JPS607533Y2 - 同軸ストリップライン変換器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、マイクロ波を伝送する同軸線路と、ストリッ
プ線路とを変換する同軸ストリップライン変換器に関す
るものである。

従来のこの種の変換器は、同軸線路とストリップライン
の不連続部分に起因するインピーダンス不連続のため、
広帯域なインピーダンス整合が困難であった。

第１図に従来の変換器の断面図を示す。

第１図において、同軸線路は、中心導体１、外導体２、
誘電体３により構成されており、ストリップラインは、
ストリップ回路導体４、地導体５、誘電体基板６、ケー
ス７、フタ８により構成されており、中心導体１とスト
リップ回路導体４はリボン９により接続されている。

第１図のＡ−Ａ’面の断面図を第２図とする。

同軸線路とストリップ回路導体との接続部において不連
続が生じ、その不連続に依りインピーダンス不整合が生
じ、そのため狭帯域となる欠点があった。

本考案の目的は、これらの不連続部分を取り除き、イン
ピーダンス整合を広帯域にわたって良好に行う同軸スト
リップライン変換器を提供することにある。

以下に図面を用いて詳細に説明する。

第３図は本考案の実施例であり、第４図ａ”−’ｇは、
第３図における各部の断面図である。

第３図および第４図において、中心導体１は変換内導体
１０に接続され、変換内導体１０は円形からほぼ矩形に
除々に変化し、外導体２も、変換外導体１１に、接続さ
れ、変換外導体は、変換内導体とインピーダンス不整合
を生じない様に円形から除々に変化し、はぼ矩形に変化
している。

このように同一のインピーダンスを保って、同軸線路を
マイクロストリップラインに変換した場合、インピーダ
ンス不連続部が取り除かれることから、インピーダンス
整合を広帯域にわたって実現することができる。

以上説明した様に、同軸線路とストリップラインとのイ
ンピーダンス不連続を取り除いたことに特徴があり、そ
の変化が連続している例について説明したが、この変化
は直線的でも、曲線的でも、階段的でも同様な利点が得
られることは勿論である。

又第３図においては、変換外導体１１と外導体２及び地
導体８とのギャップ及び高さ方向のずれ（図示されてい
ない）は、多生あっても本効果が生ずるのは明らかであ
る。

よって、本考案の同軸ストリップライン変換器を用いる
ことにより、広帯域にわたりマイクロ波のモード変換が
可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の同軸ストリップライン変換器、第２図
は第１図の断面図、第３図は本考案の同軸ストリップラ
イン変換器、第４図ａ〜ｇは第３図の場合の断面図でａ
ｔ ｂｔ ｃｔ ａｔ ｅｔ ｆｔｇは、第３図の
Ａ−Ａ’、Ｂ−Ｂ’、Ｃ−Ｃ’、Ｅ−Ｅ’、 Ｆ、 Ｆ
’、 に−Ｇ’の各々の断面図を示す。 なお図において、１・・・・・・中心導体、２・・・・
・・外導体、３・・・・・・誘電体、４・・・・・・ス
トリップ回路導体、５・・・・・・地導体、６・・・・
・・誘電体基板、７・・・・・・ケース、８・・・・・
・ケースのフタ、９・・・・・・リボン、１０・・・・
・・変換内導体、１１・・・・・・変換外導体である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 同軸ラインとストリップラインとを変換する同軸ライン
   とストリップラインとを変換する同軸ストリップライン
   変換器において、前記変換器が外導体と内導体を有し、
   前記外導体の内部形状を前記同軸ライン側から前記スト
   リップライン側に向って円形からほぼ矩形に次第に変形
   させ、かつ前記内導体を前記同軸ライン側から前記スト
   リップライン側に向って、次第に中心を偏心させ、更に
   前記内導体の外部形状を円形から次第にほぼ矩形に変形
   させて線路インピーダンスを一定にしたことを特徴とす
   る同軸ストリップライン変換器。