JPS608759Y2 - 廚房用家具の上板 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は流し台、調理台等の厨房用家具のための上板
の新規なる改良に関し、更に詳しくは従来の流し台、調
理台等のキャビネット部のみを複数機に並列して一体化
し、このキャビネットの上面を単一の上板で閉塞するよ
うにした大型の厨房用家具のための上板として特に優れ
たものを提供せんとするものである。

従来公知の厨房用家具の上板として最も一般的なものは
、水槽部を一体戊形した金属板製のものであるが、これ
では製造設備等の関係上、大きな寸法の上板を製造する
ことは出来なかった。

複数のキャビネットを連続して一体に閉塞するような上
板は、いわゆるポストホームと称せられる合成樹脂製の
上板を用い、金属製の水槽を上板に形成された開口部か
ら落し込んで相互に固定するようなものが提案されてい
る。

しかしながら、か）るポストホームの上板は、上板自体
の強度が小さく傷がつき易いと共に、模様付けや他の材
料との組み合わせが困難であり、変化のある上板を得る
ことが出来ない欠点があった。

この考案は、従来の上板にみられた前記の如き欠点を除
去すべくなされたものであって、以下に図面を参照しつ
）詳細に説明する。

第１図及び第２図を参照して、この考案に係る上板は木
製の基板１と、金属板製の機能板材２並びに両者を被覆
し結合する結合被覆材３とからなる。

基板１は例えば合板からなり、所望の厚みを有し、前記
機能板材２が水槽４を備える場合には水槽４を挿通する
ための開孔部５を有する。

機能板材２はステンレス鋼板等の金属板をプレス成形し
たものであって、上板の機能を決定する水槽４若しくは
調理面或は水切面となる平坦面を備えている。

又、結合被覆材３は例えば粉粒状の大理石、長石等の無
機質材に顔料等の着色剤を配合して所望の着色を施した
後、ポリエステル樹脂のような熱硬化性樹脂を加えた材
料或はボストホーム成形に使用する合成樹脂材料からな
り、前記基板１と機能板材２との周縁を共に被覆しつ）
両者の結合状態を保障し、両者の結合部からの水漏れを
防止するものである。

第２図を参照して、水槽４を開孔部５に落し込みつ）、
基板１上に機能板材２を配置して、両者をビス６を結合
する。

７は水槽４の周囲に立設されたシンクフランジ８を支持
する廻し板材であって、基板１と一体、若しくは別体に
基板１の上面に形威される。

次に、結合された基板１と機能板材２とを成形型内に配
置し、基板１と機能板材２の周縁に結合被覆材３を注入
して、基板１と機能板材２の接合部を被覆し、且両者の
結合がより強固となるように両者に密着し一体化せしめ
る。

このとき、基板１の周側面を第２図に示すように上方へ
向って拡大する斜面９とすることによって、結合被覆材
３の一体化がより強固となり、より良好な結合状態を現
出せしめることが出来る。

更にこの結合被覆材３により上板の背部に立設するバッ
クカード１０を形成すると共に、上板の前端部に水切縁
１１を膨出せしめる。

第３図はこの考案の一変形を示すものであって、機能板
材２の周縁フランジ１２に間隔をおいて穴１３を形威し
、数式１３に対応して基板１に溝１４を形威し、結合被
覆材３を穴１３を通して溝１４内にも充填せしめる。

このように溝１４内にも結合被覆材３を充填せしめるこ
とによって、基板１、機能板材２並びに結合被覆材３の
３者の結合状態がより強固となる。

第４図及び第５図はこの考案を調理台のための上板に適
用した例を示すものであって、機能板材２は平坦な調理
面を備えている。

その他の点は第１．２図に示すものと同様である。

第６図及び第７図はこの考案により大型の厨房用家具の
ための上板を製作した例を示すものであって、横方向に
長い基板１の上面に２つの水槽４を有する第１の機能板
材２ａとその両側方に若干の間隔を存して平坦な水切面
を有する第２の機能板材２ｂを配置し、共にビス６で基
板１に定着する。

しかる後、基板１の周縁及び機能板材２ｂ。２ｂの間に
結合被覆材３を充填被覆せしめて、基板１、機能板材２
並びに結合被覆材３を一体化する。

以上のように、この考案の厨房用家具の上板によれば、
基板１の上面に、厨房用家具の機能を決定する部分を備
えた金属板製の機能板材２を載置定着し、該機能板材２
の周縁を前記結合被覆材３で被覆して、基板１と結合被
覆材３とで機能板材２の周縁を挟着してあり、基板１の
上面に機能板材２を載置するため、水槽のみならず、基
板１のに開口を形成する必要のない水切面や調理面の如
き平坦な面を有する機能板材２も定着することが出来る
。

この結果、単一の基板１の上面に水槽と水切面、調理面
とを同時に備えた大型の厨房用家具のための上板を製作
することが出来ると共に、定着された機能板材２の周縁
は、結合被覆材３で被覆され基板１と結合被覆材３で挟
着されているため、機能板材２の周辺から基板１への漏
れを防止することが出来るのである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る上板の平面図、第２図は同縦断
面図、第３図は−っの変形を示す縦断面図、第４図は他
の変形を示す平面図、第５図は同縦断面図、第６図は更
に他の変形を示す平面図、第７図は同縦断面図である。 １・・・・・・基板、２・・・・・・機能板材、３・・
・・・・結合被覆材。

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）基板１の外周縁に脅威樹脂製の結合被覆材３を被
   覆して基板１の外周縁の形状を画定した厨房用家具の上
   板において、基板１の上面に、厨房用家具の機能を決定
   する部分を備えた金属板製の機能板材２を載置定着し、
   該機能板材２の周縁を前記結合被覆材３で被覆して、基
   板１と結合被覆材３とで機能板材２の周縁を挟着するよ
   うにしたことを特徴とする厨房用家具の上板。
2. （２） 機能板材２が水槽４を備え、基板１に水槽４
   を挿通する開孔部５を開穿してなることを特徴とする実
   用新案登録請求の範囲第１項記載の上板。
3. （３）機能板材２が調理面、水切面となる平坦な面を有
   していることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１
   項記載の上板。
4. （４） 基板１の上面に水槽４を有する機能板材２ａ
   と平坦な面を有する機能板材２ｂとを間隔をおいて並列
   して配置し、定着せしめたことを特徴とする実用新案登
   録請求の範囲第１項記載の上板。