JPS608054B2 - 導電性ポリアミド組成物 - Google Patents
導電性ポリアミド組成物Info
- Publication number
- JPS608054B2 JPS608054B2 JP8651179A JP8651179A JPS608054B2 JP S608054 B2 JPS608054 B2 JP S608054B2 JP 8651179 A JP8651179 A JP 8651179A JP 8651179 A JP8651179 A JP 8651179A JP S608054 B2 JPS608054 B2 JP S608054B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- parts
- polyamide
- weight
- carbon black
- imidazole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Conductive Materials (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
.この発明は導電性ポリアミド組成物に関する。
ポリアミ日こ導電性を付与するためにカーボンブラック
をポリアミドーこ高配合することは周知である。しかし
、カーボンブラックを高配合したポリアミド組成物は堅
くて脆いため、この組成物から射出成形された成形品を
金型からつき出すときあるいは使用時に成形品が割れや
すいという欠点がある。カーボンブラックを高配合した
ポリアミド組成物の上記欠点をなくす方法として、ポリ
アミドの柔軟化剤として工業的に使用されている芳香族
スルホンアミド額、P−ヒドロキシ安息香酸ェステル類
をこの組成物に配合して柔軟化することが考えられる。
をポリアミドーこ高配合することは周知である。しかし
、カーボンブラックを高配合したポリアミド組成物は堅
くて脆いため、この組成物から射出成形された成形品を
金型からつき出すときあるいは使用時に成形品が割れや
すいという欠点がある。カーボンブラックを高配合した
ポリアミド組成物の上記欠点をなくす方法として、ポリ
アミドの柔軟化剤として工業的に使用されている芳香族
スルホンアミド額、P−ヒドロキシ安息香酸ェステル類
をこの組成物に配合して柔軟化することが考えられる。
しかし、これらの柔軟化剤は、上記組成物に多量配合す
ることによって成形品の割れを防止することができるも
のの、それ自体が液状であるため、上記組成物に多量添
加することが著しく困難であるばかりでなく、ポリアミ
ドとの相済性があまり良くなく得られる成形品の表面に
浸出するため、成形品がべたつくという欠点がある。従
って、この方法は工業的に採用することができない。こ
の発明の目的は、割れおよびべたつきのない成形品を与
えることのできる導電性ポリアミド組成物を提供するこ
とにある。
ることによって成形品の割れを防止することができるも
のの、それ自体が液状であるため、上記組成物に多量添
加することが著しく困難であるばかりでなく、ポリアミ
ドとの相済性があまり良くなく得られる成形品の表面に
浸出するため、成形品がべたつくという欠点がある。従
って、この方法は工業的に採用することができない。こ
の発明の目的は、割れおよびべたつきのない成形品を与
えることのできる導電性ポリアミド組成物を提供するこ
とにある。
すなわち、この発明は、ポリアミド100重量部、カー
ボンブラック5〜5の重量部およびィミダゾール0.5
〜20重量部からなる導電性ポリアミド組成物である。
ボンブラック5〜5の重量部およびィミダゾール0.5
〜20重量部からなる導電性ポリアミド組成物である。
この発明におけるポリアミドとしては、ごーカプロラク
タム、6ーアミノカプロン酸、のーェナントラクタム、
7−アミノヘプタン酸、9−アミノノナン酸、11ーア
ミノウンデカン酸、12−アミノドデカン酸、Qーピロ
リドン、Qーピベリドンからの重合体、ヘキサメチレン
ジアミン、ノナメチレンジアミン、ウンデカメチレンジ
アミン、ドデカメチレンジアミン、メタキシリレンジア
ミン、1,4ーピス(アミノメチル)シクロヘキサンな
どのジアミンと、テレフタル酸、ィソフタル酸、アジピ
ン酸、セバシン酸、シクロヘキサンジカルポン酸などの
ジカルボン酸とを重縮合して得られる重合体:上記モノ
マーからの共重合体:これら重合体の混合物などが挙げ
られる。ポリアミドの数平均分子量は10,000以上
であることが好ましい。この発明におけるカーボンブラ
ックについては特に制限はないが、バルカン、ケツチェ
ンプラツクなどの電気伝導性の特に優れたものが好まし
い。
タム、6ーアミノカプロン酸、のーェナントラクタム、
7−アミノヘプタン酸、9−アミノノナン酸、11ーア
ミノウンデカン酸、12−アミノドデカン酸、Qーピロ
リドン、Qーピベリドンからの重合体、ヘキサメチレン
ジアミン、ノナメチレンジアミン、ウンデカメチレンジ
アミン、ドデカメチレンジアミン、メタキシリレンジア
ミン、1,4ーピス(アミノメチル)シクロヘキサンな
どのジアミンと、テレフタル酸、ィソフタル酸、アジピ
ン酸、セバシン酸、シクロヘキサンジカルポン酸などの
ジカルボン酸とを重縮合して得られる重合体:上記モノ
マーからの共重合体:これら重合体の混合物などが挙げ
られる。ポリアミドの数平均分子量は10,000以上
であることが好ましい。この発明におけるカーボンブラ
ックについては特に制限はないが、バルカン、ケツチェ
ンプラツクなどの電気伝導性の特に優れたものが好まし
い。
カーボンブラックの配合量はポリアミド100重量部当
り5〜5の重量部、好ましくは10〜4の重量部である
。
り5〜5の重量部、好ましくは10〜4の重量部である
。
カーボンブラックの配合量が上記下限より少ないと得ら
れるポリァミド組成物の導電性が小さくなる。また、前
記上限より多いカーボンブラックはポリアミドに均一に
配合することが困難である。この発明においてィミダゾ
ールの配合量はポリアミド10の重量部当り0.5〜2
の重量部、好ましくは1〜15重量部である。
れるポリァミド組成物の導電性が小さくなる。また、前
記上限より多いカーボンブラックはポリアミドに均一に
配合することが困難である。この発明においてィミダゾ
ールの配合量はポリアミド10の重量部当り0.5〜2
の重量部、好ましくは1〜15重量部である。
ィミダゾールの配合量が上記下限より少ないと得られる
組成物に柔軟性が付与されないため成形時に成形品がこ
われることがあり「ィミダゾールの配合量が上記上限よ
り多くなるとポリァミド自体の強度が著しく低下する。
この発明において使用されるイミダゾールは、ポリアミ
ドとカーボンブラックとの混合物に柔軟性を付与するの
みでなく、この混合物の導電性をより向上させるという
優れた特長を有している。ポリアミドにカーボンブラッ
クおよびイミダゾ−ルを配合する方法については特に制
限はなく、公知の配合方法をすべて採用することができ
、たとえば、三者をドライブレンドする方法、三者を溶
融濃練する方法などを採用することができる。この発明
の導電性ポリアミド組成物は公知の成形方法によって各
種物品に成形することができ、上記物品は静電気の発生
しやすい用途、たとえば摺動部品として好適に使用する
ことができる。つぎに実施例および比較例を示す。実施
例および比較例において、成形品の引張破断点伸びはA
STM D 638に従い、曲げ強さ、曲げ弾性率およ
び破断に到るまでのストローク(以下破断ストロ−クと
いう)はASTMD 790に従い、体積固有抵抗は日
本ゴム協会標準規格2301−1969に従い、それぞ
れ絶乾状態で23qCで測定した。以下の記載において
部は重量部を示す。実施例 1〜3 数平均分子量が11,000の6ーナィロン、導電性カ
ーボンブラック(米国キャボツト社製、バルカンXC−
72)および粉末状ィミダゾールの所定量(第1表に記
載)をへンシェルミキサーで混合した。
組成物に柔軟性が付与されないため成形時に成形品がこ
われることがあり「ィミダゾールの配合量が上記上限よ
り多くなるとポリァミド自体の強度が著しく低下する。
この発明において使用されるイミダゾールは、ポリアミ
ドとカーボンブラックとの混合物に柔軟性を付与するの
みでなく、この混合物の導電性をより向上させるという
優れた特長を有している。ポリアミドにカーボンブラッ
クおよびイミダゾ−ルを配合する方法については特に制
限はなく、公知の配合方法をすべて採用することができ
、たとえば、三者をドライブレンドする方法、三者を溶
融濃練する方法などを採用することができる。この発明
の導電性ポリアミド組成物は公知の成形方法によって各
種物品に成形することができ、上記物品は静電気の発生
しやすい用途、たとえば摺動部品として好適に使用する
ことができる。つぎに実施例および比較例を示す。実施
例および比較例において、成形品の引張破断点伸びはA
STM D 638に従い、曲げ強さ、曲げ弾性率およ
び破断に到るまでのストローク(以下破断ストロ−クと
いう)はASTMD 790に従い、体積固有抵抗は日
本ゴム協会標準規格2301−1969に従い、それぞ
れ絶乾状態で23qCで測定した。以下の記載において
部は重量部を示す。実施例 1〜3 数平均分子量が11,000の6ーナィロン、導電性カ
ーボンブラック(米国キャボツト社製、バルカンXC−
72)および粉末状ィミダゾールの所定量(第1表に記
載)をへンシェルミキサーで混合した。
混合物を池貝鉄工株式会社製混練用押出機PCM−3の
磯〔設定温度 C,:220q0,C2,C3およびC
4(ダイス部):250oo〕を用いて溶融押出して、
ベレツトとした。このべレツトを、名機製作所製射出成
形機SJ−2班〔設定温度 C,:22000,C2お
よびC3(ノズル部):250qo,金型温度:75ご
○〕を用いて物性測定用のテストピースを測定した。
磯〔設定温度 C,:220q0,C2,C3およびC
4(ダイス部):250oo〕を用いて溶融押出して、
ベレツトとした。このべレツトを、名機製作所製射出成
形機SJ−2班〔設定温度 C,:22000,C2お
よびC3(ノズル部):250qo,金型温度:75ご
○〕を用いて物性測定用のテストピースを測定した。
このテストピースについて物性を測定した。
結果を第1表に示す。上記試験とは別に、各実施例で得
られたべレットから、前記射出成形機を用い、外径5.
15弧、内径5.00肌、長さ5.00肌のブッシング
を1ショット2個取りで10ショット成形したが、金型
からの付き出し時に割れたものはなかった。
られたべレットから、前記射出成形機を用い、外径5.
15弧、内径5.00肌、長さ5.00肌のブッシング
を1ショット2個取りで10ショット成形したが、金型
からの付き出し時に割れたものはなかった。
比較例 1
6−ナィ。
ンの使用量を8碇部‘こ変え、かつィミダゾールを配合
しなかった他は実施例1と同様に実施した。結果を第1
表に示す。また、実施例1と同様にしてブッシングを射
出成形したところ、金型からの付き出し時に割れたプツ
シングは1の固であった。
しなかった他は実施例1と同様に実施した。結果を第1
表に示す。また、実施例1と同様にしてブッシングを射
出成形したところ、金型からの付き出し時に割れたプツ
シングは1の固であった。
比較例 2
イミゾールに代えてN−ブチルトルェンスルホンアミド
2部を使用した他は実施例1と同様に実施した。
2部を使用した他は実施例1と同様に実施した。
結果を第1表に示す。
実施例1と同機にしてブッシングを射出成形したところ
、金型からの付き出し時に割れたブッシングは2個であ
った。
、金型からの付き出し時に割れたブッシングは2個であ
った。
実施例 4
6−ナイロンの使用量を8碇部‘こ変え、導電性カーボ
ンブラックとしてケツチヱンブラツクEC〔ライオンア
クゾ(株)製)1碇郡を使用した他は実施例3を同様に
実施した。
ンブラックとしてケツチヱンブラツクEC〔ライオンア
クゾ(株)製)1碇郡を使用した他は実施例3を同様に
実施した。
結果を第1表に示す。
実施例1と同様にしてブッシングを射出成形したが、金
型からの付き出し時に割れたものはなかつた。
型からの付き出し時に割れたものはなかつた。
比較例 3
6−ナイロンの使用量を9碇部‘こ変え、かつィミダゾ
ールを配合しなかった他は実施例4と同様に実施した。
ールを配合しなかった他は実施例4と同様に実施した。
結果を第1表に示す。実施例1と同様にしてブッシング
を射出成形したところ、金型からの付き出し時に割れた
ブツシングは5個であった。
を射出成形したところ、金型からの付き出し時に割れた
ブツシングは5個であった。
* NBTS:N−ブチルトルエンスルホンアミド上記
各実施例におけるテストピースを室温下に2か月放置し
たが、テストピース表面のべたつきは認められなかった
。
各実施例におけるテストピースを室温下に2か月放置し
たが、テストピース表面のべたつきは認められなかった
。
Claims (1)
- 1 ポリアミド100重量部、カーボンブラツク5〜5
0重量部およびイミダゾール0.5〜20重量部からな
る導電性ポリアミド組成物。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8651179A JPS608054B2 (ja) | 1979-07-10 | 1979-07-10 | 導電性ポリアミド組成物 |
US06/165,080 US4337179A (en) | 1979-07-10 | 1980-07-01 | Polyamide composition |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8651179A JPS608054B2 (ja) | 1979-07-10 | 1979-07-10 | 導電性ポリアミド組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5611950A JPS5611950A (en) | 1981-02-05 |
JPS608054B2 true JPS608054B2 (ja) | 1985-02-28 |
Family
ID=13888998
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8651179A Expired JPS608054B2 (ja) | 1979-07-10 | 1979-07-10 | 導電性ポリアミド組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS608054B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58173155A (ja) * | 1982-04-05 | 1983-10-12 | Daicel Chem Ind Ltd | ポリアミド樹脂組成物 |
JPS58173156A (ja) * | 1982-04-05 | 1983-10-12 | Daicel Chem Ind Ltd | ポリアミド組成物 |
JPS59127305A (ja) * | 1983-01-11 | 1984-07-23 | 株式会社フジクラ | 電気ケーブル |
-
1979
- 1979-07-10 JP JP8651179A patent/JPS608054B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5611950A (en) | 1981-02-05 |
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