JPS58173156A - ポリアミド組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はポリアミド組成物に関する。更に詳しくは導電
性カーボンブラックを配合した新規なボリアオド樹脂組
成物に関する。

従来ポリアミドに導電性を付与するため、カーボンブラ
ックを高配合してなる組成物＃ｉ周知であり、耐薬品性
、耐熱性、機械特性等において、他の一般の熱可塑性樹
脂、例えばポリ塩化ビニル、ポリエチレン等よ）なる導
電性樹脂−組成物より優れて−る。

しかしながらポリアミド樹脂、例えばナイロン１１．ナ
イロン１２、或はナイロン６等に導電性カーボンブラッ
クを高配合して導電性を付与し九ポリアミド組成物は、
堅くて脆いため、この組成物から射出成形又は押出成形
された成形品は成形時又は使用時に破れやすいという欠
点を有し、又可撓性が要求される部位に使用出来ないと
いう欠点をも有している。

これらの欠点を改善する方法としては、一般にカーボン
ブラックの配合量を低下させる方法、又はボリア゛ンド
に芳香族スルホンアミド、Ｐ−ヒドロキシ安息香駿エス
テル等の可塑剤を配合して柔軟化する方法等が考えられ
る。

併しながらカーボンブラックの配合量を低下させる事は
、当初の導電性付与の目的からして＠度があシ、あまシ
有効な手段ではない０又可塑剤を添加して柔軟化させる
方法は初期においては多少の効果はあるが、継時的には
成形品の表面に浸出し、表面を汚染させるという欠点が
ある。又可塑剤の浸出に伴なって物性も継時的に変化し
、劣化するという欠点を免れない。

本発明の目的は導電性であり、かつポリアミドの持つ耐
薬品性、耐熱性を損なわずに可撓性、機械強度の改善さ
れたポリアミド組成物を提供する事にある。

本発明者は導電性カーボンブラックを含有するポリアミ
ド樹脂の上記問題点を解決するため鋭意検討した結果、
ポリアミドにポリテトラハイドロ７ランを共重合してな
る共重合体を用い、これに導電性カーボンブラックを配
合してなるポリアミド組成物によれば上記欠点が凡て解
消されること管見出し、本発明に到ったものである。

即ち、本発明は分子中にナイロン１１又はナイロン１２
およびポリテトラハイドロフランを必須成分として含む
ポリアミド共重合体（以１本共重合体と言う）又は本共
重合体を必須成分として含むボリアはド樹脂組成物１０
０重′Ｊ１部に対し導電性カーボンブラック５〜５０重
量部を配合せしめてなる事を特徴とするポリアミド樹脂
組成物である。

本発明でいう導電性カーボンブランクとは、ＪＩ８に４
２２１−１９７０によ）測定し九ＤＢＰ吸油量が２５０
１４／１ＧＯｒ以上で、　ＢＩＩ式（Ｎ２）の表面積が
５００　ｒｌ／ｆ以上のものである。本発明にて使用さ
れる上述の如き性能を有する導電性カーボンブラックと
しては、例えばオランダ園アクゾ社よシケツチンブラン
クＥＣの商品名で販売されている導電性カーボンなどが
ある。

本発明に（、うナイロン１１とはアミノウンデカン酸の
重合体であシ、ナイロン１２とはラウリルラクタム又は
１２アミノドデカン酸の重合体である。

又ポリテトラヒドロ７ランはテトラヒドロ７ラン又は１
．４−ブタンジオールの重合体であシ、両末端を７ミノ
化、カルボキシル化等の処理をしていても良い。ポリテ
トラヒドロ７ランの分子量は、５００〜５０００が好ま
しく、１０００前ｌｌが最奄好ましい。

本共重合体中のナイロン１１又はナイロン１２の量は８
０〜３０重量部が好ましく、７０〜４０重量部が更に好
ましい。ポリテトラヒドロフランの量は１５〜６０重量
部が好ましく、２０−５０重量部が更に好ましい。また
本共重合体はたとえばナイロン１２とポリテトラヒドロ
フランを結びつける二塩基酸のような第三成分を含んで
いてもよい。

ここに於ける二塩基酸としては一般式：ｕｏｏｃ−（ｃ
ａ２）、−０００Ｈ［式中Ｘは４〜１１の値を表わす〕
の脂肪族ジカルボン酸が使用され、例えばアジピン酸、
ピメリン酸、スペリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、
デカンジカルボン酸が挙けられる。更に、少なくとも８
の炭素原子数を有する環状脂肪族ジカルボン酸、及び／
又は芳香族ジカルボン酸、例えばヘキサヒドロテレフタ
ル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、ンタル酸又はナフ
タリンジカルボン酸が挙げられる。

又本発明に使用される本共重合体中には、ナイロン１１
及びナイロン１２以外のポリアミド成分を含む事を拒む
ものではない。

次に本発明に使用される本共重合体を必須成分とするボ
リアはド組成物とは、本共重合体と伽のポリアミドとの
混合物を言い、かかるボリアぐドとしてｌｌ１ａ−カブ
筒うクラム、６−７ミノカプロン駿、−一エナンドラク
タム、７−７ミノへブタン酸、９−アミノノナン酸、１
１−アミノウンデカン酸、ω−ラウリルラクタム、１２
−７ミノドデカンｌＩ　％　　Ｍ−ピロリドン、α−ｔ
’　ヘリ）’ンからの重合体：ヘキサメチレンジ７オン
、ノナメチレンジアミン、ウンデカメチレンジアミン、
ドデカメチレンジアミン、メタキシリレンジアミン、１
，４−ビス（アミノメチル）シクセヘキサンなどのジア
ミンと、テレフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸、セ
バシン酸、ドデカンニ酸、シクロヘキサンジカルボン駿
などのジカルボン酸とを１縮合して得られる、１合体：
上記モノマーからの共重合体：これら重合体の混合物な
どが挙げられるが、望ましくは耐価撃性に優れ、かつ吸
湿による物性変化が小さいナイロン１１又はナイロン１
２、あるいはこれらの七ツマ−を主成分とするポリアミ
ドが好適に用いられる。

本発明のポリアミド組成物中の導電性カーボンブラック
の量はボリア建ド成分１００重量部に対し５〜５０重量
部であシ、好ｔＬ＜は１０〜５０重量部である。導電性
カーボンブラックの割合が５重量部より少ないと導電性
が充分でなく、又５０重量部よシ多いと、特に耐ＩＩ撃
性について樹脂組成物の物性が劣るため共に好塘しくな
い。

本発明のポリアミド組成物中には、その耐熱性を向上さ
せる九めに、必要に応じフェノール系、有機リン系、ハ
四グン化銅、ハロゲン化カリ等の周知の耐熱安定剤を配
合することが出来、又成形性を改良するためには必！ｊ
ｌＫ応じ各ｆｌ［滑剤を混合する事もできる。

本共重合体又は本共重合体を必須成分とし−Ｃ含むポリ
アミド組成物にカーボンブラックを配合する方法につい
ては特に制限はなく、周知の適轟な混合方法をすべて採
用する事が出来る○本発明の導電性ポリアミド樹脂組成
物は、公知の成形方法によって各種物品に成形すること
ができ、これを種々の有用な目的に使用することが出来
る。例えば静電気防止の目的、電磁シールドの目的、Ｔ
ｏるいはプラスチック発熱体、サーミスタとしての目的
等に用いることができる。

以下本発明を実施例について説明するが、本発明はこれ
らの実施例によって限定されるものではない。

実施例１〜２ ―−ラウリルラクタムに所定量のポリテトラハイドロ７
ラン（電子量的１０００）ｔ−共重合して得られ喪ポリ
アミド共重合体に導電性カーボンブラックとしてオラン
ダ国アクゾ社製、ケッチェンブラックＥＣ！　（ＤＢＰ
吸油量３４０１１７／１００ｔ、表面積９５０ｒ１１′
／ｆ）を混合し、東芝機械製ＴＩＣＭ−５０二軸押出機
を用いて溶融押出してペレットとした。このベレットか
らプレス成形によシ１鴎の厚さのシートを成形した。一
方射出成形によシ物性測定用テストビニスを成形し、こ
のテストピースについて物性を測定し走２、結果を表−
１に示す。

比較例１〜２ ナイロン１２のホモポリマーに実施例で用いたケッチェ
ンブラックＸＯｆ処定量混合し、冥施例と同様の測定を
行なった。結果上表−１に示す。

実施例３ ナイロン１２のホモポリマーに実施例−２で使用した共
重合体とケッチェンブラックＥＣを配合し、実施例−１
と同様の測定を行なった。

結果を表−１に示す。

３６３ 手続補正書（自発） １　事件の表示 特願昭５７−５６２２９号 ２　発明の名称 ポリアミド組成物 ３　補正をする者 事件との関係　　特許出願人 （２９０１ダイセル化学工業株式会社 ４代理人 東京都中央区日本橋横山町１の３中井ビル明細書の発明
の詳細な説明の欄 ６　補正の内容 （１）明細書５頁下から８行［デカンジカルボン酸」の
次に「（ドデカンニ酸）」を挿入（，９，１ｒさ、貞１
４行「（電子量・・・・・・・・・・・・を」を「（分
子量約１０００）をドデカンニ酸１０部と共に」と訂正 （１）同１０頁表−１中、左から４槙中の最上段［ポリ
アシド共重合体」を「ポリアミド共重合体」と訂正

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 分子中にナイロン１１又はナイロン１２およびポリテト
   ラハイドロフランを必須成分として含む共重合体、又は
   該共重合体を必須成分として含むポリアミド樹脂組成物
   １００重量部に対して導電性カーボンブラック５〜５０
   重量部を配合せしめてなることを特徴とするポリアミド
   組成物。