JPS607945Y2 - 自動車用後部座席 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車、とりわけ車室とトランクルームとが連
通した所謂２ボツクスタイプの自動車の後部座席に関す
る。

一般に自動車にあっては第１，２図に例示するようにリ
ヤホイールハウスインナ５が車室Ｒの両側に膨出形威し
であるため、後部座席１の一部、特にシートバック２の
側部がこのリヤホイールハウスインナ５上に配置される
状態となり、後部座席１の配設位置が制約されてしまう
。

この結果、後部座席１と前部座席４との間隔が自ずと制
限され、特に小型車ではこの間隔が狭められるため後席
乗員にとっては乗心地が悪く疲労し易いものであった。

また、車室ＲとトランクルームＴ−Ｒとが連通した２ボ
ツクスタイプの自動車にあっても前述の理由から、トラ
ンクルームＴ−Ｒ側に後部座席１の移動空間を有しなが
らも該後部座席１の配設位置が制限されてしまっている
。

なお、図中３は後部座席１のシートクッションである。

本考案はかかる従来の実状に鑑み、２ボツクスタイプの
自動車では前述のようにトランクルーム側に後部座席の
移動空間が十分にある点に着目し、後部座席を車室両側
のりャホイールハウスインナの形成延長上を境にして複
数個に分割し、この両側リヤホイール間の分割された後
部座席をトランクルーム側にスライド移動できるように
して、後部座席前方の居住空間を任意に拡大できるよう
にしたものである。

以下、本考案の実施例を図面と共に前記従来の構成と同
一部分に同一符号を付して詳述する。

即ち、本考案にあっては第３，４図に例示するように、
トランクルームＴ−Ｒと車室Ｒとが連通している２ボツ
クスタイプの自動車の後部座席１において、この後部座
席１を車室Ｒ両側に膨出形威したりャホイールハウスイ
ンナ５の形成延長上を境にして、このリヤホイールハウ
スインナ５の形成延長上の両側の座席ＩＡ、ＩＡと、両
側リヤホイールハウス５，５間の中央部の座席ＩＢとに
複数個に分割しである。

そして、この中央部の座席ＩＢのシートクッション３Ｂ
下面をフロアＦにシートスライドレール６を介して取付
けて該中央部座席ＩＢをトランクルームＴ＠Ｒ側にスラ
イド移動できるようにしである。

なお、図中２Ａは両側座席のシートバック、２Ｂは中央
部座席のシートバック、３Ａは両側座席のシートクッシ
ョンである。

また、この中央部座席ＩＢは第５図に示すように更にそ
の中央部で２つに分割Ｉ Ｂｔ 、Ｉ Ｂ２ して、こ
れら分割した中央部座席ｌ Ｂ１． Ｉ Ｂ２を前述
と同様にシートスライドレール６によってそれぞれ独立
してトランクルームＴ−Ｒ側にスライド移動できるよう
にしてもよい。

また、場合によって、この中央部座席ＩＢのシートバッ
ク２Ｂを図外のリクライニング装置によって前後傾自在
にするようにしてもよい。

以上のように本考案の後部座席によれば、車室両側のり
ャホイールハウスインナの形成延長上を境にして複数個
に分割して、この両側リヤホイールハウスインナ間の分
割された座席をトランクルーム側にスライド移動自在と
しであるため、該座席を任意にトランクルーム側にスラ
イド移動させることによって後部座席前方の居住空間を
拡大でき、のって後部乗員の居住性を一段と向上できる
のである。

これは特に小型車では後部座席と前部座席との間の居住
空間を十分にとることができなに現状からすればその効
果は顕著である。

【図面の簡単な説明】

第１図は２ボツクスタイプの自動車と座席との関係を示
す側面図、第２図は同後部座席の配設状態の平面図、第
３図は本考案後部座席の配設状態を示す平面図、第４図
は同上面図、第５図は異なる例を示す平面図である。 １・・・・・・後部座席、２・・・・・・シートバック
、３・・・・・・シートクッション、５・・・・・・リ
ヤホイールハウスインナ、６・・・・・・シートスライ
ドレール、Ｒ・・・・・・車室、Ｔ−Ｒ・・・・・・ト
ランクルーム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. トランクルームと車室とが連通している自動車の後部座
   席において、該後部座席を車室両側のりャホイールハウ
   スインナの形成延長上を境にして複数個に分割すると共
   に、両側リヤホイールハウス間の分割された後部座席下
   側にシートスライドレールを配して該後部座席をトラン
   クルーム側にスライド移動できるようにしたことを特徴
   とする自動車用後部座席。