JPS6018476B2 - 重金属イオンを含む廃水の処理法 - Google Patents
重金属イオンを含む廃水の処理法Info
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- JPS6018476B2 JPS6018476B2 JP10756677A JP10756677A JPS6018476B2 JP S6018476 B2 JPS6018476 B2 JP S6018476B2 JP 10756677 A JP10756677 A JP 10756677A JP 10756677 A JP10756677 A JP 10756677A JP S6018476 B2 JPS6018476 B2 JP S6018476B2
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Description
【発明の詳細な説明】
この発明は重金属イオンを含む廃水の処理法に関し、特
に2価の重金属イオン例えばZn+十、Cd十十、Mn
H、Cr十十、Fe十十、Sn++、As++、Ni+
+、HgH、Pb++およびCu+十等を含む廃水に第
1鉄イオン(Fで十)を添加し、廃水のpHをアルカリ
性としてから空気または酸化性ガスを吹き込みフェライ
ト化反応を行わせる廃水処理法の改良であって、第1鉄
イオンの添加を2回以上に分割して行うことを特徴とす
る方法に関している。
に2価の重金属イオン例えばZn+十、Cd十十、Mn
H、Cr十十、Fe十十、Sn++、As++、Ni+
+、HgH、Pb++およびCu+十等を含む廃水に第
1鉄イオン(Fで十)を添加し、廃水のpHをアルカリ
性としてから空気または酸化性ガスを吹き込みフェライ
ト化反応を行わせる廃水処理法の改良であって、第1鉄
イオンの添加を2回以上に分割して行うことを特徴とす
る方法に関している。
各種の廃水例えば金属処理工場、メッキ工場水、都市ゴ
ミ焼却場の電気集塵機リーチング液、大学・研究所より
排出される廃液、鉱山廃水等には環境汚染の原因となる
重金属イオンが含まれ、これを効率よくかつ低コストで
除去する必要性は近時特に増大している。2個の重金属
イオンは2価の第1鉄イオンとアルカリの存在下に空気
または酸化性ガスを吹き込むことにより、主として次の
式に示すように反応してフェライトの沈澱を生成するこ
とは公知である:M十2十がe十2十202 一 M0
・Fe203(式中M+2は2価の重金属イオン例えば
上託したものである)。
ミ焼却場の電気集塵機リーチング液、大学・研究所より
排出される廃液、鉱山廃水等には環境汚染の原因となる
重金属イオンが含まれ、これを効率よくかつ低コストで
除去する必要性は近時特に増大している。2個の重金属
イオンは2価の第1鉄イオンとアルカリの存在下に空気
または酸化性ガスを吹き込むことにより、主として次の
式に示すように反応してフェライトの沈澱を生成するこ
とは公知である:M十2十がe十2十202 一 M0
・Fe203(式中M+2は2価の重金属イオン例えば
上託したものである)。
理論的には重金属イオン1モルに対し第1鉄イオン2モ
ルを用いればこの反応は完結するが、実際には大量の第
1鉄イオンを用いる必要がある。この発明では2価重金
属イオンのフェライト化処理を2回以上に分割して実施
することを特徴としている。
ルを用いればこの反応は完結するが、実際には大量の第
1鉄イオンを用いる必要がある。この発明では2価重金
属イオンのフェライト化処理を2回以上に分割して実施
することを特徴としている。
例えば各種の重金属塩水溶液にそれぞれ硫酸第1鉄を添
加後、アルカリによりpHを10〜12の範囲で各イオ
ンの当量点附近に調節し、約60qoで空気を吹き込み
約90分間酸化処理を行う。
加後、アルカリによりpHを10〜12の範囲で各イオ
ンの当量点附近に調節し、約60qoで空気を吹き込み
約90分間酸化処理を行う。
次いで塩酸により溶液のpHを1に調節し、完全にフェ
ライト化していない不安定な重金属を溶出する。炉過に
より沈澱を分離し、炉液中の重金属イオン濃度〔B〕を
測定する。原廃水中の重金属イオン濃度を〔A〕とする
。そして第1鉄イオンと重金属イオンとのモル比Q=〔
Fe十5〕/〔M+5〕およびフェライト化生成物の安
定性り=(〔A〕−〔B〕/〔A〕の関係を第1表に示
す。第1表 第1表より明らかなように、第一鉄塩のモル比を増加す
ると生成するフェライトの安定性は向上し重金属イオン
の除去率は改善されるがその程度は添加量増加とは比例
せずフェライト化率の大中な向上には極めて多量の第1
鉄塩を必要とする。
ライト化していない不安定な重金属を溶出する。炉過に
より沈澱を分離し、炉液中の重金属イオン濃度〔B〕を
測定する。原廃水中の重金属イオン濃度を〔A〕とする
。そして第1鉄イオンと重金属イオンとのモル比Q=〔
Fe十5〕/〔M+5〕およびフェライト化生成物の安
定性り=(〔A〕−〔B〕/〔A〕の関係を第1表に示
す。第1表 第1表より明らかなように、第一鉄塩のモル比を増加す
ると生成するフェライトの安定性は向上し重金属イオン
の除去率は改善されるがその程度は添加量増加とは比例
せずフェライト化率の大中な向上には極めて多量の第1
鉄塩を必要とする。
これは廃水処理を経済的でなくする。この発明は第1鉄
イオンの少量の使用によってしかも効率よく廃水中の2
価重金属イオンを除去する方法を提供することを目的と
している。
イオンの少量の使用によってしかも効率よく廃水中の2
価重金属イオンを除去する方法を提供することを目的と
している。
この発明は2価重金属イオンを含む廃水をフェライト化
処理する方法において、第1鉄塩の添加を2回以上行う
ことを特徴とする方法である。この多段フェライト化処
理を実施するには、次のような方法がある。方法 1 第1段フェライト化: 2価重金属イオンを含む廃水に第1鉄塩、例えば硫酸第
一鉄を添加後、アルカリ例えば苛性ソ−ダを添加し、p
Hを10〜12の範囲に調節し、例えば60qoの温度
で空気を吹込みによりェアレーションを例えば90分間
行いフェライト化を行う。
処理する方法において、第1鉄塩の添加を2回以上行う
ことを特徴とする方法である。この多段フェライト化処
理を実施するには、次のような方法がある。方法 1 第1段フェライト化: 2価重金属イオンを含む廃水に第1鉄塩、例えば硫酸第
一鉄を添加後、アルカリ例えば苛性ソ−ダを添加し、p
Hを10〜12の範囲に調節し、例えば60qoの温度
で空気を吹込みによりェアレーションを例えば90分間
行いフェライト化を行う。
この場合、過剰に用いた第1鉄イオンはマグネタィム(
Fe304)およびオキシ水酸化鉄〔Fe○・(OH)
〕に酸化され沈澱する。第2段フェライト化: 硫酸第1鉄、斑調節およびヱァレーションを第1段フェ
ライト化に準じて行う。
Fe304)およびオキシ水酸化鉄〔Fe○・(OH)
〕に酸化され沈澱する。第2段フェライト化: 硫酸第1鉄、斑調節およびヱァレーションを第1段フェ
ライト化に準じて行う。
方法 2
第1段フェライト化を方法1に準じて行い、次い‐で例
えば塩酸または硫酸を添加し舟を約1に調節し、引き続
第2段フェライト化を方法1に準じて行う。
えば塩酸または硫酸を添加し舟を約1に調節し、引き続
第2段フェライト化を方法1に準じて行う。
以上2段フェライト化について説明したが、さらに第3
段フェライト化を行い得ることは勿論である。
段フェライト化を行い得ることは勿論である。
しかし、一般に3段以上のフェライト化処理による処理
時間の長期化、余分の装置の必要からくる不利益の方が
大きいため、特別の目的を有するとき以外は2段処理で
充分である。フェライト化を2回に分割して行う利点は
次の通りである。
時間の長期化、余分の装置の必要からくる不利益の方が
大きいため、特別の目的を有するとき以外は2段処理で
充分である。フェライト化を2回に分割して行う利点は
次の通りである。
Zn+2を含む廃水を、Fe十2/Zn十2=8のモル
比で硫酸第1鉄でフェライト化を行えば第1表に示すよ
うにフェライトの安定性り=0.812である。一方、
先ずFe十2/Zn+2=4のモル比で硫酸第1鉄を添
加して第1段フェライト化を行えばそのときの安定性り
=0.607である。次いで同量硫酸第1鉄を添加すれ
ばFe+2/Zn+2=4/(1−0.607)=10
の極めて高いモル比でフェライト化が行われ、このとき
の安定性はQ=8のときの0812より高くなる。した
がって、2段フェライト化全体としての安耐性りは0.
607十(1−0.607)XO.812=0.926
よりも高くなり、同量の硫酸第1鉄を使用しても1段フ
ェライト化よりも2段フェライト化は2価重金属イオン
除去効率は向上する。
比で硫酸第1鉄でフェライト化を行えば第1表に示すよ
うにフェライトの安定性り=0.812である。一方、
先ずFe十2/Zn+2=4のモル比で硫酸第1鉄を添
加して第1段フェライト化を行えばそのときの安定性り
=0.607である。次いで同量硫酸第1鉄を添加すれ
ばFe+2/Zn+2=4/(1−0.607)=10
の極めて高いモル比でフェライト化が行われ、このとき
の安定性はQ=8のときの0812より高くなる。した
がって、2段フェライト化全体としての安耐性りは0.
607十(1−0.607)XO.812=0.926
よりも高くなり、同量の硫酸第1鉄を使用しても1段フ
ェライト化よりも2段フェライト化は2価重金属イオン
除去効率は向上する。
フェライト化反応は連続式、回分式の何れででも実施で
きる。
きる。
フェライト化反応進行中は系内の溶存酸素濃度は0に近
く、反応終了とともに溶存酸素濃度は急激に上昇するの
で、この時点でェアレーションを中止する。次にこの発
明を実施例によりされに具体的に説明する。
く、反応終了とともに溶存酸素濃度は急激に上昇するの
で、この時点でェアレーションを中止する。次にこの発
明を実施例によりされに具体的に説明する。
実施例第1段フェライト化:
原廃水としてZn+2588血、Cが2900脚および
Mn+244■血を含むのを用い、これを6000の温
度に保ち苛性ソーダを添加してpH12に調節してから
硫酸第1鉄の0.1モル/そ水溶液をFe+2/M+2
=4となるような量で加え、空気を吹込みェアレーショ
ンを94分間行った。
Mn+244■血を含むのを用い、これを6000の温
度に保ち苛性ソーダを添加してpH12に調節してから
硫酸第1鉄の0.1モル/そ水溶液をFe+2/M+2
=4となるような量で加え、空気を吹込みェアレーショ
ンを94分間行った。
第2段フェライト化:
実験 A(方法1)
苛性ソーダでpHを12に調節してから第1段フェライ
ト化と同量の硫酸第1鉄水溶液を加え、60ooでエア
レーシヨンを行った。
ト化と同量の硫酸第1鉄水溶液を加え、60ooでエア
レーシヨンを行った。
実験 B(方法2)
塩酸を添加してpHを1に調節して不安定な沈澱物を再
溶解し、引き続き実験Aに準じてフェライト化を行った
。
溶解し、引き続き実験Aに準じてフェライト化を行った
。
第2表
上記の結果を第1表の結果と比較すると、次のことが判
明する。
明する。
【1} 同量の硫酸第1鉄を使用したとき、第2段フェ
ライト化の方が第1段フェライト化に比してより安定化
したフェライトを大量に生じ、除去効率は向上する。
ライト化の方が第1段フェライト化に比してより安定化
したフェライトを大量に生じ、除去効率は向上する。
■ 処理水中の重金属イオン濃度と同じにするには、第
2段フェライト化の方が第1段フェラィト化よりも硫酸
第1鉄および苛性ソーダの量は少量でよい。
2段フェライト化の方が第1段フェラィト化よりも硫酸
第1鉄および苛性ソーダの量は少量でよい。
糊 比較的フェライト化困難なCd十2でも、2段フェ
ライト化により比較的少量の硫酸第1鉄で充分に除去で
きる。
ライト化により比較的少量の硫酸第1鉄で充分に除去で
きる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 2価の重金属イオンを含む廃水に第1鉄塩を添加す
るとともに廃水のpHををアルカリ性に調節し、空気ま
たは酸化性ガスを吹き込みフエライト化反応を行わせる
廃水処理法において、第1鉄塩の添加によるフエライト
化処理を2回以上に分割して行うことを特徴とする方法
。 2 第1段フエライト化処理終了後、第1鉄塩を添加す
るとともにpHをアルカリ性に調節し、空気または酸化
性ガスを吸込み第2段フエライト化処理を行うことを特
徴とする特許請求の範囲第1項記載の方法。 3 第1鉄塩が硫酸第1鉄であることを特徴とする特許
請求の範囲第1項記載の方法。 4 苛性ソーダを添加して廃水のpHを10〜12に調
節することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の方
法。 5 2価の重金属イオンを含む廃水に第1鉄塩を添加す
るとともに廃水のpHをアルカリ性に調節し、空気また
は酸化性ガスを吹き込みフエライト化反応を行わせる廃
水処理法において、第1段の第1鉄塩の添加によるフエ
ライト化処理終了後、酸を添加してpHを約1に調節し
、引き続き第1鉄塩を添加するとともにpHをアルカリ
性に調節し、空気または酸化性ガスを吹込み第2段フエ
ライト化処理を行うことを特徴とする方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10756677A JPS6018476B2 (ja) | 1977-09-07 | 1977-09-07 | 重金属イオンを含む廃水の処理法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10756677A JPS6018476B2 (ja) | 1977-09-07 | 1977-09-07 | 重金属イオンを含む廃水の処理法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5441270A JPS5441270A (en) | 1979-04-02 |
JPS6018476B2 true JPS6018476B2 (ja) | 1985-05-10 |
Family
ID=14462407
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10756677A Expired JPS6018476B2 (ja) | 1977-09-07 | 1977-09-07 | 重金属イオンを含む廃水の処理法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6018476B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5045214A (en) * | 1983-03-21 | 1991-09-03 | Union Oil Company Of California | Methods for removing substances from aqueous solutions |
WO1984003692A1 (en) * | 1983-03-21 | 1984-09-27 | Union Oil Co | Method for removing heavy metals from aqueous solutions by coprecipitation |
US5529637A (en) * | 1994-02-17 | 1996-06-25 | Hydrochem Industrial Services, Inc. | Formic-carboxylic acid mixtures for removing iron oxide sclae from steel surfaces |
-
1977
- 1977-09-07 JP JP10756677A patent/JPS6018476B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5441270A (en) | 1979-04-02 |
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