JPS606983Y2 - 感熱スイツチ - Google Patents

感熱スイツチ

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JPS606983Y2
JPS606983Y2 JP8288680U JP8288680U JPS606983Y2 JP S606983 Y2 JPS606983 Y2 JP S606983Y2 JP 8288680 U JP8288680 U JP 8288680U JP 8288680 U JP8288680 U JP 8288680U JP S606983 Y2 JPS606983 Y2 JP S606983Y2
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JP
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movable contact
contact
housing
lead wire
coil spring
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JP8288680U
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JPS579139U (ja
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国雄 原
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株式会社ニフコ
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Description

【考案の詳細な説明】 本案は、予め設定した周囲温度にて一対のリード線間を
電気的に導通させる感温スイッチに関する。
一般に、この種感温スイッチにおいては、比較的温度特
性が良く、且つ回路閉成動作か確実なものとして、感温
ペレットと可動接点及びこれを付勢する機械的スプリン
グ構成を組み合わせたものが好まれている。
然し、従来のこうしたものは、可動接点の動きを止めて
いた感温ペレットが設定温度(融点)にて溶融し、機械
的スプリングが功いて可動接点を固定接点に向けて移行
させる際、当該可動接点はスイッチハウジングの内壁に
沿つて動くため、摩擦が大きく、従ってスプリングに大
きな力のものを要して大型化したり、或いは可動接点の
姿勢に傾きを生んで動作不良を起こしたりする不都合が
あった。
本案は以上に鑑み、摩擦のない回路閉成を可能とし、且
つ可動部分の構造も単純化してスイッチの信頼性を上げ
ることを主目的としてなされたものである。
本案構成上の一つの特徴は、可動接点の動き方にあり、
常態では可動接点は、スイッチのハウジング内の空間で
その周囲の固定接点面に対し略々平行に姿勢付けられて
いるが、動作時には、スプリングの自己復帰力により、
一点を支点とした回転動をして相対的に斜めに傾き、先
端を固定接点面に当接゛させるのである。
従って、可動接点は、ハウジング内の空間で何にも邪魔
されずに動き、従来のもののようにハウジング内壁を擦
るが故に生ずる不都合がないのである。
以下、こうした特徴を含む本案実施例を添付の図面に即
して説明する。
第1,2図には本案第一の実施例の感熱スイッチの夫々
、常態及び動作後の縦断面図が示されている。
このスイッチは、先づ、中空のハウジング1を有し、こ
の場合は略々円筒形の外形を有した適当な金属材から成
り、軸方向一端1aは開放し、他端16は閉ざされてい
る。
以下、第1図示の常態及至完戊状態にて説明していくが
、開放したハウジング一端1aには、絶縁ブッシング2
を介して第一のリード線3が貫入し、その貫入端3aに
は可動接点4が連接している。
この場合の可動接点4は、一端4aが第一のリード線貫
入端3aに向いた軸状部分4bと、この軸状部分4bの
他端に取付けられた軸方向に向い半径方向に放射状に広
がる漏斗状乃至皿形状の頭部乃至自由端部4dとから戒
り、各部分は夫々導電材製である。
一般に、絶縁ブッシング2はハウジング開放端1a内に
所要量挿入された後、開放端1aをかしめ、その上に更
に適当なプラスチック封止13を施される等して固定さ
れ、また、このブッシング2を貫通する第一のリード線
3は、当該ブッシング貫通孔を小径として無理にこれを
貫通させることによって固定され、抜は止めについては
、一部を膨径部3bとしてこれをブッシングの段差面部
2aに係合させることによっている。
可動接点4の軸部4bと第一のリード線3のハウジング
内貫入端3aとの周りには、一連のコイルスプリング5
が付勢手段として設けられているが、このコイルスプリ
ング5は、第3図に模式的に示すように、リード線貫入
端3aを取巻く部分5aに対して、可動接点軸部4bを
取巻く部分5bが全体として角度aを置くようにくせが
付けられている。
従って、第1図示のように、後述の接点係合固体手段に
より、可動接点4を、リード線貫入端3aと同軸になる
ようにハウジング内空間でハウジング内壁面1Cに対し
て略々水平に維持している常態においては、このコイル
スプリング5には第3図示の原状に戻ろうとする力が溜
められており、従って、これが可動接点4を一端4aの
周りに回転させて自由端4dをハウジング内壁面ICへ
後述の如く当接させるように傾ける付勢力fとなる。
尚、この実施例では、可動接点4とリード線貫入端とは
単に対向する端面4aを当接させているたけなので、コ
イルスプリング5は両者を連結状態に維持する連結機能
を持っており、そのために、このコイルスプリングの内
径は夫々可動接点軸部4b及びリード線貫入端3aの径
より微か小さ目で、これ等に無理底めするようになして
いる。
また、リード線貫入端3aと可動接点4の対応する軸部
4aとは、夫々曲面形状の浅い凹、凸面に依る嵌め合い
関係を持っていて、リード線貫入端3aと可動接点4と
の組立ての時の位置決めをなし乍ら、後述の可動接点動
作時の回転支点としての摩擦を減じ、また、動作時には
これ等部材は電流路となるから、その抵抗値減少を図っ
ている。
抵抗値減少ということでは、コイルスプリング5を通常
の金属製とすることにより、ころが並列線路となるとい
う利点もある。
さて、ハウジング1の内部空間において、こうした可動
接点4と対向する位置、一般には閉塞端1bに接した位
置には、融点にて速やかに溶融する周知の感温ペレット
6が固対状態で一定の体積を占めて配されていて、その
可動接点に向いた表面には、シリコン・ゴム、テフロン
等、適度な弾性と望ましくは断熱性を持ったシート7が
配されている。
その表面側には、圧縮状態で第二のコイルスプリング8
があって、この実施例では球形の接点保合用固体部材9
を可動接点4側に向けて押圧している。
固体部材9は絶縁性が望ましく、プラスチック製、ゴム
製、ガラス製等で良いが、一般にはこの種小球として安
価であり、耐熱性も良く剛性も高いガラスが良い。
そして、この固体部材9の球径は、圧縮されたコイルス
プリング8と可動接点4の最先端との距離よりは大きく
しておく。
これにより、第1図示の常態では、この球面状の接点係
合用固体部材9は、その可動接点4側の球面の一部が可
動接点自由端部4dの皿形状の中に嵌入し、一方、球面
の対向部分が第二コイルスプリング8、シート7を介し
て感温ペレット6にて押さえられているため、可動接点
の自由端部は、その皿形状の外縁部分で当該固体部材9
により、付勢手段乃至コイルスプリング5の付勢力fに
抗して水平状態に維持される。
この時の力配分を考えると、コイルスプリング5による
上述の図面上斜め下方への付勢力fの軸方向成分子′が
固体部材9を押し、また、圧縮状態にある第二のコイル
スプリング8の付勢力の軸方向一方向成分Aがシート7
を押していることになる。
但し、勿論、この常態では、こうした力成分は、感温ペ
レット6が固体であって一定の体積を占めているが故に
その作用を阻止されている。
この状態にあって、可動接点4の周りを半径方向に離間
して取り巻く部分に固定接点面10を設けるが、この場
合、ハウジング1が金属製であることに鑑で、その内壁
部分1Cを固定接点面10として流用している。
そして、この固定接点面10に電気的に接続すべきもう
一方のリード線11は、この場合、ハウジング閉塞端1
bに一端をかしめ止めされることにより機械的に固定す
るをもって当該固定部位からハウジング胴体を電流路と
してこの固定接点面10に電気的に連通ずるようになっ
ている。
このように、常態では常開スイッチとなっている本スイ
ッチは、第一、第二リード線3,11で使用者が所要の
電気回路に接続して用いられるが、次に、この使用下に
おいての設定温度検出時の動作に就き説明する。
本スイッチの周囲環境が用いる感温ペレットの融点に応
じて設計した設定温度に至ると、感温ペレット6は周知
の性質により速やかに溶融する。
すると、それ迄、当該ペレット6によりシート7を介し
て固体部材9との間で圧縮されていた第二コイルスプリ
ング8は、ペレット6が液相となって支持力を失うこと
により溜め込んでいた伸張力を解放し、先の矢印A方向
にシート7を押圧、移動させ、背後のペレット6をシー
ト7とハウジング内壁10との隙間10との隙間12か
ら手前側に押し出す。
これと同時に、可動接点4に対して斜めに傾ける方向へ
付勢力fを示していたコイルスプリング5の当該付勢力
fの軸方向成分子′も、ペレット6が液相となって抗力
を失うことにより作用して、球状の固体手段9を第二コ
イルスプリング8、シート7ともども、図面上、左方へ
押しやる。
これにより、コイルスプリング5の付勢力fが自由に作
用できるようになり、第2図示のように、コイルスプリ
ング5は第3図示の原状に復すべく屈曲して、可動接点
4を傾け、当該接点の皿状自由端4dの周縁の一部を固
定接点面10としてのハウジング内壁1cに接触させる
かくして、設定温度を検出して第一、第二り−ド線3,
11間を導通させる回路閉成動作が完了する。
このように、本案スイッチでは、設定温度にて回路閉成
動作時に、可動接点4はハウジング内空間で摩擦のない
運動ができるため、動作の信頼性は充分に高められる。
尚、原理的には、上述の実施例で用いた第二コイルスプ
リング等の補助付勢手段8、シート7等は不要である。
即ち、原理上は、固体状態にある感温ペレット6の表面
に直接に固体手段9が接していても良いのである。
この状態を考えると、可動接点4の自由端部4dを介し
てコイルスプリング5の付勢力の軸方向成分子′のみが
、設定温度にてペレット6が液化した時に固体部材9を
可動接点の傾動に支障のない位置に押しやる力となるが
、それでも、コイルスプリング5の力を設計的に勘案す
れば充分な力とすることができるからである。
しかし、一般に、球形の固体部材9が感温ペレット6の
表面に直接するとなると、それは点接触となるので、固
体状態でそれ程丈夫でないペレット6がその当接部位で
崩れる慮れがある。
そのために、シート7を設けて、この応力集中を排除し
た望ましい実施例を示したのである。
また、このシート7は、ペレット表面の平面性が必ずし
も良くないことから、これを補って、第二コイルスプリ
ング8を設ける場合、このスプリングを安定に支える役
目も持っている。
第二コイルスプリング8は、上記の説明から顕らかなよ
うに、設定温度にて溶融したペレット6をそれ以前の所
定位置から確実に追い出し、主たる付勢手段5の軸方向
成分子′にて固体手段9を追いやる動作を助けるもので
あって、これを用いると、動作は増々信頼度を増し、高
速化も期待でき、また、比較的小さい部材となる主たる
付勢手段5の負担を軽減できることから、該付勢手段5
の設計自由度を増すことができる。
第4,5図及び第6,7図に夫々示す各実施例は、基本
動作は勿論第一の実施例と同様であるが、各構成子に主
として形態的な変異を施したものの、また施し得ること
を説明するための実施例である。
機械的に同一乃至類似の構成子には第−実施例中と同一
の符号を付しておく。
第4,5図示の実施例では、先づ、可動接点4に常態で
係合してその動きを阻止する固体部材9の形状が円錐形
状のものに変えられている。
その円錐の頂点近傍が可動接点自由端4dの漏斗形状の
中に若干穴るようにして、その漏斗状の周縁を掛は留め
ることにより、コイルスプリング5を無理に直線状にし
ていることの反力(付勢力)fを受は止めていて、一方
、ペレット6側への当接面部は、円錐形の底面として平
面なものとし、安定性を増しているのである。
また、ペレット6と固体部材9との間に挿入しであるシ
ート7は、この場合、第一実施例のそれよりも充分厚く
、弾力性充分なものとしていて、組立時にはこのシート
7が圧縮された状態となるように各部を寸法付けること
により、第5図示の回路閉成動作に至る時に、先の実施
例で第二コイルスプリング8が果たしていた役目と同様
の役目、即ちペレット6への軸方向押圧成分Aをも持つ
機能を兼ね備えさせている。
また、細かな変更ではあるが、第一実施例では、可動接
点4が、軸部4bと自由端部4dとを別途に作って組み
合わせた形態で図示していたものに替え、一本の軸棒に
ついて加工した一体型のものを例示している。
更に、上述の両実施例では、可動接点4の自由端部4d
と固体部材9の対応停台面とは、凹凸関係でも固体部材
9の方が凸となっていたが、これは逆にすることもでき
る。
第6,7図示のものはそうした実施例の一つであって、
可動接点4は全体が球面形状のものとされている。
これに応じ、第一リード線貫入端3aとのコイルスプリ
ング5による付勢力fを伴う連結も、この球体に軸方向
の盲孔4eを穿ち、一方、対応するリード線貫入端3a
にも整合した軸方向孔3cを穿って、この中にコイルス
プリングの部分5b、5aをやや無理に挿入することに
より行なっている。
勿論、コイルスプリング5の部分5aと5bとは第3図
に示した屈曲関係が自然状態である。
可動接点4の変形に応じて、固体部材9の形態も、この
可動接点4の突出端球面を収める凹み9aを持つ板状の
ものとなっている。
この構成の場合、常態において可動接点4に留めを掛け
ている構成が曲面相互の当接であって比較的滑り易いた
め、特にこの実施例ではシート7の厚味等、諸寸法に注
意して、シート7がペレットを押圧する力Aの反力とし
ての固体部材9を押圧する力A′を充分大きなものとし
、固体部材9と可動接点4との当接関係を確実にしてや
るのが望ましい。
設定温度にてのペレット6の溶融に始まる回路閉成動作
は、上記と同様であるので、第7図に結果を示すに留め
る。
尚、この固体部材9と可動接点4の相係合し合う係合面
形状は図示以外にも更に多(のものが考えられる。
勿論、第二、第三実施例でもシート7を省略することも
できるし、逆に、第一実施例のようにシート7と固体部
材9との間に第二コイルスプリング8を挿入しても良い
また、以上の実施例では、可動接点4の周りに配される
固定接点面10が、ハウジング1を導電性のものとした
ためにその内壁1c自体としているが、例えばハウジン
グ1を絶縁性材から作った場合には、その内周面に別途
、導電性の固定接点面を作れば良いし、一対のリード線
3,11についても、図示の場合はいづれも対向方向に
引出されて所謂アキシャル型となっているが、一方のリ
ード線11をハウジング側部又は開放端1c等に固定す
れば同一方向引出型(ラジアル型)に改変することも容
易である。
ともかくも、本案に依れば、設定温度にての可動接点の
動作がハウジング内空間での跳躍動であって他の部材を
擦り乍ら進行するものと異なり、極めて低摩擦環境下で
行うことができるから、可動接点の引掛かり等による誤
動作や製品ごとの公差がなく、高信頼かつ高速な感熱ス
イッチが提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本案感熱スイッチの第一の実施例の常態におけ
る縦断面図、第2図は同じく第一実施例の設定温度にお
ける動作時の縦断面図、第3図は付勢手段の説明図、第
4図及び第5図は、夫々、第二の実施例の第1図、第2
図に対応する縦断面図、第6図及び第7図は、夫々、第
三の実施例の第1図、第2図に対応する縦断面図、であ
る。 図中、1はハウジング、3は第一リード線、4は可動接
点、5は付勢手段、6は感温ペレット、10は固定接点
面、である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ハウジング内の空間に第一のリード線を貫入させてその
    貫入端に可動接点を連設し、該可動接点の周りには半径
    方向に離間して該可動接点を囲む固定接点面を設けてこ
    の固定接点面にハウジング外方へ伸出す第二のリード線
    を接続すると共に、上記可動接点に対して、上記固定接
    点面から離れた第一の位置から該固定接点面へ当接する
    第二の位置へ向けて付勢する付勢手段を設ける一方、ハ
    ウジング内空間において上記可動接点に対向する位置に
    は融点以下の常態において固体であって一定の体積を占
    める感温ペレットを設け、該感温ペレットと可動接点と
    の間には、該可動接点に係合して上記付勢手段の付勢力
    に抗して上記第一の位置を保持させる固体部材を介在さ
    せたことを特徴とする感温スイッチ。
JP8288680U 1980-06-16 1980-06-16 感熱スイツチ Expired JPS606983Y2 (ja)

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JPS579139U JPS579139U (ja) 1982-01-18
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