JPS60784Y2 - 魚頭裁断装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、魚頭をカマ骨、エラビレ部分で自動裁断する
魚頭裁断装置に関する。

魚の魚頭裁断はカマ骨、エラビレ部分て裁断する必要が
あるが、一方大量の魚を扱う加工業では、鮮度の関係か
ら迅速に裁断加工することが要求される。

本考案はこの点から、魚頭をカマ骨、エラビレ部分で自
動裁断でき、従って迅速に大量の魚頭裁断加工を可能と
した魚頭裁断装置を提供することを目的とする。

以下添付図面を参照して本考案実施例を説明する。

本考案装置は各図に示すように、架台１と、該架台１に
設けられテーブル８面に添ってＡ矢方向に走行するキャ
タピラ式のエンドレスコンベア２と該コンベア２上に多
数並設された照温締付具３群及び魚頭押え具４群と、テ
ーブル８の一側に固定されて前記魚頭押え具４を照温締
付具３側に強制的に押込む押込み具５と、コンベア２の
走行路終端部で前記照温締付具３と魚頭押え具４間に位
置して魚頭を裁断するカッター６とからなり、架台１後
部上方にはカッター６及びコンベア２を駆動する駆動機
構部７がある。

尚、テーブル８の前部から後部にかけてのコンベア２に
沿う中央部は切欠かれである。

照温締付具３は、第３図に示すように魚の胴部を乗せて
運ぶもので、底板９の長手方向両縁から側板１０，１０
を起立対峙させた樋状のものてあり、側板１０，１０は
底板９に対しヒンジにより内側にのみ倒れることが可能
に取付けてあり、また該両側板１０．１０の外面の一部
には、底板９より幾分下方に垂下する釣針状の駆動片１
１，１１が取付けてあり、そして底板９の一部を取付部
材１２を介してコンベア２上面に横向きに取付は固定さ
れている。

この取付状態にて、駆動片１１．１１はテーブル８より
僅かに浮き、テーブル８上を走行するのに支障のないよ
うになっている。

魚頭押え具４は、第３図に示すように魚の頭部を乗せる
もので、樋状のレール１３に、該レール１３から外れな
いよう係合されて該レール１３上を自在に走行できる頭
部押え１４を設けたもので、前記取付部材１２を介し、
前記前胴締付具１３を延長する如くこの締付具３との間
にカッター６が位置できる適宜の間隙イを設けてコンベ
ア２上に横向きに取付は固定されている。

前記頭部押え１４の照温締付具３側下部は、魚頭を押え
るのに都合のよいように魚頭に対した形状に凹形１５し
である。

尚、図では示してないが、レール１３の反照温締付具３
側端部又はその近接した個所に、頭部押え１４がレール
１３から抜は出すのを防止する係止部材を設けておくよ
うにする。

押込み具５は、基板１６に回動自在に１対の支軸１７，
１７を貫通並設し、該支軸１７，１７の上端部にはリン
ク１８，１８の一端を、また下端部には押込み棒１９，
１９の一端を夫々並設固定し、リンク１８，１８の他端
をバネ２０，２０で基板１６に係止し、バネ力により押
込み棒１９゜１９で２段に頭部押え１４を魚肥締付具３
側に押込み駆動させるようにしたもので、支持板２１に
よりテーブル８の一側に取付は固定されている。

リンク１８，１８には長手方向に幾つかのバネ係止孔２
２があり、従ってこれら係止孔２２の選定によりバネ力
が調整できる。

また押込み棒１９゜１９は常時頭部押え１４を押込むの
に都合のよい角度位置に係止している必要があり、この
ためストッパー２３，２３を設はリンク１８，１８の回
動角度を規制している。

次に、２４はテーブル８上に敷設され、走行してくる前
胴締付具３の駆動片１１，１１を乗上げさせる乗上は用
板で、駆動片１１，１１がこの乗上げ用板２４に乗上げ
ると両側板１０，１０は内側に倒れ、これにより乗せて
いる魚の胴部を両側から締付ける。

上記構造にて、押込み具５及び乗上げ用板２４はテーブ
ル８のカッター６寄りに設けられ、そしてこの両者５と
２４は、走行してくる前胴締付具３が乗上げ用板２４に
乗上げ照温締付けを行なった後、この前胴締付具３に対
応した魚頭押え具４の頭部押え１４を押込み具５が押込
み駆動する位置関係に配設されており、シかして乗上げ
用板２４はコンベア２の走行路に沿って長く、即ちカッ
ター６が魚頭裁断する地点まて敷設されている。

尚、押込み具５は、一度魚頭押込みをすれば魚は押込ま
れた状態となるので、魚頭裁断までその動作を継続させ
る必要はない。

次に作用を説明する。

テーブル８の前部において、第３図に示すように、つぎ
つぎと走行してくる前胴締付具３には魚２５のカマ管口
、エラビレハを外した胴部二を乗せ、また魚頭押え具４
には頭部ホを乗せる。

この状態で前胴締付具３及び魚頭押え具４がテーブル８
後部のカッター６近くまで送られると、前胴締付具３の
駆動片１１，１１が乗上げ用板２４に乗上げ、これによ
り側板１０．１０が内側に倒れて照温二を締付ける。

この締付後、押込み具５がその押込み棒１９，１９によ
り魚頭押え具４の頭部押え１４を魚肥締付具３側に押込
み駆動するので、魚２５は魚肥締付具３側に押込まれる
。

しかし、魚２５は前胴締付具３により胴部二が締付は圧
迫され、該胴部二は幾分細身になっているので、魚２５
はカマ管口部分が前胴締付具３の側板１０，１０の端面
に突き当りそれ以上押込まれない。

この状態でカッター６で魚頭ホが裁断されるので、魚頭
ホはカマ管口、エラビレハを付けた形で裁断されること
になる。

魚頭裁断後、前胴締付具３と魚頭押え具４は旧に復帰し
、従って魚２５はコンベア２の進行により落下し、受け
２６を滑り落ちて外部に取り出される。

上記において、魚種によっては第４図に示すように魚頭
ホを斜めに裁断する場合がある。

このため本考案では、第５図に示すように、駆動部７の
駆動電動機２７、軸受２８を取付板２９に固定し、この
取付板２９をボルト３０により弧状の取付孔３１，３２
を介し架台１に取付けて駆動部７全体を傾斜可能とし、
これによりプーリー３３゜３４、ベルト３５、軸３６に
より回転が伝達されるカッター６を傾斜できるようにし
ている。

以上記載のように本考案では、前胴締付具３により魚２
５の胴部二を締付け、この後押込み具５により魚頭押え
具４を駆動して魚頭ホを押込み、これによりカマ管口部
分をカッター６部に位置決めして魚頭ホを裁断するよう
にしたので、魚頭裁断によりカマ管口、エラビレハも完
全に除去することができる。

しかも、上記動作はコンベア２によりつぎつぎと送られ
自動的になされるのて能率的であり、大量の魚頭裁断加
工を迅速に行ないうる。

【図面の簡単な説明】 第１図ａ、ｂは本考案魚頭裁断装置を示し、ａ図は側面
図、ｂ図は正面図、第２図は同裁断装置の要部斜視図、
第３図及び第４図は同裁断装置の作用を説明するための
図、第５図は同裁断装置の駆動部構成を示す図である。 １・・・・・・架台、２・・・・・・コンベア、３・・
・・・・照温締付具、４・・・・・・魚頭押え具、５・
・・・・・押込み具、６・・・・・・カッター ７・・
・・・・駆動部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 架台１のテーブル８面に沿って走行するエンドレスコン
   ベア２及び該コンベア２の走行路終端近くに設けられた
   カッター６と、底板９の両縁から内側にのみ倒伏可能な
   側板１０，１０を起立した樋状であって、前記コンベア
   ２上に横向きに適宜間隔て固定されて魚２５の胴部二を
   乗せて走行し、所定の位置を通過すると側板１０，１０
   が倒伏して照温締付けを行なう照温締付具３群と、レー
   ル１３及び該レール１３上を走行自在の頭部押え１４と
   を有し、前記照温締付具３との間に前記カッター６が介
   在できる間隙イを設けて横向きに照温締付具３と並べて
   コンベア２上に適宜間隔で固定され、魚２５の頭部（ホ
   ）を乗せる魚頭押え具４群と、前記コンベア２の走行路
   中途のテーブル８の一側に固定され、前記照温締付は後
   前記頭部押え１４を押込み駆動して魚２５を照温締付具
   ３側に押込み、該魚２５のカマ管口をカッター６部に位
   置決めする押込み具５とからなり、エラビレハをカマ管
   口と共に切断することを可能とした魚頭裁断装置。