JPS6059180A - 皮革様シ−ト状物の製造法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は皮革様シート状物の製造法、更に詳しくは、基
材内部に多孔質状樹脂を含浸した皮革様シート状物であ
って、表面平滑で風合およびクツする。

本発明はかかる多孔質構造を持つシート状物を提供する
ことを目的とし、その要旨は、剥離紙に高分子重合体被
膜を形成し、該被膜上に揮発性液体膨張剤を内包した平
均直径１〜１００μの熱可塑性重合体粒子（以下、熱膨
張性粒子と称す）と、該粒子を破壊しない溶剤に溶解も
しくは分散した樹脂バインダーおよび該粒子を破壊する
溶剤に溶解した樹脂バインダーとを瞬間的に混合分散し
てなる熱膨張性塗料を該粒子が破壊しない時間内で連続
的に、５０〜１０００ｇ／ｍ’で塗布し１次いで該塗布
面に繊維シート状物を圧着し、哄≠寺絵−、上記粒子の
膨 張開始温度以上に加熱して発泡状態とした後、剥離紙を
剥離することを特徴とする皮革様シート状物の製造法で
ある。

熱膨張性粒子を皮革様シート状物の製造に応用する方法
において、該粒子を破壊しない溶剤系のみのバインダー
での報告は見られるが、該粒子を膚樒ｔＸ法拍１４のノ
イイン々゛−はイ市田宋面ふ太名τ来た。しかしながら
、皮革様シート状物の製造に用いられる熱可塑性及び、
熱硬化性樹脂の多くは、一般的に該粒子の破壊溶剤を含
んでいる。本発明はこれら該粒子の破壊溶剤を含むバイ
ンダーをも使用可能とし、より広範な樹脂バインター系
が使用出来、より加工性が良く、より低価格のバインダ
ー系も使用可能ならしめたものである。

本発明で使用する剥離紙としては、一般に人工皮革、合
成皮革、塩化ビニルレザー等に用いられ、離型効果を持
ち担体となりうるものであれば任意のものが使用でき、
例えばシリコン系離型紙、ポリプロピレン系離型紙、ポ
リエステル系離型紙が挙げられ、更にポリプロピレン、
ポリエステル。

ポリアミド等のポリマーのみからなるシートもしくはフ
ィルムまたは金属板等も使用可能である。

かかる剥離紙の表面は平面、あるいは前もって転写すべ
き絞を入れたものであってよい。

本発明において、上記剥離紙に形成する高分子重合体被
膜は無着色または着色したものであってよく、その形成
用組成物としては、ポリアミド樹が使用できる。必要に
応じ架橋構造を付与する組成系（例えば熱硬化性ポリウ
レタン樹脂系あるいはアクリル樹脂メラミン架橋系）で
あってもよい。

上記着色には通常の顔料や染料などの着色剤が使用でき
る。なお、高分子重合体被膜は得られる皮革様シート状
物の目的や用途に応じて、通常５〜３ｏｏｇｉ＝（ウェ
ット重量）の塗布量で形成されるが、該被膜の最終仕上
りの合成皮革として具備すべき必要条件を満たす範囲で
単層または２層もしくはそれ以上の複層で構成されてよ
い。

本発明で使用する上記熱膨張性粒子は、それ自体公知の
もので例えば、適当な分散剤（メチルセルロース、ヒド
ロキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース
など）を含む水性相に、要すれば重合触媒（過酸化ベン
ジル、過酸化ラウリル、第三ブチルパーベンゾエートな
ど）の存在丁半量体および揮発性液体膨張剤の混合物を
添加混合し、所定温度および時間で重合せしめ所望の重
合体粒子を生成し、次いで常法に従って系より分離採取
することにより製造される（特公昭４２−２６５２４号
公報、特開昭５４−１６３９６６号公報、特開昭５６−
１１３３３８号公報参照）。

かかる熱膨張性粒子は、その膜中に揮発性液体膨張剤を
内包しており、通常大の平均直径１〜１００μ、好まし
くは５〜５０μおよび膨張開始温度５０〜２００℃のも
のを使用に供する。

上記単量体としては、アクリル系単量体（アクリロニト
リル、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、プ
ロピルアクリレート、ブチルアクリレート、アクリル酸
、メタクリル酸なと）、スチレン系単量体（スチレン、
０−メチルスチレン。

ｍ−メチルスチレンなど）、ビニル系単量体（酢酸ビニ
ル、塩化ビニル、臭化ビニル、ビニルブチレート、ビニ
ルステアレート、ビニルラウレートなど）、その他イタ
コン酸、マレイン酸等が挙けられ、これらの１種または
２種以上の混合物が使用される。特に、アクリロニトリ
ルと他の単量体（ジビニルベンゼン、プロピレングリコ
ールジメタクリレートなど）を併用して架橋構造を付与
してもよい。

上記揮発性液体膨張剤としては、アルカン（エタン、プ
ロパン、インブタン、ネオペンタンなと゛）、アルケン
（エチレン、フロペン、フテン、イソブチン、ヘキセン
など）、石油エーテル、クロロフルオロカーボン（ＣＣ
１３Ｆ、ＣＣｌ２Ｆ２など）、テトラアルキルシラン（
テトラメチルシラン、トリメチルエチルシランなど）か
挙けられる。

本発明で使用する上記熱膨張性粒子の樹脂／・インダー
としては、該粒子を破壊しない（溶解しないもしくは発
泡性を阻害しない）溶剤（以下、非破壊溶剤と称す）に
溶解もしくは分散したもの（以下、非破壊）・インダー
と称す）および該粒子を破壊する（溶解するもしくは発
泡性を阻害する）溶剤（以下、破壊溶剤と称す）に溶解
したもの（以下、破壊バインダーと称す）を併用して使
用することができ、またこれらの両バインダーは熱５ｆ
朔恒または凱硬化型のいずれてあってもよく、例えばウ
レタンエマルジョン、ポリウレタンコゝム溶液、ポリア
クリル酸エステル系エマルジョン、ＮＢＲ系エマルジョ
ン、アクリル樹脂エマルジョン。

ウレタンプレポリマー／インシアナート組成物。

アクリル樹脂／メラミン系架橋剤組成物等が挙げられる
。上記非破壊溶剤としては、例えば水。

トルエン、キシレン、インプロパツール、ブタノール、
エチレングリコール、ｎ−ヘキサン、シクロヘキサン、
ターペン、パークロルエチレン、スチレン等、または破
壊溶剤としては、例えばメタノール、エタノール、酢酸
エチル８アセトン、ＭＥＫ、ＭＩＢＫ、ＤＭＦ等が挙げ
られ、これらはそれぞれ両バインダーの樹脂種に応じて
１種もしくは２種以上が選定されてよい。

また両バインダーの併用割合は、非破壊溶剤と破壊溶剤
の重量比が通常３０／７０〜９５１５、好ましくは６０
／４０〜９５１５となるように設定すればよい。

破壊バインダー単独の使用では、熱膨張性粒子の発泡性
を阻害して所望の多孔質構造を付与することができない
。本発明は、かかる破壊バインダーの利用性を可能なら
しめることを特徴とし、これによってバイン２゛−樹脂
の選定使用範囲を拡大することができる。

本発明で使用する熱膨張性塗料は、上記熱膨張性粒子と
両バインダーを混合分散した系で構成される。両者の混
合割合としては、熱膨張性粒子５〜２０重量部に対し両
バインダー１００〜１５０重量部（樹脂分換算）となる
範囲で選定すれはよい。熱膨張性粒子の割合が上記範囲
よりも少ないと、得られる皮革様シート状物において当
該粒子を用いる効果が十分に発揮されず、即ち多孔質性
に欠き、クッション性に乏しく粗雑な風合のものとなり
、またその割合が上記範囲を越えると、接着強度の大巾
な低下が見られ、得られる皮革様シート状物の物性が著
しく悪化する傾向にある。

上記熱膨張性粒子と両バインダーを所定割合に配合し、
通常の瞬間混合機により瞬間的に混合分散し、得られる
熱膨張性塗料を該粒子が破壊しない時間内で連続的に使
用に供することが必要である。そうでないと、当該粒子
が溶解分解しまたは加工前に膨潤して、塗料の粘度アッ
プが生じたり、あるいは塗料の塗布特性が不適となる。

本発明において基材として用いる繊維シート状物とは、
織編布、不織布９紙等の広く繊維集合体を指称し、例え
ばポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン、セルロー
ス等の合成繊維や天然繊維を原料とするものが挙げられ
る。かかる繊維シート状物は、得られる皮革様シート状
物の目的や州党に応じて、予め起毛処理加工、風合調整
や毛羽止めのための柔軟処理もしくは樹脂処理加工を施
こしたものであってもよい。

以下、本発明に係る皮革様シート状物の製造方法の手順
について詳述する。

先ず、上記剥離紙に高分子重合体被膜形成用組成物を常
法に従って塗布、乾燥して高分子重合体被膜を形成する
。改に、該被膜上に熱膨張性塗料を常法に従って５０〜
１０００ｇ／ｙ４（ウェット重量）で塗布し、要すれば
直ちに該塗布面に繊維ソート状物を圧着し、熱膨張性粒
子の膨張開始温度以上、例えば１００〜１６０℃で加熱
して発泡状態とした後、剥離紙を剥離する。

このようにして、基材内部に多孔質樹脂を含有した皮革
様シート状物が得られる。なお、かかるシート材料にあ
って、合成皮革および人工皮革の分野で公知の加工処理
、例えはグラビアプリント。

スクリーンプリント等による模様付は染色加工、表面凹
凸付けのための型押加工、揉み加工、箔押し加工などが
施こされ、特に表面外観の変化や展開が考慮されてよい
。

次に、実施例を挙けて本発明をより具体的に説明する。

なお、実施例中「部」および「％」とあるはそれぞれ「
重量部」および「重量％」を意味する。

実施例１ アクリロニトリル／メチルメタクリレート共・１合体の
膜中にイソブタン約１５％を内包した平均直径１５μの
熱膨張性粒子（熱膨張開始温度約１００℃）を用い、下
記Ａ液、Ｂ液、Ｃ液の３種配合塗料をＡ：Ｂ、Ｃ＝１２
０：２４：８の混合比率で、瞬時に混合吐出可能な瞬間
混合機に充填準備した。

（Ａ液） ［クリスボン６１０９Ｊ（大日本インキ化学工業社製、
ポリウレタン、樹脂、固形分４５％）・・・・・・・・
・１００部 ジメチルホルムアミド　・・・・・・・・・　８部キシ
レン　・・・・・・・・・　１０部［クリスボン　アク
セルＨＭＪ（同社製アミン系架橋促進剤）　・・・・・
・・・・　２部（Ｂ液） 「クリスボン４３７０Ｊ　（大日本インキ化学工業社製
、ポリウレタン樹脂、固形分７０％）・・・・・・・・
・１００部 トルエン　・・・・・・・・・１０（１熱膨張性粒子　
・・・・・・・・・１００部（Ｃ液） ［クリスボンＣＬ−２Ｊ（大日本インキ化学工業社製、
イソシアネート系架橋剤）・・・・・・１００部前もっ
て牛革調の絞入れを施こしたポリプロピレン系剥離紙上
に茶色に着色した熱可塑性ポリウレタン樹脂のジメチル
ホルムアミド／メチルエチルケトン溶液を１００ｇ／ｌ
ｒｉ’（ウェット重量）で塗布、乾燥して、ポリウレタ
ン被膜を形成し、該被膜上に前記瞬間混合機より３種塗
料を瞬時に混合吐出された熱膨張性塗料（塗料中の総破
壊溶剤と総非破壊溶剤の重量比は６５／３５　）を直ち
にナイフコーターにて、２００ｇ／ゴ（ウェット重量）
で塗布し、すぐさま、綿平織片面起毛布の無起毛面を２
ｋｇ／ｃＪの圧力で圧着した後、１３０℃の雰囲気中に
３分間曝し、熱膨張性塗料を乾燥硬化とえた風合、クッ
ション性の良好なものであった。

特許出願人　サンスター技研株式会社 代理人　弁理士　青白　葆　外１名

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、剥離紙に高分子重合体被膜を形成し、該被膜上に揮
   発性液体膨張剤を内包した平均直径１〜１００μの熱可
   塑性重合体粒子と、該粒子を破壊しない溶剤に溶解もし
   くは分散した樹脂バインダーおよび該粒子を破壊する溶
   剤に溶解した樹脂バインダーとを瞬間的に混合分散して
   なる熱膨張性塗料を該粒子が破壊しない時間内で連続的
   に、５０〜１０００ｇ／ｙ４で塗布し、次いで該塗布面
   に繊維シート状物を圧着し、上記粒子の膨張開始温度以
   上に加熱して発泡状態とした後、剥離紙を剥離すること
   を特徴とする皮革様シート状物の製造法。