JPS608980B2 - 塩化鉄溶液の製造法 - Google Patents

塩化鉄溶液の製造法

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JPS608980B2
JPS608980B2 JP9891276A JP9891276A JPS608980B2 JP S608980 B2 JPS608980 B2 JP S608980B2 JP 9891276 A JP9891276 A JP 9891276A JP 9891276 A JP9891276 A JP 9891276A JP S608980 B2 JPS608980 B2 JP S608980B2
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JP
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chromium
aqueous solution
chloride aqueous
ferrous chloride
iron
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JP9891276A
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拓夫 福島
英樹 山口
利信 伊藤
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Adeka Corp
Original Assignee
Asahi Denka Kogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、クロムを多量に含む塩化第1鉄水溶液を原料
とし、クロムをほとんど含まない塩化第1鉄水溶液及び
塩化第2鉄水溶液を製造する方法に係るものである。
近年、排水処理に於ける塩化第1鉄及び塩化第2鉄の需
要増が目立ち、一方、鉄鋼関係に於ける酸洗廃液の処理
の問題から、塩酸々洗廃液による塩化鉄の製造が行われ
ている。
ところで、この様な酸洗廃液中には、鉄鋼その他の由来
する鉄以外の不純物がかなり含まれており、公害面から
、特に重金属が問題となっている。
更に詳細にみると、酸洗廃液中にも重金属が含まれてい
るが、製品の濃度を上げる為に鉄材の溶解を行なう場合
、一般の鉄材中には、かなりの重金属が不純物として入
っており、これが更に、重金属汚染の原因になる。一般
排水等からクロムを除去する場合は先ず還元剤を用いて
3価のクロムとし、次いで、アルカリを加えてpHを上
げることにより、クロムを水酸化クロムの沈澱として除
去することが知られている。
この様な場合、pHを5より高くすることにより、クロ
ムの溶解量は約3Qpm以下になるが、PHが5より酸
性側で生成した沈澱は、コロイド状となり、分離が非常
に困難であることが知られている。この様な問題につい
ては、一般排水の処理の場合であれば、pHを7前後に
することで解決出来るが、本発明の場合は、多量の塩化
第1鉄が共存しており、PHが6〜7で水酸化第1鉄の
沈澱となるので、クロムを選択的に除去することが、事
実上不可能であり、しかも沈澱の分離もむずかしい。本
発明の目的は、クロムを多量に含む塩化第1鉄水溶液か
ら重金属、特にクロムを選択的に除去し、クロムをほと
んど含まない塩化第1鉄水溶液及び塩化第2鉄水溶液を
製造することを可能にすることにある。
本発明の方法は、クロムを多量に含む塩化第1鉄水溶液
(FeC12:25〜4の重量%)を、鉄材を液中に存
在させてpHI.5〜3.5になるまで、酸素を含む気
体と接触させ、生成する沈澱を分離して、クロムをほと
んど含まない塩化第1鉄水溶液を得るものであり、また
、該クロムをほとんど含まない塩化第1鉄水溶液を塩素
により酸化して、クロムをほとんど含まない塩化第2鉄
水溶液を得るものである。
本発明において用いられる塩化第1鉄水溶液はFeC1
2を25〜40重量%含むものであればよく、鉄鋼類の
塩酸々洗廃液あるいは該廃液に必要に応じて塩化水素及
び/又は塩素を作用させ、鉄材を溶解せしめてFeC1
2濃度25〜40重量%となるようにしたもの等が好ま
しく用いられる。
これらの廃液中には一般的にクロムが数百〜数千肌含有
されている。鉄材については、特に制約はないが、一般
には、純度98%、クロム含量約180■pmのものが
用いられる。
鉄材の量は塩化第1鉄水溶液が所定の濃度(25〜40
%)となるようにする。このようにして調製された塩化
第1鉄水溶液に鉄材の存在下に「pHが1.5〜3.5
になるまで酸素を含む気体を吹き込み、生成する酸化鉄
の沈澱を分離することによって、驚くべきことに「熔存
クロムを数肌〜数十柳にまで除去できるのである。
しかも、この際、沈澱の損過性も非常に良好であり、作
業性、経済性の面で、格段にすぐれているのである。因
みに、酸素を含む気体の吹き込みによる酸化鉄の生成は
、塩化第1鉄水溶液のpHが3.5以上の時は速やかで
、クロム除去に効果があるので、通常は、排水中のクロ
ムを鉄塩と共沈させる場合には、この方法がとられるが
、塩化鉄の精製には適当でない。
一方、pH3.5未満では酸化鉄の生成が悪く、クロム
の充分な除去効果が得られないのである。
本発明の方法によれば塩化第1鉄水溶液中に多量の鉄材
が存在する状態で酸素を含む気体を吹き込むことにより
、PHI.5〜3.5で酸化鉄の生成を促進し「 しか
も余分の酸化鉄を消費することなく鉄材の存在しない場
合に比べて、クロム除去に格段の効果が得られる。酸素
を含む気体の吹き込みの温度は、高い方が効果はあるが
熱損失や材質の選択の面から50〜90℃で行なうのが
好ましい。
空気を用いてこれを行なう場合には、塩化第1鉄水溶液
lk9に対して0.15〆/min以上の空気をできる
だけ均一に吹き込むことにより、10〜12の塩化第1
鉄水溶液から1〜3時間で90%以上のクロムを除去す
ることができる。そして、本発明の方法によれば、従釆
の、アルカリを用いて塩化第1鉄水溶液のpHを調整し
、生成する沈澱を分離する方法に比べて4倍以上の速さ
で猿過が完了するのである。さらに、得られる精製塩化
第1鉄水溶液をなるべくはPHを1以下として塩素にて
酸化し製品の塩化第2鉄水溶液(FeC1230〜40
%、クロム数ppm〜数IQ地)を得る。
ここで注意すべき点は、精製塩化第1鉄水溶液はpH1
.5〜3.5になっており、PHが高い程空気と接触し
酸化鉄を作りやすく塩素にて酸化した時にごりを発生す
るので酸化の際は空気との接触をさげるか、pHを1以
下にしておく事が好ましい。以下、実施例及び比較例に
より本発明を更に詳述する。
実施例1〜6、比較例1〜5鉄鋼酸洗廃液から常法によ
り調整した粗製塩化第1鉄水溶液を表1に示すような条
件下でェァレーションを行ない、沈澱を分離し精製塩化
第1鉄水溶液を得た。
更に、該精製塩化第1鉄水溶液に塩素ガスを吹き込んで
塩化第2鉄水溶液を得た。表1から明らかな様に本発明
の如く操作すれば沈澱の櫨過性も良く、クロムもせいぜ
い数IQpmしか残留しないか、本発明を逸脱した場合
には櫨過性が悪くて工業的な実用性かないか、又はクロ
ムが殆んど除去されず効果がないのである。雌 セ 」 講 蔓 母 墨 母 霊 馨 眼 き 略 略 ※

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 クロムを多量に含む塩化第1鉄水溶液(FeCl_
    2:25〜40重量%)を鉄材を液中に存在させてpH
    1.5〜3.5になるまで酸素を含む気体と接触させ、
    生成する沈澱を分離することを特徴とするクロムをほと
    んど含まない塩化第1鉄水溶液の製造法。
JP9891276A 1976-08-19 1976-08-19 塩化鉄溶液の製造法 Expired JPS608980B2 (ja)

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JPS5323898A JPS5323898A (en) 1978-03-04
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5382696A (en) * 1976-12-29 1978-07-21 Daikin Ind Ltd Removing method of heavy metal in aqeous ferrous chloride solution
JPS5492594A (en) * 1977-12-29 1979-07-21 Daikin Ind Ltd Removing method for heavy metals in aqueous solution of ferrous chloride
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JPH0826972B2 (ja) * 1992-01-17 1996-03-21 国豊 茂木 焼却炉

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