JPS608167Y2 - 合成樹脂製防音カバ−類の取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は合成樹脂カバー類の取付構造に関するものであ
る。

合成樹脂又はゴムでカバーをつくり、機械類に取付けた
時、軽量化と騒音防止に効果が上げられる。

しかるに、これらの材質を底形してカバーをつくらんと
する時、取付面の平坦度は出しにくく剛性も不足する。

リブを沢山設け、ボルトの座部を肉厚にするとかして補
強する事も考えられるが、合成樹脂、特に熱可塑性の樹
脂やゴムはボルトの締付力等を加えると時間がたつにつ
れてクリープ変形を起し、よってボルトのゆるみを生じ
、その結果、長期に渡るボルトの締付けはむつかしく、
油洩れや空気洩れを生ずるという問題があった。

本考案はかかる状況に鑑みてなされたものであって、２
枚の金属板をプレス加工して環状の取付座をつくり、合
成樹脂製又はゴム製カバーの下端を内外面から全周をは
さみ込む形で一体化し、金属製の取付座をボルトで締め
つけることにより剛性と平坦度を保持し、油密や気密を
保つものである。

以下本考案を実施例にもとすき図面により説明すれば、
第１図は、本考案の一実施例を示す断面図であり、第２
図は平面図を示す。

１は合成樹脂又はゴム製カバーであり、２は金属性の取
付座、３はボルト穴である。

第３図は本考案の取付座を用いたカバーを実際に固定す
る状況を示す。

機械本体６と取付座２との間にガスケット５をはさみ、
ボルト７をトルクレンチ（図示せず）で一定トルクに強
固に締付ければカバーは常に一定の強度で機械本体６に
取付けられ、液洩れやエアー洩れを生じることなく、騒
音低減にも効果があげられる。

尚、カバー１と取付座２との結合は、カバーの下端を取
付座の２枚の金属板間に出来た環状溝に挿入した後、か
しめる形を取るか、環状溝にあらかじめ接着剤を塗布し
ておき、接着とかしめを併用しても良い。

取付座２は周囲を２枚の金属板がお互に密着するよう折
り返せば剛性保持上も、平坦度を出す上でも、取付面の
ねじれがなくなり有利である。

本考案は上述の如く合成樹脂製又はゴム製カバーの下端
に２枚の金属板のプレス加工で成形した環状の取付座を
はめ込み、一体化することにより取付面の平坦度と剛性
が保持し得、ボルトで強固に固定することが可能になり
、よってガスケットとの併用で気密性、油密性等を上げ
得るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の取付座をつけたカバーの断面図、属２
図は平面図、第３図は、機械本体に取付けた状態を示す
断面図である。 符号の説明、１・・・・・・合成樹脂製又はゴム製カバ
ー、２・・・・・・取付座、３・・・・・・ボルト穴、
４・・・・・・折り返し、５・・・・・・ガスケット、
６・・・・・・機械本体、７・・・・・・ボルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 断面が凸形状を有する合成樹脂またはゴム製の防音カバ
   ーの取付構造において、該カバー下部の内外面が密着し
   て嵌まり合う周縁壁を有する断面凹状の２個の取付座に
   より、カバー下端部をかしめ固定したことを特徴とする
   合成樹脂製防音カバー類の取付構造。