が高温長期間(
45°c、6力月)の保で若干の異臭を生じるようにな
る。そのため、炭素数が14以上のアルコールを用いる
ことが好ましい。しかし、炭素数が14以上のものは、
後の酵素反応時に溶剤中に溶りにくいため、その反応が
進行しにくくなる。したがって、炭素数が14以上のも
のを用いるときは、不飽和形のものや分岐形のものを用
いることが好ましい。これらのものは、溶剤に対する溶
解性が高いから酵素反応時における反応が進行しやすく
なる。しかし、炭素数が20を上まわるものを用いると
きは、上記のような形のものを用いても溶解性が不充分
になるから酵素反応が進行しにくくなる。そのため、炭
素数20以下のものを用いることが好ましい。
つぎに、上記のようにして得られたものを親水性蛋白質
とともに酵素反応に供する。
〔酵素反応〕
上記のようにして得られたアミノ酸アルキルエステルと
下記に列挙する親水性蛋白質とを下記に示すエンドペプ
チダーゼの存在下で反応させる。
(親水性蛋白質) カゼイン、ゼラチン、セリシン、可溶性コラーゲン、ゼ
イン、血清アルブミン、ラクトアルブミン、卵白アルブ
ミンが、単独でもしくは併せて用いられる。これらの蛋
白質のうち、セリシン以外の蛋白質は、試薬として販売
されている。また、セリシンは切り繭から熱水抽出し凍
結乾燥することにより得ることができる。
(エンドペプチダーゼ) エンドペプチダーゼは蛋白質をその中央部分より切断す
る作用を備えており、これには、セリンプロテアーゼ、
チオールプロテアーゼ、カルボキシルプロテアーゼ、金
属プロテアーゼ、その他のエンドペプチダーゼが含まれ
る。これらの内、チオールプロテアーゼを用いることが
最も好ましい。このチオールプロテアーゼとして、パパ
イン、カテプシンB、プロメライン、キモパパイン、カ
テプシンL1酵母プロテナーゼB、カテプシンS、TZ
−ペプチダーゼが挙げられ、単独でもしくは併せて用い
られる。
〔蛋白質系乳化剤の生成〕
すなわち、上記のようにアミノ酸アルキルエステルと親
水性蛋白質をエンドペプチダーゼの存在下に反応させる
と、親水性蛋白質がエンドペプチダーゼの作用により中
央から切断されて分解し、同時にその生成分解物のカル
ボキシ末端にアミノ酸アルキルエステルのアミノ部分が
アミド結合し目的とする蛋白質系乳化剤が得られる。こ
の乳化剤の模式図を第1図に示す。図において、1が親
水性蛋白質分解物部分、2がアミノ酸アルキルエステル
部分であり、そのアミノ酸アルキルエステル部分2の中
で3がアミノ酸部分、4がアルキル基部分である。上記
の模式図で表される蛋白質系乳化剤は、親水性蛋白質分
解物部分1が親水基部分となり、アミノ酸アルキルエス
テル部分2が疎水基部分となる。
この蛋白質系乳化剤は、親水基部分1が本質的に強い親
水性をもつ蛋白質からなり、疎水基部分2が疎水性のア
ミノ酸アルキルエステルからなっていて、典型的な界面
活性剤構造となっている(親水基部分1の後端に疎水基
部分2の前端が結合しており、中間部分等に余分な疎水
基部分2が結合していない)ため、強力な乳化力を有す
る。しかもこの乳化作用は、蛋白質部分の高分子構造に
基づき殆ど温度による影響を受けないため、この乳化剤
では、特に低温における乳化作用の低下現象が生しない
。そして、上記親水基部分1は分子量が比較的大きい(
分子量約500以上、通常は数千)ため、乳化剤全体の
分子量が大きくなっており、皮屑等に対する刺激を殆ど
与えない。そのうえ、特にこの乳化剤は、親水基部分1
が本質的に保湿力を有する蛋白質からなっているため、
充分な保湿性を備えている。したがって、これを化粧料
、得にクリームに用いると、これまでのような多価アル
コール等の保湿剤を用いることなく、充分な保水性を付
与しうるようになる。
このように、上記蛋白質系乳化剤は、皮膚等Gこ対する
刺激が少なく、かつ乳化作用が強くしめAも保湿性を備
えているため、例えば化粧料に用し)た場合には、優れ
た効果かえられるようになる。また、これを食品の乳化
剤として利用する場合には、その強力な乳化作用により
乳化剤の使用量を低減させうる゛ようになる。しかも、
この乳化剤は、その構成部分の殆どが天然物由来物であ
るため、繰り返し摂取しても何ら問題を生しなむ1゜以
上のように、本発明に係る蛋白質系乳化剤りよ、蛋白質
親水基部分の後端にアミノ酸アルキルエステル疎水基部
が結合しているという典型的な界面活性剤構造を備えて
おり、皮膚に対する刺激が極めて少なく、かつ乳化作用
は強く、しかも保湿性を有しているため、これを化粧料
、特にクリーム等に使用するときにはグリセリン等の多
価アルコールを使用することなく保水性を付与でき2.
かつ皮膚刺激に弱い人の皮膚疾患の発生を激減させうる
ようになる。また、これを食品に利用する場合には、そ
の強力な乳化作用によって乳化剤使用量の低減を実現で
きる。また、本発明に係る製法によれば、アミノ酸アル
キルエステルと親水性蛋白質をエンドペプチダーゼの存
在下に反応させ、親水性蛋白質を切断すると同時にその
切断部にアミノ酸アルキルエステルを結合させるように
するため、親水基部の後備に疎水基部が結合した典型的
な界面活性剤構造の乳化剤を容易に、かつ極めて高収率
で得ることができるようになる。
つぎに、実施例について説明する。
〔実施例1〕 まずアミノ酸アルキルエステルを下記のようにして製造
しつぎにこれを酵素反応に供する。
(アミノ酸アルキルエステル−p−トルエンスルボン酸
塩の合成) アミノ酸としてロイシンを0.05mo+採取するとと
もに、p−)ルエンスルボン酸−水化物を0゜055m
ol採取し、さらにアルコールとしてオレイルアルコー
ルを0.075molを採取し、これに溶剤としてのベ
ンゼンを100m1加えて充分攪拌混合し、ベンゼンの
還流温度で加熱還流させエステル化反応を進めた。この
場合、そのエステル化反応の進行に伴って生じた水がベ
ンゼンと共沸状態ででてくるので、それを反応系外に除
きながら約5〜10時間で反応を完了させた。つぎに、
溶剤であるベンゼンを減圧濃縮して除去し、エーテルと
石油エーテルを添加して生成結晶を濾取し、得られた粗
結晶をアセトン、エーテル、石油エーテル等から再結晶
させた。得られたロイシン−オレイルエステルの赤外線
吸収スペクトルを第2図に示す。図において、ビーク5
はバラ置換フェニル基、ビ・−り6,7はエステル結合
、ピーク8はスルホン酸、9.10は第一アミン塩の吸
収を示す。
(酵素反応) 1M濃度の炭酸緩衝液(pH9,0) 200 gに親
水性蛋白質であるゼラチン82gを熔解し、これに50
gのアセトンを添加し、35℃の温水ノ〈スに浸漬し、
充分に攪拌して均一化した。つぎに、これに前記のよう
にして得られたロイシン−オレイルエステル30g (
ゼラチン1000gに対して1molになる量)を添加
して充分に攪拌し均一化した。この場合、ロイシン−オ
レイルエステルのようなアミノ酸アルキルエステルは、
ゼラチンのような親水性蛋白質1000gに対して1m
1の割合Gこなるように添加することが反応効率上望ま
しいのである。ついで、これに、2−メルカプトエタノ
ール20■を加え、さらに、エンドペプチダーゼである
結晶パパイン(シグマ社製)40■を添加して攪拌しな
がら60分間反応させた。そして、IN塩酸を用いて全
体のpHを2にして反応をとめ、これをセロハンチュー
ブ(透析チューブ)に入れて2昼夜流水中で透析し、そ
の後凍結乾燥した。つぎに、これを熱アセトンで洗浄し
て未反応のロイシン−オレイルエステルを除去し、目的
とする蛋白質系乳化剤を得た。このようにして得られた
蛋白質系乳化剤の赤外線吸収スペクトルを第3図に示す
。第3図において、ピーク11は、蛋白の吸収を示し、
ピーク12は水素の吸収を示す。
〔実施例2〕 (アミノ酸アルキルエステルの合成) ロイシンに代えてグリシンを用いるともに、オレイルア
ルコールに代えてミリスチルアルコールを用いた。それ
以外は実施例1と実質的に同様にしてグリシン−ミリス
チルエステルを得た。
(酵素反応) ゼラチン82gに代えてセリシン30gを用い、これを
IMの炭酸緩衝液200gに溶解した。ついで、これに
50gのアセトンを加え、35°Cの温水ハスに浸漬し
て攪拌均一化したのち、グリシン−ミリスチルエステル
8.6gを添加(セリシン1000gに対し1molに
なるM) シ、攪拌均一化した。これ以降は、結晶パパ
インの使用量を20nvに減少させた以外は実施例1と
同様にして蛋白質系乳化剤を得た。
つぎに、上記の実施例1で得られた蛋白質系乳化剤の表
面張力を、Tween 80を対照例として第4図に示
した。第4図において、曲線Aが実施例1で得られた蛋
白質系乳化剤の濃度−表面張力曲線、曲線Bが対照例の
それである。曲線A、Bの対仕より、実施例1で得られ
た蛋白質系乳化剤の活性剤性能がTween 80より
も著しく優れていることがわかる。
つぎに、上記のようにして得られた蛋白質系乳化剤を化
粧品および食品に応用してその性能を調べた。この場合
、その使用量は、いずれも1〜2重間%に設定すること
が効果の点で好ましかった。
〔応用例1ニスキンクリーム〕 下記表−1に示す配合にもとづき、公知の製法によりス
キンクリームを製造した。すなわち、下記表−1の成分
の1. 2. 3を80℃で均一に溶解して/8液1を
つくった。他方、下記成分の4〜Gを80 ’eで均一
に/8解して溶液2をつくった。
つき゛に、181夜2をボモミキザーで攪拌しながら、
そこに溶液1を添加して乳化した後冷却した。この場合
、冷却過程の70℃の冷却段階で下記成分7を添加し、
30℃に降温したのち攪拌を停止しスキンクリームを得
た。このようにして得られたスキンクリームは、O/W
型のエマルジョンであった。他方、蛋白質系乳化剤に代
えて下記の乳化剤(表−1の比較例1)を用いてスキン
クリーム(比較例1)を製造した。
表−1(重量部) 得られたスキンクリームの性能試験の結果を表−2に示
した。表−2より、応用例1のスキンクリームは、感触
、官能効果および皮膚生理効果において、比較例1のも
のよりも著しく優れていることがわかる。
C以下余白) なお、−に記の表−2の試験方法は、下記のとおりであ
る。
(1)外観 本発明に係るクリームおよび比較例の各クリームを45
°Cまたは5℃において6ケ月間1呆存し、その前後の
外観を専門判定者5名が比較した。
(2) におい 本発明に係るクリームおよび比較例の各クリ−J・を4
5°Cまたは5℃において6ケ月間保存し、その前後の
においを専門判定者5名が比較した。
(3)感触 20名の女子パネラ−の顔面の左右片側にそれぞれ異な
る試料約0.5gずつを塗り、使用直後の「べとつき」
と「よれ」をパネラ一本人が評価した。
(4)官能効果 20名の女子パネラ−の顔面の左右片側にそれぞれ異な
る試料約0.5gずつを1日1回2週間連続塗布し、パ
ネラ一本人が試験開始前および終了後の皮膚の状態を評
価した。
(5) ドライスキン改善効果の測定試験法下脚にドラ
イスキンを有する中高年被験者20名を対象として2週
間連続塗布効果を調べた。
すなわち、被験者の左側下脚試験部位に1日1回約1g
のクリームを塗布し、試験開始前および終了後の皮膚の
状態を下記基準により判定した。右側下脚は試料を塗布
せずコントロールとした。
皮膚乾燥度判定基準 +:正常 ±:軽微乾燥、落屑なし →−:乾燥、落屑軽度 十+:乾燥、落屑中等度 +→−+、:乾燥、落屑顕著 試験前後の試験部位とコントロール部位の判定結果を比
較し、皮膚乾燥度が2段階以上改善された場合(例えば
+−一、+十−±)を「有効」、1段階改善された場合
を「やや有効f、変化がなかった場合を「無効」とした
。なお、試験期間中に皮膚の乾燥が進んだ例はなかった
(6)皮膚モイスチャー改@すJ果の測定試験法度IA
インピーダンスメーター(IBS社製)を用いて、皮屑
コンダクタンス値を測定した。モイスチャー効果は1回
塗布12時間後の短期効果および101回2週間連続塗
布時の連用効果を測定し、皮屑コンダクタンス値(マイ
クロモー)の増加率50%以」二の場合を十効果、増加
率が50%より大きくない場合を一効果とした。評価は
短期効果、連用効果が共に十効果の場合を1有効」、−
のめが十効果の場合を1やや有効」、両者ともに一効果
の場合を1−無効」とした。
(7)角質改善(角質細胞の抗剥離性増人)効果の測定
試験法 111述のトライスキン改善効果測定試験を行った被験
部皮屑にスコッチテープにチバンメンデイングテーブ)
を接着し、これを剥離した時テープに(=1着した角質
細胞の状態を走査電子顕微鏡によってi゛「、細に調べ
、下記基準によって皮膚角質細胞抗剥Fllt性を分類
し、角質改善効果をめた。
角質改善効果(角質細胞抗剥離性増大)判定基準 評価点1ニスケールを認めず 〃 2:小スケール点在 〜 3:小〜中スケール顕著 〃 4:犬スケール顕著 評価は2週間塗布後の試験部位の評価点とコントロール
部位のそれとの差が2点以上の場合を1有効」、1点の
場合を「やや有効」、0点の場合を「無効」とした。
なお、試験部位の評価点がコントロール部位のそれより
も大きい例はなかった。
〔応用例2ニアイスクリーム〕 各原料を下記の割合に配合し、公知の方法にしたがって
アイスクリームを製造した。
処方 グラニュラ糖 15重量部 粉 乳 10 ・・ 水添ココナツオイル 5 〃 ミレットジエリパウダー 5 〃 (明治乳業社製) CM C0,2重量部 蛋白質系乳化剤 0.3 “ (実施例2のもの) 水 64.5 〃 他方、31T白質系乳化剤に代えてモノステアリンを同
早だり用いたアイスクリーム(比較例2)を製造 し 
ノこ。
つぎに、上記のようにしてflられたアイスクリームを
比較i+1:、験した。その結果、比較例2のアイスク
リーム(J、応用例2のアイスクリームに比べて製造部
(汝のつやが悪く、そのつやの悪さが出荷量まで継続し
ていて外観が著しく悪いのに対し、応用例2のアイスク
リームは製造直後からつやがよく、そのつやのよさば出
荷時まで継続していた。また、比較例2のものは、製造
時のオーバ−ラン上441においてオーバーランがでに
くいという難点があったが、応用例2のものはそのよう
な難点が見られなかった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる蛋白質系乳化剤の模式図、第2
図は本発明にかかる蛋白質系乳化剤の製造に用いるアミ
ノ酸アルキルエステルの赤外線吸収スペクトル図、第3
図は本発明にかかる蛋白質系乳化剤の赤外線吸収スペク
トル図、第4図は同じくその表面張力曲線図である。 1・・・親水性蛋白質分解物部分 2・・・アミノ酸ア
ルキルエステル部分 3・・・アミノ酸部分 4・・・
アルキル基部分 特許出願人 鐘 紡 株 式 会 社 代理人、 弁理士 西 藤 征 彦

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)親水性蛋白質分解物のカルボキシ末端にアミノ酸
    アルキルエステルのアミノ部分がアミド結合してなる蛋
    白質系乳化剤。 (2) アミノ酸アルキルエステルのアルキル基が、1
    2を上まわる炭素数のアルキル基である特許請求の範囲
    第1項記載の蛋白質系乳化剤。 (3) アルキル基が二重結合を含むか、もしくは分岐
    構造のものである特許請求の範囲第2項記載の蛋白質系
    乳化剤。 (4) アミノ酸アルキルエステルが、ロイシン−オレ
    イルエステルである特許請求の範囲第1項ないし第3項
    のいずれかに記載の蛋白質系乳化剤。 (5) アミノ酸アルキルエステルが、グリシン−ミリ
    スチルエステルである特許請求の範囲第1項ないし第3
    項のいずれかに記載の蛋白質系乳化剤。 (6)親水性蛋白質分解物が、カゼイン、ゼラチン、セ
    リシン、可溶性コラーゲン、ゼイン、血清アルブミン、
    ラクトアルブミンおよび卵白アルフ゛ミンからなる群か
    ら選ばれた少なくとも一つの蛋白質の分解物である特許
    請求の範囲第1項なシ)シ第5項のいずれかに記載の蛋
    白質系乳化剤。 (7)アミノ酸アルキルエステルと親水性蛋白質とを準
    備し、このアミノ酸アルキルエステルと親水性蛋白質を
    エンドペプチダーゼの存在下に反応させて、親水性蛋白
    質分解物のカルボキシ末端にアミノ酸アルキルエステル
    のアミノ部分がアミド結合してなる蛋白質系乳化剤を得
    ることを特徴とする蛋白質系乳化剤の製法。 (8) アミノ酸アルキルエステルが、ロイシン−オレ
    イルエステルである特許請求の範囲第7項記載の蛋白質
    系乳化剤の製法。 (9)アミノ酸アルキルエステルが、グリシン−ミリス
    チルエステルである特許請求の範囲第7項または第8項
    記載の蛋白質系乳化剤の製法。 00)親水性蛋白質が、カゼイン、ゼラチン、セリシン
    、可溶性コラーゲン、ゼイン、血清アルブミン、ラクI
    ・アルブミンおよび卵白アルブミンからなる1111か
    ら選ばれた少なくとも一つの蛋白質である特許請求の範
    囲第7項ないし第9項のし1ずれかに記載の蛋白質系乳
    化剤の製法。 (11)エンドペプチダーゼの存在下における反応がp
    119〜】0で行われる特許請求の範囲第7項ないし第
    10項のいずれかに記載の蛋白質系乳化剤の製法。 (12)エンドペプチダーゼとしてチオールプロテアー
    ゼが用いられる特許請求の範囲第7項なし)シ第11項
    のいずれかに記載の蛋白質系乳化剤の製法。 (13)チオールプロテアーゼが、パパイン、カテプシ
    刈3.プロメライン、キモパパイン、カテフ。 シンl7.酵母プロテナーゼB、カテプシンSおよび゛
    I″Z−ペプチダーセからなる群から選ばれた少なくと
    も一つのプロテアーゼである特許請求の範囲第12項記
    載の蛋白質系乳化剤の製法。
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