JPS605941Y2 - プレスのブランク供給装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は１．積み重ねられたブランクその最上位のも
のから１つずつ取り去ってプレスに供給する装置に関す
る。

従来の技術 この種の従来の技術の装置としては、プレスの側方に配
置された昇降自在な下向きのバキューム・カップと、バ
キューム・カップの下向に所定間隔をおいて配置されか
つ積み重ねられたブランクを最上位のものより順に１つ
ずつバキューム・カップが吸着しうる高さまで持ち上げ
るリフタと、リフタによって持ち上げられたブランクの
周囲にこれにそうように配置されたブランク・ガイドお
よびマグネット・フロータとを備えたものが知られてい
る。

考案の解決しようとする問題点 上述の従来の装置では、ブランク・ガイドおよびマグネ
ット・フロータは、フレームに取付けられていて、段取
り換え時にその都度ブランクの形状・寸法にあわせて取
り付は位置の調節を行なうようにしていた。

ところでプレスで加工されるブランクの形状・寸法は種
々雑多で、大小様々なものがある。

最近のように多種少量生産方式で頻繁に段取り換えを必
要とする場合には、１分１秒を争う段取り時の短縮とそ
の労力の削減を図ることが必要とされる。

この考案は、段取り換え時にブランクの形状・寸法にあ
わせてブランク・ガイドおよびマグネット・フロータを
短時間で交換することのできるプレスのブランク供給装
置を提供することを目的とする。

問題点を解決するための手段 この考案によるプレスのブランク供給装置は、プレスの
側方に配置された昇降自在な下向きのバキューム・カッ
プと、バキューム・カップの下方に所定間隔をおいて配
置されかつ積み重ねられたブランクをその最上位のもの
より順に１つずつバキューム・カップが吸着しうる高さ
まで持ち上げるリフタと、リフタによって持ち上げられ
たブランクの周囲にこれをそうように配置されたブラン
ク・ガイドおよびマグネット・フロータとを備えたプレ
スのブランク供給装置において、バキューム・カップお
よびリフタの高さの中間に両者の間を前後方向にのびた
レールが設けられ、レールに、リフタによって持ち上げ
られるブランクの通過を許す移動体が支持され、移動体
にこれと一体的にブランク・ガイドおよびマグネット・
フロータが設けられていることを特徴とするものである
。

実施例 プレスのブランク供給装置１は、第１図にその全体の構
成を示すように、プレス１の側方に配置された昇降自在
な下向きのバキューム・カップ３と、バキューム・カッ
プ３の下方に所定間隔をおいて配置されかつ積み重ねら
れたブランクＢをその最上位のものより順に１つずつバ
キューム・カップ３が吸収しうる高さまで持ち上げるリ
フタ５と、リフタ５によって持ち上げられたブランクＢ
の周囲にこれにそうように配置されたブランク・ガイド
８Ｂおよびマグネット・フロータ１６，１７とを備えて
いる。

さらに、プレスのブランク供給装置１は、バキューム・
カップ３およびリフタ５の中間の高さに配置されかつリ
フタ５上のブランクＢの残量が一定になったときに、そ
の残余のブランクＢの下方に進入して同ブランクＢを一
時保持しておくための可動フォーク９と、可動フォーク
９とほぼ同じ高さのところを前後方向にのびたレール１
３〜１５と、レール１３〜１５に支持された移動体８と
を備えており、移動体８にブランク・ガイド８Ａおよび
マグネット・フロータ１０．１７が一体的に設けられて
いる。

なお、以下の説明において積み重ねられた状態のブラン
クＢをスタックＳと称する。

リフタ５の真上には、図示しない手段によってパレット
Ｐにのせられた状態でスタックＳが運びこまれてきてい
る。

パレットＰ上面のスタックＳの周囲の複数位置には垂直
案内棒３０が立てられている。

また、図示しないが、パレットＰには後述するスタック
持ち上げ部材３１の挿通される孔があけられている。

バキューム・カップ３は、昇降板４の下面の複数位置に
取付けられている。

昇降板４は装置フレーム２に支持されている。

装置フレーム２はその四隅の支柱にその高さの中間部を
前後および左右に渡された横部材２Ａを有している。

リフタ５は、装置フレーム２の下方に垂直上向きに設け
られた油圧シリンダ６と、この油圧シリンダ６によって
昇降されかつ前後方向一定間隔をおいて並べられた複数
のスタック持上げ部材３１とからなる。

また、バキューム・カップ３のその昇降ストロークの上
限位置付近には、プレス１からブランク搬入装置Ｃのマ
グネット・コンベアがのびてきている。

このマグネット・コンベア７は、バキューム・カップ３
からブランクＢを受は取り、これを第１図に矢印イで示
す右方に移送してプレス１に供給する。

装置フレーム２には左方に突き出すようにフォーク支持
フレーム１０が設けられている。

フォーク支持フレーム１０のほぼ右半分の上にはローラ
１２にのせられたダブル・ブランク搬出用可動テーブル
１１が設けられている。

フォーク支持フレーム１０のほぼ左半分はカバー２９で
覆われている。

第２図および第３図は、可動フォーク９、レール１３〜
１５および移動体８などの詳細を示す。

可動フォーク９は、リフタ５の各スタック持上部材３１
の間に挿通されるように前後方向に一定間隔をおいてへ
られた左右方向にのびた複数の棒状縦部材がその左端部
において横部材２０によって一体的に連結されてなるも
のである。

各縦部材は、左右方向に所定間隔をおいてフォーク支持
フレーム１０に取付けられた４つのローラ２２〜２５に
よって上下から挾持されている。

各縦部材のうち、最も外側の２つの縦部材の下面にはラ
ック２１が設けられている。

ラック２１には駆動軸２７に取付けられたピニオン２６
がかみ合わされている。

装置フレーム２の横部材２Ａに前後方向にのびた一対の
水平支持部材１３が相互に平行に取付けられるとともに
、水平支持部材１３の対向面にその長手方向に一定間隔
をおいて多数のローラ１４が水平ピン１５によって取付
けられ、これによってレールが形成されている。

移動体８は、断面コ形の大小の長尺部材８Ａを平面より
見て前後方向に長い方形の枠状に組み合わせたもので、
その内部はブランクＢが自在に通過することのできる大
きさである。

ブランク・ガイド８Ｂは、方形のブランクＢの角部にそ
わされるように、平面より見て略り形に形成されている
。

ブランク・ガイド８Ｂおよびマグネット・フロータ１６
．１７は、ブランクＢの形状にあわせてその外周縁部の
適当な部分にそわされるように、移動体８の内方に突出
するように適当な支持部材によって固定されている。

またマグネット・フロータ１０．１７のブランクＢにそ
わされる側にはガイド・バー１８．１９が設けられてい
る。

ブランク形状・寸法の異なるものを供給する場合には、
移動体８を所定の供給装置より、第２図に矢印口で示す
後方に引き出した後、これに代えて図示しない移動体を
同供給装置に送り込む。

新に送り込まれた移動体には、つぎのブランクの形状・
寸法にあわせて配置されたブランク・ガイドおよびマグ
ネット・フロータが設けられていることは言うまでもな
い。

考案の効果 この考案によれば、レール上を移動体を移動させるだけ
の簡単な操作により、ブランク供給位置であるリフタと
バキューム・カップの間からブランク・ガイドおよびマ
グネット・フロータを移動体とともに引き出し、かつそ
こへ送り込むことができる。

したがって段取り換え時にはブランク・ガイドおよびマ
グネット・フロータを短時間で交換することが可能とな
る。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示し、第１図はこの考案の全
体の正面図、第２図はこの考案の要部を拡大して示す一
部省略平面図、第３図は第２図の■−■線に沿うそう縦
断面図である。 １・・・・・・プレス、３・・・・・・バキューム・カ
ップ、５・・・・・・リフタ、８・・・・・・移動体、
８Ｂ・・・・・・ブランク・ガイド、１３〜１５・・・
・・・レール、１６，１７・・・・・・マグネット・フ
ロータ、Ｂ・・・・・・ブランク。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. プレス１の側方に配置された昇降自在な下向きのバキュ
   ーム・カップ３と、バキューム・カップ３の下方に所定
   間隔をおいて配置されかつ積み重ねられたブランクＢを
   その最上位のものより順に１つずつバキューム・カップ
   ３が吸着しうる高さまで持ち上げるリフタ５と、リフタ
   ５によって持ち上げられたブランクＢの周囲にこれにそ
   うように配置されたブランク・ガイド８Ｂおよびマグネ
   ット・フロータ１６．１７とを備えたプレスのブランク
   供給装置において、バキューム・カップ３およびリフタ
   ５の高さの中間に両者の間を前後方向にのびたレール１
   ３〜１５が設けられ、レール１３〜１５に、リフタ５に
   よって持ち上げられるブランクＢの通過を許す移動体８
   が支持され、移動体８にこれと一体的にブランク・ガイ
   ド８Ｂおよびマグネット・フロータ１６．１７が設けら
   れていることを特徴とするプレスのブランク供給装置。