JPS6087301A - エポキシ樹脂製レンズ又はプリズムの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は透明液状エポキシ樹脂を硬化させてなるレンズ
又はプリズムの表面に特定の反射防止膜を形成せしめる
ことを特徴とするレンズ又はプリズムの製造方法に関す
るものである。

プラスチックレンズやプリズム用材料としてはアクリル
樹脂、スチロール樹脂、ポリカーボネート樹脂が多く使
用され、この他ポリアミド樹脂等も使用されている。こ
れらのレンズ又はプリズム（以下レンズ等という）は成
形時における収縮によるヒケ、寸法精度、耐熱性、内部
応力による複屈折等の問題があシ、高精度のレンズ等へ
の適用は未だ実現されていない。

本発明は、エポキシ樹脂が光透過率、屈折率等の光学的
特性はもちろん、成形性（成形転写性、成形収縮等）、
耐熱性、寸法安定性等においてもすぐれていることを見
出してなされたものであって、高精度のレンズ等を得る
ことができるものである。

本発明に使用される液状エポキシ樹脂はビスフェノール
Ａ型のものの他、いかなるタイプのものでも使用でき特
に限定されないが、低粘度で揮発性の小さいものが好ま
しい。

エポキシ樹脂を硬化させるために、硬化剤、硬化促進剤
を加える。硬化剤としては着色の少ない点で酸無水物が
好ましい。樹脂と混合しやすいものがよく、液状又は低
融点で昇華性、揮発性の小さいものが特に好ましい。硬
化促進剤としては第３級アミン類、イミダゾール類、カ
ルボン酸金属塩等が使用されうる。更に、硬化時及び硬
化後の着色を防止するために、安定剤を添加する。安定
剤としては有機錫化合物、有機硫黄化合物、有機硫黄化
合物、ベンゾフェノン系化合物、ノ・イドロキノン系化
合物、フェノール系化合物、アミン系化合物、フェニル
サリチレート系化合物等がある。

このような液状エポキシ樹脂組成物をプラスチック成形
法により成形する。プラスチック成形法としては注型が
最適であり、トランスファ成形、射出成形も行いうる。

この際成形温度は低い程好ましく、通常は１３０℃以下
で実施する。

本発明において成形時に使用する成形用型としては、金
属型、ガラス型、セラミック型等が使用可能であるが、
金属型の場合、研磨性の良好なステンレス系合金（例え
ば、商品名「スタバックス」）音使用しても研磨精度（
鏡面性）はガラスに比較して劣っているので、高精度の
レンズ等が要求される場合にはガラスの型を使用するこ
とが好ましい。

次に一代形されたレンズ等社表面の反射防止のために、
特定材料による反射防止膜を設ける。反射防止膜の材料
は、ＭｇＦ２、ＳｉＯ２，５ｉＯ１氷晶石、Ｃ４Ｏ２、
ＺｎＳ等があり、これらの中の１種単独又は２種以上を
用いる。２種以上を用いる場合は混合して用いることも
できるが、それぞれ単独で用いて、複合膜とするのがよ
い。

本発明において、エポキシ樹脂製レンズ等の反射防止膜
として特に好ましいのは、ＭｇＦ　２、ｓｉｏ、。

ＳｉＯであシ、２種以上の複合膜とする場合はＭｇＦ２
と５ｉｎ２、ＳｉＯ、氷晶石等との組合せが好ましい。

これらの膜は硬化したエポキシ樹脂との密着力が極めて
すぐれており、反射防止のみでなく、得られたレンズ等
の表面硬度等の特性を向上させるものである。

バッタリング、イオンプレティング等が一般的である。

本発明においてはレンズ等が透明液状エポキシ樹脂から
成形されているので、成形収縮が小さく、従ってレンズ
等の内部歪みが小さく従って光学的特性もすぐれている
。更に、エポキシ樹脂との密着性にすぐれたＭｇＦ２．
５ｉ０２等の反射防止膜を有しているので、光透過率、
耐吸水性表面硬度等が更にすぐれたものとなる。

以下に、実施例により本発明を説明する。

次のような組成の液状エポキシ樹脂組成物を使用して注
型によりレンズを成形した。

エポキシ樹脂（Ｅｐｉｋｏｔｅ　８２８　）　１００硬
　化　剤　（ＩＩＨＰＡ　）　８５ 硬化促進剤（イミダゾール系）　１ 安　定　剤　（フェノール系）　５ 成形は、向［［：型剤をコートしたガラス型に樹脂を注
入し、１００℃、５時間で硬化させた。

成形されたレンズに対し、スパックリングにより反射防
止膜を形成した。

比較のために、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂を
それぞれ通常の射出成形にて成形してスパッタリングに
よる反射防止膜を成形してレンズを得た。

それぞれの例における反射防止Ｍ（材料、厚み）及び得
られたレンズの特性を第１表に示す。

表から明らかなように、実施例で得られたレンズは次の
ような特長を有している。

■アクリル樹脂と同等の光透過率を有している。

■他のプラスチックにない領域の屈折率を有している。

■耐熱性がすぐれている。

■吸水率が小さいので、特性の経時的変化が小さい。

以上のように、本発明のレンズ及びプリズムは従来のア
クリル樹脂等からなるプラスチック製のも、のに比較し
て格段にすぐれた性能を有している。

特許出願人 住友ベークライト株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 透明液状エポキシ樹脂組成物を硬化させてなるレンズ又
   はプリズムの表面に、ＭｇＦ２、ＳｉＯ□、ＳｔＯｓ氷
   晶石、ＣｔＯ□、ＺｎＳのうちの一種又は二種以上から
   なる反射防止膜を形成せしめることを特徴とするレンズ
   又はプリズムの製造方法。