JPS6061719A - 累進多焦点レンズ - Google Patents

累進多焦点レンズ

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JPS6061719A
JPS6061719A JP17064783A JP17064783A JPS6061719A JP S6061719 A JPS6061719 A JP S6061719A JP 17064783 A JP17064783 A JP 17064783A JP 17064783 A JP17064783 A JP 17064783A JP S6061719 A JPS6061719 A JP S6061719A
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distance
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岡崎 咲穂
Shunei Shinohara
俊英 篠原
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Seiko Epson Corp
Suwa Seikosha KK
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Seiko Epson Corp
Suwa Seikosha KK
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    • G02C7/00Optical parts
    • G02C7/02Lenses; Lens systems ; Methods of designing lenses
    • G02C7/06Lenses; Lens systems ; Methods of designing lenses bifocal; multifocal ; progressive
    • G02C7/061Spectacle lenses with progressively varying focal power
    • G02C7/063Shape of the progressive surface
    • G02C7/066Shape, location or size of the viewing zones
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
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    • G02C7/061Spectacle lenses with progressively varying focal power

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  • Ophthalmology & Optometry (AREA)
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、累進多焦点レンズの屈折面の形状に関する。
本発明の目的は、買物に出かけるというような外出時、
あるいはスポーツを行なう時などのように活動的な状況
で使用するのに最適な累進多焦点レンズを提供すること
にある。
累進多焦点し:/ズは、高会者における眼の水晶体の調
節機能の低下を補正するために開発されたものであり、
現在、様々なタイプのレンズが商品化されているが、基
本的な構成はすべて同じである。すなわち、累進多焦点
レンズは1枚のレンズ内に遠くのものを見るための領域
と、近くのものを見るための領域とをそれぞれレンズ上
部、下部に待ち、さらに両領域の間に連続的に変化する
屈折力を有し中間距離のものを見るための領域を持って
いる。これら5領域はそれぞれ遠用部領域、近用部領域
、中間部領域と呼ばれ、上下方向に足る主子午線により
左右に二分される。レンズは凸面と凹面の2つの屈折面
を有するが、上記の各領域金持つ屈折面は通常凸面側に
目に見える境界線がないように形成され、この時凹面側
は球面めるいはトーリツク面とし、遠視・、近視および
乱視の補正をしている。第1図はこのような従来の累進
多焦点レンズ生地レンズ10の0面1IIITIA折面
であシ、各領域の配置を示す。1,2.5はそれぞれ遠
用部領域、中間部領域、近用部領域であり、Mは主子午
線である。第1図においてA点は、このレンズの幾例学
中心であり、また光学中心でもある。そこで、一般的に
A点は遠用中心と呼ばれ、またB点は近用中心と呼はれ
る。第2図には主子午5M上の屈折力変化を示す。A点
より上方、すなわち遠用部領域内においては主子午線M
上の屈折力はD> (デイオプトリー)で一定であり、
3点ニジ下方、すなわち近用部領域内においては、D2
 (デイオグトリー)で一定である。A点からB点にか
けて、屈折力はDIからD2へと漸増する。屈折力D1
とり、の差は、加入度と呼ばれ、通常α5デイオグトリ
ーないし3.5デイオプトリーの範囲内である。図中、
A点とB点との間の距N1T−は中間部の長さ、あるい
は累進帯の、長さと呼ばれる。累進多焦点レンズは、こ
のように屈折力の異なる部分を一つの滑らかな曲面にす
るため、非球面とせざるを得す、そのために非点収差が
レンズ周辺部に発生することになる。また、屈折面の各
部分で像の倍率が変化するために像の歪曲も付随する。
これらを第5図および第4図に示す。
第5図は非点収差の分布を示す等非点収差線図である。
図中において、ハンチングのピンチが狭いほど非点収差
が大きくなること、すなわち、像がボケることを意味し
ている。一般に、人が非点収差を知覚し、不快感を待つ
のは、0.5ディオブトリ−(以下、Dと略記する)以
上と言われているが、それほど物を凝視するのでなけれ
ば0.5〜1.0Dでも使用することができる。図中、
無ハンチング部は非点収差1.0D以下の領域である。
主子午線Mは、通常屓点曲線となっている。屓点曲線と
は、主要曲率半径が相等しい点の運なシすなわち微小な
球面の連ながシであって、この線上においては非点収差
は零である。
第4図は、レンズを通して正方格子を見た時の像の歪曲
を示す。正方格子の像は、倍率の変化のため、図の如く
垂直線は主子午線を通るもの(図中で41)を中心に下
向きにふくらみ、水平線も周辺に行くに従って湾曲して
いる−この像の歪曲は、像の歪みとして知覚されること
はもちろん、使用者が動く物体を目で追ったシ、首を動
かす等により、視線に対して見える物体が相対的に動く
ような場合に、像の揺れとして著しい不快感音生せしめ
る。このように動く物を見るような場合を動的視覚と呼
び、それに対して、本を読んだシ、一点會注視するよう
な、視線と物の動きのほとんどない場合を静的視覚と呼
ぶ。上記の説明よシ明らかなように、静的視覚は主とし
て非点収差にょ9影響全受ける。すなわち、非点収差が
全体として小さいほど、また、非点収差の小さい領域(
例えば、1.0D以下の領域)が広いほど、快適な視覚
が得られる。−万、動的視覚は主として像の歪曲により
影響を受ける。すなわち、像の歪曲の小さいものほど、
快適な視覚が得られる。この静的視覚と動的視覚の関係
は独立したものではなく、良好な静的視覚を得るために
非点収差の小さい領域を広くすると、その領域の周辺す
なわちレンズの側方において、像倍率の変化が急激にな
るため像の歪曲が大きくなって動的視覚が害され、逆に
、動的視覚を良くすると、遠用部領域および近用部領域
における非点収差の小さい領域が狭くなって静的視覚を
害するという相反する関係にある。
さらに、よシ一般的には、ある特性を改善すれば、別の
ある特性に悪影響を与えるということが言える。そこで
累進多焦点レンズの設計に当たっては、静的視覚と動的
視覚とのバランスを考えることが重要であると言われて
いた。様々に異なった設計の累進多焦点レンズがあるわ
けであるが、これ−は静的視覚と動的視覚との両者への
重点の置き方が異なっているからほかならない。あるレ
ンズは、静的視覚を重視して、遠用部領域は全体を球面
とし、近用部領域にも中央部に広い球面部分を持ってい
る。従って、静的視覚は良いのだが、中間部領域および
近用部領押側方部における像の歪みが大きいので、動的
視覚は害されている。また別のあぞレンズは、動的視覚
を重視して、像の歪みを全体的に小さくするため、遠用
部狽域、近用部領域上ともに非球面にしている。従って
、非点収差の小さな領域が狭くなり、静的視覚が害され
ている。だが、このような違いがあっても、従来の累進
多焦点レンズの設計においては、共通の基本的な考え方
がある。それは、一つの累進多焦点レンズ眼鏡であらゆ
る状況に対応できるようにすること、つ−g汎用型の累
進多焦点レンズ設計を目指しているということである。
従って、ある場合には、はなはだ不便であることがある
。例えば、スポーツ(ゴルフなど)を行なう場合、買物
のための外出の場合、あるいは車の運転の場合などであ
る。このような状況で使用する累進多焦点レンズに望筐
れる一特性は、上述のように、単純に静的視覚を重視し
た設計や動的視覚を重視した設計の汎用型のものからは
得られず、これまでは上記の状況で使用するのに最適な
累進多焦点レンズはなおった。ただし、ある種のタイプ
の低加入度のレンズの中には、−都連性をもつものもあ
ったが(元来、収差を小さくできるので当然であるが)
、累進多焦点レンズの必要性の高い中程度以上の加入度
のレンズの中には適性をもつものがまったくなかったの
である。最適化を行なうためには、静的視覚か動的視覚
かという従来の考え方を少し変えて、遠用部領域および
近用部領域については静的視覚・動的視覚のいずれをも
重視し、近用部領域については、静的視覚・動的視覚の
いずれをもある程度犠牲にするという設計がなされるべ
きでおる。これについて具体的に説明する。まず、遠用
部領域であるが、顔を正面に向けたまま、眼會横に向け
た時にも、像のぼけや歪み揺れはほとんど感じさせない
ものが望ましい。
真横だけではなく、水平からやや斜め下の側方もそうで
あればなお好ましい(斜め下の部分はレンズの中間部領
域としてとらえても良いが、望まれる特性に違いはない
。)ゴルフのスイングの時には、広く揺れの小さな遠用
視釘は不可欠であるし、単音運転する時にも、ぼけfc
p、歪んだりしない連用視釘は広いほどよい。
次に中間部領域であるが、像がほけずに見える範囲の幅
が広く、側方部においては像の歪み、揺れが小ざいこと
が望ましい。ゴルフのグリーン上で芝目を読む時、車の
計器盤の表示を読む時、買物でショーウィンドー内の品
物のの値段、表示ラベルを読む時など、この中間部領域
は特に重要な役割全果す。最後に近用部領域であるが、
像がぼけずに見える領域の幅は必要最小限にとどめてお
かれるべきである。もちろんこの幅は広い万がよいので
あるが、遠用部領域・中間部領域の特性を向上させるた
めに、犠牲にすべきである。ゴルフ。
運転、買物などで使用する場合、近用部領域はそれほど
主要な役割を果たさず、他時間にわたって使われること
はほとんどないからである。例えば。
ゴルフの場合、スコアを付けるととができさえすれば、
−6目的は達せられるのである。
従来の累進多焦点レンズの中には、上記に示したような
好ましい特性を持っているものはない。
これについて、第5図などを参照しながう説明する。初
めに、第5図に示すような円形の生地レンズの状態にあ
る累進多焦点レンズ10をどのような形で眼鏡に加工す
るかということを考えなければならない。一つは、フィ
ッティング舎ポイントをとこに設定するかということで
ある。フィンティング・ポイントとは、1Ifi!鏡装
用者が、普通の(リラックスした)姿勢で遠方を見た時
の視線がレンズ上を通る位置でアシ(アイポイントなど
と称されることもある)。一般に主子午線M上のA点と
その上方2−Q 5 +mmの点の間のどこかに設定さ
れる。第5図においては、フィンティング・ポイントF
l′iA点上に設定している。もう一つは、輻輳(近く
を見る時は遠くを見る時よシも視線が内側に寄ってくる
こと)全考慮して、左右両眼レンズのA点間距離よシを
B点間距離を短かくすべきことである。一般に第5図に
示すような主子午線M全対称軸として左右灯称のレンズ
は、10度前後だけレンズ全回転して用いる。すなわち
、第5図において、H′が装用時水平線であり、11が
加工後の眼鏡レンズ形状である。さて、従来の累進多焦
点レンズの特性であるが、加入度によって大きな差があ
るので、加入度2.0Dの場合について説明する。なお
、現任、実用化されている累進多焦点レンズについては
、開口部@ 住5 tanのレンズメーターによる測定
結果に基づいている。まず、連用部領域の特性を非点収
差1.0Dの等非点収差線の位置によって評価する。第
5図に示すような左右対称のレンズでは、一般にこの等
非点収差線は水平線Hを基準にすると、0度ないし10
度上にある。しかし、実際に眼鏡として加工する場合に
は、輻輳を考慮して約10度レンズを回転させるため、
装用時水平線H′を基準にすると、10度ないし20度
上になる(なお、これはレンズの真個(第6図の左側j
)の場合である。)これでは水平横方向を見六時には像
線ぼけてしまい使いにくい。レンズの回転によシ非点収
差1.0Dの線が”上がることを防ぐために、第5図に
示したように主子午線Mを曲げることによって左右非対
称とした累進多焦点レンズもあるが、このタイプでも非
点収差1.0Dの線は一般に装用時水平線を基準にして
0腿ないし10度上にある。多少改善はされるが、まだ
使いにくいc″1ft、このタイプの真個(第5図の左
側)の遠用部領域下方から中間部領域上方にかけては、
非点収差や像の歪み、揺れが大きくなるという欠点もあ
る。なお、この欠点は左右対称のレンズで静的視:I1
1を重視したもの(例えば水平線Hから上の前体を球面
としたもは)にも存在する。次に中間部領域の特性全非
点収差1、OD以内の領域の最小幅SKよって評価する
従来の累進多焦点レンズでは、この最小幅日は5〜80
であり、特に5〜6wnのものが多い。Sの幅がとの程
匿あれば使い易いかを、手を伸ばしたあたりにある物体
を見る場合(例えば、車の運転時に計器盤を見る場合)
を例にとって考えてみると、約60αの距離で20〜6
0mの幅が見えると都合がよい。これをSの幅に侯算す
ると約8〜12簡であシ、従来のものはいずれも狭すぎ
る。
一般に、累進格の長さLおよび主子午線上の屈折力変化
勾配によって最小幅Sがほぼ決定され、Lが艮いほどま
た勾配がゆるやかなほどSは広くなる。従って、従来の
レンズはいずれも累進帯の長さもか短いということもで
きる。これは、従来のレンズはすべて汎用型を自相して
いることに原因がある。すなわち、累進帯の長さLが艮
いと、近用部領域を使う時には、視線を大きく下に向け
ることが必要になる。これでは近方視が困難になるので
、汎用型レンジとしては、累進帯の長さLはあまり長く
できなかったのである。
従来のレンズの累進帯の長さLは10〜16+o+であ
るが、1611II++では長すぎると言われることも
ある。屈折力変化の最大勾配という面から見ると0.2
0〜0.15D/簡である。
中間部領域側方部の非点収差f像の歪み、揺れも累進帯
の長さLが短かく勾配がきついほど大きくなり、使いに
くくなる。最後に近用部領域の特性を非点収差1.OD
以内の領域の最大幅WKよって評価する。従来の累進多
焦点レンズでは、この最大幅Wは2D謔前後のものが多
いが、甲には50篩を越えるものもある。この最大幅W
を広くすると、近用部領域の側方部だけでなく中間部領
域の側方部にも悪影響を及ぼし、非点収差が大きくなp
、像の歪み、揺れも大きくなる。また、遠用部領域に関
して説明した1、0Dの等非点収差線を上に押し上げる
ことになっている。また、一般にこの最大幅Wは中間部
領域の最小幅Sに比べ非常に広く表っている。最大幅W
の最小幅Sに対する比率は小さいもので2〜5倍、大き
いものになると7〜8倍ある。この両者の幅の差がもた
らすものは、第4図に示すB点側方部42における大き
な歪みであり、装用者に著しい不快感を与える。
さて、ここで考えているような用途に限れば、本の1ペ
一ジ分の幅(約50anの距離で15crR前後の幅)
が見れば充分であろう。すると最大幅Wは、15鵡以下
でもよいので従来の累進多焦点レンズは、すべてかなシ
広いということができる。
本発明は、上記に述べた従来の累進多焦点レンズ、特に
中程度以上の加入度のレンズの欠点を改善したものであ
り、遠用部領域および中間部領域の見やすさを飛躍的に
向上させ、また装用者が感じる像の歪み、揺れを徹底的
に除いたものである。
その結果、本発明による累進多焦点レンズは、ゴルフな
どのスポーツ、車の運転、買物のための外出などの用途
に特に適したものとなっている。
以下に、本発明を実施例に工如詳しく説明する。
まず加入1i2.0Dの場合の実施例について説明する
。第6図は、本発明の累進多焦点レンズの凸面側屈折面
を示し、1,2.5はそれぞれ遠用部領域、中間部領域
、近用部領域、Mは主子午線である。第7図は、主子午
線M土の屈折力変化を示す。A点ニジ上方の屈折力は6
、OD、B点より下方の屈折力はaO’Dとし、A点か
らB点にかけては、それぞれの点の近傍を除き、はぼ直
線的に増加している。すなわち、遠用部領域の屈折力D
1は6.OD、近用部領域の屈折力D2はaODである
。A 4とB点の間の距離、す々わち累進帯の長きLは
20叫である。主子午線M上の屈折jJ変化の最大勾配
は0.10D/11111である。
第8図の(a)は、遠用部類域内の屈折面と主子午線M
K直角な平面との交線上の屈折力変化を示す。
ただし、この実施例のレンズは左右対称設計としである
ので半面についてのみ示す。主子午線Mかも2.IIm
の距離までは屈折力6.0Dで一定でおυ、その後漸増
して主子午線Mから25謳離れたところで6.5″Dに
達し、その彼は減少していく。このように最大値’i 
6.5 Dに抑えておくこと、すなわち主子午線M上の
屈折力との差を0.5 D以内に抑えておくことによっ
て、遠用部類域内の非点収差を0.5p以下とすること
が可能となっている。さらに、上記の如き非球面を採用
することによって、遠用部領域全体に球面を採用する場
合に比べて、遠用部領域の使いやすさをそこなうことな
く、中間部領域および近用部領域側方部の特性改善を可
能にしている。すなわち、遠用部領域側方での倍率が筒
くなり、中間部領域あるいは近用部領域での倍率に近づ
くため歪みが減少するのである。
第8図のbは、近用部領域内の屈折面と主子午線Mに直
角な平面との交線上の屈折力変化を示す。
遠用部領域におけるaと同様に屈折カ一定の区間金膜け
であるが、その後は増加し、さらに側方へ行くと減小す
る。主子午線Mから約7,5薗離れたところで屈折力は
7.0Dとしてあシ、これによυ非点収差1.OD以内
の領域の幅が約i、s、となるようにしている。以上の
ように主子午iM土の屈折力変化および遠用部領域、近
用部領域を定めた後、中間部領域は特開昭57−947
14に示されている手法音用いて設計した。この結果、
非点収査の分布は第9図に示すようになった。図中、例
えば、1.0と示しである線は1゜ODの等非点収差線
である。非点収差1.00以内の領域の中間部領域にお
ける一最小幅8は約10咽となり、従来のものに比べて
大幅に広くなっている。近用部領域における最大幅Wは
約15咽であシ、最大幅Wの最小幅Sに対する比率は約
1.5倍である。
従って、1.0Dの等非点収差線は屈折面下端から主子
午線Mと概ね平行に上方に伸び、その後、屈折面側方に
向かうような形状になっている。
このように従来のもののように、等非点収差線の幅が膚
に狭くなることがないので、B点側方部における大きな
歪みもなく装用感が向上している。
すなわち、B点側方部の盃みを小さくするという点から
は、最大幅Wの最小幅Sに対する比率は約1.0(Wキ
S)に近いのが好捷しいが、近用部領域として必要な幅
も考慮して、せいぜい約1.5以下にすべきだろう。
なお、累進帯の長さが長く、かつ近用視に直した領域の
幅は狭いが、近用部領域は時々使うだけであるから、そ
の時には眼鏡を少し土の方に押し上げて使うようにすれ
ばよいし、累進帯の幅が広いので場合によってはここも
使える。1.0Dの等非点収差線は、主子午線Mに沿っ
て上方に伸びた後、側方に向かっていく、本実症例にお
いてはツイツチイブ・ポイントをA点上に設定し、輻輳
のだめのレンズの回転は8度である。A点を起点として
、1.0Dの等非点収差線に接する直線を引くと、水平
線Hから約20度下方に傾斜した線となる。従って、装
用時水平線を基準にして考えると、約12度傾斜した線
よりも上方の屈折面は、どこも非点収差が1.0D以下
となっている。ここで第10図に示す本実帷例の平均屈
折力の分布■1においてA点から6.5Dの等平均屈折
力線に接する直線を引いてみると、水平線Hから約21
度下方に傾斜した線となる。従って尚初、水平線Hから
上方だけを遠用部領域としたが、平均屈折力が0.5D
しか違わないので、水平線Hから約21度下方までの領
域は屈折力の面から見て遠用部に用いることもできる。
そこで非点収差と平均屈折力を総合して考えてみると、
装用時水平線から約12度下方に傾斜した線よシも上方
は全面が遠用部に適した領域であると見表せるので、非
常に広い遠用視野が得られる。本発明においては、レン
ズ屈折面を遠用部、中間部、近用部の各領域に区分しで
あるが、この名称は便宜的なもので、このように中間部
領域の上部は遠用部に適した領域と見なすことができる
し、また中間部領域の下部は近用視に適した領域と見な
すこともできる。
次に加入!3.ODの場合の実施例について説明。
する。各領域の配置、主子午線M上の屈折力変化、遠用
部領域および近用部領域内の屈折力変化をそれぞれ第1
1[@I、第1第1ゥ 入度゛2: O Dの場合の実施例を比べた時の違いは
、まず第11図に示すように、遠用部領域と小間部領域
の境界線が、遠用部領域側に寄っていることである。さ
らに第13図のbに示すように、近用部領域内の屈折力
変化を定め、主子午mM(屈折力9.0D)から約5語
離れたところで屈折力が1[LODとなるようにしたこ
とである。これらはいずれも、遠用部領域あるいは近用
部領域において非点収差の小さな領域が狭くなることを
意味している。これは、非点収差の小さな領域を加入度
2、0Dの場合と同じような広さにしておくと、像の歪
み・揺れが急激に大きくなってし壕うので、これを避け
るためである。このように加入度が太きくなるに従って
非点収差の小さな領域を狭くすることに、一般的にも行
なわれている手法ではあるが一本発明においては、以下
に示すような条件を満たすようにすれば、総合的に使い
やすい累進多焦点レンズにできることがわかった。ディ
オフ。
トリーを単位とする加入度数をADDで表わした時− (1)装用時水平線から(50−(ADDX20)〕度
下方に傾旧した線より上方においては非点収差が1.0
D以下。(符号がマイナスならば上方に傾斜した線であ
ることを意味する。) (2)近用部領域における非点収差1.OD以内の領域
の最大幅は〔30÷ADD)W1h以下。
という条件である。従って(1)については、加入度2
、0Dであれば10度下の線、加入度五〇Dであれば1
0度上の線よp上が非点収差1.0D以下でおるのがよ
いことを表わす。(2)については、非点収差1。OD
以内の領域の最大幅は、加入度2.0Dであれば15w
&以下、加入度五〇Dであれば10語以下であるのがよ
いことを表わす。加入度2.ODの実施例も上記の条件
を満たしていることは言うまでもない。さて、このよう
にして作られた加入度3、ODの実施例における、非点
収差の分布を第14図に、平均屈折力の分布を第15図
に示す。
加入度2.0Dと同様に装用時水平線は水平線Hに対し
て8度回転するものとすれば、非点収差1.0D以下の
領域は、装用時水平綜から約8度上方に傾斜した線より
も上方の全面、平均屈折力゛6,0±0、5D以内の領
域は、同じく約2度下方に傾斜した線よりも上方の全面
である。また近用部領域における非点収差1.0D以下
の領域の最大幅Wは約10襲であるので、いずれも上記
の条件を満たしてている。中間部領域における非点収差
1.0D以下の領域の最小幅Sは約7seで、最大幅W
の最小幅8に対する比率は約1.4倍になっている。
なおこれらの実施例において、主子午線上でA点より上
方(遠用部領域)およびB点より下方(近用部領域)は
屈折カ一定としているが、必ずしも厳密に一定である必
要はなく、A点あるいはB点の屈折力に対して若干の増
減(05D程度)はあっても同様の効果が得られる。例
えば、主子午線上の屈折力変化が第16図や第17図に
示すようになっていてもよいのである。第7図や第12
図に示したような屈折力変化を示すレンズの場合には、
遠用部領域下端の点であるA点と近用部領域上端の点で
あるB点は、それぞれ屈折力の増加の開始する点、同じ
く終了する点である。第16図に示したようなレンズの
場合も同様である。
第17図に示したようなレンズの場合は、屈折力の増加
勾配の変化する位置がA点,B点である。
すなわち、ゆるやかな増加から比較的急激な増加へと変
わる所がA点であり、その逆の所がB点である。以上の
いずれの場合においてもA点、B点における屈折力が、
それぞれ遠用部領域の屈折力D1.近用部領域の屈折力
Dtである。
以上のように実権例に従って詳しく説明してきたように
、本発明は遠用部領域に遠用部を害うことの表い程度の
非球面を採り入れることにより、広い遠用視野と側方部
での像の歪み、揺れが小さくなった中間部領域・近用部
領域が得られる。また従来より累進帯の長さを大幅に長
く、その屈折力変化の勾配をゆるやかにすることによp
、広い中間視野、遠用視野を確保し、側方部における像
の歪み・揺れを小さくしている。さらに近用、視野を従
来より狭く設定することにより、中間部領域から近用部
領域に至るまで同じ位の幅の視野を確保し、側方部の像
の歪み・揺れを大幅に減少させている。こうして従来の
累進多焦点レンズに比べて、広い遠用視野および中間視
野を持ち、像の歪み・揺れが非常に小さくなった累進多
焦点レンズが実現されている。従って本発明によるレン
ズは、ゴルフなどのスポーツ、車の運転、買物のための
外出などの用途には最適の累進多焦点レンズである。
なお本発明は以上に説明した実権例に限定されるもので
はない。例えば、累進帯の長さは201Bとしているが
、これFi18fm程度でも本発明の目的を達成できる
累進多焦点レンズを得られることがわかっている。この
時、屈折力変化を直線的に変化させれば、加入度2.0
Dの場合であれば中間部領域の最小幅Sが約9脇という
充分な幅を持ち、側方部における像の歪み・揺れも手遊
なものが得られるからである。しかし累進帯の長さが1
8腸でおっても、屈折力変化がサインカーブ的でおれば
、累進帯の中央あたりで屈折力変化の勾配が太きくなる
ので好ましくない。要するに、累進帯の長さが188以
上で、屈折力変化の勾配が(加入度÷累進帯の長さ)以
下であるレンズであればよいのである。なお、実施例は
主子午線上における屈折力が、遠用部領域内・近用部領
域内のいずれにおいてもほぼ一定として考えていたが、
第18図、第9図に示すようなレンズも本発明の範囲に
含まれる。すなわち、屈折力変化が遠用部領域内ではほ
ぼ一定であるが、中間部領域から近用部領域にかけては
屈折力の増加勾配があまり変わらず、屈折力の増加勾配
の変化する位置という観点からはB点を明確に定められ
ないようなレンズである。
このようなレンズの場合には、主子午線上において、生
地レンズ10の最下端部の屈折力よシもおよそα5D低
い屈折力を有する点をB点とし、これより下方が近用部
領域と定められる。近用部領域は非常に狭くなるが、本
発明の趣旨は、遠用視野・中間視野は重視するが、近用
視野はそれほど重視しないということなので、これだけ
の近用部領域でもよいのである。
また、実施例は、左右対称設計のレンズの場合であるが
、第5図に示したような主子午線を有する左右非対称設
計のレンズであってもよいムそして、主子午線は、非点
収差がごく小さくなっているべきであることは言うまで
もないが、屓点曲線でなくても構わない。さらに実施例
においては凸面側に遠用部、中間部、近用部の各領域を
配置しているが−これら各領域は凹面側に配置すること
吃可能である。
【図面の簡単な説明】
第1〜4図は、それぞれ従来の一般的な累進多焦点レン
ズの凸面側屈折面の構造、主子午線上の屈折力変化、非
点収差の分布、正方格子像の歪曲を示す。 第5図は、従来の他の累進多焦点レンズの非点収差の分
布を示す。 第6〜10図は、本発明の実施例であり、第6図は凸面
側屈折面の構造、第7図は主子午線上の屈折力変化、第
8図は遠用部領域および近用部領域内の屈折面と主子午
線に直角な平面との交線上の屈折力変化、第9図は非点
収差の分布、第10図は平均屈折力の分布を示す。 第11〜15図に、本発明の他の実姉例である。 第16〜17図は、本発明の累進多焦点レンズの主子午
線上の屈折力変化の別の例である。 第18〜19図は、本発明の累進多焦点レンズの凸面側
屈折面の構造および主子午線上の屈折力変化のさらに別
の例である。 1・・・遠用部領域 2・・・中間部領域 3・・・近用部類域 10・・・生地レンズ(縁摺加工前のレンズ)11・・
・眼鏡レンズ(縁摺加工後のレンズ)M・・・主子午線 A・・・遠用中心(屈折力Ds ) B・・・近用中心(屈折力りり L・・・累進帯の長さ S・・・中間部領域の非点収差1.OD以内の領域の最
小幅 W・・・近用部類域の非点収差1、OD以内の領域の最
大幅 H・・・レンズの水平線 H′・・・装用時水平線 ?・・°フィッティング・ポイント 第3図 第4図 第5図 第9図 第101図 第14図 第15図 第16図 第18図 第17図 第19図

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1) レンズ屈折面のほぼ中央縦方向にのびる主子午
    線を有し、前記屈折面の上方部に遠用部類域、前記屈折
    面の下方部に近用部類域、前記遠用部類域と前記近用部
    類域の間に中間部領域をそれぞれ有し、前記主子午線上
    の屈折力は少々くとも、前記遠用部類域ではほぼ一定の
    値であシ、前記中間部領域では前記遠用部類域の屈折力
    (Illl デイオシトリー)から前記近用部類域の屈
    折力(D2デイオプトリー)まで漸増するような累進多
    焦点レンズにおいて、前記主子午線上の前記遠用部類域
    と前記中間部領域どの境界点付近に設定市れたフィンテ
    ィング・ポイントを起点として左右ともに装用時水平線
    から(K)直下方に傾斜しfc線よシも上方の前記屈折
    面上の全面において非点収差は1.0デイ第1トリー以
    下、かつ平均折力はDI±α5デイオブトリー以内でオ
    シ、ここでに=50−(ADDX20)であシ、ADD
    は前記遠用部類域の屈折力Dlと前記近用部類域の屈折
    力D2との差、すなわちADD=D、−DIであって、
    さらにADD≧1.5であることを%黴とする累進多焦
    点レンズ。
  2. (2) レンズ屈折面のほぼ中央縦方向にのびる主子午
    線を有し、前記屈折面の上方部に遠用部類域、前記屈折
    面の下方部に近用部類域、前記遠用部類域と前記近用部
    類域の間に中間部領域をそれぞれ有し、前記主子午線上
    の屈折力は少なくとも前記遠用部類域ではほぼ一定の値
    であシ、前記中間部領域では前記遠用部類域の屈折力(
    Dlデイオオシリー)から前記近用部類域の屈折力(D
    2デイオプトリー)まで漸増するような累進多焦点レン
    ズにおいて、前記屈折面下端から上方に向かって伸びる
    等非点収差線は前記主子午線と概ね平行に伸び、その後
    、前記屈折面側方に向かってほぼ水平ないし、やや下向
    きに伸びていることを%徴とする累進多焦点レンズ。
  3. (3) レンズ屈折面のほぼ中央縦方向にΩひる主子午
    線を有し、前記屈折面の上方部に遠用部領域、前記屈折
    面の下方部に近用部領域、前記遠用部領域と前記近用部
    領域の間に中間部領域をそれぞれ有し、前記主子午線上
    の屈折力は少なくとも遠用部領域ではほぼ一定の値であ
    り、前記中間部領域では前記遠用部領域の屈折力(D、
    ディオプトリー)から前記近用部領域の屈折力(D2デ
    ィオプトリー)まで漸増するような累進多焦点レンズに
    おいて、前記中間部領域内に台筐れる前記主子午線の良
    さは18ミリメートル以上であ)、且つ、前記中間部領
    域内における前記主子午線上の屈折力変化の最大勾配は
    (ADD÷18〕ディ穿プトリー/ミリメートル以下で
    あシ、そこでADDは前記遠用部領域の屈折力D!と前
    記近用部領域の屈折力D2との差、すなわちADD=D
    2−Dlであることを%敵とする累進多焦点レンズ。
  4. (4) レンズ屈折面のほぼ中央縦方向にのびる主子午
    線を有し、前記屈折面の上方部に遠用部領域、前記屈折
    面の下方部に近用部領域、前記遠用部領域と前記近用部
    領域の間に中間部領域をそれぞれ有し、前記主子午線上
    の屈折力は少なくとも前記遠用部領域ではほぼ一定の値
    であシ、前記中間部領域では前記遠用部領域の屈折力(
    DIデイオグトリー)から前記近用部領域の屈折力(D
    aデイオブトリー)まで漸増するような累進多焦点レン
    ズにおいて、前記近用部領域における非点収差1.0デ
    イ第1トリ一以内の領域の最大幅Wは、〔50÷ADD
    〕ミリメートル以下であシ、ここでADDは前記遠用部
    領域の屈折力り、と前記近用部領域の屈折力D2との差
    、すなわちADD=D2−Dlであって、さらにADD
    ≧1.5であることを特徴とする累進多焦点レンズ。
  5. (5) 前記最大幅Wは、前記中間部領域における非点
    収差1.0デイオブトリ一以内の領域は最小幅Sの1,
    5倍以内、すなわちW−≦1.5 X Sであることを
    特徴とする特許請求の範囲第4項記載の累進多焦点レン
    ズ。
  6. (6) レンズ屈折面のほぼ中央縦方向にのびる主子午
    線を有し、前記屈折面の上方部に運用部領域前記屈折面
    の下方部に近用部領域、前記遠用部領域と前記近用部領
    域の間に中間部領域をそれぞれ有し、前記主子午線上の
    屈折力は少なくとも前記遠用部領域ではほぼ一定の値で
    あシ、前記中間部領域では前記遠用領域の屈折力(DI
     デイオプトリー)から前記近用部領域の屈折力(Di
    デイオプトリー)まで漸増するような累進多焦点レンズ
    において、前記遠用部領域内の屈折面と前記主子午線に
    直角な平面との交線上の屈折力は、前記主子午線から0
    〜10ミリメートルの距離までは一定で歩)す、その後
    は主子午線から離れるに従って漸増し、前記主子午線か
    らの距離20〜25ミリメートルの間で最大値はぼ〔D
    !+05〕デイオブトリーに達し、その後減少すること
    を特徴とする累進多焦点レンズ。
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DE19843432969 DE3432969A1 (de) 1983-09-16 1984-09-07 Progressive, multifokale ophthalmische linse
US06/648,913 US4537479A (en) 1983-09-16 1984-09-10 Progressive multifocal ophthalmic lens
FR8413982A FR2552241B1 (fr) 1983-09-16 1984-09-12 Lentille ophtalmique multifocale progressive
SG391/88A SG39188G (en) 1983-09-16 1988-06-20 Progressive multifocal ophthalmic lens
HK691/89A HK69189A (en) 1983-09-16 1989-08-31 Progressive multifocal ophthalmic lens

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