JPS608843B2 - プレ−トフイルタ−プレス用の洗浄装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は洗浄装置、殊にフィルタープレスの水平方向
軌道に沿うて移動しうるプレートの洗浄装置に関する。

プレートフィルタープレス、殊に廃水泥の脱水用のもの
では、各二枚のプレートの間の空室にフィルターケーキ
が集積し、ケーキはプレートを開けた後排棄される。し
かしフィルタープレートに張った炉布は時間のたつにつ
れ収縮し、そのため透過性が低下し効率は著しく低下す
る。かくて炉布は時々洗浄しなくてはならない。その目
的では、洗浄すべき炉布に対し向けられた−列の噴射ノ
ズルを使用するのが普通である。

この噴射ノズルには加圧水が供給され、構造の如何によ
り運動装置により水平又は垂直に洗浄すべき炉布に沿っ
て動かされる。水圧が高く、各噴射流の作用範囲が狭に
ほど洗浄作用がよいことは明かである。他方、洗浄をす
き間なくする為噴射ノズルを極めて密に並列させること
は不可能である。そこで在来、幅ひろい液流ノズルを使
用するしかなかった。しかしこれは勿論その扇形縁部が
充分な噴射には不充分であるので効果は更に劣っていた
。かくて課題として残されたことは、炉布の最適洗浄を
簡単に行える方法を求めることであった。

それの解決の出発点は次の考えである。即ち、噴射ノズ
ルの往復動を病布洗浄のために利用するのである。本発
明はこの考えを更に追求して得た解決法である。即ち、
一つの列の噴射ノズルを、前進中そこから充分に噴射さ
れる水条帯が炉面で重ならないように間隔をおいて設け
てあり、第第二列の噴射ノズルを前記の第一の列の噴射
ノズルの間に設けてあり且つ、後退時に噴射されない水
条帯を炉面で噴射するように配列してあり、第二の列の
噴射ノズルを後退運動中に作動位置に移動させること及
び（或いは）作用させるスクリュー軸及び揺動テコであ
る支持及び駆動装置を設けてある。即ち噴流水は扇形で
ある。噴流水の外側領域は大きく拡がるので、炉面に当
ってももう充分な浄化作用はなくなっている。有効なの
は噴流の中核部分だけである。噴流は浄化作用の弱い縁
部では重なるが、中核部分では重ならない。かくして炉
布は往動のとき帯状に、回帰の際に残留帯域が洗浄され
る。かくてコストが殆んと不変であってしかも完全な洗
浄効果かえられ、その際不作用時間かない。在来はこの
時間で以て噴射ノズルを出発位置に戻さなければならな
かったものである。しかし本発明の最重要な利点は、噴
射流の円錐角が極大約６００である噴射ノズルを使用す
ることにある。約１００バール又はそれ以上の高い水圧
を使用しうるために、深部に於て、即ち涙布を通過して
極めてよい洗浄作用が得られる。このように、交錯した
経路で帯状に洗浄する基本思想を現実するためにはいる
いるの可能性が存する。

その一つは、二つの列の噴射ノズルをスクリュー軸及び
揺動テコに設けてあり且つ反対向きに配列してあり、揺
動テコを前進・後退の切替のときスクリュー軸を約１８
００回転させるための回転駆動装置として構成してある
。この際該管は回転駆動装置を備え、その助けにより二
列の噴射ノズルは回帰点においてそれぞれ１８００それ
らの共通の縦軸のまわりに揺動される。往動のとき一つ
のプレート面を帯状に噴射したノズルは、回帰のとき、
対立するプレート面での揺動の後に、まだ洗浄されなか
った帯城を洗浄する。この噴射ノズルには揺動の際にも
中断なく洗浄水を供給しうるので、回帰点の少〈も一つ
において（但し静止位置に対応するのではない）プレー
ト間隙を外方に向って遮へいするスプレー保護ボンネッ
トを設け、水流が周囲を乱雑にスプレーしないようにす
るのが適当である。この種の洗浄を行なう他の可能性は
、二列の噴射ノズルが運動装置の走行方向に前後して設
けられており、切襖弁が、切襖点で一つの列の噴射ノズ
ルの圧力水放出がもう一方の列の噴射ノズルの圧力水放
出に切換えられるように設けてある。

かくて往動のとき、接続された噴射ノズルの一方の列の
みが洗浄し、他方回帰のとき、他方の列の噴射ノズルが
残された帯城を噴射する。この態様の利点は、とりわけ
次の点にある。即ち、噴射ノズルはフィルタープレート
に沿う往復運動以外には他の運動を必要としないことで
ある。付属ェレメントとしては切換弁の外は必要でない
。唯一列の噴射ノズルをもつ第三の態様の利点は、スク
リュー軸及び駆動装置が移動装置を有し、この移動装置
が第一の列の噴射ノズルを切襖点で配列の方向でノズル
間隔の半分だけ移動させてこの噴射ノズル列が後退中に
第二の噴射ノズル列になる。

又ここでも噴射ノズルの一方の運動方向に於てそれそれ
只一方のフィルター面丈が帯状に洗浄され、他方回帰の
とき中間の帯状域が洗浄される。この態様において、噴
射ノズルのための運動装置として、フィルタープレート
の両側に互に設けられた二本のスクリュー軸（これは両
回転方向に同期的に駆動される）を使用すると、噴射管
としての噴射ノズルを設けてこの噴射管をその両端に設
けられた揺動テコを介して駆動装置に運結することによ
り、噴射ノズルの移動を行うことができる。スクリュー
が同時に揺動軸であれば、特にコンパクトな構造がえら
れる。自動的な移動は次のようにして蓬せられる。即ち
、揺動テコの少くとも一つがその揺動軸を超えて延長せ
られ、そこで軌道が閉じられたガイドの中に係合し、ガ
イドは二個の並列した平行軌道部分を有し、その端部に
夫々二個の切替のための結合部を有する。この結合部に
おいて特に分銅加除された逆進阻止部材を有し、これが
一方向に進んだ後自動的に他の軌道部分に切替わるよう
にすることもできる。かくて噴射器を作動するには、水
を供給すると同時にスクリューを作動せしめればよい。
回帰位置には回転方向の反転のためのＩＪミットスイッ
チなどを備えれば良い。一般に洗浄は次のように行なう
。

即ち、各フィルタープレートを個々にプレート重ね枠か
ら脱し、噴射ノズルを充分に通過させうる距離に保持す
る。この距離を現実に保持するためには、本発明の一態
様として、噴射ノズルと機能的にカップリングする保持
装置を設ける。この機能的な関係とは、プレートを固持
し、保持位置と静止位置の間を回動しうる保持アームが
、噴射ノズルがプレートリんかくの外側にある出発位置
に回帰したとき始めて静止位置に来ることができるよう
にすることである。洗浄が最適に行われうる更に別の前
提条件は、プレートが側方に振動しないことである。

そのためプレートに追加的な縦方向ガイドを設け、該ガ
イドは特に、噴射ノズルの最高位置の上方に、しかし又
特にフィルタープレートの隅部の上方に設ける。一個又
は数個の噴射ノズルの運動はかくて之等のガィドもこよ
り決して妨害されない。以下図示した実施例について説
明する。洗浄装置はＵ−形の台枠１を含み、これは走行
する走行子２０の助けによりフィルタープレスの上部の
縦方向キャＩＪジ３上を走行可能で上方からフィルター
プレート重ね枠４に係合する。噴射ノズル５のための駆
動部はスクリュー６，７を含み、該スクリューは垂直な
アーム８，９のそれぞれに導かれ軸受けされる。マィタ
ーギャ１０，１１及び一個のギャシャフトには、駆動モ
ータ１３により起る回転を同期的に両スクリュー６，７
に伝える。噴射ノズル５は、特に第２図の示すように、
揺動テコ１４，１５に固定されており、これらの揺動の
髄はネジカツプリンングとして構成されている。一方の
、殊に右方のアーム１５はその揺動軸が延長されてそこ
でガイドロール１６を含み、これは台アーム９に設けら
れたガイド経路１７中を動く。このガイド経路１７は二
個の垂直な、並行する経路１８，１９と二個の（経路）
結合部２０，２１を含み、その際過渡位置に於てそれぞ
れ一つの荷重された転てつ器２２，２３が設けられてい
る。噴射ノズル５が矢印２４の方向に右側の経路１８を
下方に動くと、該ノズルは下方の転てつ器２２を押上げ
、次に再びロック位置に帰る。次に噴射ノズルが上昇す
ると、ガイドロール１６は右方のガイド経路１９に移さ
れ、その際揺動テコ１５は噴射ノズルをノズル間隔の半
分だけ左へ移動する。左方の一腕のテコ１４はその際、
噴射ノズルがこの移動の後に尚プレート面に平行にある
ようにと作用する。矢印２５に示した上昇に際し噴射ノ
ズルは、第１図に同じく破線で示した矢印の帯城を洗浄
する。噴射水自体はホース２６から噴射ノズルに供給さ
れる。プレート重ね枠４から引出されたプレート４′が
洗浄工程の間、高速で当る水流により制御なしに移動さ
れないために、このプレート４′はプレートの枠の両側
に設けられた揺動可能のアーム２７で保持される。

これ等のアームは気圧的又は液圧的調節器２８で操作さ
れる。破線で示した位置２７′においてアームは外方へ
揺動され、かくて洗浄を終ったフィルタープレート４′
を運び出す道を開くことになる。最も適当な方法は、フ
ィルタープレートがノズルを超えて移動されるような噴
射ノズルの最低位置において、洗浄を開始することであ
る。

そのときフィルタープレートの下の横方向の空間は、プ
レートの振動を防止すべき横方向のガイドのためにはも
はや利用されない。これ等のガイド２９，３０は、第１
図のようにプレート隅角の上方にある。洗浄工程は大む
ね以下のように行われる。

１ 噴射ノズルは下方の静止位置にある。

すでに洗浄されたフィルタープレートは第２図の下方に
示すプレート重ね枠にまで移動されている。２ 洗浄器
（噴射ノズル）は次に新しい位置に移動する。

その際アーム２７は、シリンダー２８の引込みにより内
方に回動される。３ 次に、図示してない運搬機構によ
り次のプレートが重ね枠から引出される。

プレートはアーム２７の上に置かれる。４ 次に噴射ノ
ズルは破線に沿って結合部２０を経て右側の経路１９中
に入り、この中で上方のストッパーまで動き、スクリュ
ー軸の回転方向が反転した後左側の経路中で出発点に回
帰する。

５ 噴射水供給の鞍続及遮断はリミットスイッチで制御
される。

６ 次にアーム２７は再び外方へ揺動され、かくて洗浄
されたプレートは外されて次のサイクルが始まる。

上記の構造には種々の態様が可能である。

例えば、左方の揺動テコはなくてもよいときがある。そ
れは噴射ノズルの左端が固定したホルダー中をテレスコ
ープ式に移動されるのである。又、噴射ノズルの揺動テ
コに於ける回動軸をウオームギャーに取替え、かくてテ
コをたゞ一腕状とすることもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図はスクリュー軸に沿い上下する噴射ノズルを備え
た本装置の垂直縦断面図、第２図は第１図に於ける水平
断面図である。 図中符号 １・・・台枠、２・・・走行子、３・・・キ
ャリジ、４・・・フィルタープレートの重ね枠、５・・
・噴射ノズル、６，７・・・スクリュー軸、８，９・・
・台枠アーム、１０，１１…マイターギヤ、１２…ギヤ
シャフト、１３・・・駆動モーター、１４，１５・・・
揺動ブコ、１６・・・ガイドロール、１７・・・ガイド
経路、１８，１９・・・経路、２０，２１・・・経路結
合部、２２，２３…転てつ器、２４，２５…走行方向矢
印、２６…ホース、２７…保持部（アーム）、４′フィ
ルタープレート、２７′・・・ロック位置、２９，３０
…ガイド。 第１図 第２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ １個の切換弁を介して圧力水が当り且つ濾布を張つ
   た、フイルタープレートの垂直面に向けられている一列
   に配列した何基もの噴射ノズルと、この噴射ノズル列を
   噴射工程中にフイルタープレートの全面にわたつてフイ
   ルタープレートの下縁または側縁に沿う出発位置から前
   進させ且つまたこの位置にもどす運動装置とを有する、
   プレートフイルタープレスの、水平の案内軌道に沿つて
   摺動可能で、垂直方向に懸かつているプレートのための
   洗浄装置において、前記の一列配列の噴射ノズルを、前
   進中そこから充分に噴射される水条帯が濾面で重ならな
   いように相互に間隔をおいて設けてあり、他の列の噴射
   ノズルを前記の列の噴射ノズルの間に設けてあり且つ、
   前進時に噴射されなかつた水条帯を第一の列の噴射ノズ
   ルの後退時に濾面に噴射するように配列してあり、第二
   の列の噴射ノズルを後退運動中に作動位置に移動させる
   こと及び（或いは）作用させるスクリユー軸６，７及び
   揺動テコ１４，１５である支持及び駆動装置を設けてあ
   ることを特徴とする洗浄装置。 ２ 二つの列の噴射ノズルをスクリユー軸及び揺動テコ
   に設けてあり且つ反対向きに配列してあり、揺動テコを
   前進・後退の切替のときスクリユー軸を約１８０°回転
   させるための回転駆動装置として構成してある、特許請
   求の範囲１記載の洗浄装置。 ３ 二列の噴射ノズルが運動装置の走行方向に前後して
   設けられており、切換弁が、切換点で一つの列の噴射ノ
   ズルの圧力水放出がもう一つのの噴射ノズルの圧力水放
   出に切換えられるように設けてある、特許請求の範囲１
   記載の洗浄装置。 ４ スクリユー軸及び駆動装置が移動装置を有し、この
   移動装置が第一の列の噴射ノズルを切換点で配列の方向
   でノズル間隔の半分だけ移動させてこの噴射ノズル列が
   後退中に第二の噴射ノズル列になる、特許請求の範囲１
   記載の洗浄装置。