JPS608459B2 - ガス検知素子 - Google Patents

ガス検知素子

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JPS608459B2
JPS608459B2 JP52118244A JP11824477A JPS608459B2 JP S608459 B2 JPS608459 B2 JP S608459B2 JP 52118244 A JP52118244 A JP 52118244A JP 11824477 A JP11824477 A JP 11824477A JP S608459 B2 JPS608459 B2 JP S608459B2
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gas
sensitivity
bismuth
alcohol
ethyl alcohol
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JP52118244A
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誠一 中谷
吉彦 中谷
政行 界
道雄 松岡
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Fluid Adsorption Or Reactions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、還元性ガス検知性能を有するガス検知素子に
かかり、特にアルコールガスや有機溶剤のガスなどに対
する選択性を有するガス検知素子を提供しようとするも
のである。
近年、ガス検知素子は、防災に対する一般の意識高揚と
社会的な要請とあいまって、多方面から研究開発が行な
われている。
その中でも、特にLPガスや都市ガスなどのガス漏れ事
故を未然に防止することを目的とした、ガス漏れ警報器
用素子としての応用が、ガス検知素子の分野の主流を占
めている。一方、新しい詠みとして、ガス漏れ検出とは
違った応用面への展開を図ろうとする動きがある。
たとえば、不完全燃焼時や火災の初期に発生する一酸化
炭素(CO)を検知するための素子や、飲酒検知、各種
工場、実験室で使用されるアルコールや有機溶剤を検知
するための素子などである。これらは、ガス検知素子の
応用分野において、いわゆるガス漏れ検知とは違った、
交通災害の防止や労働安全衛生管理を目的しており、新
しい応用分野を形成しつつある。一般に、酸化錫(Sn
02)や酸化亜鉛(Zn○)などのn型の酸化物半導体
を用いた検知素子は、還元性ガスに接触させると、その
電気抵抗値が敏速に低下するという性質を利用したもの
である。
しかしながら、これらは、それ自体で検知すべき特定の
ガスのみを識別することは困難なものである。そのため
に、白金(Pt)やパラジウム(Pd)などの貴金属触
媒を含ませて活性化させ、触媒の種類や量によって、特
定のガスを識別できるようにしたり、あるいは、検知素
子の動作温度を変化させることによって、ガスの選択性
が変わる性質を利用して、特定のガスを識別したりする
ことが考えられている。しかし、貴金属触媒を用いた場
合、使用状況によっては長期使用に対する信頼性に欠け
る点や、ガスの種類によっては、被湊を受けることがあ
るという問題点がある。また、動作温度を選ぶことによ
って、アルコールを検知しようとする場合、一般的に、
動作温度を低くすればよい。これによって、アルコール
に対する感度が向上する。しかし、素子の動作温度をさ
げると、応答復帰が遅くなり、反復使用時の支障となる
。本発明にかかる素子は、貴金属触媒を必要としない「
応答復帰が速く、比較的高い温度でアルコールガスに対
する高い選択性を有し、さらに安定性に富むガス検知素
子を提供しようとするものである。
これは、ビスマスをBi203に換算して0.1〜20
モル%を含むガンマ型酸化第二鉄(y−Fe203)を
ガス感応体とすることによって、実現したものである。
ガンマ型酸化第二鉄(y−Fe203)は、n型酸化物
半導体であり、高温度下で還元性ガスを接触させると、
電気抵抗が急激に低下するという性質をもっている。
この性質を利用して、ガンマ型酸化第二鉄(y−Fe2
03)をガス感応体としたガス検知素子の開発が進めら
れている。このy−Fe203は、200〜40000
の温度範囲で良好なガス感応特性を示す。ィソブタン、
エチルアルコールのそれぞれのガスに対する感度と動作
温度との関係は、ィソプタンに対しては約35030で
感度がもっと高く、エチルアルコールに対しては約20
0oo前後で高い感度を有する。しかし、アルコール検
知素子としては、200qo前後では応答性が遅く、反
復使用の支障となる。応答性をよくするには、動作温度
を高めてやればよいのであるが、動作温度を高めると、
アルコ−ルに対する感度が低下し、他のガスに対して大
きい感度をもつことになる。本発明は、応答性を満足す
る、比較的高い温度で、アルコールに対する選択性を有
するガス検知素子を、可燃性ガス感応体としてのガンマ
型酸化第二鉄(y−Fe203)で実現するために、研
究、検討を重ねた結果完成したものである。すなわち、
本発明にかかるガス検知素子は「ガンマ型酸化第二鉄(
y−Fe203)を主成分とし、ビスマスをBi203
の形に換算して0.1〜20モル%含有させたことを特
徴とし「比較的高温度においてもアルコールガスに高い
選択性を示すことを特質とするものである。以下実施例
にもとづいて、本発明にかかる素子について、詳細に説
明する。
実施例 1 平均粒径0.1ムmの四三酸化鉄(Fe304)の粉末
を0.9モル、および炭酸ビスマス(Bj2(C03)
02・0.班20)を0.1モル秤取し、水を加えて十
分に粉砕し混合した。
混合物を80qoで真空乾燥したのち、正方板に圧縮成
型した。成型体を窒素気流中において、温度750oo
で銃結した。暁結体を冷却してから、徐々に昇溢して、
酸化性雰囲気中において、400qoの温度に2時間保
持し、ガンマ型酸化第二鉄(y−Fe203)を主成分
とする暁結体を得た。このようにして作製した焼結体の
主面のひとつに、金を蒸着して一対の櫛形の電極を形成
した。そして、他の主面には、白金発熱体を無機接着剤
で貼りつけてガス感応素子を完成した。第1図は、上述
のようにして作製した、ガス感応体の構造の一例を示す
斜視図である。図において、1はy−Fe203を主体
とするバルク状焼緒体からなるガス感応体である。2は
対をなす櫛形電極、3は無機接着剤、4は白金発熱体、
5,6はそれぞれ櫛形電極2、白金抵抗体4に接続され
たりード線である。
この素子を使用するときには、その全体をステンレスス
チール製金網で覆い、白金発熱体4に通電し、ガス感応
体1を任意の温度に加熱保持する。
このときのガス感応体1の選択性をエチルアルコール、
ィソブタンガスによって測定した。エチルアルコールの
濃度は注射器を用いて、加熱した蒸発皿上に滴下し、雰
囲気温度、エチルアルコールの分子量「比重などから体
積換算で求めた。一方、ィソブタンガス濃度は、光干渉
型ガス濃度計を用いて測定した。このようにして濃度を
100功肌こ保ったそれぞれの容器の中に素子を入れ、
その抵抗値変化を測定した。
空気中において、ビスマスを含むガス感応体1を350
ooに保持したときの、電気抵抗値(R^)は約580
KQであった。次に、ィソプタン濃度100の血の容器
の中に素子をすばやく入れ、十分抵抗値が安定したのち
、その電気抵抗を読み取ると、RG(ィソブタン)は約
6弧○であった。同様にして、エチルアルコールで測定
するとR。(エチルアルコール)は約7.雛Qであった
。そして、ィソブタン、エチルアルコールそれぞれの感
度(R^/RG)を求めると、8.9(倍)、74(倍
)であり、明らかに、エチルアルコールに対して選択性
を有することがわかる。また、この実施例の素子が動作
温度に対してどのような依存性を有するかを調べるため
に、ビスマスを含まない素子を、比較のため上記と同様
の方法で行った。
この素子と実施例の素子について、動作温度を150〜
450qoの範囲内で変化させて測定した。その結果を
感度で表現して第2図に示す。第2図において曲線へ,
へはビスマスを添加しない場合でのそれぞれエチルアル
コール、ィソプタンガスに対する感度を、また、A,,
Bはこの実施例のビスマスを含む素子は、エチルアルコ
ール、イソブタンガスに対する感度をそれぞれ示す。ビ
スマスを含ませることによって「エチルZアルコールに
対する感度の最大値が高温側へ移行していることがわか
る。すなわち、反復使用など実用上十分な応答性の有す
る300〜400ooの範囲において、ィソブタンガス
に対して十分分離、検知し得る感度を有していることが
わかる。 J実施例 2実施例1と同じ手段で炭
酸ビスマス(銃2(C03)02・0.組20)の添加
量を変え、各種組成比率の試料を作製した。
これらの試料のそれぞれについて、実施例1と同じ条件
でガス感応特性を2測定した。第3図にガス感応体にお
けるBi203に換算したときのビスマス量とエチルア
ルコール、ィソブタンに対する、感度(R^/Rc)と
の関係をそれぞれ示す。なお、RGはそれぞれのガスを
含む空気中での抵抗値であり、R^はそれを含ん2でい
ない空気中での値である。図において、aはエチルアル
コール濃度100の剛での感度曲線、bはィソプタン濃
度100の風での感度を表わしている。ここで、検知素
子の動作温度を35000とした。これからも明らかな
ように、ビスマスを含まな3い素子では、ィソブタンガ
スの方に選択性を有するが、ビスマスを含ませることに
よってイソブタンの感度が徐々に小さくなる反面、エチ
ルアルコールに対する感度が急に増大し、0。1モル%
以上ではエチルアルコールに対して選択性を有するよう
になる。
そして、10モル%程度で最大感度を示す。このように
ビスマスを含ませることによって比較的高い温度(30
0〜400q0)でアルコールに対して選択性のよい検
知素子を得ることができる。なお、本発明において「ビ
スマス量をy−Fe2Qとの合計量に対してBi203
に換算して0.1〜20モル%としたのは、それが0.
1モル%未満のときには、第3図に示したように「その
添加効果が特になく、また、20モル%よりも多くなる
と秦体の暁結が進み、応答復帰特性が悪くなり、実用上
、素子として供し得ないものとなるからである。
実施例 3 平均粒径0.2山mの四三酸化鉄(Fe304)粉末を
049モル、酸化ビスマス(Bi203)を0.1モル
秤取し、水を加えて、十分粉砕しかつ混合した。
この混合物を80℃の温度で真空中において乾燥させ、
得られた粉体を700ooの温度で真空中において焼成
した。この焼成粉にトリェタノールアミンを加えてペー
スト化した。一方、ガス検知素子の基板として縦、横そ
れぞれ5肌、厚み0.5肌のアルミナ基板を用意し、こ
の両面にそれぞれ0.5脚間隔に金ペーストに櫛形状に
印刷し、焼きつけて、櫛形電極を形成した。そして、ア
ルミ基板の裏面には金電極の間に市販の酸化ルテニウム
のグレーズ抵抗を印刷し、焼きつけて、ヒータを構成し
た。次に、上述のペーストを基板の表面に約70仏mの
厚みに印刷し、室温で自然乾燥させてから、400℃の
温度で1時間、通常空気中において焼きつけた。この段
階で主成分であるFe304は酸化されてy−Fe20
3になり、同時にペースト中の溶剤が蒸発し、実用上十
分な機械的強度を有する競結膜となつた。このようにし
て得られた感応体について、ィソプタンガスの代りにプ
ロパンガスを用いて実施例2と同様にして、ガス感応特
性を測定した。
すなわち、350qoの温度に保持したガス感応体の、
空気中での抵抗値R^を測定すると約1.8MQであっ
た。そして、プロパンガスを100の柳含む空気中では
約130KQであり、エチルアルコールを100増収含
む空気中では約3弧○であった。これから、感度(R^
/RG)を求めると、それぞれ11.5(倍)、42.
8(倍)であり、この素子においてもエチルアルコール
に対する選択性が優れていることがわかる。同様にして
アセトン(1000脚)、トリクロールヱチレン(10
00胸)、酢酸ブチル(1000胸)に対する感度を求
めると、それぞれ15.2(倍)、35.3(倍)、2
9.5(倍)であり、同じく選択性を有するものと云え
る。これらのことから、本発明にかかる素子は、その形
状が焼結膜であれ、暁結体であれ、ビスマスを加えたこ
とによる効果が十分発揮されていることがわかる。
また、各実施例において、出発材料が四三酸化鉄(Fe
304)の場合について説明したが、最終的に繁体の主
成分がy−Fe203になるものであればよく、特に出
発原料の形を限定するものではない。
これはビスマスについても同じである。さらに、アルコ
ールと分離識別すべきガスとして、ィソブタンガス、プ
ロパンガスを例にとって説明したが、一般にガス検知素
子は炭化水素系ガスに対してメタン、ヱタン、プロパン
、ブタンの順に感度が高くなることが知られており、メ
タン、ェタンガスもアルコールに対して充分、分離。識
別し得るものである。そして、その感度をさらに高める
ために、あるいはその用途により適した性質を得るため
に、さらに他の成分を含ませることも可能である。
Z以上説明したように、本発
明は、ガンマ型酸化第二鉄にビスマスを含ませることに
より、実用上応答復帰特性を十分満足する比較的高温度
において、アルコールに対する検知感度が非常に高い素
子を提供することができるものである。これは、2貴金
属触媒の種類や量、あるいは素子の動作温度を制御する
といった従来の方法とは異なり、単に、成分の一つとし
てビスマスを含ませることによって、アルコールに対し
て高選択性の素子を実現したものである。無論、本発明
の素子は、アルコールの検知素子としてのみ使用される
ものではなく、広くアセトンやトリクロールェチレンと
いった有機溶剤のガスの検知用としても使用することが
できるものである。そして、これは、最近話題になりつ
つある、工場や実験室などにおける労働安全衛生上から
の環境管理などに貢献し得るものである。
【図面の簡単な説明】
第】図は本発明にかかるガス検知素子の構成の一例を示
す斜視図、第2図は感度の動作温度依存性を示す図、第
3図は感度のビスマス量依存性を示す図である。 1……感応体、2……電極「 3……無機接着剤、4・
・・・・・白金発熱体、5,6…・・・リード線。 第1図災2図 第3図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ビスマスをBi_2O_3の形に換算して0.1〜
    20モル%含有するガンマ型酸化第二鉄(γ−Fe_2
    O_3)を感応体とし、前記感応体に複数の電極を形成
    し、前記感応体を加熱する発熱体を設け、還元性ガスの
    接触による前記電極間の電気抵抗の変化を利用してガス
    を検知することを特徴とするガス検知素子。 2 感応体が焼結膜または焼結体であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載のガス検知素子。
JP52118244A 1977-09-30 1977-09-30 ガス検知素子 Expired JPS608459B2 (ja)

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JPS5451897A JPS5451897A (en) 1979-04-24
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NL8105116A (nl) * 1981-11-12 1983-06-01 Philips Nv Sensor voor het bepalen van het zuurstofgehalte in een fluidum.
JP6175492B2 (ja) * 2012-04-30 2017-08-02 カウンシル オブ サイエンティフィック アンド インダストリアル リサーチ 呼気中アセトン検出用センサ組成物

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