JP2827098B2 - 感震素子 - Google Patents
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Description
燃焼機器や電気機器の信号処理装置等に取り付けられ、
地震等の震動を感知して前記信号処理装置に検知信号を
送る全方向性の感震素子に関するものである。
のが提唱されている。このうち常時オン型のスイッチに
ついては鋼球により接点を駆動する鋼球式のものと、水
銀等の導電性液体を使用した液体接点式のものとに大別
される。このうち、鋼球を使用したものにおいては小型
化すると鋼球の質量もまた減少するため、接点間の接触
圧力を充分に得る事ができず、接触抵抗が高くなる傾向
があり小型化には限界があった。また水銀粒を封入した
ものにおいては鋼球式に比較して接触抵抗の問題がなく
小型化が可能で長期的にも安定した性能が得られるが、
昨今環境問題等から水銀を使用しない形式の感震器の要
求が高まっている。しかしながら水銀以外の導電性液体
では充分な性能を得られるものは発見されていない。
号において鋼球を使用しながら安定した電気的接触が得
られ且つ小型化が可能な感震素子を提唱している。この
感震素子について図9及びそのB−B断面矢視図である
図10を参照しながら説明すると、感震素子101は金
属製のハウジング102と円板103により気密容器を
構成している。円板103には貫通孔が穿たれ導電端子
ピン104が電気絶縁性充填材105により気密に貫通
固定されている。ハウジング102の底面にはほぼ中央
から外側に向けて同心円状に緩やかに上昇する傾斜面が
形成され且つ中心部に貫通孔106Cが設けられた下部
絶縁体106がその周壁に設けられたリブ等により圧入
固定されている。下部絶縁体106は脚部106Aによ
りハウジングの底面との間に間隙が設けられており、こ
の間隙に下部接触部材107が設けられている。下部接
触部材107は下部絶縁体106の脚部を兼ねた固定脚
106Bに固定部107Bを固定されており、そのほぼ
中心にある接触部107Aは下部絶縁体106の中央部
に穿たれた貫通孔106Cから上方に貫通突出可能に配
設されている。下部接触部材107には外周方向へ突出
する接触片107Cが設けられ、この接触片107Cを
ハウジング102と下部絶縁体106とで挟持する事に
より下部接触片は確実にハウジングと電気的に接続され
る。
慣性球108が転動可能に載置され、通常はこの慣性球
108は下部絶縁体の貫通孔106C上に位置し前記下
部接触部材107の上方への偏倚力に抗してこれを押し
下げて、その接触部107Aと接触している。導電端子
ピン104の内側先端には複数のしなやかな羽根状部1
09Aが放射状に配設された上部接触部材109が導電
的に固定されており、この上部接触部材109の羽根状
部先端近傍は常に慣性球108と接触している。また導
電端子ピン104と上部接触部材109との固定部のさ
らに内側には慣性球108がこの固定部近傍に直接衝接
するのを防ぐための保護板110が固着されている。さ
らに転倒時等において上部接触部材109がハウジング
102と接触して導通信号を発する事を防止するため
に、上部接触部材109を囲むようにして上部絶縁部材
111が固定されている。
止時には慣性球108と下部接触部材107が接触して
いるために導電端子ピン104とハウジング102との
間に電路が構成される。震動や傾斜等により慣性球10
8が転動すると慣性球と接触部107Aが離れ、導電端
子ピン104とハウジング102との間の電路は断たれ
る。この感震素子101においては図9に示すように慣
性球108を上部接触部材109で下部接触部材107
に対して押さえ付けているために慣性球108の重量以
上の力で接触させることができ、従来のものと比較して
小型の慣性球を使用しても接触状態を安定させることが
できる。
136号の感震素子においては図10に示す様に下部絶
縁体106の固定脚106Bに下部接触部材107の放
射状にスリットが入った固定部107Bを嵌入し、この
固定部107Bの弾性により固定脚106Bを保持する
事により両者は固定される。ここで下部絶縁体106が
例えばPFAの如き樹脂製であり、下部接触部材がリン
青銅の如き材質であり且つ薄板である事から両者の接触
面積は非常に小さくなるので単位面積あたりの接触圧力
が大きくなる。その結果、図11に示す如く下部接触部
材の固定部107Bが下部絶縁体の固定脚106Bに食
い込んでしまい、特にその食い込みが一方向に偏った場
合には下部接触部材が傾いたり下部絶縁体との位置関係
が変化して、例えば接触部が下部絶縁体の貫通孔に接触
する等して接触部の動きが阻害される等の問題が発生す
る可能性がある。
子においては、下部接触部材をカシメ等の方法により下
部絶縁体に挟持固定することにより、接触部材が絶縁部
材の固定部に過大な応力をかけ続ける事はなく、また接
触部材と絶縁部材との接触面積を大きくしておく事によ
り応力の分散を図り不所望の食い込み等による接触部材
の位置のずれを無くしたことを特徴とする。
れた段部やスペーサーと下部絶縁体とにより下部接触部
材の周縁部を挟持固定した事にある。
体に対応するハウジングの周壁の所定位置に内側への突
起を設け、前記各絶縁体の位置ずれを防止する事にあ
る。
置された上部絶縁体の上端周縁部の全周若しくは所定位
置に突出部が設けられ、この突出部がハウジングの開口
端のフランジ部分に係止される事を特徴とする。
ながら説明する。図1は本発明の感震素子1の縦断面図
であり、図2にはこの感震素子1のA−A断面矢視図を
示す。感震素子1は金属製の円板3のほぼ中心に貫通孔
を穿ち導電端子ピン4をガラス等の電気絶縁性充填材5
により気密に貫通固定して構成された蓋板を金属製のハ
ウジング2の開口端にリングプロジェクション溶接等で
固定することにより気密容器を構成している。ハウジン
グ2の底面には合成樹脂等で作られた下部絶縁体6が図
示は省略するがその周壁に設けられたリブ等により圧入
により装着されており、この下部絶縁体6にはほぼ中央
から外側に向けて同心円状に緩やかに上昇する傾斜面6
Aが形成され且つ中心部に貫通孔6Bが設けられてい
る。本実施例においては傾斜面6Aの形状は所定の傾斜
角度を持った直線を回転して得られる円錐面状とされて
いるが、その形状はこれに限定されるものではなく、途
中で傾斜角度が変化する円錐面や、上下に緩やかな曲率
を有した曲線を回転して得られる凹曲面又は凸曲面も含
むものである。また前述の曲線は傾斜方向が変化しなけ
れば、途中で若しくは徐々に曲率が変化していてもよ
い。この傾斜面6Aの貫通孔6Bには、下部接触部材7
の一端の接触部7Cが下面から上面に挿通されている。
には脚部6Cにより間隙が設けられており、この間隙に
下部接触部材7が設けられている。この下部接触部材7
は例えば厚さ0.03〜0.1mm程度のリン青銅板等で
作られたしなやかなバネであり、その平面形状は例えば
図4に示す様に概螺旋状の弾性部7Bを内側に有するリ
ング型とされている。弾性部7Bの先端でハウジング2
のほぼ中央に位置する一端には前述の接触部7Cが設け
られその先端部は図2に示す如くその平面に対してほぼ
直角に起こされて貫通孔6Bに挿通されている。また接
触部7Cの近傍には弾性部7Bの復元力による接触部の
上方向への移動量を規制するためのストッパー7Dが少
なくともその両端が貫通孔6Bの直径よりも外側へ達す
るように幅広く設けられている。下部接触部材7の接触
部7Cには慣性球8と同様に金や銀等の貴金属やあるい
はニッケル、ハンダのメッキ等の表面処理を施しておく
ことが好ましい。
貫通孔7Eの一つに下部絶縁体6の脚部6Cの一つが挿
通されると同時に、他の貫通孔7Eに下部絶縁体6に設
けられた2ヵ所の固定部6Dが挿通される。その後に図
3の如くこの固定部6Dの先端を電気ごてや超音波ウェ
ルダー等により拡幅変形させることにより、下部接触部
材7は下部絶縁体6に挟持固定される。下部接触部材7
の縁には接続片7Aが延出しており、この接続片7Aは
下部絶縁体6とともに下部接触部材7がハウジング2に
圧入装着される際に接続部7Aはハウジング2の内壁と
下部絶縁体6の外壁とで挟まれるため接触圧力が高くな
りハウジングと下部接触部材との電気的な接続を確実な
ものにする。下部接触部材7に半円状に設けられた弾性
部7Bの先端でほぼ中心に位置する接触部7Cは、前述
の如く下部絶縁体6の中央部に穿たれた貫通孔6Bから
上方に貫通突出している。
メッキ等を施した鋼球の如き導電性の慣性球8が転動可
能に載置されており、通常はこの慣性球8は下部絶縁体
の中心である貫通孔6B上に位置し前記下部接触部材7
の接触部7Cと接触している。この慣性球8は鉄やその
合金以外にも例えば銅やその合金、又は硬質鉛等種々の
金属で作ることができ、鉄や銅等空気中で酸化し易くそ
の酸化被膜が導電性を害するおそれのあるものに対して
は金や銀等の貴金属やあるいはニッケル、鉛と錫からな
るハンダメッキ等の表面処理を施したものが目的に応じ
て選定する事が好ましい。またその表面が使用目的に適
する導電性を有した固体の球であれば材質、表面処理と
もにこれに限るものではない。
に於ては傾斜面6Aの中心である貫通孔6B上に位置し
前記下部接触部材7の接触部7Cと接触しており所定の
加速度以上の振動を受けるまでは転動せず接触状態を保
つ。感震素子1が地震等により所定の値以上の振動を受
けたり傾斜、転倒すると慣性球8は貫通孔6Bを離れて
傾斜面6A上を転動し、前記接触部7Cとの接触を断つ
ようにされている。
材9を挟むようにして保護板10が突合せ溶接等の方法
で固着される。この上部接触部材9には複数のしなやか
な羽根状部9Aが放射状に配設されている。本実施例で
はこの羽根状部9Aは導電端子ピン4を中心として均一
な角度、具体的には60°毎に合計6本設けられてい
る。例えば慣性球の質量が0.7〜1.5グラム程度の
場合には、上部接触部材9の材質としては厚みが0.0
1〜0.02mmのリン青銅板が好ましい。この上部接触
部材9の羽根状部9Aの先端近傍は慣性球8が仮に存在
しない自由状態で慣性球8の表面位置よりやや内側に位
置するように設定されており、常に慣性球8と接触して
いる。羽根状部は好ましくは幅が0.3mm程度とされ充
分なしなやかさを有しており、慣性球8の転動時にも常
に少なくとも2本が追従し慣性球との接触を保つように
されている。また羽根状部9Aの本数や1本あたりの反
発力は慣性球8の転動開始加速度に及ぼす影響や電気的
接触抵抗等を考慮して決定される。
護板10は、慣性球8が上部接触部材9の固定部近傍に
直接衝接して塑性変形させて羽根状部9Aの位置関係を
変えてしまう事を防いでいる。例えば感震素子1が輸送
時に振動等を受け慣性球8が飛び上がり図1で点線8A
に示す位置以上にまでくることがある。このとき保護板
10が無いと慣性球8は上部接触部材9と導電端子ピン
4との固着部近傍に衝突し好ましくない塑性変形を起こ
す。この様に羽根状部9Aの根元側で塑性変形を起こす
と羽根状部9Aの先端では変形量が拡大されその位置を
大きく変化させることがある。しかし本実施例に於ては
保護板10を上部接触体9の固定部近傍での変形のない
ように配設する事により長期に亘って安定した特性を得
ることができる。
ハウジング2と接触して導通信号を発する事を防止する
ために、上部接触部材9の周囲を囲むようにして前述の
下部絶縁体6と同様にセラミックや合成樹脂等の絶縁物
で構成された概ね円筒形の上部絶縁体11がその周壁に
設けられたリブ等によりハウジング2の開口端部側の内
部に圧入固定されている。この上部絶縁体11は下部絶
縁体6と協働して点線8Bで示す慣性球8の最大移動位
置に於ても端部11A及び6Eによって慣性球8を受け
止めるものであり、この8Bの位置に於ても慣性球8と
ハウジング2の内壁とは僅かな距離を保ち両部材が接触
することはない。そのため最大振幅時に感震素子がオン
信号を出力してしまうことはなく、また制御対象機器が
傾斜又は転倒した時にも確実にオフとすることができ
る。
と、感震素子1が正規姿勢で静止状態にあるとき、慣性
球8は傾斜面6Aの貫通孔6B上に位置し下部接触部材
7の接触部7Cに接触し慣性球8自身の重量及び上部接
触部材9により押圧力を加えている。而して導電端子ピ
ン4−上部接触部材9−羽根状部9A−慣性球8−接触
部7C−下部接触部材7−ハウジング2−円板3の経路
で電路が構成される。
0.2乃至1秒で120ガルの水平振動以上の振動を受
けると可動接点にあたる慣性球8は貫通孔6Bを離れて
傾斜面6A上を転動し下部接触部材7の接触部7Cとの
接触を断ち、前述の電路を所定時間以上遮断する。その
ため感震素子1に接続された信号処理装置に検知信号が
送られ、例えば石油暖房機やガス燃焼機器であれば制御
装置により自動消火等の適切な保安処置がとられること
になる。また感震素子1が静止状態に戻ると慣性球8は
傾斜面6Aの中央の貫通孔6B上に戻り、再び接触部7
Cと接触することにより電路を形成する。ここで羽根状
部9Aは常に慣性球8に摺動接触しているため、復帰時
に慣性球8が接触部7Cと接触することにより速やかに
電路を形成することができる。
は、前述の様に下部接触部材7に設けられた貫通孔に下
部絶縁体6の一部を挿通し、その挿通部を熱カシメ等の
方法で拡幅変形することにより前記下部接触部材をその
平面方向に対して挟持固定している。そのため従来例の
様に下部接触部材が弾性的に下部絶縁体に応力をかけ続
ける構造ではなく、またその保持力も2ヵ所の固定部6
Dによって分散されているため、下部接触部材7が不所
望の食い込み等により傾いたり位置ずれを起こすことは
ない。本実施例に於いては下部絶縁体の固定部6は2ヵ
所となっているが、3ヵ所以上であってもよく、また1
ヵ所であってもよい。例えば1ヵ所とした場合には浮き
上がりを押えるための金具を介して下部接触部材、特に
接続片7A附近を押える事により、感震素子が衝撃を受
けた時にも下部接触部材の位置ずれによる傾きの発生等
をなくす事ができる。
合成樹脂等で形成されたものを例に説明したが、少なく
とも固定部に合成樹脂等の変形可能部材を一体成形した
り埋め込んだりしてあれば下部絶縁体の大部分をセラミ
ック等のカシメ等による変形が不可能な絶縁材料で構成
する事もできる。また変形可能部材としては合成樹脂等
の他にも慣性球の動きや電路開閉に影響を与えないので
あれば金属製の所謂リベットやネジ等を使用する事もで
きる。
参照して説明する。なお以下の各実施例の説明に於いて
前述の実施例と同様の部分には同一の符号を付し詳細な
説明は省略する。図5に示す感震素子21に於いてはハ
ウジング22の底面の周縁部に所定の段部22Aが設け
られており、下部接触部材7の周縁部はこの段部22A
上に載置されている。下部接触部材7は前述の実施例と
同様に脚部6Cと固定部6Dを貫通孔に挿通することに
より位置ずれと回転を防止されており、さらにその周縁
部をハウジング22の段部22Aと下部絶縁体6の底縁
部6Fにより挟持する事で下部接触部材7は確実に固定
される。本実施例の場合、脚部6Cは下部接触部材の貫
通孔に挿通されるだけのものであるので、前述の実施例
の様にハウジング底面にまで達している必要はなく、ま
た固定部6Dが2ヵ所以上設けられているのであれば省
略してもよい。また本実施例に於いては下部絶縁体6の
固定部6Dは変形されていないが、前述の実施例の如く
熱カシメ等により変形固定しておいてもよい事はいうま
でもない。
参照して説明する。図6の感震素子31に於いてはハウ
ジング2の底面にリング状のスペーサー32が装着され
ている。このスペーサー32は金属製又は絶縁物製であ
り、前述の実施例の段部と同様の働きをし且つハウジン
グ2の底面の内側周縁部や下部絶縁体6の脚部6Cに干
渉しないような形状とされている。本実施例に於いても
下部接触部材7は前述の実施例と同様に脚部6Cと固定
部により位置ずれと回転を防止されており、さらにその
周縁部をスペーサー32と下部絶縁体6の底縁部6Fに
より挟持する事で下部接触部材7は確実に固定される。
ってハウジング2内に装着固定しているが、例えば下部
絶縁体が合成樹脂により構成されているとその素材によ
っては圧入後例えば80℃以上の高温状態におかれた
り、その様な事がなかったとしても長期間のうちに下部
絶縁体そのものが徐々に塑性変形してしまい当初の圧入
強度が得られなくなり、衝撃等により下部絶縁体の位置
がずれてしまう可能性がある。そのため下部絶縁体のハ
ウジングへの接着等を行なう事も考えられるが作業が面
倒であるし、接着剤に含まれる成分による各接点への影
響による接触抵抗の増加等が懸念される。
体の挿入配置後にハウジングの周壁の所定位置に内側へ
の突起を設け、前記下部絶縁体の位置ずれを防止してい
る。この実施例について図7を参照して説明すると、感
震装置41は第1の実施例のものと同様の構造とされて
いるが、下部絶縁体6を下部接触部材7と共にハウジン
グ2内に圧入により装着固定した後にハウジング2の周
壁の所定の数箇所を内側に突出加工する事によって、下
部絶縁体6は圧入強度が低下してもハウジングの開口部
側にずれたりすることはなくその固定を確実なものにで
きる。この突出部2Aは下部絶縁体6の位置ずれは防止
するが慣性球8の動作には影響が無いような大きさとさ
れており、慣性球が点線で示す最大移動位置8Bにまで
転動してきた時にも突出部2Aと慣性球8とは接触しな
い。
部絶縁体11は、その中央の貫通孔にリード端子ピン4
に装着した後に上部接触部材9を挟むようにして上部絶
縁体の貫通孔よりも大きな直径の保護板10を突合せ溶
接等の方法で固着することにより円板3側に固定され
る。その後、円板3をハウジング2の開口部に突合せ溶
接する時点で上部絶縁体11はハウジング2の開口端近
傍に圧入固定される。このとき、上部絶縁体11の貫通
孔近傍11Bと保護板10との間には僅かな隙間が設け
られ、上部接触部材9の羽根状部9Aが根元の部分から
有効に弾性変形して慣性球8に作用するようにされてい
る。しかしながら上部絶縁体を合成樹脂とした場合には
前述の下部絶縁体の場合と同じ理由で圧入強度が低下
し、上部絶縁体が図で示す下の方に下がる事により前述
の隙間がなくなり羽根状部9Aの動作状態が変わったり
慣性球との位置関係が変わってしまい動作特性が変化し
てしまう可能性がある。
は、上部絶縁体の上端周縁部の全周若しくは所定位置に
突出部を設け、この突出部がハウジングの開口端のフラ
ンジ部分に係止されている。この感震素子51について
説明すると上部絶縁体61の上端周縁部にはハウジング
2の内径よりも外側に突出した突起61Aが設けられて
いる。この突起61Aは周縁部に2ヵ所以上均等に設け
られたものであってもよいし、周縁部全体に張り出すよ
うに設けてもよい。またその大きさはハウジング2の開
口部と円板3との溶接時に支障が無いように設定され
る。上部絶縁体61は前述の実施例と同じくハウジング
2に圧入されると共に、この突起61Aがハウジング2
のフランジ2B上にかかることにより位置決めされる。
そのため従来のものの様に上部絶縁体61の圧入強度が
低下しても突起61Aにより上部絶縁体61の位置は所
定の位置に保たれる。
端部に対応するハウジングの周壁に図7に記号2Aで示
したものと同様の突起を設け、上部絶縁体の位置決めと
下方への不所望の移動を防止する事もできる。
れば、下部接触部材を下部絶縁体に熱カシメ等の方法で
挟持固定したり、ハウジングに設けた段部やスペーサー
と下部絶縁体との間で挟持固定する事により、下部接触
部材を固定するための保持力が下部絶縁体の固定部で分
散され絶縁体の変形による下部接触部材の傾きや位置ず
れを防止することができる。
ハウジングの所定の位置を内側に突出変形させる事によ
り前記各絶縁体の位置ずれを防止することができ、感震
素子の特性の変化等を防ぐ事ができる。
設け、この突出部がハウジングの開口端のフランジ部分
に係止されることにより上部絶縁体のハウジング内への
不所望の落込みを防ぐことができる。
Claims (7)
- 【請求項1】 導電性の円板と有底円筒形の導電性ハウ
ジングにより形成された気密容器と、この気密容器内に
転動自在に収容された導電性の慣性球と、前記円板のほ
ぼ中心に穿たれた孔に電気絶縁性充填材により気密に貫
通固定された導電端子ピンと、この導電端子ピンの気密
容器内部側端に固着されこの導電端子ピンを中心とする
ほぼ同心円上で前記慣性球と接触する複数のしなやかな
弾性を有した羽根状部を持つ導電材製の上部接触部材と
からなる感震素子において、ほぼ中央から外側に向けて
同心円状に緩やかに上昇する傾斜面が形成され且つ中心
部に貫通孔が設けられた下部絶縁体がハウジングの底面
若しくはその近傍の所定面に実質的に固定されており、
ハウジング内の底面又は底面近傍には弾性を有する導電
性の下部接触部材がハウジングと電気的に接続されるよ
うに設けられこの下部接触部材の一部分である接触部が
前記下部絶縁体の貫通孔に挿通され、その接触部は慣性
球が絶縁体の貫通孔上に位置するときには常に慣性球に
対して押し付けられる付勢力を与えられており、前記下
部絶縁体の傾斜面上には前記慣性球が転動可能にかつハ
ウジングが正規姿勢で静止しているときには重力により
傾斜面の中心の貫通孔上に位置し前記下部接触部材の接
触部と接触し電気的に接続されるように収納され、慣性
球が前記貫通孔上を離れて傾斜面上を転動することによ
り下部接触部材との接触を断つ様に構成され、上部接触
部材の羽根状部の延出近傍に慣性球との直接衝突を防ぐ
ための保護板が設けられ、慣性球は貫通孔上での静止状
態では前記上部接触部材の羽根状部から下部接触部材の
接触部に押し付けられる押圧力が付勢されると共に、そ
の転動状態でも羽根状部との接触状態が維持されるよう
になっており、前記下部接触部材は下部絶縁体の平面方
向に挟持固定されていることを特徴とする感震素子。 - 【請求項2】 下部接触部材に設けられた貫通孔に下部
絶縁体の一部を挿通し、その挿通部を拡幅変形すること
により下部接触部材を挟持固定することを特徴とする請
求項1記載の感震素子。 - 【請求項3】 ハウジング底面にはその周縁部に所定の
段部が設けられており、この段部には下部接触部材がそ
の周縁部でハウジングと電気的に接続されるように載置
され、且つハウジングの段部と下部絶縁体とによって下
部接触部材が周縁部を挟持固定されていることを特徴と
する請求項1記載の感震素子。 - 【請求項4】 ハウジング内の底面には概ねリング状の
スペーサーが配置され、このスペーサー上には下部接触
部材がハウジングと電気的に接続されるように載置され
この下部接触部材の一部分である接触部が前記下部絶縁
体の貫通孔に挿通され、前記下部接触部材はスペーサー
と下部絶縁体とによってその周縁部を挟持固定されてい
ることを特徴とする請求項1記載の感震素子。 - 【請求項5】 下部絶縁体の挿入配置後にハウジングの
周壁の所定位置に内側への突起を設け、前記下部絶縁体
の位置ずれを防止することを特徴とする請求項1乃至4
記載の感震素子。 - 【請求項6】 導電性の円板と有底円筒形の導電性ハウ
ジングにより形成された気密容器と、この気密容器内に
転動自在に収容された導電性の慣性球と、前記円板のほ
ぼ中心に穿たれた孔に電気絶縁性充填材により気密に貫
通固定された導電端子ピンと、この導電端子ピンの気密
容器内部側端に固着されこの導電端子ピンを中心とする
ほぼ同心円上で前記慣性球と接触する複数のしなやかな
弾性を有した羽根状部を持つ導電材製の上部接触部材と
からなる感震素子において、ほぼ中央から外側に向けて
同心円状に緩やかに上昇する傾斜面が形成され且つ中心
部に貫通孔が設けられた下部絶縁体がハウジングの底面
に実質的に固定されており、ハウジング内の底面又は底
面近傍には弾性を有する導電性の下部接触部材がハウジ
ングと電気的に接続されるように設けられこの下部接触
部材の一部分である接触部が前記下部絶縁体の貫通孔に
挿通され、その接触部は慣性球が絶縁体の貫通孔上に位
置するときには常に慣性球に対して押し付けられる付勢
力を与えられており、前記下部絶縁体の傾斜面上には前
記慣性球が転動可能にかつハウジングが正規姿勢で静止
しているときには重力により傾斜面の中心の貫通孔上に
位置し前記下部接触部材の接触部と接触し電気的に接続
されるように収納され、慣性球が前記貫通孔上を離れて
傾斜面上を転動することにより下部接触部材との接触を
断つ様に構成され、上部接触部材の羽根状部の延出近傍
に慣性球との直接衝突を防ぐための保護板が設けられ、
慣性球は貫通孔上での静止状態では前記上部接触部材の
羽根状部から下部接触部材の接触部に押し付けられる押
圧力が付勢されると共に、その転動状態でも羽根状部と
の接触状態が維持されるようになっており、ハウジング
内の上部には上部接触部材を包囲する円筒形の上部絶縁
体が配置され、この上部絶縁体及び下部絶縁体が協働す
る事により慣性球が最大移動位置に移動した時にもハウ
ジング内面とは電気的に直接接触しないようにされてお
り、ハウジングの周壁の所定位置に内側への突起を設け
ることにより、前記上部絶縁体のハウジング内への不所
望の落込みを防ぐことを特徴とする感震素子。 - 【請求項7】 導電性の円板と有底円筒形の導電性ハウ
ジングにより形成された気密容器と、この気密容器内に
転動自在に収容された導電性の慣性球と、前記円板のほ
ぼ中心に穿たれた孔に電気絶縁性充填材により気密に貫
通固定された導電端子ピンと、この導電端子ピンの気密
容器内部側端に固着されこの導電端子ピンを中心とする
ほぼ同心円上で前記慣性球と接触する複数のしなやかな
弾性を有した羽根状部を持つ導電材製の上部接触部材と
からなる感震素子において、ほぼ中央から外側に向けて
同心円状に緩やかに上昇する傾斜面が形成され且つ中心
部に貫通孔が設けられた下部絶縁体がハウジングの底面
に実質的に固定されており、ハウジング内の底面又は底
面近傍には弾性を有する導電性の下部接触部材がハウジ
ングと電気的に接続されるように設けられこの下部接触
部材の一部分である接触部が前記下部絶縁体の貫通孔に
挿通され、その接触部は慣性球が絶縁体の貫通孔上に位
置するときには常に慣性球に対して押し付けられる付勢
力を与えられており、前記下部絶縁体の傾斜面上には前
記慣性球が転動可能にかつハウジングが正規姿勢で静止
しているときには重力により傾斜面の中心の貫通孔上に
位置し前記下部接触部材の接触部と接触し電気的に接続
されるように収納され、慣性球が前記貫通孔上を離れて
傾斜面上を転動することにより下部接触部材との接触を
断つ様に構成され、上部接触部材の羽根状部の延出近傍
に慣性球との直接衝突を防ぐための保護板が設けられ、
慣性球は貫通孔上での静止状態では前記上部接触部材の
羽根状部から下部接触部材の接触部に押し付けられる押
圧力が付勢されると共に、その転動状態でも羽根状部と
の接触状態が維持されるようになっており、ハウジング
内の上部には上部接触部材を包囲する円筒形の上部絶縁
体が配置され、この上部絶縁体及び下部絶縁体が協働す
る事により慣性球が最大移動位置に移動した時にもハウ
ジング内面とは電気的に直接接触しないようにされてお
り、前記上部絶縁体の上端周縁部には全周若しくは所定
位置に突出部が設けられており、この突出部がハウジン
グの開口端のフランジ部分に係止され上部絶縁体のハウ
ジング内への不所望の落込みを防ぐことを特徴とする感
震素子。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21822195A JP2827098B2 (ja) | 1995-08-02 | 1995-08-02 | 感震素子 |
KR1019960009945A KR100197063B1 (ko) | 1995-08-02 | 1996-04-03 | 감진소자 및 그 제조방법 |
CN96105479A CN1079946C (zh) | 1995-08-02 | 1996-04-25 | 敏振元件及其制造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21822195A JP2827098B2 (ja) | 1995-08-02 | 1995-08-02 | 感震素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0943048A JPH0943048A (ja) | 1997-02-14 |
JP2827098B2 true JP2827098B2 (ja) | 1998-11-18 |
Family
ID=16716519
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21822195A Expired - Lifetime JP2827098B2 (ja) | 1995-08-02 | 1995-08-02 | 感震素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2827098B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020242335A1 (en) * | 2019-05-28 | 2020-12-03 | Rosneft Oil Company | Sensor assembly |
-
1995
- 1995-08-02 JP JP21822195A patent/JP2827098B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0943048A (ja) | 1997-02-14 |
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