JPS607548Y2 - 電力増幅器 - Google Patents

電力増幅器

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JPS607548Y2
JPS607548Y2 JP16919677U JP16919677U JPS607548Y2 JP S607548 Y2 JPS607548 Y2 JP S607548Y2 JP 16919677 U JP16919677 U JP 16919677U JP 16919677 U JP16919677 U JP 16919677U JP S607548 Y2 JPS607548 Y2 JP S607548Y2
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amplifier
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JP16919677U
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JPS5494146U (ja
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健司 横山
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ヤマハ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案はオーディオ用パワーアンプ等電力増幅器に関
するものであり、特に忠実度と能率の向上とを図った電
力増幅器に関するものである。
従来の電力増幅器は、その動作点の区分のうえでA級増
幅器あるいはB級増幅器が一般的である。
A級増幅器は、これが例えばプッシュプル回路で構成さ
れたものである場合、いわゆるクロスオーバー歪の発生
がなく、したがって、歪高調波戊分を2次〜3次の比較
的低次成分に抑えることができ、歪の発生が少い利点が
ある。
しかしながら、無信号時においても最大出力電流の委の
アイドリング電流を必要とし、効率が著しく低い欠点が
ある。
これに対してB級増幅器は、無信号時のアイドリング電
流が能動素子を不惑帯なく動作させる必要最小の電流で
よく、したがってA級増幅器に比べ効率が良い。
しかしながら、B級増幅器はクロスオーバー歪を発生す
る欠点があり、この歪に含まれる高次高調波成分が直接
出力信号の歪率を悪化させるほか、増幅器がNFB (
負帰還)アンプ構成である場合に回路の安定性を低下さ
せる。
すなわち、NFBアンプにおけるB級増幅器で高次高調
波成分からなる歪が発生すると、その歪の周波数に対応
したNFB量によって歪改善がなされるが、このことは
、増幅器の内部で歪を打ち消す逆歪を作ることを意味し
、増幅系路にB級増幅段で生じた高次高調波成分の逆相
信号が入力されることになり、この逆相信号が前記増幅
系路の応答可能である最大周波数、段間ダイナミックレ
ンジ等を超えた場合にこの増幅器の安定度を著しく損ね
ることになる。
また、正負電源供給線にはそれぞれ信号電流の半波成分
に対応する電流が流れることになり、この電流によって
生じたフラックスが信号電圧と位相の異なる電圧を信号
線に誘起させて歪を増大させ、同時に前記電流に含まれ
る高次高調波成分に対して前記電源供給線のインダクタ
ンスが電源インピーダンスの上昇として影響する。
以上のように、A級増幅器は歪の発生が少いが効率が低
く、B級増幅器は効率が良い反面クロスオーバー歪およ
びこの歪に起因する各種の問題があり、このため効率が
高くしかも歪の発生の少い(忠実度の高い)増幅器の開
発が強く要望されてきた。
しかして、この出願人は前記の要望に応えるべく、第1
図に示す電力増幅器(特願昭52−114388号)を
提供した。
すなわち、第1図において入力端子1に加えられた入力
信号はドライバ増幅器2によって電圧増幅されたのち電
力増幅用トランジスタ3,4をコンプリメンタリ接続し
て構成され出力段増幅器5によって電力増幅される。
この場合、電力増幅用トランジスタ3,4は正電源6と
負電源7とからなるフローティング電源8によって電力
を供給され、A級動作するように電源13.14でバイ
アス設定されている。
そして、正電源6および負電源7の各電圧は電力増幅用
トランジスタ3,4のA級動作に必要最小限の電圧とし
である。
一方、入力端子1に加えられた入力信号はB級動作する
電源用増幅器9にも加えられ、電源用増幅器9は前記フ
ローティング電源8における中点10の電位を入力信号
に対応して変化させる。
このようにして、出力段増幅器5は信号増幅用増幅器と
してA級動作し、電源用増幅器9は出力段増幅器5の出
力信号に追従させてフローティング電源8の中点10を
駆動する増幅器、すなわち電力増幅用トランジスタ3,
4の電源電圧確保用増幅器として動作する。
この結果、その電力増幅器においては出力段増幅器5の
出力端子11に接続された負荷12をA級動作レベルの
低い歪率をもってB緩動作レベルの高い効率で駆動させ
ることができる。
しかしながら、上記の電力増幅器においては、電源用増
幅器9をB級動作させるためこの増幅器9にスイッチン
グ歪が生じた際この歪が出力段増幅器5で完全には吸収
されず一部出力端子11に現われる難点がある。
すなわち、第2図に示す第1図の等他回路において、電
力増幅用トランジスタ21 (第1図の電力増幅用トラ
ンジスタ3,4に当する)のコレクターエミッタ間電圧
をdvce、同トランジスタ21のコレクタ側インピー
ダンスをRC1負荷12の端子間電圧をeO1電源用増
幅器9の出力電圧をes、電源22(第1図の正負電源
6,7に相当する)の電圧をElとすると、電力増幅用
トランる出力電圧es中の歪が電力増幅用トランジスタ
21のコレクタ電流dICに影響することが明らかであ
る。
この考案は上記の事情に鑑みてなされたもので、A級動
作させる出力段増幅器の電力をフローティング電源によ
って供給し、前記フローティング電源の中点電位をB級
動作させる電源用増幅器により入力信号(または出力信
号)に比例させて変化させるようにした電力増幅器にお
いて、前記フローティング電源と出力段増幅器との間に
定電圧回路を設け、これによって上記従来の電力増幅器
で生じた難点を解決するようにしたものである。
以下、この考案の実施例を第3図、第4図を参照して説
明する。
第3図はこの考案による電力増幅器の略示した回路を示
すもので、入力端子31に加えられた入力信号はドライ
バ増幅器32で電圧増幅されてコンプリメンタリ形出力
段増幅器33を構成する電力増幅用トランジスタ34.
35の各ベースに加えられるようになっており、この電
力増幅器用トランジスタ34.35によって電力増幅さ
れて得られた出力信号は、これらトランジスタ34,3
5のエミッターエミッタ間の出力端子36を介して負荷
37に供給されるようになっている。
一方、前記入力端子31に加えられた入力信号は電源用
増幅器38に入力され、この増幅器38によって増幅さ
れて得られた出力は、前記電力増幅用トランジスタ34
,35の各コレクタに電力を供給するフローティング電
源39の中点40に加えられるようになっている。
前記電力増幅用トランジスタ34.35は、そのバイア
スがt源64゜65によってA級動作するように設定さ
れており、前記フローティング電源39からこれらトラ
ンジスタ34.35の各コレクターエミッタ間にA級動
作に必要最小限の電圧が印加されるようになっている。
また、前記ドライバ段増幅器32および電源用増幅器3
8は図示しない電源から電力の供給を受けるようになっ
ており、電源用増幅器38はB級動作するようにバイア
ス設定されている。
前記フローティング電源39は、電源トランス41の2
次巻線側にブリッジ構成されたダイオード42a〜42
bを接続し、その出力端子45a、45bと前記2次巻
線の中点、すなわちこの電源の中点40との間にそれぞ
れコンデンサ46.47を介挿して構成され、出力端子
45aに正電源出力が得られ、出力端子45bに負電源
出力が得られるよになっている。
しかして、フローティング電源39の出力端子45aと
電力増幅用トランジスタ34との間および出力端子45
bと電力増幅用トランジスタ35との間にはトランジス
タ34.35の各コレクターエミッタ間電圧を安定化す
る定電圧回路48゜49が設けられている。
定電圧回路48は、所謂直列制御形に構成されており、
制御用トランジスタ50のコレクタが出力端子45aに
接続され、同トランジスタ50のエミッタが電力増幅用
トランジスタ34のコレクタに接続され、同トランジス
タ50のベースが誤差増幅用トランジスタ51のコレク
タに接続されている。
制御用トランジスタ50のエミッタと出力端子36との
間には直列接続された抵抗52.53が介挿されており
、これら抵抗52.53の接続点が誤差増幅用トランジ
スタ51のベースに接続されている。
誤差増幅用トランジスタ51のエミッタと出力端子36
との間には基準電圧発生用の定電圧ダイオード54が介
挿されており、また同エミッタと制御用トランジスタ5
0のエミッタとの間には定電圧ダイオード54にツェナ
ー電流を流す抵抗55が介挿されている。
また、制御用トランジスタ50のコレクターベース間に
はトランジスタ51の負荷抵抗56が介挿されている。
この定電圧回路48においては、電力増幅器用トランジ
スタ34のコレクタエミッタ間電圧が変動すると、この
変動が抵抗52.53の接続点で検出され、その検出電
圧が誤差増幅用トランジスタ51において定電圧ダイオ
ード54で与えられた基準電圧と比較されると共に増幅
され、その増幅出力が誤差信号となって制御用トランジ
スタ50のベース電流を増減し、この結果制御用トラン
ジスタ50の内部抵抗が変って電力増幅用トランジスタ
34のコレクターエミッタ間電圧が一定に保たれるよう
になっている。
また、定電圧回路49は、定電圧回路48と同様に、制
御用トランジスタ57、誤差増幅用トランジスタ58、
抵抗59,60、定電圧ダイオード61および抵抗62
.63から構成されており、電力増幅用トランジスタ3
5のコレクターエミッタ間電圧を一定に保つように構成
されている。
なお、この定電圧回路49における各素子の接続関係お
よび動作は定電圧回路48と同様であるのでその説明を
省略する。
上記の構成のもとに、出力段増幅器33における電力増
幅用トランジスタ34.35はフローティング電源39
の出力端45 at 45 bから定電圧回路48.4
9を介して電力の供給を受け、それぞれのベースに入力
信号を得たときにA級動作して出力端子36に出力を生
じるよう動作する。
一方、電源用増幅器38はフローティング電源39にお
ける中点40の電位を入力信号に比例させて変化させ、
出力端子36の出力に追従して電力増幅器用トランジス
タ34.35の各コレクターエミッタ間電圧を確保する
ように動作する。
この結果、負荷37は第1図に示す従来例と同様にA級
増幅の低歪率をもってB級増幅の高い効率で駆動される
そして、この電力増幅器においては、電源用増幅器38
でスイッチング歪等の歪が生じた場合、この歪が定電圧
回路48.49の作用によって出力端子36に現われる
ことはない。
すなわち、電源用増幅器38の歪はフローティング電源
39の出力端子45ay45bに現われるが、出力端子
45a、45bに現われた歪、すなわち電力増幅用トラ
ンジスタ34.35の各コレクターエミッタ間の電圧変
動成分は定電圧回路48゜49によって安定化され、前
記各コレクターエミッタ間の電圧は常に一定に保たれる
この関係について前記従来例と同様に第4図に示す第3
図の等価回路において説明すると、第4図において電力
増幅用トランジスタ71 (第3図の電力増幅用トラン
ジスタ34.35に相当する)のコレクターエミッタ間
電圧をdvCe′、同トランジスタ71のコレクタ側イ
ンピーダンスをRC′、電源用増幅器38の出力電圧を
es’とすると、電力増幅用トランジスタ71のコレク
タ電流dIC’は、電圧es’の変動は定電圧回路72
(第3図の定電圧回路48.49に相当する)によって
安定化されるから、 で表わされ、電源用増幅器38における出力電圧esの
変動、すなわち歪が電力増幅用トランジスタ71のコレ
クタ電流dlc’に影響を与えないことが明らかである
以上の説明から明らかなように、この考案によれば、A
級動作させる出力段増幅器の電力をフローティング電源
によって供給し、前記フローティング電源の中点電位を
B級動作させる電源用増幅器により入力信号(または出
力信号)に比例させて変化させるようにした電力増幅器
において、前記フローティング電源と出力段増幅器との
間に定電圧回路を設けたから、前記出力段増幅器の電源
電圧を常に一定に保つことができ、この結果前記電源用
増幅器に生じたスイッチング歪等歪の出力電圧への影響
を防止することができ、従来の電力増幅器に比較して歪
率特性を更に向上させ得る効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の電力増幅器の回路図、第2図は同回路図
の等価回路を示す図、第3図はこの考案による電力増幅
器の回路図、第4図は同回路図の等価回路を示す図であ
る。 33・・・出力段増幅器、38・・・・・・電源用増幅
器、39・・・・・・フローティング電源、4849・
・・・・・定電圧回路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. フローティング電源によってA級動作するように構成さ
    れた出力段増幅器と、この出力段増幅器の入力または出
    力信号に比例させて前記フローティング電源の中点をB
    級駆動するように構成された電源用増幅器とを備えた電
    力増幅器において、前記フローティング電源と出力段増
    幅器との間に定電圧回路を設けたことを特徴とする電力
    増幅器。
JP16919677U 1977-12-16 1977-12-16 電力増幅器 Expired JPS607548Y2 (ja)

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JP16919677U JPS607548Y2 (ja) 1977-12-16 1977-12-16 電力増幅器

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JPS5494146U JPS5494146U (ja) 1979-07-03
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