JPS607031Y2 - 回転型コネクタ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はプリント基板用コネクタ基台のコネクタ部が回
転するプリント基板用の回転型コネクタに関する。

従来のプリント基板用コネクタではコネクタ基台にプリ
ント基板を挿入腰コネクタの接触子を介して他のプリン
ト基板間接触用基板（マザーボードと称す）や配線によ
り他の端子や導体などに接続されていた。

このような従来のプリント基板用コネクタではプリント
基板がコネクタ部に挿入されることによってコネクタ基
台とともに固定されてしまい、プリント基板の実装面の
裏側にあるパターン面をチェックしたいときに、プリン
ト基板をコネクタ基台に挿入したまま回転させることが
できないため、このチェックは容易でなかった。

特にプリント基板がコネクタ基台に挿入されて並列に配
列されており実装面が相対している場合には、その裏側
のパターン面を従来のコネクタ基台を用いてはチェック
することがほとんど不可能であった。

このことは特にプリント基板を通電したままチェックす
る際には、しばしば問題となった。

本考案の目的は、プリント基板を挿入するコネクタ基台
のコネクタ部をコネクタ基台から分離して回転自在にす
ると共に、分離間を電気的に導通する手段を講じて実装
面の裏面のパターン面を容易にチェックできる回転型コ
ネクタを提供するにある。

本考案にもとづく一実施例を添付図面を参照して説明す
る。

第１図、第２図、および第３図において、１はプリント
基板で、表側の１ａが実装面で裏側の１ｂがパターン面
である。

２はほぼ角柱状のコネクタ部で、上面の中央長手方向に
プリント基板１を挿入する溝３が配設されると共に両端
に小穴４が穿設される。

コネクタ部２の底面からは溝３を貫通して良導体の接触
子５が長手方向へ等間隔に多数突出している。

６は両端にそれぞれ端壁７を有するほぼはすかい形の角
状部材のコネクタ外枠で、コネクタ部２を支持する。

両端壁間およびコネクタ部２の底面とコネクタ外枠６の
端壁土面間にはコネクタ部２の長さおよび高さよりもや
や大きい空間がある。

長さ方向の空間を６ａ、高さ方向の空間を６ｂとする。

またコネクタ外枠６の両端壁７に小穴８が小穴４を同穴
中心に適所に穿設される。

さらにコネクタ外枠６の底面を貫通して底面上方と底面
下方へ良導体の接触子９が長手方向へ等間隔に多数突出
して、コネクタ部２の接触子５と電気的に導通される受
は側となっている。

また、接触子５，９はフラットケーブルの被覆材を破っ
て中の導線を挟持できるように形成されている。

尚コネクタ部２、コネクタ外枠６は絶縁性物質で成形さ
れる。

１０は軸で、末端側に頭部を有している。

軸１０の末端側の軸の太さは小穴８よりもやや小さくつ
くられる。

１２はコネクタ部２の回転防止用のストッパ用の板材で
、両端壁７の上面とコネクタ部２の両端の上面とにそれ
ぞれ固定点を設け、その固定点は板材１２を例えば回動
自在あるいは着脱自在等にできる手段を有する。

両端壁７の固定点とコネクタ部２の両端の上面の固定点
とを板材１２を橋わたしして、コネクタ部２をコネクタ
外枠６に固定できるようにする。

このとき、ストッパを強力にしてコネクタ部の片側だけ
にストッパ用の板材を用いるような手段を講じても勿論
かまわない。

１３は絶縁材の中に多数、導線が設けられているフレツ
キシブルな導通部材のフラットケーブルである。

以上の構成において、コネクタ外枠６の所定の位置に例
えはフラットケーブル１３を圧着し、その上からフラッ
トケーブル１３が接触子５に圧着されたコネクタ部２を
所定の位置にのせると接触子５と接触子９とフラットケ
ーブル１３内の各導線は長手方向の等間隔の多数につい
てそれぞれ対応して配設されているので、それぞれ電気
的に十分接続される。

そして端壁７の小穴８から軸１０を強く挿入すると、空
間６ａを通過し軸１０の先端部は小穴４に圧入されるよ
うに形成されているので、軸１０とコネクタ部２とは圧
着されると共に端壁７と軸１０の頭部はややスキマがあ
り一体運動すなわち回転運動することができる。

このとき、小穴４と小穴８に軸１０を挿入してコネクタ
部２と軸１０とが一体運動すなわち回転運動できるよう
に形成したが、圧入のかわりに例えばネジ、を用いる手
段をこうじて回転運動を行うこともできる。

そしてストッパ１２を端壁７とコネクタ部のそれぞれの
固定点に固定してプリント基板１をコネクタ部２の溝３
に挿入するとプリント基板の接点と接触子５、好適な空
間６ｂにあるフラットケーブル１３内の各導線、接触子
９は電気的に接続されるように形成されているのでコネ
クタ外枠６フラツトケーブル１３、コネクタ部２、プリ
ント基板１は電気的に導通する。

次にストッパ１２による固定を解除したときには軸１０
とコネクタ外枠６の小穴８にはわずかなスキマがあるの
で、軸１０は回転されることによりコネクタ外枠６に対
し回転自在となり、すなわち軸１０と一体運動をする。

コネクタ部２がコネクタ外枠６に対し回転自在となり回
転型コネクタが得られる。

このときコネクタ部２を回転してもフレツキシブルなフ
ラットケーブル１３によりプリント基板１、コネクタ部
２、フラットケーブル１３、コネクタ外枠６の電気的な
導通はきれることがない。

以上説明したように、本考案によれば、プリント基板を
コネクタ部の溝に挿入して、コネクタ部をストッパでコ
ネクタ外枠に固定すると、コネクタ部に挿入されたプリ
ント基板を固定されて回転することができず、いったん
ストッパによる固定をはずして軸１０を好適な方向へ回
転、すなわちコネクタ部の回転、させるとプリント基板
も軸の回転、すなわちコネクタ部の回転、に応じて動き
、プリント基板の裏側のパターン面をプリント基板をコ
ネクタ部から抜くことなしに容易にチェックできて、プ
リント基板の保守、点検がきわめて容易になるというす
ぐれた効果がある。

また本考案はコネクタ外枠から分離されたコネクタ部し
か回転せず、しかも分離されたコネクタ部の接触子、フ
ラットケーブル内の各導線、コネクタ外枠の接触子はコ
ネクタ部の回転によっても電気的に接続されているので
、コネクタ外枠の接触子からマザーボードなどの固定板
にも接続できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の斜視図、第２図は第１図のＡ−Ａ線に
沿った断面図、第３図は第１図の要部詳細図である。 ２・・・・・・コネクタ部、３・・・・・・溝、４．訃
・・・・・小穴、５・・・・・・コネクタ部の接触子、
６・・・・・・コネクタ外枠、７・・・・・・コネクタ
外枠の端壁、９・・・・・・コネクタ外枠の接触子、１
０・・・・・・軸、１３・・・・・・導通部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上面にプリント基板の端部を挿入するための溝が設けら
   れ底面から前記溝に貫通して前記プリント基板の端部と
   導電接触する第１接触子が設けられるコネクタ部とこの
   コネクタ部の両端の端壁と対応する一対の板体に前記コ
   ネクタ部の両端を回転自在に駆着しこの板体間を一体に
   結合するように成形したコネクタ外枠と、この外枠の上
   面及び底面に露出するように貫通する第２の接触子と、
   前記第１接触子と前記第２接触子間を電気的に接続する
   フレキシブルな導通部材とからなる回転型コネクタ。