JPS6092301A - ゴム・カ−ボンブラツク混合固形物の製造法 - Google Patents

ゴム・カ−ボンブラツク混合固形物の製造法

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JPS6092301A
JPS6092301A JP19994783A JP19994783A JPS6092301A JP S6092301 A JPS6092301 A JP S6092301A JP 19994783 A JP19994783 A JP 19994783A JP 19994783 A JP19994783 A JP 19994783A JP S6092301 A JPS6092301 A JP S6092301A
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coagulation
carbon black
acid
polymer latex
black
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JP19994783A
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Inventor
Nobukazu Kawai
川合 伸和
Hisakatsu Ishida
石田 寿活
Yoshiichi Kishina
岸名 芳一
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JSR Corp
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はゴム・カービンブラック混合固形物の製造法に
係シ、更に詳しくは簡便な装置を用いて容易かつ効率的
にゴム質重合体ラテックスとカーボンブラック・水スラ
リーとを共訳向させることができ、これによって微細な
粒子を含まないゴム・カーボンブラック混合固形物を製
造することのできる新規な方法に関する。
コレマで、ゴム・カービンブラック混合固形物(マスタ
ーパッチ、するいはカーがンマスターバッチということ
がある)を製造することは、所謂ウェット・マスターパ
ッチ・プロセスとして工業的に実施されている。これは
、ゴム質重合体ラテックスとカーがンブラック・水スラ
リーとを共訳向させるものであシ、この共訳向の一般的
な方法として、 ゴム質重合体ラテックスとカーボンブラック・水スラリ
ーとを酸あるいは無機塩、アミン等の凝固剤と共に攪拌
槽に供給し、回分操作あるいは連続操作により共訳向さ
せて粒状物を得ることが行なわれ、次いで固液分離、洗
浄、脱水、乾燥等の各処理を経てマスターパッチを得て
いる。
そこで、共訳向によシ粒状物を得た後の処理操作を工業
的かつ経済的に有利な条件で実施するためには、この共
訳向によシ生成する粒状物の性状が極めて重要な決め手
となる。
ところが上記の従来法では最適の凝固糸外で共訳固して
もマスターバッチの粒状物には相当量の微細な粒子の屑
入が避けられないという欠点を有していた。即ちマスタ
ーバッチが微細な粒子を多く含む場合は、篩別けにより
固液分離操作を行なう工程において篩の目詰りによる操
業率の低下および分離液中への微細な粒子の流出による
収率低下が問題となる。
そこでこれら従来法の欠点を克用、ヅすべく2個以上の
凝固槽を使用し、該凝固槽の2個以−ヒに酸を添加する
ことにより各凝固槽のp、Hを適宜に制御する方法(特
公昭51−43851号)や、2個以上の凝固槽を使用
し、該凝固・槽の2個以上に助剤として使用される凝固
剤を添加し、かつ第1凝固槽に酸を添加することにより
該凝固槽のptiを適宜に制御する方法(特公昭56−
14694号)等が提案されている。
ところが本発明者らが追試したところによれば上記の#
置方法には、最適の条件で共訳固しても(3) なお相当量の微細な粒子の混入があること、および凝固
槽の基数の増加という欠点がある。
そこで本発明者らはゴム質重合体ラテックスをカービン
ブラック・水スラリーと共訳固し、微細な粒子を含マ々
い重合体とカーがンブラヤクの混合固形物(マスターバ
ッチ)を簡便な装置で効率よく、容易に製造し得るため
の共訳固方法を開発することを目的として、鋭意研究の
結果、管状凝固装置と凝固槽とを組合せて使用し、更に
夫々の凝固条件を特定することによって、マスターバッ
チの微細な粒子の発生を充分抑制し得ることを見出し、
本発明に到達した。
本発明の目的は、ゴム質重合体ラテックスとカービンブ
ラック・水スラリーとの共訳固を簡便な装置を用いて容
易にかつ効率的に行なうことができ、これによって微細
な粒子を含まないゴム・カービンブラック混合固形物を
製造することのできる方法を提供することにある。
すなわち、本発明のゴム・カーピンブラック混合固形物
の製造法は、ゴム質重合体ラテックスとカービンブラッ
ク・水スラリーとを連続的に共凝(4) 固すセてゴム・カーがンブラック混合固形物を製造する
方法において、ゴム質重合体ラテックスとカービンブラ
ック・水スラリーとを酸及び/又は凝固剤と共に管状凝
固装置に供給し通流下PH5以上でこれらを接触させ次
いでこれを凝固嘩に供給し前記管状凝固装置におけるP
Hよりも低いPI(で共訳固を行なうことを特徴とする
ものである。
本発明の1つの特徴点は、管状凝固装置を用いて通流下
で共訳固を行なう第1工程と1、凝固槽を用いて共訳固
を行なう第2工程とを糾合せて、ゴム質重合体ラテック
スとカービンブラック・水スラリーとを連続的に共訳固
させることにある。
本発明で使用する管状凝固装置は管内通流状態でゴム質
重合体ラテックスとカーピンブラック・水スラリーとを
短時間、通常0.1〜20秒間接触させる構造を有する
ものであることが必要である。
例えば第1図に示した攪拌機付管状凝固装置、ならびに
第2図、第5図に示した二重管式管状凝固装置全代表例
として挙げることができる。
第1図に示した凝固装置1は本体2と攪拌機3により構
成されている。本件2は円形の断面をした筒であること
が好ましい。本体2の後部8には、ゴム質重合体ラテッ
クス、カーぜンブラック・水スラリー、ならびに酸及び
/又は凝固剤溶液のそれぞれを供給するだめのノズル5
 、5’ 、 5Nが設けられていてもよいが、好まし
くは図示した如く2つのノズル5.5′の一方に、配管
内で混合(クリーミノグ)されたゴム質重合体ラテック
スAとカービンブラック・水スラリーBとが供給され、
他方のノズルから凝固剤が供給される。本体2の前部9
には排出ノズル6が設けられている。
本体2の壁には固定羽根4がとりつけられている。固定
羽根4は、後記する攪拌羽根7の羽根同志の空間部10
における本体壁に、撹拌軸11に対して垂直方向に対面
するように1対以上とりつけられている。固定羽根4の
形状は特に制約はないが、板状が好ましい。
本体2の内径は生産量、所望のクラム径等によって決定
され実用的には150〜5007NMdが適当である。
本体2の長さは300〜800 mmが実剛的である。
攪拌機3けモータ12により小軸可能であり、本体2の
中心部における水平軸に備えられていて、2〜4枚櫂型
羽根7が2〜10段設置されている。
羽根7の段数は、生産量等によって決定されるが、実用
的には3〜5段である。
凝固機3は、横型、縦型のいずれでも良く、付属機器及
び後処理工程との位置関係にてどちらかを採用するかを
決めればよい。排出ノズル6を出たスラリーは次の凝固
槽による共訳固エイ♀に送られる。
第1図に示した管状凝固装置を用いて第1工程テコム質
重合体ラテックスとカービンラック・水スラリーとを酸
および/又は凝固剤と接触させる場合に、スラリー濃度
は好ましくは3〜50重量%、更に好ましくは5〜15
重量%、史により好1しぐは約10重量%であり、スラ
リー温度は好貰しくは40−70℃、更に好ましくは5
0〜65℃である。また、スラリーの平均滞留時間は好
ましくは0.1〜20秒、更に好ましくは0.5〜10
秒、更によシ好ましくは1〜8秒であり、撹拌動力は凝
固装置内容積1m3あたり101cW以上好ましくは2
0 kW以上であることが好オしい。オた、使用するコ
9ム質重合体ラテックスの性状に合わせて攪拌機の回転
数を適宜変更することが好ましい。
例えば凝固し易いラテックスの場合は回転数を低下させ
ていくのが望ましい。このように攪拌機の回転数の低い
凝固機を用いた場合、得られるマスターバッチの性状は
、後述の二重管式管状凝固装置を用いた場合と大差ない
ものとなる。
第2図に示した二重管式管状凝固装置は、一端(イ)が
封じられ、他端(ロ)が開放された本体筒21、本体筒
21の端(イ)側から本体筒21との間に間隙をもつよ
うに本体筒21に挿入した本体筒21より短かい内管2
2、本体筒21と内管22との間に備えた案内羽根27
、°本体vJ21の端(イ)に供えた酸及び/又は凝固
剤溶液Cの供給口23を備えている。ゴム質重合体ラテ
ックスAは内管22の延長部分を構成する配管22′か
ら供給される。カービンブラック・水スラリーは、供給
口23と対面してとりつけられる図示しない供給口から
供給されて先づ酸及び/又は凝固剤と混合されてもよい
が、好捷しくけ、管状凝固装置以前の配管中でゴム質重
合体ラテックスと混合すべく、例えば図示した供給口2
8から配管22′内に供給される。
本体筒21の長さは、第2図においてn+mであり内管
22の長さは、nである。内管22の末端の前部が凝固
室24である。
内管22の外径に対して本体筒21の内径の好ましい比
は2〜10である。
本体筒21と内管22の間隙において、必ずしも必要で
はないが、好ましくは内管22の外面に案内羽根が設け
られている。好ましい案内羽根27は、酸及び/又は凝
固剤溶液の流れに旋回流を与える構造を持ったもので、
第2図に示しであるらせん状の案内羽根27である。該
羽根においてピッチ(図1においてS)は通常本体筒2
1と内管22との間隙りの1〜10倍であって、羽根高
さHは、内管22が本体筒21から引@ぬくことが可能
であるように決定される。
ピッチの数は通常1ピッチ以上である。第2図において
らせん状の案内羽根27は1枚羽根のシングルタイプで
あるが、2枚羽根のダブルタイプ(図3参照)、3枚羽
根のトリプルタイプ等であってもよい。
らせん状の案内羽根を使用すると、酸及び/又は凝固剤
溶液の流れが旋回流になることによって、重合体ラテッ
クスとの接触後生成する凝固微粒子が凝固剤溶液によっ
てつつみ込まれる形となシ、凝固微粒子が管径方向にブ
ロック化するのを押えることができる。
内管22の出口25は供給ノズル23.28よシも下流
に配設されている。
酸及び/又は凝固剤溶液の供給ノズル230と重合体ラ
テックスの内管の出口25との好貰しい距離(図におい
てlは、凝固装置に供給された凝固剤溶液の重合体ラテ
ックスの内管の出口に達する時間が0.2秒以上になる
距離である。本体筒21及び内管22の径は、酸及び/
又は凝固剤溶液と重合体ラテックスとの混合溶液の凝固
室24におけるレイノルズ数等によって決まるが、実用
的な本体筒の内径は15〜150闘φが適当である。
凝固室の長さは(図においてm)混合溶液の滞留時間(
すなわちクラムの成形時間)によって決められる。本体
筒21の出口26から出たスラリーは次の凝固槽を用い
る共訳固工程に送られる。
また、第4図に示した管状凝固装置において、重合体ラ
テックス・31は、ポンプ(図示せず)によってノズル
31′を通して凝固装置本体32に供給される。酸及び
/又は凝固剤溶液は33.33’から供給される。管状
凝固装置には、必要に応じて次工程の凝固槽から出たス
ラリー液からポリマー粒子を分離した水の一部又は全部
を循環ポンプ34をへて管35および/または36から
・び状凝固装置に循環することができる。またカーd?
ンブラック・水スラリー38は、ノズル33′に対面す
べく設けられたノズル(図示しない)から凝固装置内に
供給されてもよいが、好ましくは、図示した如く凝固装
置以前の配管中でコゝム質宣合体ラテックスと混合され
る。凝固装置32を出たスラリー40は、次の凝固槽を
用いる共訳固工程に送られる。
第5図に示した管状1凝固装置において重合体ラテック
ス41は凝固装置本体42中に設置された内管43を通
して凝固装置内に供給され、酸及び/又は凝固剤溶液4
4から供給される。凝固装置42に入った酸及び/又は
凝固剤溶液は内管と外管の間隙を通り整流されて、内管
の開放端43’付近で重合体ラテックスと接触する。又
、カーデンブラック・水スラリー48は、ノズル47に
対面すべく設けられたノズル(図示しない)から凝固装
置内に供給されてもよいが、好ましくは凝固装置以前の
配管内でゴム質重合体ラテックスと混合される。必要に
応じてスラリー濃度希釈用循甲凝固液(次工程の凝固槽
から出たスラリー液がらポリマー粒子を分離した水の一
部又は全部)は循環ポンプ45によって、管46および
/または49から凝固装置に供給される。凝固装置を出
たスラIJ −50は次の凝固槽による共訳固工程に送
られる。
第2図〜第5図に示した管状凝固装置を用いて第1工程
の共訳固を行なう場合には、スラリー3度(希釈を行な
う場合は希釈以前の褐度)は好ましくは3〜35重量%
、更に好寸しくは5〜25重1°俸、更により好ましく
は5〜15重量%であり、温度は好捷しくけ、40〜7
0℃、更に好ましくは50〜65℃である。また、滞留
時間は好ましくは0.1〜20秒、更に好ましくは0.
5〜10秒、更によシ好ましくは1〜8秒であり、寿拌
苧件はゴム質重合体ラテックス、カー?ンブラック・水
スラリーならびに酸及び/又は凝固剤溶液が接触する近
傍で管内の混合溶液のレイノルズ数が100000以上
となっていることが好ましい。
本発明で使用する管状凝固装置としては前記凝固装置で
あることが酸及び/又は凝固剤溶液の分散が良いため好
ましい。
第2工程で使用する凝固槽としては攪拌機、好ましくは
プロペラ型の攪拌機を有している従来公知の混合槽(m
ixing tank)を用いることができる。
この様な凝固槽を用いて第2工程の共訳固を行なう場合
、スラリー4度は3〜35重縫グ、炉には5〜15重量
%であることが好ましく、温度は40〜70℃、更には
50〜65℃であることが好ましい。また、平均滞留時
間は通常1〜1.00分、好ましくは2〜60分、更に
は5〜40分であり、涜神動力は凝固槽内容積1m3あ
たり0.3kW以上好ましくけ2 kW以上10 kW
未満である。
本発明のもう1つの特徴点は、管状凝固装置を用いる第
1工程の共訳固を、ゴム質重合体ラテックスとカー?ン
ブラック・水スラリーとを酸及び/又は凝固剤と共に通
流下pH5以上の条件で接触させて行ない、また凝固槽
を用いる第2工程の共訳固を、前記管状凝固装置におけ
るPHよシも低い条件で行なうことにある。前記管状凝
固装置におけるーが5未満であると、ラテックスの凝固
が急激にしかも大部分完了してしまい、マスターパッチ
の微粒子化を充分抑さえることができない。凝固槽にお
けるーは5.5〜3であることが好1しく、第1工程で
半ば凝固したマスターバッチの粒状物を核として未凝固
状態で残存するラテックスの凝固を完結させることで微
細な粒子の発生を充分抑制しながらマスターパッチの粒
状物を得ることができる。
本発明で使用するゴム質重合体ラテックスとしては、通
常の乳化重合によって作られるゴム質重合体ラテックス
が好適に用いられる。例えば、ブタジェン、スチレン、
アクリロニトリル、イソプレン、クロロプレン、酢酸ビ
ニル等の単独もしくは共重合体がムのラテックスであり
、具体的にはスチレン−ブタジェンゴム(ST3R)1
.ffリプタジエンゴム(BR)、アクリロニトリル−
ブタジェンゴム(NBR) 、アクリルゴム、酢酸ビニ
ル共重合体コム、クロロプレンゴム、カルボキシ変性コ
ゝム、またはこれらの混合物等のラテックス等が挙けら
れる。また、塊状重合、溶液重合、懸濁重合等の重合法
で得られる固体状ゴムをロジン酸石けん、トール油石け
ん、脂肪酸石けん等で水性媒体中に分散させたゴムラテ
ックスも使用することができる。
本発明において特に好ましく用いられるゴム質重合体ラ
テックスは、SBR、BR、NBR’jたはこれらの混
合物である。
本発明で使用するカー1トンブラツクは通常のゴム配合
用カーボンブラックであることができる。
例えばゴム用ファーネスブラックとして知られてイルス
ーツや−・アブレーション・ファーネス(SAF)、イ
ンターミーディエイト・5AF(ISAF)、インター
ミーディエイト・l5AF(IISAF)、ノ)イ・ア
ブレーション・ファーネス(HAF)、スーパー・プロ
セシング・ファーネス(SPF)、Tクイズ(T)、フ
ァイン・ファーネス(FF)、ファスト・エクストル−
ディング・ファーネス(FIDF)、ハイ・モジュラス
・ファーネス(HMF”) 、・ジェネラル・パーツぞ
ス・ファー ネス(GPF) 、オール・ノや一パス・
ファーネス(APF ) 、セミ・リーンフォーシング
・ファーネス(SRF)、マルチ・パーパス・ファーネ
ス(MPF )、エクストラ・コンダクティブ・7アー
ネス(ECF)、スーツ臂−・コンダクティブ・ファー
ネス(SCF)、コンダクティブ・ファーネス(CF)
等、アセチレンブラック、カラーチャンネルブラック、
カラーファーネスブラック等の何れをも用いることがで
きる。これらのカーボンブラックは1種でも2種以上を
併せても用いることができる。本発明におけるカーボン
ブラックの使用量は、通常コゝム固形分100重量部あ
たり40重量部(40PHR)以上であり、好ましくは
50〜200 PHR,更に好ましくは50〜150P
T(R,特に好才しくは50〜100 PHRである。
本発明で使用するカービンブラック・水スラリーはカー
ピンブラックを水性媒体に懸濁混合させたものであれば
よく、力−ゼンブラックの水性媒体に対する混合割合は
重量比で、通常15:1〜30:1、好ましくは17:
1〜20:1である。
カーボンブラック・水スラリーの調製方法は従来公知の
方法に従えばよく、具体的には、(1)ホラ/4’−内
に貯蔵されたカーボンブラックを定量式フィーダーを用
いて7アヌル(漏斗)に供給し、このファヌル内でカー
ボンブラックにラインポンプで送給される水を所定の割
合で加え、スラリーポンプを用いてディスパーサ−(D
i 5peraer )%コロイド働ミル(Collo
id Mill )、ラインーミキサー(Line M
ixer )等の機械的衝撃作用あるいは磨砕作用を有
する装置に供給する。必?[応じてディスパーサ−とコ
ロイド・ミルとを併用し、あるいは複数のラインミキサ
ーを併用することによシ均質化されたカーボンブラック
・水スラリーポンプことができる。あるいは(2)作動
ガスとして加圧水蒸気を用いるジェットミルを使用し、
ホッパー内に貯蔵されたカーボンブラックを定量式フィ
ーダーを用いてジェットミル〔例えばJe t−0−M
l zer(商品名)〕内に供給し、このジェットミル
内で送給される加圧水蒸気を加え、コンデンサー(Co
ndenser )内に供給し凝結を行なうと共に、こ
こで所定の割合で水を加えてミキシングタンク(Mlx
ing TILnk)内に入れて攪拌混合し、均質化さ
れたカーボンブラック・水スラリーを得る(例えば特公
昭40−15964号に記載されている)。
本発明で使用する酸としては、硫酸、塩酸、リン酸等の
無機酸、酢酸、ギ酸等の有機酸が使用できる。また凝固
剤としては前記酸を除く凝固剤のうち塩化ナトリウム、
硫酸アルミニウム、硝酸カルシウム、硫酸マグネシウム
等の無機塩およびアミン類、イミン類、アミド類等の水
溶性高分子化合物、ケトン、アルコール等を用いること
ができる。これらの酸及び凝固剤はそれぞれ1種でも2
種以上を併せても用いることができる。
前記第1工程において、管状凝固装置にゴム質重合体ラ
テックスおよびカーボンブラック・水スラリーと共に酸
を供給する場合、これらの接触状態におけるスラリーの
−が5〜7と々っていることが好ましい。捷だ、酸の代
わりに凝固剤溶液のみを供給する場合にはpHは特に限
定されず、7以上となっていてもよい。
本発明方法によって、コゝム・カーがンブラック混合固
形物を製造するにあたっては、例えば第6図に示した工
程図(フロー・チャート)に従って製造することができ
る。
本発明のゴム・カーボンブラック混合固形物の製造性に
よれば管状凝固装置を用いる第1工程と凝固槽を用いる
第2工程との2工程によりゴム質重合体ラテックスとカ
ーボンブラック・水スラリーとの共訳固を行うことによ
り、微細な粒子を含tないコ8ム・カービンブラック混
合固形物を製造することができる。とりわけ後の固液分
離工程において篩の目詰まシや収量の低下の原因となる
微細なマスターパッチの生成を抑制することができるた
め、マスターパッチ製造の効率化および収率の向上とい
う両方の効果を発揮することができる。
具体的には、「実施例」で詳記する如く、篩目詰まりや
収量低下の最大の原因となる16メツシユよυ細目のマ
スターパッチが極めて少縫しか生成しないという効果を
奏する。しかも管状凝固装置を用いることによシ、装置
の簡便化、操作の容易化、および生産の効率化といった
極めて多大々効果をも奏することができる。
以下に具体的実施例を示して本発明を更に詳しく説明す
るが本発明の実施の態様はこれによシ限定されない。な
お、部はいずれもN置部である。
実施例1 粒状カーボンブラシ2フ0部/時および水1200部膚
の混合物を分散機を使用してカーボンブラックを水中に
超分散させたカーボンブラック・水スラリーとし、これ
を25係スチレンブタノエンゴムラテツクス(スチレン
/ブタノエン:23/77)400部/時およびプロセ
スオイル50 部/ 時からなる乳化混合物450都/
時と配管内で混合して両者を混合物スラリーとして第1
図に示した管状凝固装置(内容積651.攪拌翼回転数
115゜rpm、攪拌動力5kW)へ導入した。この管
状凝固装置へは別に所定量の硫酸を導入し、装置内のP
I−Iが6±0.2になるように硫酸の導入量を制御し
た。
また凝固装置へは凝固助剤として10%ポリアミン水溶
液1部/時も導入した。平均滞留時間は7.2秒、温度
は50℃とした。凝固装置で得られた凝固クラムスラリ
ーおよび追加量の硫酸を攪拌機付凝固槽に導入し、凝固
槽内のpi−1を4〜5に制御した。また平均滞留時間
は27分、温度は50℃とした。凝固槽で得られた凝固
クラムの粒径分布は第1表のとうシである。
第1表 粒径分布(実施例1) 実施例2 実施例1と同様のゴムラテックス、カーがンブラック・
水スラリーおよびプロセスオイルを配管内で混合して第
5図に示した二重管式管状凝固装置へ管41から導入し
た。この装置の寸法は、本体筒の内径80.7MM、内
管の内径27.6111、内管の長さ1300闘、凝固
室の長さm 3,000酊、凝固室の内容#j15.3
ノである。
この管状凝固装置へは別に所定量の硫酸を管44から導
入し内管出口以降の本体内のPI−1が6±02になる
ように硫酸の導入預゛を制御した。また管状凝固装置へ
は凝固助剤として10%、+’41Jアミミノ溶液1部
/時も硝酸と併せて導入した。内管出口以降の平均滞留
時間は1.8秒、温度は50°とした。
管状凝固装置で得られた凝固クラムスラリーおよび追加
量の硫酸を赫固槽(攪拌機付1577+3)に導入し、
凝固槽内のPHを4〜5に制御した。また平均滞留時間
27分、温度は50℃とした。
凝固槽で得られた凝固クラムの粒径分布は第2表のとう
りであった。
第2表 粒径分布(実施例2) 比較例1 実施例1と同様のコ9ムラテックス、カーボンブラック
・水スラリーおよびプロセスオイルを使用して攪拌機付
凝固槽を2基使用して共訳固を行った。この場合、微細
々凝固クラムの発生が最少であった凝固条件は第1凝固
槽のp)(を5±0.2とし、第1凝固槽で得られた凝
固クラムスラリーおよび追加量の硫酸、並びに凝固助剤
として10%ポリアミン水溶液1部/時を第2凝固槽に
導入し、第2凝固槽内の−を3.5〜4.5に制御した
場合であった。第1凝固槽での平均滞留時間は6分、温
度は50℃、同様に第2凝固槽は15分、50℃とした
。この条件で第2凝固槽で得られた凝固クラムの粒径分
布は第3表のとうりであった。
第3表 粒径分布(比較例1) 実施例3 実施例1と同様のゴムラテックス、カーがンブラック・
水スラリーおよびプロセスオイルを実施例1と同じ量使
用して、これらの混合物を実施例1と同一の管状凝固装
置へ導入した。管状凝固装置へは凝固剤としてCaCl
236%水溶液を8部導入した。
凝固装置で得られた凝固クラムスラリーを実施例1と同
じに凝固槽へ導入し、凝固槽へは別に所定量の硫酸を導
入し、凝固槽内のPHを4〜5に制御した。凝固槽で得
られた凝固クラムの粒径分布は第4表のとうりである。
第4−多
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は本発明で使用する管状凝固装置の構成
を示した図である。第6図は本発明方法によりマスター
バッチを得るための工程を示した図である。 1・・・凝固機、2・・・本体、3・・・攪拌機、5,
5′・・・供給ノズル、6・・・排出ノズル、21・・
・本体筒、22・・・内管、22’、 23 、28・
・・供給口、27・・・案内羽根、32・・・凝固装置
本体、31’、33’、37・・・ノズル、42・・・
凝固装置本体、43・・・内管、41.47.49・・
・ノズル。 第4図 關 第5図 4843 43’ 42 1 44 m F5゜ 第6図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ゴム質重合体ラテックスとカーボンブラック・水スラリ
    ーとを連続的に共訳向させてゴム・カーボンブラック混
    合固形物を製造する方法において、ゴム質重合体ラテッ
    クスとカーボンブラック・水スラリーとを酸及び/又は
    凝固剤と共に管状凝固装置に供給し通流下pH5以上で
    これらを接触させ次いでこれを凝固槽に供給し前記管状
    凝固装置におけるーよシも低い…で共訳向させることを
    特徴とするゴム・カーメンブラック混合固形物の製造法
JP19994783A 1983-10-27 1983-10-27 ゴム・カ−ボンブラツク混合固形物の製造法 Pending JPS6092301A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04283255A (ja) * 1991-03-12 1992-10-08 Toyoda Gosei Co Ltd アクリル系ゴム配合物
JP2013501821A (ja) * 2009-08-07 2013-01-17 エルジー ケム. エルティーディ. 高分子ラテックス樹脂粉体の製造装置およびそれを用いた高分子ラテックス樹脂粉体の製造方法

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