JPS606338B2 - クロロプレンの製造法 - Google Patents

クロロプレンの製造法

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JPS606338B2
JPS606338B2 JP9570479A JP9570479A JPS606338B2 JP S606338 B2 JPS606338 B2 JP S606338B2 JP 9570479 A JP9570479 A JP 9570479A JP 9570479 A JP9570479 A JP 9570479A JP S606338 B2 JPS606338 B2 JP S606338B2
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JP
Japan
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dichlorobutene
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sodium sulfide
aqueous solution
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JP9570479A
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JPS5620527A (en
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五男 多葉田
誠一 渡辺
雅行 篠山
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Denka Co Ltd
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Denki Kagaku Kogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、クロロプレンの製造法、特に3・4ージクロ
ルプテンー1をアルカリ水溶液中で特定の化合物の存在
下脱塩化水素するクロロプレンの製造法に関する。
従釆から3・4ージクロルブテンー1をアルカリ水溶液
中で脱塩化水素してクロロプレンを製造する方法は例え
ば米国特許第2430016号によって公知である。
また3・4ージクロルプテン−1をアルカリ水溶液中で
、界面活性剤の存在下脱塩化水素することも例えば特公
昭46一8846号、同49一45379号、及び同5
1−23481号によって公知である。
しかしながら前者の方法はいずれも重合物が生成し、特
に連続法による場合は、装置を閉塞させる欠点があり、
またその重合物は水等に不溶性であって一旦閉塞すると
その除去が困難で装置を分解して手入れをするほかはな
かった。また後者の方法は重合物が生成するほかに、さ
らに生成液が発泡現象を生ずるので、定常的な運転がで
きないという欠点がある。
本発明の第1の目的は、3・4−ジクロルブテンー1か
らアルカリ水溶液中で脱塩化水素させる際に重合物の生
成を減少させてクロロプレンを製造する方法を提供しよ
うとするものである。
本発明の他の目的は反応液を発泡させないようにして3
・4ージクロルブテンー1を脱塩化水素してクロロプレ
ンを製造する方法を提供しようとするものである。本発
明は、3・4ージクロルブテンー1をアルカリ水溶液中
で脱塩化水素する際にチオジフェニルアミン、2・6ー
ジーターシヤリブチルーpークレゾール及び硫化ナトリ
ウムを存在させることを特徴とする。
本発明は、3・4ージクロルブテンー1をアルカリ水溶
液中で前記した特定の化合合物の存在下に反応させるこ
とにより、重合物の生成及び反応液の発泡現象を抑制し
、長期にわたり安定した操業を行うことができるすぐれ
た方法である。
本発明において用いるチオジフェニルアミン〜216−
ジーターシヤリブチル一pークレゾール及び硫化ナトリ
ウムのそれぞれの添加量は3・4−ジクロルブテンー1
に対していずれも0.001〜1重量%が好ましく、さ
らに特に好ましくは0006〜0.1重量%である。こ
れらの添加剤はいずれも単独で添加しても重合抑制効果
は小さいか「又は全くその効果は認められない。またト
チオジフヱニルアミンと216−ジーターシヤリブチル
−p−クレゾールを併用すると多少重合抑制効果は現わ
れるが、満足すべきものではない。しかし驚くべきこと
にチオジフェニルアミン、216−ジータ−シャリブチ
ルーp−クレゾール及び硫化ナトリウムをあわせて用い
ることによってはじめて重合抑制効果が現われると共に
反応液の発泡現象などの連続運転に支障をもたらすよう
なこともなく「安定した条件でクロロプレンを製造する
ことができる。本発明において、前記した添加剤の添加
法としては特に制限はないが、304ージクロルブテン
−1にチオジフヱニルアミン、286−ジー夕−シャリ
ブチル−pークレゾールを添加し、一方硫化ナトリウム
はアルカリ水溶液に予め入れておくか又は濃厚水溶液を
調整しておいてこれを添加する方法が好ましい。
本発明において使用するアルカリ水溶液はアルカリ金属
又はアルカリ士類金属の水酸化物、アンモニアなどの水
溶液が適しているがこれらの中特にアルカリ金属の水酸
化物の水溶液が好ましい。また〜 これらのアルカリ水
溶液の濃度は界面活性剤を存在させる場合はその種類に
よって最適濃度は異なるが一般的には5〜5の重量%で
ある。また脱塩化水素の反応温度は界面活性剤を存在さ
せる場合はその種類によって変るが通常60〜130q
o「好ましくは70〜120午○である。
以上説明したように本発明は3・4ージクロルブテン−
1をアルカリ水溶液中で脱塩化水素する際にチオジフェ
ニルアミン、206ージ−夕−シャリブチルーpークレ
ゾール及び硫化ナトリウムを存在させることにより反応
中の重合物の生成を抑制すると共に反応液の発泡を防止
する効果がある。又、本発明のチオジフェニルアミン、
216−ジーターシャリブチル−p−クレゾール及び硫
化ナトリウムの存在下アルカリ水溶液中で3‘4−ジク
ロルブテンー1を脱塩化水素してク。
ロブレンを製造する方法において、界面活性剤を存在さ
せて脱塩化水素の反応を行なうこともできる。前記のよ
うに、304ージクロルブテンー1のアルカリ水溶液中
の脱塩化水素反応において「界面活性剤を存在させる方
法は特公昭46−8846及び同50−33047で知
られている。このようにへ界面活性剤を存在させて「反
応を行なうと「反応系の油層と水層の分離が起きにくく
「麓梓による混合が容易であり、反応速度が増大するが
、反応系に発泡を生じたり「重合物を生成する欠点があ
る。しかしながら〜チオジフエニルアミン「206ージ
−夕‐シャリブチル−p−クレゾール及び硫化ナトリウ
ムを存在させてもアルカリ水溶液中で脱塩化水素反応を
行なう場合は「発泡や重合物の生成が減少しへ安定な操
業を長期間継続することができる。使用可能な界面活性
剤は特に制限されず〜陰イオン界面活性剤も腸イオン界
面活性剤「両性界面活性剤、及び非イオン界面活性剤の
いずれでも使用可能でありtその例を次に示す。○}
陰イオン界面活性剤 カルボン酸塩、サルフェート〜高級アルコールト硫酸ヱ
ステル塩「ポリオキシヱチレングリコールェ−テル硫酸
ェステル、アミド結合硫酸ヱステル「スルホネート、ェ
ステル結合スルホネート「アミド結合スルホン酸塩tア
ルキルアリルスルホン酸塩、エーテル結合アルキルアリ
ルスルホン酸塩「 ェステル結合アルキルアリルスルホ
ン酸塩、リン酸ェステル塩、ホスホン酸t2} 陽イオ
ン界面活性剤第三級アミン、ピリジニゥム塩、第四級ア
ンモニウム塩、ホスホニウム塩【3} 両性界面活性剤 カルボン酸型「硫酸ェステル塩型、スルホン酸型、リン
酸ェステル型の各両性界面活性剤■ 非イオン界面活性
剤ポリオキシエチレンアルキルエーテル〜ポリオキシエ
チレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレンチ
オエーテル、ポリオキシエチレンソルビタンモノアルキ
ルエステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン「ポリ
オキシエチレンアルキルアマイド「ポリオキシエチレン
ポリオキシプロピレン、ポリエチレンイミン、ソルビタ
ンアルキルエステル、グライコ−ルエステル、ベンタェ
リスリツトェステル、脂肪酸エタノールアミド、高級ア
ルキルェーテル、高級アノレコー/し界面活性剤は1種
でもよいが、2種以上用いることもできる。
界面活性剤の好ましい使用量は3・4−ジクロルブテン
−1の100重量部に対し、0.01重量部〜1の重量
部であり、特に好ましくは0.05重量部〜5重量部を
添加する。実施例 1 オートクレープ中に水10の重量部に対し水酸化ナトリ
ウム11.1重量部を溶解した水溶液を400重量部、
3G4ージクロルブテン−1を100重量部、チオジフ
ェニルアミン0.0a重量部、2・6−ジーターシャリ
ブチル−pークレゾール0.02重量部および硫化ナト
リウム0.02重量部を入れ蝿拝(80仇pm)を開始
し、密封状態で温度80ooに加熱し2時間保ったのち
、温度4000の減圧下で未反応3‘4−ジクロルブテ
ンー1および生成クロロプレンを留出させた。
オートクレープ中に残った油相および固相を水相と分離
し、メタノール200重量部で洗浄したのち固相を温度
100qC、圧力0.05気圧下で乾燥し「重量を測定
した。このときの固相の重量の合計は添加314−ジク
ロルブテン−1の10の重量部に対し0.5塁重量部あ
った。比較例 1{1}実施例1の方法において、チオ
ジフェニルアミン、206ージ−夕一シヤ1′ブチル−
p−クレゾールおよび硫化ナトリウムのいずれも添加し
ない場合、細実施例1の方法においてチオジフェニルア
ミンおよび2・6ージーターシヤリブチルーp−クレゾ
ールを添加しない場合および【3’実施例1の方法にお
いて硫化ナトリウムを添加しない場合の試験を行なった
ところ、園相の重量の合計はそれぞれ添加314ージク
ロルブテンー1の100重量部に対し‘112.6紅重
量部、■2.17重量部および【3’0.8準重量部で
あった。
実施例 2 実施例1の方法において陰イオン界面活性剤としてヒマ
シ油のカリ石けん0.亀重量部の存在下80℃に2時間
保った場合の固相の重量の合計は添加314−ジクロル
ブテン−1の100重量部に対し0.59重量部であっ
た。
比較例 2 ‘1}実施例2の方法において、チオジフェニルアミン
、2・6ージーターシヤリブチルーp−クレゾールおよ
び硫化ナトリウムのいずれも添加しない場合、‘2}実
施例2の方法においてチオジフェニルアミン、216−
ジーターシヤリプチル−pークレゾールを添加しない場
合および{3’実施例2の方法において硫化ナトリウム
を添加しない場合の試験を行なったところ、固相部の重
量の合計はクロロプレン100重量部に対しそれぞれ{
1}2.6亀重量部、【2}2.21重量部および糊1
.1母重量部であった。
実施例 3蒸留塔および凝梓機を設けた500机の反応
器に1の重量%の水酸化ナトリウム水溶液500柵を入
れ、次いて加熱を開始するとともに櫨梓(20仇pm)
を開始した。
温度が9500となってから1の重量%の水酸化ナトリ
ウムを毎時795私、あらかじめチオジフエニルアミン
および216ージーターシャリブチルーp−クレゾール
を各々200脚溶解してある3・4ージクロルブテン−
1を毎時200の‘、水10の重量部に対しヒマシ油の
カリ石けん11鑓重量部および硫化ナトリウムの2.3
2重量部を溶解した水溶液を毎時2の‘の速さで反応器
に供給した、304ージクロルブテン−1を供給し始め
たのち、反応器液レベルを500の【一定に保つよう反
応液を抜き出した。反応で生成したクロロプレンは反応
器に設けられた蒸留塔により精製し塔頂より取り出した
。304ージクロルブテン−1を5.虫時間供給したの
ち、3・4−ジクロルプテン−1及び硫化ナトリウムを
含む水溶液の供給をやめ、反応器および蒸留塔内にある
3・4−ジクロルブテン−1及びクロロプレンを追い出
した。
以上の操作を行なったのちの反応器内の重合物の量は1
0000、0.05気圧下で乾燥後2.0夕であった。
試験中、反応液の発泡はほとんど見られず運転は安定し
ていた。比較例 3 硫化ナトリウムを添加せず実施例3と同様の試験を行な
ったところ乾燥後の重合物の量は4.0夕であった。
試験中反応液の発泡が見られ、数回泡が蒸留塔内に上が
り、運転は実施例3に比べ不安定であった。実施例 4 実施例3の方法において、ヒマシ油のカリ石けん11.
6重量部にかえてノニオン界面活性剤として、ポリオキ
シエチレンソルビタンモノオレエ−ト(花王ァトラス社
製Emazole410駅)11.母重量部にした場合
、重合物の量は3.22であった。
試験中、反応液の発泡はほとんど見られず運転は安定し
ていた。比較例 4 硫化ナトリウムを添加せず実施例4と同様の試験を行な
ったところ乾燥後の重合物の量は4.6多であった。
試験中反応液の発泡がときどき見られ、数回泡が蒸留塔
内に上がり、運転は実施例3に比べ不安定であった。実
施例 5 実施例3の方法において、ヒマシ油のカリ石けん11.
母重量部にかえてN−ヒドロキシフェネチル置換Q・の
−型カチオン界面活性剤(東邦化学社製、カチナールP
TC−1103>11.館重量部にした場合、重合物の
量は3.5夕であった。
試験中、反応液の発泡はほとんど見られず運転は安定し
ていた。比較例 5 硫化ナトリウムを添加せず実施例5と同様の試験を行な
ったところ乾燥後の重合物の量は4.9夕であった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 3・4−ジクロルブテン−1をアルカリ水溶液中で
    脱塩化水素する際に、チオジフエニルアミン、2・6−
    ジ−ターシヤリブチル−p−クレゾール及び硫化ナトリ
    ウムを存在させることを特徴とするクロロプレンの製造
    法。 2 3・4−ジクロルブテン−1をアルカリ水溶液中で
    脱塩化水素する際に、界面活性剤、チオジフエニルアミ
    ン、2・6−ジ−ターシヤリブチル−p−クレゾール及
    び硫化ナトリウムを存在させることを特徴とするクロロ
    プレンの製造法。
JP9570479A 1979-07-27 1979-07-27 クロロプレンの製造法 Expired JPS606338B2 (ja)

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