JPS6093722A - ガス遮断器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は特に遮断性能の向上を計るために消弧室を改良
したバッファ式のガス遮断器に関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

発変電所は、電力需要の増大にともなって容置増加の一
途をたどっている。しかも送竜線は、電力大量消費地で
ある都市部における発電所の建設難のために、長距離化
するとともに送電効率の向上の点から高電圧化する傾向
にある。現在、国内における最高の送電電圧は５５０Ｋ
Ｖであるが、１０００ＫＶ　級の送電も既ｌこ計画され
ている。

このような送電系統の大容量化にともない、変電所や開
閉所に設置される遮断器に要求される遮断器に要求され
る遮断容量も増大の一途をたどり、現在５５０ＫＶ系で
は、遮断電流６３ＫＡのものまで実用化されている。こ
の５５０ＫＶ−５３ＫＡ　級の遮断器は、４点切で構成
されてお１ハこれをそのまま１００ＯＫＶ系に適用する
と８点切で対応することになる。週・断器の信頼性を向
上させるためには、遮断点数を少なくして部品数を可能
な限り少なくすることが必要である。このために１７断
点轟りの遮断容量を上げることが必要になってくる。

１６８ＫＶ以上の送電電圧では、バッファ式のＳＦ６ガ
ス遮断器が主に用いられている。これはＳＦ、ガスの優
れた遮断性能と絶縁性能１こよるものであるが、特に２
圧式に比べてバッファ式は、構造が簡単なので高圧遮断
器の主流となっている。また変電所の機器全体をＳＦ、
ガスで絶縁する密閉型ガス開閉所においては、他の機器
との絶縁協調、あるいは機器の配置などで大きなメリッ
トを有するので％、Ｉこよ〈使用される。

しかして、バッファ式ガス遮断器は、周知のようにバッ
ファピストンの外周を摺動するバッファシリンダに可動
電極を設け、さらにこの可動電極の外側に絶縁物製のノ
ズルを設け、そのバッファシリンダを進退させることに
よって可動電極を固定電極に対して接離させ、かつ可動
電極の電流遮断時にバッファ室で圧縮された絶縁ガスは
、絶縁ノズルで導かれてアークに高速ガス流となって吹
きつけるように構成されている。さらに高電圧の遮断器
では可動電極を包む絶縁ノズルの外側に同心的に通電電
極を兼用した電界緩和用シールドを設ける構造が採用さ
れている。

この可動側の通電接触子となる電界緩和用シールドは、
固定電極および可動電極の投入状態で固定側の通電接触
子と接触しており、両電極の電流遮断時に可動電極が固
定電極から離れてから電界緩和用シールドが固定側の通
電接触子から離れる構造になっている。したがって、遮
断器の電流遮断的には、固定側の通電接触子と電界緩和
用シールドとの間に電流転流による発弧が生じることが
ある。この発弧によってシールドの外周面に凹凸が生じ
、電界が乱れて高くなる場合がある。このシールドの外
周面の凹凸の程度が進むと絶縁破壊の可能性があるため
好ましくない。

し発明の目的〕 本発明の目的は、通電接触子の発弧によって電界緩和用
シールドの外周面に凹凸が発生しないようにし、よって
その面の電界が乱れることなく、絶縁破壊が起らないよ
うにした信頼性の高いバッファ式のガス遮断器を提供す
るにある。

し発明の概要〕 本発明によるガス遮断器は、可動側の通電接触子を兼用
する電界緩和用シールドを通電部とシールド部に分け、
シールド部が固定側の通電接触子に当らないように構成
したことを特徴とするものである。

〔発明の実施例〕

以下本発明を図面に示す実施例について説明する。図面
は本発明によるガス遮断器の消弧室の一部を示している
。図示しない静止部材に固定電極１、固定側通電接触子
２および固定側のシールド３を同心的に設けている。そ
の固定電極１に対応する可動電極４は、バッファピスト
ン５の外周側を摺動するバッファシリンダ６に取りつけ
られている。そしてこの可動電極４の外側に絶縁物製の
ノズル７を止め金１３で同心的に設けている。バッファ
シリンダ６１こは、絶縁操作ロッド１１が連結されてお
り、図示しない駆動機構よりの開閉操作力をうけて進退
させ、可動電極２の固定電極ｌに対する開閉動作を行な
わせる。この開閉動作時にバッファシリンダ６の動きの
過程でバッファ室内のガスを圧縮、膨張させ、圧縮時に
ガスを通口１２から絶縁ノズル４と可動電極２との間の
通路に送ることになる。

しかして、バッファシリンダ６の外周部を可動電極４お
よび絶縁ノズル４と同心的に延長して固定側の通電接触
子２に対する可動側の通電接触子８を構成し、その先端
に円弧部９を有する電界緩和用シールド１０を取りつけ
ている。シールド１０の通電接触子８との取りつけは、
接触子８の内面に刻んだねじ部１４への螺合によって行
なわれる。

また通電接触子８は両電極１．４の投入時に固定側通電
接触子２と接触して電路を形成するものであるから、そ
の肉厚などについて電気的条件を満足する厚さを保有し
ている。しかし、シールド１０は、通電接触子経路と切
り離しているため、特別に肉厚を厚くする必要がない。

さらに通電接触子８の外径ＤＯとシールド１０の外径ｄ
との関係目開極状態における固定側通電接触子２の内径
Ｄｉを考慮してＤｏ＞Ｄ　ｉ　＞ｄの関係になるように
構成してし・る。

とのよ５ｔこ構成された本発明のガス遮断器において、
遮断器の投入時には、操作ロッド１１の動きによってバ
ッファシリンダ６が図示左方へ動きその可動電極２およ
び可動側通電接触子８が固定電極１および固定側通電接
触子３ｆこ近づく。そしてまず可動側通電接触子８の外
周面が固定側通電接触子２の内周面に接触し、しかるの
ち可動電極４が固定〆電極１１こ接触することになる。

遮断時はこれと逆ｌこまず可動゛電極４が固定電極１か
ら離れしかるのち可動側通電接触子８が固定側接触子２
から離れる。

この遮断器の開閉動作過程において、内通電接触子２，
８は接触または開離を繰り返すが、固定側進″也接触子
２の内径Ｄｉとシールド１０の外径ｄがＤＯ＞Ｄｉｅｄ
の関係を持っているため、固定側通電接触子２はシール
ド１０に直接当たることが無く、なる。このため開閉時
に通電接触子２．８間の発弧によってシールド１０に凹
凸が生じることは無くなる。

〔発明の効果〕

以上のように本発明においては、可動側の通電接触子先
端部１こ電界緩和用シールドを設け、このシールドの外
径を通電接触子の内径より小さくしたことにより、遮断
器の開閉動作時に固定側通電接触子がシールドの外周面
に当ることがなく、シールドの外周面が発弧などの影響
で凹凸ができることなく、開閉動作を繰り返しても絶縁
破壊を起さず信頼性を向上させることができる。

、４、図面の簡単な説明 図面は本発明のガス遮断器の消弧室部を示す断面図であ
る。

■・・・固定電極　２・・・１ル１定側通′４！接触子
３・・・固定シールド　４・・・可動電極５・・・バッ
ファピストン　６・・・バッファシリンダ７・・・絶縁
ノズル　８・・・可動側通電接触子９・・・円弧部　１
０・・・電界緩和用シールド１１・・・操作ロッド　１
２・・通口 １４・・・ねじ部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）　消弧室内の静止部に固定された固定電極″と、
   この固定電極に対向しバッファピストンを摺動スるバッ
   ファシリンダの前面に固定された可動電極と、同じてバ
   ッファシリンダの前面に可動電極を囲むように固定され
   バッファ室で圧縮されたガスを両市極間に導く絶縁物製
   ノズルとを具備し、前記固定電極を同心的に囲む固定側
   通電接触子を設け、前記バッファシリンダの前面に前記
   可動電極および絶縁物製ノズルを回心的に囲こみかつ両
   電極の開閉作動時ｌこ前記１ル１定側通電接触子と接触
   、開離するように可動側通電接触子を設け、さらにこの
   可動側通電接触子の先端部に外径が前記固定側通電接触
   子の内径より小さい箪界緩利用シールドを設けたことを
   特徴とするガス遮断器。
2. （２）磁界緩和用シールドは可動側通電接触子にねじ込
   みで取りつけたことを特徴とする特許請求の範囲第１項
   記載のガス遮断器。