JPS608000Y2 - 石炭焚き船舶 - Google Patents
石炭焚き船舶Info
- Publication number
- JPS608000Y2 JPS608000Y2 JP16950979U JP16950979U JPS608000Y2 JP S608000 Y2 JPS608000 Y2 JP S608000Y2 JP 16950979 U JP16950979 U JP 16950979U JP 16950979 U JP16950979 U JP 16950979U JP S608000 Y2 JPS608000 Y2 JP S608000Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fuel
- coal
- ship
- fired
- hull
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、石炭を燃料とする主機をそなえた、いわゆる
石炭焚き船舶に関する。
石炭焚き船舶に関する。
従来の石炭焚き船舶では、船尾部に、石炭を燃料とする
主機をそなえた機関室が設けられるとともに、この機関
室に隣接して専用の燃料倉が設けられている。
主機をそなえた機関室が設けられるとともに、この機関
室に隣接して専用の燃料倉が設けられている。
しかしながら、このような従来の石炭焚き船舶では、次
のような問題点がある。
のような問題点がある。
(1)同じ機関出力のディーゼル船と石炭焚き船舶の燃
料倉容積を比較すると、ディーゼル機関よりもタービン
機関の方が燃料効率が劣るため、また単位重量当りの発
熱量が重油より石炭の方が少ないため、さらにまた見掛
比重が重油より石炭の方が小さいために、石炭焚き船舶
の方がディーゼル船より大きな燃料倉容積を必要とする
。
料倉容積を比較すると、ディーゼル機関よりもタービン
機関の方が燃料効率が劣るため、また単位重量当りの発
熱量が重油より石炭の方が少ないため、さらにまた見掛
比重が重油より石炭の方が小さいために、石炭焚き船舶
の方がディーゼル船より大きな燃料倉容積を必要とする
。
(2)また石炭は固体燃料であるための取扱い上の困難
さがあり、上部のハツチから積込むために燃料倉の上部
に甲板室などが配置されていてはならず、石炭を取出す
ために底部には大きな傾斜を付ける必要があり、又大容
量の燃料倉を設けるには、配置上の制約があるとともに
、多くの構造材を必要とする。
さがあり、上部のハツチから積込むために燃料倉の上部
に甲板室などが配置されていてはならず、石炭を取出す
ために底部には大きな傾斜を付ける必要があり、又大容
量の燃料倉を設けるには、配置上の制約があるとともに
、多くの構造材を必要とする。
(3) さらにこの燃料倉を機関室に隣接して設けた
場合(ディーゼル船の重油タンクは通常このように設け
られるが)、船のトリムバランス上、船の前後方向にお
ける貨物倉の配置分布が悪くなる。
場合(ディーゼル船の重油タンクは通常このように設け
られるが)、船のトリムバランス上、船の前後方向にお
ける貨物倉の配置分布が悪くなる。
すなわち満載時のサギング傾向が強くなり易く、これに
より船体強度を増す必要があり、又航海中の燃料消費に
伴うトリム変化が大きくなる。
より船体強度を増す必要があり、又航海中の燃料消費に
伴うトリム変化が大きくなる。
本考案は、これらの問題点を解決しようとするもので、
燃料としての石炭の積込みや取出しが容易で、満載時の
サギング傾向が少なく、航海中のトリム変化のないよう
な大容量の燃料倉を、少ない構造部材を用いて構成でき
るようにした石炭焚き船舶を提供することを目的とする
。
燃料としての石炭の積込みや取出しが容易で、満載時の
サギング傾向が少なく、航海中のトリム変化のないよう
な大容量の燃料倉を、少ない構造部材を用いて構成でき
るようにした石炭焚き船舶を提供することを目的とする
。
このため、本考案の石炭焚き船舶は、船尾部に石炭を燃
料とする主機をそなえるとともに、船体二重底上におい
て船長方向に列設された多数の貨物倉をそなえ、船体中
央部付近の貨物倉の左右両側にそれぞれ縦バルクヘッド
を介して仕切られた燃料音が配設されて、同燃料倉の下
部に形成された石炭排出口から上記主機の燃料供給部へ
石炭燃料を移送しうる燃料移送手段が設けられ、上記燃
料音を上記縦バルクヘッドと共に形成する上部構造部材
、船側外板および底部傾斜板が、その前後の貨物倉を形
成する上部構造部材、船側外板および底部傾斜板とそれ
ぞれ構造的に連続して構成されたことを特徴としている
。
料とする主機をそなえるとともに、船体二重底上におい
て船長方向に列設された多数の貨物倉をそなえ、船体中
央部付近の貨物倉の左右両側にそれぞれ縦バルクヘッド
を介して仕切られた燃料音が配設されて、同燃料倉の下
部に形成された石炭排出口から上記主機の燃料供給部へ
石炭燃料を移送しうる燃料移送手段が設けられ、上記燃
料音を上記縦バルクヘッドと共に形成する上部構造部材
、船側外板および底部傾斜板が、その前後の貨物倉を形
成する上部構造部材、船側外板および底部傾斜板とそれ
ぞれ構造的に連続して構成されたことを特徴としている
。
以下、図面により本考案の一実施例としての石炭焚き船
舶について説明すると、第1図はその船体縦断面図、第
2図は第1図の■−■線に沿う船体横断面図、第3図は
第1図の■−■線に沿う船体横断面図である。
舶について説明すると、第1図はその船体縦断面図、第
2図は第1図の■−■線に沿う船体横断面図、第3図は
第1図の■−■線に沿う船体横断面図である。
第1図に示すごとく、通常のバルクキャリヤタイプの貨
物船では、船体1の船尾部に、石炭を燃料とする主機を
有する機関室2が配置されており、船体1の幅広部に、
貨物倉3. 4.5が配置されている。
物船では、船体1の船尾部に、石炭を燃料とする主機を
有する機関室2が配置されており、船体1の幅広部に、
貨物倉3. 4.5が配置されている。
また貨物倉3〜5の下方即ち船底部には、二重底空間8
が形成されている。
が形成されている。
さらに、船体中央部9付近に位置する貨物倉3の左右両
舷側には、第2図に示すごとく、石炭燃料を貯留する燃
料音10,10が配設されており、これらの燃料音10
と貨物倉3とは縦バルクヘッド14を介して仕切られて
いる。
舷側には、第2図に示すごとく、石炭燃料を貯留する燃
料音10,10が配設されており、これらの燃料音10
と貨物倉3とは縦バルクヘッド14を介して仕切られて
いる。
そして、各燃料音10の上部には、石炭投入口としての
ハツチ15が形成されており、各燃料音10の下部には
、石炭排出口16が形成されている。
ハツチ15が形成されており、各燃料音10の下部には
、石炭排出口16が形成されている。
また、二重底空間8内には、ベルトコンベヤのごとき燃
料移送手段17が配設されている。
料移送手段17が配設されている。
したがって、石炭燃料は岸壁において陸上からハツチ1
5を通じて燃料音10へ投入され、その後航海中に、石
炭排出口16から取出されて、燃料移送手段17により
機関室2内の主機の燃料供給部(図示せず)へ移送され
、ここで消費されるようになっている。
5を通じて燃料音10へ投入され、その後航海中に、石
炭排出口16から取出されて、燃料移送手段17により
機関室2内の主機の燃料供給部(図示せず)へ移送され
、ここで消費されるようになっている。
ところで、縦バルクヘッド14と共に燃料音10を構成
する上部構造部材としての上部傾斜板11、外側部構造
部材としての船側外板7および底部傾斜板13は、その
前後の貨物倉4(第1,3図参照)における上部構造部
材としての上部傾斜板11、外側部構造部材としての船
側外板7および底部傾斜板13と構造的に連続して構成
されている。
する上部構造部材としての上部傾斜板11、外側部構造
部材としての船側外板7および底部傾斜板13は、その
前後の貨物倉4(第1,3図参照)における上部構造部
材としての上部傾斜板11、外側部構造部材としての船
側外板7および底部傾斜板13と構造的に連続して構成
されている。
このように燃料音10を構成する主要部材が、その前後
の貨物倉4を構成する主要部材と構造的に連続して構成
され、しかも船体1を構成するのに必要な強度部材を兼
ねて構成されているので、十分な強度を有する大容量の
燃料音10を設けるに当たって、縦バルクヘッド14を
主要な追加部材とするだけでよい。
の貨物倉4を構成する主要部材と構造的に連続して構成
され、しかも船体1を構成するのに必要な強度部材を兼
ねて構成されているので、十分な強度を有する大容量の
燃料音10を設けるに当たって、縦バルクヘッド14を
主要な追加部材とするだけでよい。
なお、他の貨物倉5も、上部傾斜板11、船側外板7お
よび底部傾斜板13を主要部材として構成されており、
各上部傾斜板11の上方には、トップサイドタンク6が
設けられていて、各底部傾斜板13の下方には、二重底
空間8が形成されている。
よび底部傾斜板13を主要部材として構成されており、
各上部傾斜板11の上方には、トップサイドタンク6が
設けられていて、各底部傾斜板13の下方には、二重底
空間8が形成されている。
また、燃料音10における船側外板7付きのフレームな
どに、石炭燃料が付着しないように、船側外板7に船側
内面板12が設けられており、これにより燃料音10の
内面が平滑に仕上げられる。
どに、石炭燃料が付着しないように、船側外板7に船側
内面板12が設けられており、これにより燃料音10の
内面が平滑に仕上げられる。
しかし、この船側内面板12は、省略してもよい。
上述の構成により、次のような効果ないし利点が得られ
る。
る。
(1)燃料音10を構成する主要部材が船体1の主要強
度部材となっているので、縦バルクヘッド14を主要な
追加部材とするだけで、大容量の燃料音10を得ること
ができる。
度部材となっているので、縦バルクヘッド14を主要な
追加部材とするだけで、大容量の燃料音10を得ること
ができる。
(2)燃料音10は船体1の中央部9の近くに設けられ
ているので、石炭燃料の積込みに障害となる甲板室など
が上部になく、ローダなどの操作が容易である。
ているので、石炭燃料の積込みに障害となる甲板室など
が上部になく、ローダなどの操作が容易である。
(3)石炭燃料の取出しのための底部傾斜は、強度部材
としての底部傾斜板13がそのまま活用される。
としての底部傾斜板13がそのまま活用される。
(4)燃料音10が機関室2に隣接してその前部を占有
するというようなことがないので、貨物倉5を機関室2
の直前から容積を制約されずに配置でき、これに伴って
トリムバランス上船首方向に貨物倉5の配置を延ばすこ
とが可能となって、貨物倉全体の容積を大きく確保でき
るとともに、貨物荷重が船の前後方向に広く分布するの
で満載時のサギング傾向を減少させることができる。
するというようなことがないので、貨物倉5を機関室2
の直前から容積を制約されずに配置でき、これに伴って
トリムバランス上船首方向に貨物倉5の配置を延ばすこ
とが可能となって、貨物倉全体の容積を大きく確保でき
るとともに、貨物荷重が船の前後方向に広く分布するの
で満載時のサギング傾向を減少させることができる。
(5)また、燃料音10が船体中央部9近くに設けられ
ているので、航海中の燃料消費に伴うトリム変化が殆ん
どなく、これにより満載航海において出入港時にバラス
ト水を積まずに実質的にトリムの無い状態を確保するこ
とができる。
ているので、航海中の燃料消費に伴うトリム変化が殆ん
どなく、これにより満載航海において出入港時にバラス
ト水を積まずに実質的にトリムの無い状態を確保するこ
とができる。
以上詳述したように、本考案によれば、船尾部に石炭を
燃料とする主機をそなえた石炭焚き船舶において、船長
方向に列設された多数の貨物倉のうちの船体中央部付近
の貨物倉の左右両舷を仕切り、構造的に前後の貨物倉と
連続した燃料音を形成して、同燃料倉の下部の石炭排出
口から船尾部の主機の燃料供給部へ石炭を移送するよう
に構成されているので、構造部材の追設が少なくてすみ
、又燃料音が船体中央部に設けられているため、上方に
甲板室等で妨げられない広い石炭投入口を設けることが
でき、更に満載時のサギング傾向を減じ、トリムも少な
くなる利点がある。
燃料とする主機をそなえた石炭焚き船舶において、船長
方向に列設された多数の貨物倉のうちの船体中央部付近
の貨物倉の左右両舷を仕切り、構造的に前後の貨物倉と
連続した燃料音を形成して、同燃料倉の下部の石炭排出
口から船尾部の主機の燃料供給部へ石炭を移送するよう
に構成されているので、構造部材の追設が少なくてすみ
、又燃料音が船体中央部に設けられているため、上方に
甲板室等で妨げられない広い石炭投入口を設けることが
でき、更に満載時のサギング傾向を減じ、トリムも少な
くなる利点がある。
図は本考案の一実施例としての石炭焚き船舶を示すもの
で、第1図はその船体縦断面図、第2図は第1図の■−
■線に沿う船体横断面図、第3図は第1図の■−■線に
沿う船体横断面図である。 1・・・・・・船体、2・・・・・・石炭を燃料とする
主機を有する機関室、3〜5・・・・・・貨物倉、6・
・・・・・トップサイドタンク、7・・・・・・外側部
構造部材としての外板、8・・・・・・二重底空間、9
・・・・・・船体中央部、10・・・・・・燃料音、1
1・・・・・・上部構造部材としての上部傾斜板、12
・・・・・・船側内面板、13・・・・・・底部傾斜板
、14・・・・・・縦バルクヘッド、15・・・・・・
石炭投入口としてのハツチ、16・・・・・・石炭排出
口、17・・・・・・燃料移送手段。
で、第1図はその船体縦断面図、第2図は第1図の■−
■線に沿う船体横断面図、第3図は第1図の■−■線に
沿う船体横断面図である。 1・・・・・・船体、2・・・・・・石炭を燃料とする
主機を有する機関室、3〜5・・・・・・貨物倉、6・
・・・・・トップサイドタンク、7・・・・・・外側部
構造部材としての外板、8・・・・・・二重底空間、9
・・・・・・船体中央部、10・・・・・・燃料音、1
1・・・・・・上部構造部材としての上部傾斜板、12
・・・・・・船側内面板、13・・・・・・底部傾斜板
、14・・・・・・縦バルクヘッド、15・・・・・・
石炭投入口としてのハツチ、16・・・・・・石炭排出
口、17・・・・・・燃料移送手段。
Claims (1)
- 船尾部に石炭を燃料とする主機をそなえるとともに、船
体二重底上において船長方向に列設された多数の貨物倉
をそなえ、船体中央部付近の貨物倉の左右両側にそれぞ
れ縦バルクヘッドを介して仕切られた燃料倉が配設され
て、同燃料倉の下部に形成された石炭排出口から上記主
機の燃料供給部へ石炭燃料を移送しうる燃料移送手段が
設けられ、上記燃料倉を上記縦バルクヘッドと共に形成
する上部構造部材、船側外板および底部傾斜板が、その
前後の貨物倉を形成する上部構造部材、船側外板および
底部傾斜板とそれぞれ構造的に連続して樹皮されたこと
を特徴とする、石炭焚き船舶。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16950979U JPS608000Y2 (ja) | 1979-12-06 | 1979-12-06 | 石炭焚き船舶 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16950979U JPS608000Y2 (ja) | 1979-12-06 | 1979-12-06 | 石炭焚き船舶 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5687395U JPS5687395U (ja) | 1981-07-13 |
JPS608000Y2 true JPS608000Y2 (ja) | 1985-03-19 |
Family
ID=29680343
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16950979U Expired JPS608000Y2 (ja) | 1979-12-06 | 1979-12-06 | 石炭焚き船舶 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS608000Y2 (ja) |
-
1979
- 1979-12-06 JP JP16950979U patent/JPS608000Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5687395U (ja) | 1981-07-13 |
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