JPS608384B2 - バイモルフ圧電素子を用いた弁 - Google Patents

バイモルフ圧電素子を用いた弁

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JPS608384B2
JPS608384B2 JP55102822A JP10282280A JPS608384B2 JP S608384 B2 JPS608384 B2 JP S608384B2 JP 55102822 A JP55102822 A JP 55102822A JP 10282280 A JP10282280 A JP 10282280A JP S608384 B2 JPS608384 B2 JP S608384B2
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JP
Japan
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bimorph
valve
bimorph piezoelectric
piezoelectric element
valve body
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純一 佐古
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、電界によって付勢されるバイモルフ圧電素子
を用いて流体の流れを制御する弁に関する。
従来からの電磁弁は、比較的大きな騒音を発し、ソレノ
ィドの励磁による鉄損や抵抗損等で発熱を伴ない、さら
に構造部品が多く、比較的複雑であって、生産性および
保守性に劣る。
この問題を解決する先行技術は、たとえば袴関昭49−
111226号に開示されている弁である。
この先行技術では、圧電素子積層体の中心部に弁体を固
定的に装着し、弁体を挟んでハウジングの反対側に弁座
を設けている。圧電素子積層体では、庄電体フィルムか
ら電気的入力に対応した変位をとり出そうとするために
、それはフィルムの厚み方向の変位を利用している。こ
の厚み方向の変位をそのまま利用するものであり、大き
な力をとり出せる反面、その変位量、すなわちストロー
クはごく微小でしかない。たとえば圧電体フィルム6の
女を重ねたものでも、0.036マクロメータ/ボルト
であり、したがって100ボルトの負荷に対して、たっ
た0.36ミクロンであるし、降伏電圧1200ボルト
に近い1000ボルト負荷でも、やっと3.6ミクロン
の変化しかない。したがって弁として実現することが事
実上、不可能である。本発明の目的は、バィモルフ圧電
素子を用いて弁体のストロークを大きくして実用に供す
ることができるようにした弁を提供することである。
本発明は、高分子圧電材料フィルムより成る複数のバィ
モルフ圧電素子9a,gb,9cの周辺部と中心部とに
スベーサ10,16を介在して積層体を構成し、バィモ
ルフ圧電素子9a,9b,9cの前記周辺部を厚み方向
に固定的にハウジング7に保持するとともに、前記中心
部に連結軸12が挿通して厚み方向に固定し、この連結
軸12に弁体6を固着し、弁体6に関してバィモルフ圧
電素子9a,9b,9cの反対側に弁座を設け、バィモ
ルフ圧電素子9a,9b,9cの周辺部外方とハウジン
グ内周面との間に間隔18が形成されており、高分子圧
電材料フィルムは、電圧を供給することによってその電
圧の極性に対応して面方向に変位する構成を有し、これ
によって弁体6を弁座5に着座または離間させるように
したことを特徴とするバィモルフ圧電素子を用いた弁で
ある。すなわち本発明は、1枚では比較的小さな力しか
出すことのできないバイモルフを複数枚重ねて用い、こ
れから総合した力をとり出すとのできる独特な装置の構
造、即ち連結軸12の採用と、圧電素子9a,gb,g
cの周辺部のハウジング7内への固定的に装着した点に
特徴がある。
本件発明におけるバィモルフ圧電素子9a,9い 9c
の積層体は後述の第1図に示した通り、連結軸12の部
分にあっては中心部スべ−サ16を介在させ、また周辺
部にあっては、スベーサ10を介して行なわれているの
であり、そのハウジング7へは、周辺部において隙間1
8が形成されるように固定している。このような積層体
は、周辺部における上下運動が抑制されるので、中心部
のみが上下に運動し、この力が連結軸12から取り出さ
れる。前記隙間18の存在はこのようなバィモルフの運
動を許容かつ容易化すのに役立っているのである。こう
してバィモルフ圧電素子9a,9b,9cは、高分子圧
電材料フィルムに印加する電圧の極性に対応して面方向
変位し、この変位が、厚み方向の変位として、弁体Sに
とり出されて利用される。そのため弁体6を弁座5に着
座、離間するためのストロークを大きくすることができ
、その力は、バィモルフ圧電素子9a,gb,9cの数
を増すことによって、大きくすることができる。第1図
は、本発明の一実施例の弁の縦断面図である。弁本体1
には、入口ボート2に蓮通する流路3が形成される。こ
の流路3は、弁孔4に連適する。弁孔4を囲んで弁座5
が形成される。一方、弁の開閉を司どろダイヤフラム6
はト弁本体1と、ハウジング7との間に挟持され、弁本
体1とハウジング7とはボルト8によって結着されてい
る。このハウジング7はダイヤフラム6を挟んで弁本体
の反対側に位置し、この中にバイモルフ圧電素子9の積
層体がその周辺部を多数の周辺部スべ−サ−10及び押
え板11により固定的に保持されている。前記積層体9
の中心部に連結軸l2が設けられ、連結軸12の一端は
ダイヤフラム6に接着又はボルト締め等の手段により固
着される。連結軸12のダイヤフラム6を介して反対側
には弁孔4の周囲に弁室13があり、弁室13は流路1
4を介て出口ボート15に蓮通される。第2図は第1図
におけるバィモルフ圧電素子9(以下単にバィモルフと
いうことがある)の積層体の構造説明図である。バィモ
ルフ圧電素子9は円板形の高分子圧電材料フィルムを2
枚穣層して構成される。高分子圧電材料フィルムの材質
としてはフッ化等の可榛・性の高分子圧電材料が使用で
きる。またこれら高分子圧電材料又は他の可榛・性高分
子材料にジルコン酸チタン酸鉛(PZT)やチタン酸バ
リウム等の無機圧電材料粉末を分散配合した複合材料も
好適な材料であり、本発明の高分子圧電材料はこれら高
分子材料及びその複合材料を指称する。これら高分子圧
電材料フィルムを損層した各バィモルフ圧電素子の間に
は、周辺部スベーサ−亀0及び中心部スベーサー16を
介在させる。即ち、例えば第2図中、最上段のバィモル
フgaは周辺部スベーサー10a,10b及び中心部ス
ベーサ山16a,16bにより、それぞれ周辺部及び中
心部を上下両面で荻持される。スべ−サー竃0の介在に
よって各バィモルフは間隙17a,17b,……によっ
て離間されている。この間隙はバィモルフ9a,9b?
9c,……が連結軸12を動作させる際に各バィモル
フが摺動摩擦により動きを止められるのを防ぐために設
けたものである。なお第2図中符号18a,18b,1
8c・・…・は、各バィモルフとスべ−サーの内周壁と
の間に設けられた隙間であり、この隙間によってバィモ
ルフが榛む場合周辺部への変形が容易となる。バィモル
フ積層体は全体として押え板11によって周辺部におけ
る上下運動が抑制されるため中心部のみか上下に運動し
、この力が連結軸12から敬出される。第2図において
各バィモルフ圧電素子ga,gb,9c,…・・・は前
記のとおり2枚の圧電材料フィルム竃9を図のごとく上
下2枚と中心の1枚の電極で挟持した構造を有し、上下
2枚の電極21,23と中心の電極22とは電極極性を
異にして電源に接続される。
フィルム19の材質は、典型的にはポリフッ化ビニリデ
ン7.5重量部と、フッ素ゴム5.0重量部と、PZr
の粉末87.5重量部との混合物が挙げられる。電極は
、各圧電体フィルムの両面にアルミニウム、金、銀また
は錫などの薄層が蒸着、めつき、または塗布などによっ
て付着されて構成される。第2図において、各バィモル
フ圧電素子9の表裏の電極21,23は全て同一のりー
ド線の切替スイッチ24の端子25に集められ、圧電体
フィルムに挟まれた電極22は同様に集められて様子2
6につながる。
切替スイッチ24は交流電源27を整流回路28で整流
した直流電圧が印加されるが、切替により端子25,2
6は正または食の電圧が印加される構造となっている。
しかし、定常状態においてはバイモルフ圧電素子9の材
料の持つ弾性であるいは、スプリング等で連結軸12よ
りダイヤフラム6を圧し、弁孔4を閉じており、必要な
場合にだけ電力を印加してバィモルフを作動させ弁を開
くような作動のさせ方をとる場合には功替スイッチ24
は不要である。本発明で使用できるバィモルフ圧蟹素子
は「第2図のタイプに限られない。
バィモルフ圧電素子としては、第3図に示した2つタイ
プが知られている。すなわち第3図Aは分極方向の異る
圧電体フィルム19,19を貼り合せてその両面に電極
29,30を装着したバィモルフでありト第3図Bは分
極方向が同一であるが、貼り合せ面に電極222を介在
させ、その両面に電極21,23を装着したバィモルフ
であり、第2図はこのタイプのバィモルフを使用してい
る。第3図の圧電体フィルムに記入した矢印は分極処理
の方向を示す。電界と分極万向が同一の場合は氏電体は
伸び、逆に3互に反対の場合は縮む。したがって第3図
Aの場合は電源31からバィモルフに電圧が印加される
と、2枚の圧電体フィルムの一方は伸び、一方は縮みバ
ィモルフ全体は屈曲する。電圧の印加状態でバィモルフ
圧電素子が孫む様子をより詳細に示3したのが第4図で
ある。このようにして、圧電体はフィルムの面方向の変
位によってたわみ、これによって弁体であるダイヤフラ
ム6が第竃図の上下に変位する。
第1図及び第2図の場合、目的とする弁体の機4機動作
に適合するようにバィモルフ圧電素子9が配列され、電
圧が印加され、開弁及び開弁が行なわれる。
この場合、電源27からバィモルフ圧電素子101と与
えられる電圧値を変化することによつて、弁座5とダイ
ヤフラム6との間の間隔を予め定めた値に説定すること
もでき、流体の流量やこ次圧を制御することもできる。
本発明者の実験によれば、上述の実施例において、バィ
モルフ圧電素子10の外径を6仇舷ふ、各フィルム(1
5〜20)の膜厚を70仏のとし、100Vの交流電源
27から整流回路28により140Vの直流電圧として
印加した場合、流体圧が無いとき、失符33の方向に約
1柳の変位を得るとができた。
ダイヤフラム6に作用する圧力は、バィモルフ圧電素子
9の積層枚数によって異なるが、最大1枚当り約5夕の
力が出た。弁室13はダイヤフラム6によって仕切られ
ているので、バイモルフ圧電素子9は流路3,14の流
体に接触することはない。
したがってバィモルフ圧電素子9の電気的特性などが流
体によって低下することはなく、バィモルフ圧電素子1
0の動作が長期間にわたって維持される。本発明の他の
実施例として、第5図のようにバィモルフ圧電素子9の
中心部がスナップ動作をするように各バモルフ9をひず
めて構成してもよい。
第6図は単一のバィモルフ9をとり出して示す斜視図で
ある。この場合「スナップ動作の一方の安定状態でダィ
ャフラム6が弁座5に着座して閉弁状態となり、他方の
安定状態でダイヤフラム6が弁座5から離間して関弁状
態とされる。このような実施例によれば、スナップ動作
の安定状態を切換えるためにのみバィモルフ圧電素子9
を電源27によって短時間だけ駆動すればよく、電力消
費量を低減することができる。圧電材料フィルム19の
層数は、流体圧を考慮して所望の弁機能を達成すること
ができるように選べばよい。以上のように本発明によれ
ば、バィモルフ圧電素子によって流体の流れを制御する
ようにしたので、在来の電磁弁に比べ騒音および発熱量
を少なくすることができる。また構造が簡単となり、生
産性および保守性に優れた弁が実現される。また本発明
では、バィモルフ圧電素子の高分子圧電材料フィルムの
面方向の変位によって、弁体を駆動するようにしたので
、弁体のストロークを大きくすることが可能となる。そ
のため圧電材料を用いた弁を実際に使用することができ
るようになった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例弁の縦断面図、第2図はバィ
モルフ圧電素子9とその電気回路を示す図、第3図は本
願で用いるバイモルフ圧電素子の構造説明図、第4図は
バィモルフ圧電素子の作動説明図、第5図は本発明の他
の実施例弁の縦断面図、第6図は第5図のバイモルフ9
の1つをとり出して示す斜視図である。 1......弁本体、5....;.弁座、6・…・
・ダイヤフラム、9・・・…バィモルフ圧電素子、13
・・・・・・弁室、12・・・・・・連結軸、19・…
・・圧電材料フィルム、21〜23,29〜30・・…
・電極、27・・・・・・電源。 第1図第2図 第3図 第4図 第5図 第6図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 高分子圧電材料フイルムより成る複数のバイモルフ
    圧電素子9a,9b,9cの周辺部と中心部とにスペー
    サ10,16を介在した積層体を構成し、バイモルフ圧
    電素子9a,9b,9cの前記周辺部を厚み方向に固定
    的にハウジング7に保持するとともに、前記中心部に連
    結軸12が挿通して厚み方向に固定し、この連結軸12
    に弁体6を固着し、弁体6に関してバイモルフ圧電素子
    9a,9b,9cの反対側に弁座を設け、バイモルフ圧
    電素子9a,9b,9cの周辺部外方とハウジング内周
    面との間に間隔18が形成されており、高分子圧電材料
    フイルムは、電圧を供給することによつてその電圧の極
    性に対応して面方向に変位する構成を有し、これによっ
    て弁体6を弁座5に着座または離間させるようにしたこ
    とを特徴とするバイモルフ圧電素子を用いた弁。
JP55102822A 1980-07-26 1980-07-26 バイモルフ圧電素子を用いた弁 Expired JPS608384B2 (ja)

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