JPS5918658B2 - 可燃性ガス検知素子 - Google Patents

可燃性ガス検知素子

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JPS5918658B2
JPS5918658B2 JP12568475A JP12568475A JPS5918658B2 JP S5918658 B2 JPS5918658 B2 JP S5918658B2 JP 12568475 A JP12568475 A JP 12568475A JP 12568475 A JP12568475 A JP 12568475A JP S5918658 B2 JPS5918658 B2 JP S5918658B2
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JP
Japan
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gas
fe2o3
seconds
detection element
gas detection
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JP12568475A
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JPS5249886A (en
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吉彦 中谷
涼 木村
正剛 鮎沢
彦文 大井戸
富 佐藤
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はスピルネ型の結晶構造を有するガンマ型酸化第
二鉄(に−Fe2O3)に、活性化触媒としてPt、、
Ir、Rh右よびPdのうち少くとも1種を重量%に換
算して添加物総量で0.5〜70wt%含む焼結膜でガ
ス感応体を形成した高感度で応答性および湿中課電寿命
特性のすぐれた可燃性ガス検知素子に関するものである
近年、ガス機器の普及とともにガス洩れによる事故が多
発し、これらの事故を防ぐ方法が各種検討されてきてい
る。
従来から使用されているガス検知素子の代表的なものの
一つとして、n型の金属酸化物半導体を用いたものが知
られている。しかし実用上応答性、寿命(特に耐湿寿命
)が十分でないのが現状である。本発明は、γ−Fe2
O3にpを)工に、、RhおよびPdのうち一種または
2種以上添加してガス感応体を構成することにより、従
来のN型の酸化物半導体を用いたガス検知素子に比べて
感度、応答性のすぐれたガス検知素子を提供するもので
ある。
ところで、酸化第2鉄には種々の結晶構造のものがあり
、化学的にも物理的にもそれぞれ全く異つた性質を有し
ており、したがつてその結晶構造を指定しない限り酸化
第2鉄の物性を語ることはできない。
その中でも最もよく知られているものはコランダム型の
結晶構造を持つアルファ型酸化、第2鉄(α−Fe2O
3)である。その他には本発明に用いられるγ−Fe2
O3、さらには製造法、結晶構造はあまり明らかでない
が、ベータ型酸化第2鉄(β−Fe2O3)、デルタ型
酸化第2鉄(υ−Fe2O3)などの存在が報告されて
いる。フ しかし、これらの各種の結晶構造をもつ酸化
第2鉄のうちで実用可能なガス感応特性を示すのはγ−
Fe2O3のみである。このγ−Fe2O3を用いた場
合のガス感応特性は素子の温度が300〜400℃の範
囲で大きく、5 その中でも最も感度が大きいのは約3
50℃の時である。
一方、このγ−Fe2O8は高温になると化学的に不安
定で序々に安定なα−Fe2O3に相転移する。このα
−Fe2O3は前述のようにほとんどガス感応特性を示
さないものである。したがつて、γ−Fe2O3からα
−Fe2O3への転移を進行させないためには動作温度
をできるだけ低くして使用することが望ましい。これは
長期の寿命特性にとつても極めて有利であることは言う
までもない。しか―実用の素子としては低い動作温度に
おいても感度が大きくかつ応答速度が速いことが当然必
要である。本発明による可燃性ガス検知素子は、γ−F
e2O3に活性化触媒を添加してガス感応体を形成する
ことにより、比較的低い動作温度でも感度が大きく、応
答速度も十分に速いものを提供するものである。
しかも、活性化触媒が膜物質全体に均一に存在している
ために、その効果が単に表面にとどまらず膜全体で行な
かれることになり安定した効果が発揮される。以下に実
施例をあげ具体的な特性について述べる。
実施例 1 平均粒子径0.8μの市販のγ−Fe2O3の粉末9y
と市販の白金黒粉末1yをメノウの乳鉢で約10時間十
分混合−この粉末をポリエチレングリコール◆400を
用いてぺースト化した。
一方、ガス検知素子の基板として縦、横それぞれ5m1
1厚み0.5mIのアルミナ基板を用意し、この表面に
0.5′NLの間隔に櫛形電極を金ペーストの印刷、焼
付により形成し、表面には金電極の間に市販の酸化ルテ
ニウムのグレーズ抵抗を印刷し、焼きつけてヒータとし
た。次に上述のセンサ用ぺーストを基板の表面に印刷し
、室温で自然乾燥した後400℃の温度で1時間空気中
で焼きつけた。このようにして得られたガス感応体の厚
みは約50μであつた。動作温度はヒータ部に電流を通
じ、その電流値を調節して制御した。空気中における抵
抗値(Rair)は乾燥した空気が1t/分で流れてい
る内径10CRのチエンバ中で測定以ガス中の抵抗値(
Rgas)は0.2%のイソブタンガスが同じく1t/
分で流れている内径10CfILのチエンバ中で測定し
た。第1図はδ−Fe2O3に活性化触媒Ptを添加し
ないで上記と同様の方法で作成した素子とのガス感応特
性の比較を示した表である。
なお、素子の表面温度は250℃とした。人中R8a8
(5秒)Rgas(30秒)、Rgas(120秒)は
Ralrを測定後ガスが流れている上記のチエンバに素
子をすばやく挿入してからそれぞれ5秒後、30秒後、
120秒後の抵抗値を示すものであり、素子の応答特性
を示している。またRair(60秒)は上記Rga8
を測定後乾燥空気の流れているチエンバにすばやく戻し
てから60秒後の値であり、素子の復帰特性を示してい
る。ところで、一般的にはこのような素子がガス中にさ
らされると、抵抗値は瞬間的に或る定常の抵抗値になる
のでなくて、徐々に抵抗値が下がり一定時間後に定常値
に達する。
したがつて、素子の応答特性を定量的に定義することは
むつかしい。しかし、例えばRga8(5秒)/R,a
8(120秒)の値で定性的な議論をすることができる
。すなわち、この値が大きい程応答性が悪く、1に近づ
く程応答性が良くなり理想的にはこの値が1の時である
。第1図の表かられかるように活性化触媒Ptが添加さ
れることによつて感度、応答性ともに大きく向上してい
る。
また、第2図は動作温度を250℃として、ガス感応体
に直流60VDCを印加して60℃、95%RHの雰囲
気中で動作させた場合の湿中課電寿命試験の結果(実線
)と、ポリエチレングリコールを用いないで製造した素
子(破線)の場合とを比較して示したものである。
この実施例による素子は初期の抵抗値の変化を除けば極
めて安定した特性を示していることがわかる。また、第
3図は動作温度250℃の時のガス感度(Ralr/R
ga8(30秒)のPt添加量依存性を示したものであ
る。
実線はこの実施例の素子の測定結果を示すものであり、
破線はγ−Fe2O3の代りにα−Fe2O3を用いて
この実施例と同様の方法で作製した素子の測定結果を示
すものである。この図かられかるように、元来ガス感度
をはとんど持たないα−Fe2O3については活性化触
媒の添加効果が見られない。またγ−Fe2O3につい
てはPtの添加量が0.5wt%以下ではその添加効果
が見られず、また70wt%以上になると焼付の際膜が
はく離し、実用に供し得ないものとなつた。実施例 2 平均粒子径0.1μの市販のγ−Fe2O3の粉末6f
7にパラジウム黒粉末27およびロジウム黒粉末2yを
メノウの乳鉢で約10時間十分混合し、この粉末をトリ
エタノールアミンを用いてぺースト化した。
以下実施例1と同様の方法で素子を作成、測定した結果
、動作温度が250℃の場合にRairC−750KΩ
、R,a8(5秒)=9.4KΩ、R,a8(30秒)
=9.2KΩRgas(120秒)=9.1KΩであり
、Rair(60秒)=738KΩであり、感度、応答
性、復帰性共実施例1と同様すぐれたものであつた。ま
た、6000時間1後の湿中負荷寿命特性はRair=
730KΩ、R8a8(5秒)=9.3KΩ、R,a8
(120秒)=8.9KΩであり十分な寿命を有してい
ることがわかつた。なお、上記実施例ではPtを10w
t%添加した場合とPdおよびRhをそれぞれ20wt
%添加した場合について述べたが、γ−Fe2O3に、
添加物としてPtllrsRhsPdのうち少なくとも
一種を重量%に換算して添加物総量0.5〜70%含む
焼結膜でガス感応体を構成すれば同様の効果が得られる
以下Pt,.Ir,.RhおよびPdを組み合わせて添
加した場合の効果について本発明の効果を実施例を用い
て説明する。実施例 3 平均粒径0.1μの市販のγ−Fe2O3の粉末6yに
白金黒粉末、イリジウム黒粉末、ロジウム黒粉末および
パラジウム黒粉末のうち、それぞれの添加量、粗合せを
種々変えて添加−メノウの乳鉢で約10時間混合し、こ
の粉末をトリエタノールアミンを用いてそれぞれペース
ト化した。
以下実施例1と同様の方法で素子を作成し、ガス感応特
性を評価した。その結果を次表に示す。この表から明ら
かなように、γ−Fe2O3に添加物としてPtl[R
,.RhおよびPdのうち少なくとも一種を重量%にし
て添加物総量で0.5〜70wt%含む焼結膜でガス感
応体を構成することによつて、感度が大きく、且つ応答
速度の非常に速い可燃性ガス検知素子を実現することが
できる。特許請求の範囲で添加物総量を0.5〜70w
t%に限定したのは、この表に見られるように、0.5
wt%では添加効果がほとんど見られず、又、70wt
%を超えると膜の機械的強度が極端に減少し 特性が不
安定になるからである。これらの試料にはこの表に比較
例として*印を記しておいた。また、上記実施例ではそ
れぞれ有機材料としてポリエチレングリコールとトリエ
タノールアミンとを用いた場合について説明したが、こ
の他ジエタノールアミン、グリセリン、ペンタンジオー
ル、テトラエチレンペンタミンを用いた場合にも同様に
焼結膜の密度が大きく、すぐれた湿中課電寿命特性が得
られることを確認した。このように本発明によれば比較
的低い温度でも大きな感度を有し)且つ応答速度の速い
ガス検知素子を得ることができるという優れた効果が得
られるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における可燃性ガス検知素子
と従来のガ不検知素子とのガス感応特性の比較を示した
表、第2図は湿中課電寿命特性を示す図、第3図はガス
感度のPt添加量依存性を示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ガンマ型酸化第2鉄(γ−Fe_2O_3)に、添
    加物として白金(Pt)、イリジウム(Ir)、ロジウ
    ム(Rh)およびパラジウム(Pd)のうち少なくとも
    一種を重量%に換算して添加物総量0.5〜70wt%
    含む焼結膜でガス感応体を形成し、この感応体に加熱用
    ヒータを付与し、可燃性ガスの存在をこの感応体の電気
    抵抗値の変化として検出することを特徴とする可燃性ガ
    ス検知素子。
JP12568475A 1975-10-17 1975-10-17 可燃性ガス検知素子 Expired JPS5918658B2 (ja)

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