JPS607584Y2 - フアクシミリ受信機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、固有の周波数にて信号を送信する複数の送
信局に対応する数の高周波増幅部を有するファクシミリ
受信機に関し、特に信頼性が高く製作が容易で安価且つ
小型化でき更に取扱い及び保守が容易なように構成され
る高周波受信部を有することを特徴とする装置に関する
。

以下、図面を併せ用いてこの考案の実施例を説明する。

第１図は、従来使用されているファクシミリ受信機の前
面操作パネル部の一部を示す。

第２図は、従来装置に使用される高周波増幅部等が組み
込まれたＲＦカセットを示す。

第３図は、ＲＦカセットの信号出力接片とそれと対応す
るスイッチの接点である突起とが接触した状態を示す。

先ず、第２図において、同図Ａは正面図を、同図Ｂは上
面図を、同図Ｃは底面図を、同図り及びＥは側面図を示
し、高周波増幅部や局部発振回路が組み込まれているプ
リント基板は樹脂製の底板２に保持され金属性のカバー
３にて被われる。

カバーの上部にはトランスのコア又は可変抵抗器を調整
するための穴４，４・・・・・・が穿けられており、ま
たカバーはビス５により底板２に取り付けられている。

底板２にはガイド６が一体的に形成されており、その一
部には６個の信号出力接片７が第３図に示すようにスプ
リング８を介して設けられている。

カバーの側端には樹脂等で底形される取手９が固着され
ており、その前端面には受信々号の周波数等が表示され
るラベル１０が貼付されている。

実際に到来信号を受信する場合には、第１図に示すよう
にＲＦカセット１は受信機に挿入され保持される。

第１図Ａは受信機の前面操作パネル部の一部を示し、同
図Ｂはその側面図を示す。

受信機の前面操作パネル１１は、複数のＲＦユニット１
．１・・・が並列的に且つ二段に挿入され保持され得る
ようになされており、各ＲＦユニットに対応する位置に
各々のユニットを駆動する押釦スイッチ１２，１２・・
・が設けられている。

各スイッチ１２は、ＲＦユニットの６個の信号出力接片
７に対応する同数の接点１３を有しており、これらの接
点は後段の受信回路に接続されている。

特定のスイッチを押圧するとそれに対応するＲＦカセッ
トが駆動され特定の送信局から到来する信号が受信され
表示される。

第２図に示される従来使用されているＲＦユニットは、
小さなプリント基板上に多くの部品を取り付けた後底板
に保持しカバー３で被っているがため、更には狭い場所
に信号接片７をスプリング８を用いて取り付けこれら接
片と上記プリント基板とを接続しなければならず、従っ
て高度な作業を要する工数が多くなり必然的に製作が難
しく高価にならざるを得なかった。

更に、ＲＦカセットの幅の狭い信号出力接片７と押釦ス
イッチの各接点とを具合よく接触させるためには高い工
作精度が要求され、また信号出力接片７とスイッチの接
点との接触面積は非常に小さくしかもスプリング８の押
圧力によって接触せしめられているので不安定で信頼性
がなく、またＲＦユニットが挿入されていない時はスイ
ッチの各接点が直接外気に触れ海上にて使用されるよう
な場合にはこれら接点が腐食し導通性が悪くなり信頼性
を低下させるというような不具合点を有した。

この考案は、上記不具合点を解決し、信頼性が高く製作
が容易且つ安価で更に取扱い及び保守が容易であるよう
に構成される高周波受信部を有するファクシミリ受信機
を提供することを目的とする。

この考案は、受信４号の種類を表示する表示板をその端
部において略直角方向に保持し高周波増幅部や局部発振
回路等が組み込まれている複数のプリント基板と、上記
プリント基板の表示板が特定の一方向を向くように上記
プリント基板を挿入保持する複数のコネクターと、該複
数のコネクターを保持し上記プリント基板から送出され
る出力信号を外部へ送出するためのジャックを有する保
持板と、上記コネクタに挿入された上記プリント基板の
表示板が観察できるような表示窓を有し上記コネクター
に保持される上記プリント基板の表示板に対応する位置
に複数のスイッチを配置し上記保持板にその略直角方向
に一体化されるパネル板とを有することを特徴とするフ
ァクシミリ受信機に関する。

第４図において、前面パネル板１５には、横方向に一定
幅にて切り取られた部分に一定間隔毎に縦線１６，１６
・・・・・・が記入されることにより形成される表示窓
１７．１７・・・・・・を有する例えば透明のアクリル
板１８が固着され、各表示窓に対応する位置に押釦スイ
ッチ１９，１９・・・・・・が−列にて組み込まれてい
る。

また、その左右の端部には取手２０が取り付けられてい
る。

前面パネル板の直角方向にはプリント基板２１及びその
下方にはシールド効果をも奏するガイド板２２が取り付
けられている。

プリント基板２１には一定間隔毎にコネクター２３，２
３・・・・・・が固着されており、またその後端部には
ジャック２４が設けられており、コネクターの出力ピン
とジャックとの間にはプリント配線若しくは結線接続が
なされている。

プリント基板２５は、ジャック２６を有し、その左側端
においてはその直角方向に特定送信局の周波数等を表示
する表示板２７が設けられ、また、その表面には高周波
増幅部や局部発振回路等が組み込まれている。

プリント基板２５がコネクター２３に挿入される場合に
はプリント基板の表示板２７に表示される受信４号の周
波数等の表示はアクリル１８を介して観察し得るように
なされている。

筐体２８の内部側板にはガイド２９及びキャッチ３０が
固着されている。

実際に使用する場合には、プリント基板２５゜２５・・
□・をコネクター２３．２３・・・に挿入した後、取手
を持って高周波受信部をガイド２９に沿って挿入し終え
ると前面パネル板１５の裏面の適所に設けられる突起（
図示せず）が凹状に成形されるキャッチ３０にくい込み
従ってワンタッチ式に保持される。

プリント基板２１のジャック２４は、筐体側に設けられ
るコネクター（図示せず）に挿入され、増幅された受信
４号は後段の受信回路へ送出される。

特定送信局の選局は押釦スイッチ１９を押圧することに
よりなされる。

すなわち、この考案は、従来装置とは異なり、通常よく
使用されるジャックを有するプリント基板に高周波増幅
部や局部発振回路等を組み込みこのジャック及びコネク
ターを介して受信４号を後段の受信回路へ送出するので
、ジャックとコネクターとの間の接触面積を大きくし接
触を確実にすることができることから考えて、装置は極
めて信頼性がありしかもカバーを被せることなくプリン
ト基板上に各部品を配置するのみでよいので作業が簡単
であり安価に製作することができ、しかも高周波受信部
が筐体にワンタッチ式に保持され容易に出し入れするこ
とができるので保守及び取り扱いが容易である。

また、プリント基板２５を一部のコネクター２３に挿入
することなく使用する場合にも、コネクター２３は筐体
内に保持され前面パネル板により直接外気に触れること
がないので装置が海上等の悪条件下で使用される場合に
もコネクターの接触片は腐食することがなく信頼性を向
上させる。

上述のように、この考案によれば、信頼性が高く製作が
容易で取扱い及び保守が容易なファクシミリ受信機を提
供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来使用されているファクシミリ受信機の前
面操作パネル部の一部を示す。 第２図は、従来装置に使用される高周波増幅器等が組み
込まれるＲＦカセットを示す。 第３図は、ＲＦカセットの出力接片とスイッチの接点と
が接触した状態を示す。 第４図は、この考案の実施例を示す。１はＲＦユニット
、２は底板、３はカバー、４は穴、６はガイド、７は接
片、８はスプリング、９は取手、１０はラベル、１１は
前面操作パネル、１２はスイッチ、１３はスイッチ接点
、１５は前面パネル板、１７は表示窓、１８はアクリル
板、１９はスイッチ、２１はプリント基板、２２はガイ
ド板、２３はコネクター、２４はジャック、２５はプリ
ント基板、２６はジャック、２７は表示板、２８は筐体
、２９はガイド、３０はキャッチを示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 操作パネル後方に保持板を略水平に取り付け、該保持板
   にプリント基板を植立保持するコネクターを複数個配列
   固定し、該コネクターに所定の受信回路を実装した上記
   プリント基板のジャックを植立保持し、上記プリント基
   板の上記パネル側位置にデータを表示した表示板を取り
   付け、上記パネル前面の上記表示板と関連する位置に上
   記受信回路を制御するスイッチを配したことを特徴とす
   るファクシミリ受信機。