JPS607589Y2 - ビデオカメラ用光学フアインダー - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、光学ファインダーを使用位置と収納位置に
係止するようにしたビデオカメラ用光学ファインダー装
置に関し、光学ファインダーを回転させるのみの簡単な
操作により、光学ファインダーに軸方向への力を加えず
円滑に回転させ、ビデオカメラ本体の所定の位置にがた
つきや傾きなく確実に保持することを目的とする。

通常、ビデオカメラ用光学ファインダーは、電子ファイ
ンダーと異なり、光学レンズを使用したファインダーで
あり、使用時に、ファインダーをビデオカメラ本体の外
部に位置させるとともに、光学レンズを覗いて視角を設
定するため、位置ずれかないように固定でき、不使用時
は、塵埃の付着または損傷を防止するため、容易にかつ
円滑に収納できる機構になっていることが望ましい。

そして従来の装置は、光学ファインダーを使用しない場
合、光学ファインダーを回転させてビデオカメラ本体の
収納部に収納する構成になっている。

しかし、第１図に示すように、光学ファインダーが取付
けられる取付軸Ｓの端部に、光学ファインダーをビデオ
カメラ本体の所定の位置に保持するためのカムＫを固着
する場合、カムにの取付孔Ｔに取付軸Ｓを嵌入したのち
かしめ加工により固着しているため、位置ずれ、かしめ
不良または角度ずれ等の問題が発生し、光学ファインダ
ーが円滑に回転せず、また、ビデオカメラ本体の所定の
位置にセットした時、光学ファインダーががたついたり
傾いたりすると云う欠点がある。

この考案は、ビデオカメラ本体の取付軸に、光学ファイ
ンダーを回転自在に装着し、前記ビデオカメラ本体に、
前記光学ファインダーの収納部を設け、前記光学ファイ
ンダーを使用位置と収納位置に係止するようにしたビデ
オカメラ用光学ファインダー装置において、前記ビデオ
カメラ本体の前記取付軸の近傍に突起状の複数個の凸状
部を形成し、前記取付軸に、端面に凹状部が形成された
移動軸を摺動自在に挿通し、前記移動軸に、前記光学フ
ァインダーの取付軸部を軸方向に摺動自在でかつ一体に
回転するよう嵌挿するとともに、前記取付軸部と前記移
動軸との間にスプリングを介装したビデオカメラ用光学
ファインダー装置である。

したがって、この考案のビデオカメラ用光学ファインダ
ー装置によると、移動軸を摺動させているため、光学フ
ァインダーを回転させるのみの簡単な操作により、光学
ファインダーに軸方向への力が加わらず、円滑に回転さ
せることができ、ビデオカメラ本体の所定の位置にがた
つきや傾きなく、確実に保持することができる。

つぎにこの考案を、その１実施例を示した第２図以下の
図面とともに詳細に説明する。

図面において、１はビデオカメラ本体、２はビデオカメ
ラ本体１に形成された光学ファインダー３の収納部、４
はビデオカメラ本体１の正面側の上部に突設されたボス
状の取付軸であり、内面にねじが形成されている。

５はビデオカメラ本体１の取付軸４の両側の近傍に対設
された突起状の２個の凸状部、６は取付軸４に摺動自在
に挿通されビデオカメラ本体１に接合された筒状の移動
軸、７は移動軸６のビデオカメラ本体１側の端面に形成
された２個の凹状部であり、それぞれ凸状部５と嵌合す
る。

８は移動軸６の外面に対設された２個の係止突部、９は
光学ファインダー３の取付軸部であり、移動軸６に嵌挿
されている。

１０は取付軸部９の内面に形成された係止凹部であり、
移動軸６の係止凸部８に嵌合し、取付軸部９が移動軸６
に軸方向に摺動自在でかつ一体番と回転するよう嵌挿さ
れている。

１１は取付軸４に挿通され移動軸６と取付軸部９との間
に介装されたスプリング、１２は取付軸４に螺合された
オーバースクリューであり、取付軸部９の取付軸４から
の脱落を防止する。

つぎに、前記実施例の動作について説明する。

光学ファインダー３の使用位置および収納位置の時は、
第６図に示すように、移動軸６がスプリング１１の付勢
力により矢印方向に押圧されてビデオカメラ本体１に当
接しており、この時、凹状部７に凸状部５が嵌入し、光
学ファインダー３はがたつきや傾きが生じることなく所
定位置に保持されている。

つぎに、前述の使用位置または収納位置から光学ファイ
ンダー３を回転させると、移動軸６が光学ファインダー
３の取付軸部９と一体に回転し、第７図に示すように、
凹状部７が凸状部５から離脱し、凸状部５が移動軸６の
端面に当接するため、移動軸６がスプリング１１の付勢
力に抗して矢印方向に移動する。

すなわち、取付軸部９はスプリング１１にり常時オーバ
ースクリュー１２に圧接された状態を保持して軸方向に
移動しなく、光学ファインダー３ががたつきなく円滑に
回転される。

そして、光学ファインダー３を１８０°回転させると、
第６図に示すように、凹状部７に凸状部５が嵌入し、光
学ファインダー３がロック状態となる。

したがって、凸状部５やスプリング１１を、光学ファイ
ンダー３の取付軸部９に嵌挿された移動軸６に係合させ
、移動軸６を摺動させているため、光学ファインダー３
に軸方向への力が加わわらす、非常に円滑に回転させる
ことができる。

なお、前記実施例では、凸状部５および凹状部７をそれ
ぞれ２個づつ形成するようにしたが、凸状部５または凹
状部７を所定の角度で３側風上形成すれば、光学ファイ
ンダー３を、使用位置および収納位置以外の任意の角度
でロックすることもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ、 ｂ図は従来のビデオカメラ用光学ファイン
ダー装置の１部の組立工程を示す斜視図、第２図以下の
図面はこの考案のビデオカメラ用光学ファインダー装置
の１実施例を示し、第２図は正面図、第３図は分解斜視
図、第４図は移動軸を示し、同ａ図は正面図、同す図は
同ａ図のＢ −Ｂ′線断面図、同Ｃ図は背面図、第５図
は光学ファインダーの取付軸部を示し、同ａ図は正面図
、同す図は同ａ図の（、−ｃ’線断面図、同Ｃ図は背面
図、第６図および第７図は切断左側図であり、第６図は
凸状部と凹状部の嵌合状態時、第７図は凸状部と凹状部
の非嵌合状態時をそれぞれ示す。 １・・・・・・ビデオカメラ本体、２・・・・・・収納
部、３・・・・・・光学ファ゛イングー、４・・・・・
・取付軸、５・・・・・・凸状部、６・・・・・・移動
軸、７・・・・・・凹状部、９・・・・・・取付軸部、
１１・・・・・・スプリング。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ビデオカメラ本体の取付軸に、光学ファインダーを回転
   自在に装着し、前記ビデオカメラ本体に、前記光学ファ
   インダーの収納部を設け、前記光学ファインダーを使用
   位置と収納位置に係止するようにしたビデオカメラ用光
   学ファインダー装置において、前記ビデオカメラ本体の
   前記取付軸の近傍に突起状の複数個の凸状部を形成し、
   前記取付軸に、端面に凹状部が形成された移動軸を摺動
   自在に挿通し、前記移動軸に、前記光学ファインダーの
   取付軸部を軸方向に摺動自在でかつ一体に回転するよう
   嵌挿するとともに、前記取付軸部と前記移動軸との間に
   スプリングを介装したビデオカメラ用光学ファインダー
   装置。