JPS608762Y2 - 折り畳み式ベツドの電動折り畳み構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は建物の壁面に形成した収納空間に折り畳まれて
収納される折り畳み式ベッドの電動折り畳み構造に関す
るもので、その目的とするところはモータによって自動
的に折り畳むことができ、しかも背もたれとなるように
ベットの半分のみを任意の角度で停止させてリクライニ
ングシートとしても使用できる折り畳み式ベッドの電動
折り畳み構造を提供するにある。

以下本考案は実施例によって説明する。

第１図は一実施例の概略側面図を示す。

ベッドＢの枠体部Ａは前部（ベッド側）と、後部（フッ
ト側）とに２分割されて構成され、これらの前部枠体１
と後部枠体２との間には中央架台３を配置しである。

中央基台３は下面４角にコロ４を設けて床面Ｃを前後移
動自在となっているもので、上面の４角には夫々支持柱
５を垂立させである。

前部枠体１は両側に設けた上部側フレーム６並びに下部
側フレーム７と、各上部側フレーム６の前部側面に回動
軸８ａにて上端を回動自在に枢軸し、下端部を各下部側
フレーム７の後部側面に回動軸８ｂにて回動自在に枢軸
した縦フレーム９とから構成され、各上部側フレーム６
及び各下部側フレーム７の後部は夫々回動軸８ｃ、８ｄ
にて前側の支持柱５の上、下部に枢支されている。

そして各フレーム６．７が水平状態にあるとき、縦フレ
ーム９の下端が床面Ｃ上に接地するように縦フレーム９
の下端は回動軸８ｂの枢軸部位より下方に延設せられて
いる。

また上部側フレーム６は回動軸８ａよる枢軸部位より前
方へ延設されその先端には前板１０が設けられである。

１１はアーム体で、このアーム体１１は一端と床面Ｃ等
の建物の一部に軸１２にて回動自在に軸支してあって、
他端を前記上部側フレーム６の回動軸８ａに回動自在に
連結しである。

−力抜部枠体２は前部枠体１と同様に上部、下部側フレ
ーム１２．１３と、縦フレーム１４と、回動軸１５ａ、
１５ｂｔ １５ｃ、１５ｄとによって回動自在に枢支
連結されている。

また少なくとも両側の各上部側フレーム１２，６には横
フレーム（図示せず）を橋渡しである。

そして回動軸８ｄ並びに回動軸１５ｄは中央架台３に装
備しであるモータＭ２９Ｍ□によってギヤ一群１６１．
１６□を介して夫々駆動されるようになっている。

第２図はモータＭ□９Ｍ２の電気配線図を示し、図中Ｌ
１〜Ｌ、は夫々リミットスイッチで、リミットスイッチ
Ｌ□は後部枠体２の縦フレーム１４の下端に設けられ、
この縦フレーム１４が床面Ｃに接地したときオフとなる
ものである。

またリミットスイッチＬ２は後側の支持柱５の中央に設
けられており、後部枠体２の上部側フレーム１２の延設
片１２ａによって押動された際にオフされるものである
。

リミットスイッチＬは前側の支持柱５の下部に設けられ
ており、このリミットスイッチＬは中央架台１の前方移
動時にアーム体１１の軸１２の軸受１８で押動されてオ
フとなるものである。

またリミットスイッチＬ４は前部枠体１の縦フレーム９
の下端に設けられて、縦フレーム９が床面Ｃ上に接地し
たときにオフするものである。

また図中ＳＷ１は前部枠体１を折り畳む際の操作スイッ
チＳＷ２は前部枠体１を折り畳み状態から水平に伸展さ
せる際の操作スイッチ、ＳＷ３は後部枠体２を折り畳む
際の操作スイッチ、ＳＷ、は後部枠体２を折り畳み状態
から水平に伸展させる際の操作スイッチであり、第２図
の状態は前部。

後部枠体１，２が共に水平に伸展している状態を示す。

第１図中ＣＲは前記操作スイッチＳＷ１〜ＳＷ４を組込
んだコントロールボックスである。

尚１７、．１７゜はマットである。

しかして前部枠体１のみを起す方向（折り畳む方向）へ
操作したい場合には操作スイッチＳＷ１を投入するとよ
く、この場合モータＭ２にはリミットスイッチＬと操作
スイッチＳＷ１を通じて電流が流れ、モータ鳩は例えば
正転する。

モータＭ２の正転によってギヤ一群１６１を介して回動
軸８ｄが反時計方向に回動させられ、前部枠体１は図に
おいて回動軸８ｄを中心として反時計方向に回動するこ
とになるが、アーム体１１に回動軸８ａが枢軸されてい
るため、前部枠体１の回動に伴って中央基台３は前方へ
移動し、同時にアーム体１１が時計方向に軸体１２を中
心として回動して前部枠体１が立上がってくることにな
る。

ここで操作スイッチＳＷ□の投入を止めると、第３図の
一点鎖線で示すような前部枠体１が傾いた状態となっテ
、前部枠体１のマット１７１が背もたれを構成するリク
ライニングシートとして使用可能となるわけである。

尚リクライニングシートとして使用する場合加わる荷重
によって前部枠体１が水平状態に戻らないように適宜な
ストッパーでその状態を保持するのは勿論である。

さて上述の操作スイッチＳＷ１の投入を継続すれば、更
に前部枠体１は垂直方向に回動して、ついには支持柱５
に設けたリミットスイッチＬが軸受１８に第４図に示す
ように当ってオフ駆動され、モータＭ２の回動が停止す
る。

次にこの倒立状態をリクライニングシートとして使用後
に元の水平状態に戻す場合には縦フレーム９のリミット
スイッチｈがオン状態に復帰しであるため、操作スイッ
チＳＷ２を投入すればモータＭ２を逆回転させることが
できる。

このとき前部枠体１は上記と逆方向の軌跡を描いて回動
し、縦フレーム９の下端が床面Ｃに接地して水平状態と
なると、リミットスイッチＬ４がオフしてモータＭ２が
停止し、元に戻るのである。

−力抜部枠体２を第１図の状態から起こす場合、即ち同
時に前部枠体１を起こして、収納空間内に折り畳み収納
する場合、操作スイッチＳＷ３を投入すればよい。

操作スイッチＳＷ３が投入されると、支持柱５のリミッ
トスイッチｈと操作スイッチＳＷ３を通じてモータＭ１
に電流が流れてモータＭ□は正転し、回動軸１５ｄを図
において時計方向に回動させこの回動軸１５ｄを中心と
して後部枠体２を時計方向に回動させ、第３図の一点破
線で示すように倒立させるのである。

後部枠体２が略垂直に倒立させられると、上部側フレー
ム１２の後端に延長した延設バー１２ａが支持柱５のリ
ミットスイッチＬ２に当ってリミットスイッチＬ２をオ
フし、モータＭ１の回転を停め後部枠体１の折り畳みを
終了するのである。

次にこの折り畳み状態又は途中で元の水平状態に戻した
い場合は操作スイッチＳＷ４を投入するとよい。

即ぢ縦フレーム１４下端が床面Ｃより離れるとリミット
スイッチＬ□がオンとなっており、操作スイッチＳＷ、
を投入するとモータＭ□は逆回転方向に電流が流れて逆
回転し、上述の後部枠体２の倒立動作と逆方向の軌跡を
描かせて後部枠体２をリミットスイッチＬ１がオフする
まで、即ち第５図のように縦フレーム１４の下端が床面
Ｃ上に接地するまで回動させるのである。

リミットスイッチＬがオフするとモータＭ１は停止し、
元の状態に戻ることになる。

本考案は、上述のようにベッドの枠体を前部と後部との
枠体に分割して、夫々の枠体をモータで倒立、水平伸展
可能とし各状態を検知するリミットスイッチを設けであ
るので電動によって自動的にベッドを折り畳んだり、水
平伸展させたりすることができるものであって、しかも
前部、後部枠体を夫々各別に正、逆回動するモータと、
少なくとも一方の枠体を駆動するモータを途中で停止可
能な操作手段を有するので、適宜な傾き状態に一方の枠
体を設定すれば、リクライニングシートとしても使用で
きて、ベッドの多機能化が図れるという利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の側面図、第２図は同上の電
気回路図、第３図、第４図、第５図は同上の使用説明図
であり、Ａは枠体部、Ｂはベッド、Ｃは床面、Ｌ１〜Ｌ
、はりミツトスイッチ、Ｍ□９Ｍ２はモータ、１は前部
枠体、２は後部枠体、３は中央基台、１１はアーム体、
８ｄ、１５ｄは回転軸である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中央部に配設せられ床面上を前後移動自在な中央基台と
   、中央基台の前部に後端が垂直方向に回動自在に枢軸さ
   れた前部枠体と、中央基台の後部に前端が垂直方向に回
   動自在に枢軸された後部枠体とでベッドの枠体部に構成
   し、前部枠体の前端に一端が垂直方向に回動自在に軸支
   され他端が床面等の建物に回動自在に枢着されたアーム
   体と、各部枠体と中央基台とを軸支している各回動軸を
   夫々各別に正逆回動させることができる中央基台に設け
   たモータと、前部枠体が倒立した際にこれを検知して対
   応するモータを停止させるリミットスイッチと、前部枠
   体が水平状態に伸展した際にこれを検知して対応するモ
   ータをオフさせるリミットスイッチと後部枠体が倒立し
   た際にこれを検知して対応するモータを停止させるリミ
   ットスイッチと、後部枠体が水平状態に伸展した際にこ
   れを検知して対応するモータをオフさせるリミットスイ
   ッチと、少なくとも一方の枠体を駆動するモータを途中
   で停止可能な操作手段とを有して成る折り畳み式ベッド
   の電動折り畳み構造。