JPS606506Y2 - 集熱ユニツト屋根の連結構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は集熱器及び透光板よりなる集熱ユニットを配列
して簡単な作業により施工を可能とした集熱ユニット屋
根の連結構造に関する。

太陽熱の集熱装置を建物の屋根面へ取付けて無限の熱エ
ネルギーを利用する考案は近年開発が旺盛である。

併し乍ら第１図に示す如く傾斜した屋根面を工場にて完
成された集熱ユニットを現地に搬入して取付は固定する
簡単にして雨仕舞の良好なる工法は無かった。

出願人は其れ等を解決する目的として集熱ユニット間を
接続する連結構造を提供するものである。

以下図面を参照して其の一実施例について説明する。

第１図は集熱ユニットを並列に配列した建物の外観図で
ある。

第２図は第１図に於ける■−■視断面断面図る。

第２図に於て２は母屋材にして横設されてる強度部材で
実施例はコ字状断面を有する形材である。

３は垂木で連結部の位置にて母屋上に直交して固定され
る。

実施例の垂木３は断面逆Ω状のアルミニウム形材にして
その底面には長手通しに、ボルト頭を固定するための係
止溝３ａを形威し、コ字状母屋材２に対してワッシャー
を介して固定ボルト９にて容易に緊締することが出来る
。

母屋材２及垂木３は形材を利用すると取付が簡単である
コ字状、逆Ω状に拘泥するものでは無い。

４は集熱器支持部にて、集熱器１の対応する両側面に集
熱器１と−に取付けられており、集熱器が左右の垂木上
に載置されたとき其の荷重を支承する。

５は同様に集熱器の両側面に設けられた上部保持部材に
て其の断面形状Ｔ形材にして長手通しに配設され後述す
る透光板支持条片６を支承する。

実施例は集熱器支持部４はアルミニウム形材で、上部保
持部材５は硬質合成樹脂形材で透光板支持条片６を支承
すると共に集熱板１ａの受座を兼ねている。

集熱器１の構成を簡単に説明すると表面は銅又はアルミ
ニウム板の集熱板１ａで適当間隔にて蛇管１ｂが配設さ
れ、其の下面は耐熱保温材グラスウール１ｃが充填され
、グラスウールＩＣの下面はアルミニウム合金板１ｄで
ある。

更に前記の下層には発泡性ウレタン保温材１ｅが充填さ
れ、最下面はケーシング材である塩ビ鋼板１ｆである。

本明細書においては以上の１ａ〜Ｉｆ、即ち透光板を除
いた本体を集熱器と称し、透光板等を含めたセットを集
熱ユニットと称している。

６は透光板１０を支承するための透光板支持条片にて、
前記の上部保持部材５に対してねじ１１又はリベット等
にて固着される。

透光板支持条片６の上表面にはガスケット８を挾持する
挾持溝７を、側面にはパツキン１２を介して透光板１０
を支承するため受座となるフランジ６ａを一体に備えて
いる。

８はガスケットして比較的硬質なる合成樹脂条片で、並
列する集熱ユニット間の連結部を覆って雨仕舞をすると
同時に透光板１０を押え込むものである。

ガスケット８はガスケット頭部８ａ、左右透光板支持条
片６間に圧入する中央足８ｂ、及び左右一対の横条片部
８Ｃよりなる横条片部ならびにガスケット挟持溝７に挿
入される挟持足８ｄとガラス押え片８ｅよりなる左右一
対の押え条片部より構成されている。

ガスケットの装着は一対の押え条片部を各集熱器に取付
けて、前記一対のガスケット間に横条片部を模式に打込
めば良い。

なおガスケット８は横条片部と一対の押え条片部とが一
体のものとして良い。

次に集熱ユニット屋根の施工について標準的な場合につ
いて概説する。

集熱ユニットに於て、透光板１０とガスケット８を除い
て工場組立を完了して現地に搬入し母屋材２上に載置固
定した後、パツキンを介して透光板を、透光板支持条片
上に配列し、隣接する集熱ユニット間をガスケット８に
て連結すれば足り、極めて工事が簡単で目地部の雨仕舞
と透光板の固定が同時に行い得る。

更にガスケットにて覆われ、断熱構造となっているので
ユニットケーシングの室内側に面する部分に結露が生ず
ることも無い。

本実施例は屋根面に於て棟から軒先まで一個の集熱器ユ
ニットにて構成した場合であり、第１図矢視■−■に示
す如（透光板に連結部を要する場合は上下の透光板は第
３図に示す如く空隙を保持して突き合せ、其の目地間は
常法によりシリコンシール１３される。

万一シリコンの老化により漏水しても集熱板１ａ上を軒
先に向って流下し屋外に配水可能である。

なお以上は棟から軒まで一個の集熱器が通しの場合を説
明したが、集熱器を接続する場合には、■〜■視断面断
面図て第４図に示す構造とすれば良い。

即ち蛇管１ｂの上端下端は各集熱器毎に大径のヘッダー
管１ｂ’に集合させたうえで上下のヘッダー管等を連結
１ｂ“する。

また各集熱器のケーシングの上下端には水切り部ｌｆ’
を形成すると共にその下部には横樋１４を形成する。

横樋１４は垂木３上に固定され、万一集熱板１ａ上に生
じた漏水は横樋１４を介して垂木３より屋外に排水され
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の外観図、第２図は第１図に於て■−■
視断面断面図る。 第３図は隣接する上下の透光板のシール部を示す。 第４図は第１図に於ける■−■視断面断面図る。 １・・・・・・集熱器、２・・・・・・母屋材、３・・
・・・・垂木、４・・・・・・集熱器支持部、５・・・
・・・上部保持部材、６・・・・・・透光板支持条片
７・・・・・・ガスケット挾持溝、訃・・・・・ガスケ
ット。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）屋根材を構成する集熱ユニットの集熱器の対応す
   る両側面には、 建物母屋上に取付けられた垂木上に載置固定される集熱
   器支持部と上部保持部材をそれぞれ具備し、 ガスケット挟持溝を有する透光板支持条片を前記の上部
   保持部材に固着して透光板を支承し、 ガスケットを前記挾持溝に嵌着して透光板の上面を押え
   込むと同時に集熱ユニットの連結部を覆って雨仕舞する
   ことを特徴とする集熱ユニット屋根の連結構造。
2. （２）集熱器支持部４と上部保持部材５が別部品で上部
   保持部材５が断面Ｔ字状の硬者合威樹脂材である実用新
   案登録請求の範囲第１項記載の集熱ユニット屋根の連結
   構造。
3. （３） 上部保持部材５の一辺が透光板支持条片６の
   細溝内に嵌合して固着される実用新案登録請求の範囲第
   １項記載の集熱ユニット屋根の連結構造。