JPS606842Y2 - 給紙機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はたとえば電子式複写機における截断済シート紙
の給紙機構に関する。

電子式複写機等における截断済シート紙の給送に当って
は、一般にこの截断済シート紙をシートカセット上に載
置し、シート給紙ローラを上記シート紙に上方され圧接
させて給送方向に回転させる手段が用いられている。

しかし、この場合シート給紙ローラがシート紙に常時接
触しているとシート紙の補給、または交換の際に取扱い
が煩雑となり、またシート紙に対しても悪影響を与える
虞れがある。

本考案は上記事情に鑑みなされたもので、その目的とす
るところはシート給紙ローラをクラッチの作動によって
半回転するカムに連動して上下動させ、給紙が必要なと
きだけシート紙に接触させることにより上記問題点を解
決するとともにシート給紙ローラを回転させる時間を或
程度自由に選択し得るようにした極めて利用効果の高い
截断済シート紙の給紙機構を提供しようとするものであ
る。

以下本考案の一実施例を図面にもとづいて説明する。

図中、１は図示しない機体に着脱自在で、截断済シート
紙２・・・・・・を内部に収容しているシートカセット
である。

そして、このシートカセット１の前底部には穿設した透
孔に嵌合し、かつカセット１内に落し込まれたシート受
板３に当接する支持柱４が固設されている。

上記シート受板３上には截断済シート紙２・・・・・・
が収容されており、この截断済シート紙２・・・・・・
は前記カセット１の前板の雨上側部に設けた押え爪ｌｂ
、ｌｂによってその前側の両角隅部を上方から押えられ
るようになっている。

上記カセット１を機体内に装着すると押え爪１ｂ、ｌｂ
がシート紙２・・・・・・の両角隅部を押えるので給紙
可能の状態となる。

なお、５は上記カセット１の前側前方に設置されてカセ
ット１から取り出されたシート紙２を案内する〈字状の
案内部材である。

また、６はシート給紙ローラで、この給紙ローラ６は２
本の揺動部材（一方は図示されていない）７の一方の腕
部に設けた回転軸６ａに固設されており、上記揺動部材
７は機体の前後壁に設けたローラ８の８ａによって揺動
自在に支持されている。

上記揺動部材の他方の腕部には偏心カム１０の従動輪１
１が回転自在に装着されており、上記偏心カム１０は同
じく前後壁に緩く支持された回転軸１２に固設されてい
る。

図中、９は上記ローラ８に当接したシート紙２を挟持搬
送する回転自在のローラである。

上記偏心カム１０はクラッチ１３を介して駆動機構（図
示しない）に連結されており、このクラツーＰ１３は電
磁プランジャー１４の作動によって揺動する揺動係止部
材１５によって制御されている。

すなわち、クラッチ１３の外周壁に設けられた切欠部１
３ａに係止部１５ａ、１５ｂが係合、離脱するようにな
っている。

こ）に、上記搬送ローラ８と上記給紙ローラ６とはチェ
ーン（図示しない）によって連結されており、かつ上記
搬送ローラ８は電磁クラッチ（図示しない）を介して駆
動機構に連結されている。

しかして、上記電磁プランジャー１４を通電すると揺動
係止部材１５は軸支部１５ｃを支点とし、スプリング１
６の張力に坑して反時計方向に回動するためクラッチ１
３は切欠部１３ａに係止せる状態から解放させられる、
。

そして、上記クラッチ１３が係止部１５ａから解放され
ると上記偏心カム１０を矢示の時計方向に半回転せしめ
上記係止部材１５の他方の係止部１５ｂによって係止さ
れるように構成されている。

（第２図参照）上記偏心カム１０と従動輪１１との関係
位置は上記電磁プランジャー１４が通電されない状態（
第１図参照）で停止しているとき、上記従動輪１１は偏
心カム１０の大径部に当接しているが偏心カム１０が回
転するにつれて漸次小径部に当接するようになっている
。

その結果、シート給紙ローラ６は従動輪１１を介して次
第に下降し、偏心カム１０が第２図に示すように半回転
した位置で停止したときには完全に截断済シート紙２の
上面に接触する。

そこで、上記電磁クラッチに信号を入れることにより前
記ローラ８に回転を開始するとともに図示しないチェー
ンを介してシート給紙ローラ６が矢印に反時計方向に回
転するため上記載断済シート紙２・・・・・・の最上位
の１枚が取り出される。

また、上記載断済シート紙２の搬送路上にはローラ８，
９の近傍に位置して停止用スイッチ１７が設置されてい
て上記載断済シート紙２の先端が到達したとき、前記電
磁クラッチの通電が切られるようになっている。

したがって、上記ローラ８は回転が停止させられるとと
もに給紙ローラ６も回転を停止すること）なって截断済
シート紙２は搬送が停止させられる。

その後は、図示しない原稿載置台の走行速度と同期をと
って再び上記載断済シート紙２を搬送させるのであるが
、シート給紙ローラ６はこのシー゛ト紙２の再搬送まで
に前記電磁プランジャー１４の通電を切って消勢せしめ
ることにより上記揺動係止部材１５はスプリング１６の
張力をうけて上方へ回動するため係止状態にあるクラッ
チ１３は解除される。

したがって、上記偏心カム１０はさらに矢印の時計方向
に半回転して第１図示の状態となる。

すなわち、上記シート給紙ローラ６は截断済シート紙２
の上面から離脱させることができる。

以上説明したように、本考案は給紙ローラをカセット上
の載断済シート上面に対して扁心カムを用いて接離させ
るとともに、この扁心カムを半回転クラッチを用いて駆
動するようにしたので、給紙機構として次のような格別
なる効果を奏するものである。

（１）シート紙の補給および交換が容易に行なえる。

（２）給紙ローラの回転とは独立して給紙ローラをシー
ト紙に対して接離させることができるので、シート紙の
給送のタイミングを給紙ローラの回転に無関係ｔこ設定
することができる。

このことは、例えば複写機等において、感光体の回転位
置に対するシート紙の位置合せなど複雑なタイミング制
御を行なう場合には極めて高い実用的効果を奏する。

（３）給紙ローラを扁心カムの回転によって接離させる
ようにしたので、複雑なリング機構を必要とせず構成が
極めて簡単になる。

（４）半回転クラッチを用いて扁心カムを駆動するよう
にしたので、半回転クラッチの位置に応じて給紙ローラ
の接線状態が接触または離間の状態として一義的に定め
られるので、給紙とするときまたはしないときに対応す
る給紙ローラが確実に必要な定位置に位置する。

従って給紙ミス等の生ずるおそれはない。

すなわち、扁心カム及びこのカムに従動するレバーの位
置は、半回転クラッチによって、給紙ローラの接触また
は離間状態に対応する位置に確実に設定され、しかもそ
の位置に保持されるから、カセットの挿脱の際に給紙ロ
ーラがカセットに接触してその位置が移動したりするこ
とはない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す截断済シート紙の給紙
機構の正面図、第２図は同機構の動作を説明するための
正面図である。 ２・・・・・・截断済シート紙、１・・・・・・シート
カセット、６・・・・・・給紙ローラ、１０・・・・・
・偏心カム、１３・・・・・・半回転クラッチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 機体に着脱自在であって截断済シート紙を収容するシー
   トカセットと、このシートカセットから截断済シート紙
   を分離給紙する給紙ローラと、この給紙ローラが一端に
   取り付けられた揺動部材と、この揺動部材を変化させて
   給紙ローラを上記シートカセットのシート紙面に接離さ
   せる偏心カムと、この偏心カムに駆動力をを達する半回
   転クラッチとを具備し、上記クラッチの半回転ごとに上
   記給紙ローラがシート紙面に当接、離脱し得るようにし
   たことを特徴とする給紙機構。