JPS608625Y2 - 貯蔵庫 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は上部の貯蔵部と下部の機械部とよりなる貯蔵庫に
関し、その目的とする処は、外箱底壁の強度向上を図る
とともに、貯蔵部と機械部との接続を簡便に行なえるよ
うにしたことにある。

以下図面により本案の実施例を説明すると、１は貯蔵部
２と機械部３とよりなる貯蔵庫で、前記貯蔵部は上面を
開口する金属製の内箱４と、上面を開口する樹脂製の外
箱５と、この内外両箱の上端を相互に接続する樹脂製の
化粧枠６と、前記内外両箱及び化粧枠にて囲まれる空間
に充填される発泡断熱材７とにより構成され、内箱４の
外面に庫内８を冷却する冷却管９が配設され、又前記機
械部は圧縮機１０等の冷凍部品を設置するユニットベー
ス１１と、周囲を被覆する複数枚の側板１２とにより構
成されている。

１３は前記外箱の底壁５ａに下方に突出する如く環状に
一体形成された突条で、内外両壁部１３ａ、１３ｂ及び
底壁部１３ｃからなり、外壁部１３ｂ内面に沿って発泡
断熱材７にて接着されるクランク型の金属製補強板１４
を配設している。

この補強板は、外方に向き側板１２及び底壁５ａ上に重
なる上端と、内方に向き前記突条の底壁部１３ｃ上に重
なる下端とを備えている。

又この補強板には前記突条の外壁部１３ｂ外面に接する
各側板１２の上端がネジ１５止めされている。

係る構成によれば、外箱５の底壁５°ａに下方に突出す
る環状の突条１３を一体形成しているため、突条１３自
身が外箱５において最も重量を受ける底壁５ａの補強部
材となり、発泡断熱材７の発泡前後において底壁５ａの
強度を向上して底壁５ａの歪み等の変形を防止すること
ができるとともに、外壁部１３ｂ内面に沿って発泡断熱
材７にて接着される補強板１４を配設しているため、側
板１２の取付部となる突条１３の強度を向上できるのは
勿論、内箱４と補強板１４との間隔を大きく即ち発泡断
熱材７の厚みを十分にとれ、内箱４からの伝熱による補
強板１４の結露を防止でき、又機械部３の側板１２上端
を外壁部１３ｂを介して補強板１４に止着するため、予
じめ相互に接続された側板１２内に突条１３を挿入して
機械部３にて貯蔵部２を仮支持した後横方向から側板１
２を補強板１４に止着することができ、外箱５の位置決
めが容易に行なえ、且つ貯蔵部２と機械部３との接続が
頗る簡単となるばかりでなく、側板１２の止着に伴ない
、この側板の上端が当たる底壁５ａの当接部分の強度を
補強板１４の上端で向上して荷重の加わる底壁５ａの亀
裂発生を回避することができる。

以上述べた如く本案は、底壁に、該底壁から下方に突出
し、その内部に発泡断熱材が埋設される環状の突条を一
体に形成した外箱と、この突条の外壁部内面に沿って配
置され、外方に向く上端が底壁上に重なり、内方に向く
下端が前記突条の底壁部上に重なり、前記発泡断熱材に
接着される補強板と、前記突条の上端直下に位置して機
械室の周囲を被覆し、その上端が前記外壁部外面に接し
てネジ等により前記補強板に止着される側板とを備えて
なるものであるから、外箱において最も重量の受ける底
壁の強度を突条及び補強板の双方により向上して底壁の
変形を防止することができるとともに、突条により補強
板を内箱から十分に離間して補強板への結露を防止する
ことができ、父子じめ相互に接続された側板内に突状を
挿入して外箱を仮支持した後横方向から側板を補強板に
止着できるばかりでなく、側板の止着に伴ない、この側
板の当たる底壁の当接部分の強度を補強板の上端で向上
して、貯蔵部の総荷重を受ける前記当接部分の亀裂発生
を未然に阻止することができる。

外箱の位置決め及び貯蔵部と機械部との接続を簡便に行
なうことができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本案貯蔵庫の実施例を示し、第１図は縦断面図、
第２図は分解斜視図、第３図は外箱を底面側から見た斜
視図である。 １２・・・・・・側板、１３・・・・・・突条、１４・
・・・・・補強板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 底壁に、該底壁から下方に突出し、その内部に発泡断熱
   材が埋設される環状の突条を一体に形成した外箱と、こ
   の突条の外壁部内面に沿って配置され、外方に向く上端
   が底壁部に重なり、内方に向く下端が前記突条の底壁部
   上に重なり、前記発泡断熱材に接着される補強板と、前
   記突条の上端直下に位置して機械室の周囲を被覆し、そ
   の上端が前記外壁部外面に接してネジ等により前記補強
   板に止着される側板とを備えてなる貯蔵庫。