JPS6058455B2 - 一眼レフレツクスカメラのデ−タ記録装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は一眼レフレツクスカメラにおいて、設定絞り値
、シャッタ速度或は自動制御される露出値等の撮影デー
タをファインダ内に表示すると共に撮影日その他のデー
タをフィルムに写し込む装置に関するものである。

従来、フィルムへのデータ写し込みは、カメラ裏蓋に特
別な装置を設けてフィルムの裏から行なつたり、フィル
ム前面へのデータが表記された透明板を密着させ撮影光
の一部てそれを照明したり、カメラに内蔵されたランプ
で照明したりして行なつていたが、いずれの場合もデー
タ写し込みのため、データが表記されたデータ板及びそ
の照明及び投影のための光学系等の特別な装置を必要と
していた。

本発明は、制御信号に応じた数字表示を行なう表示器を
ファインダ入の撮影データ表示とフィルムへのデータ写
し込みに兼用し、極めて少ない空間でファインダ表示及
びデータ写し込みの両機能が達成されるようにするもの
である。

以下図示の実施例により本発明を詳述する。

第１図は本発明の一実施例を示し、図において、被写体
からの光は、撮影レンズ１を通つて、レフレツクスミラ
ー２で反射され、焦点板３に結像せしめられる。焦点板
３上の像はコンデンサレンズ４及びペンタプリズム５を
通じて接眼レンズ６より観察される。７はフィルム位置
を示しレフレツクスミラー２が図示のファインダ像観察
位置から撮．影位置に退避すると被写体像がフィルム７
上に結像される。

１１は図示しないランプや発光ダイオードで照明された
液晶、或はそれ自身が発光するモザイク型表示器で後述
の如き制御回路からの信号に応じて所望のデータを数字
によつて表示するよう構成されている。

１０は結像レンズ、９は第一小反射鏡で、図示の状態、
即ち第２図に図式的に示した如きレフレツクスミラー２
がファインダー像観察位置にある時、表示器１１の表示
情報を焦点板３上に結像し、該表示情報をファインダ光
学系中に案内する光案内光学系を形成する。

８は第二小反射鏡で、第一小反射鏡９と共にレフレツク
スミラー２の回動軸上に固着され、レフレツクスミラー
２が第３図に示される如き撮影位置に退避すると、第一
小反射鏡９て反射された表示情報の光をフィルム７上に
投影結像するような角度位置に配置されている。

１２はデータが写し込まれる部分゛の被写体の光が、写
し込まれるデータの色と同じような場合、写し込みデー
タの色を変えるためのフィルタである。

１３は切換スイッチてその可動接片１３ａレフレツクス
ミラーの回動軸と一体的に回動するスイッチ作動レバー
１４により、レフレツクスミラー２が第１図、第２図に
示す如きファインダ像観察位置の時ファインダ表示用接
片１３ｂに、第３図に示す如き撮影位置の時はデータ写
し込み用接片１３ｃに接触する。

ブロックで示した２０乃至２９は発光器の制御回路を示
し、２１は受光素子１９及び設定絞り値の信号を発生す
る絞り信号発生回路２０の信号を入力とし、絞り値が写
真学的に演算された測光出力を生する第一演算増幅器て
、その出力は記憶回路２４を介して第二演算増幅器２３
に入力され、該第二演算増幅器２３では、前記測光出力
と、フィルム感度値入力部２４によるフィルム感度信号
及開放Ｆ値入力部２５による交換レンズの開放Ｆ値信号
が演算されシャッタ速度制御信号が出力される。

ここまでは公知のシャッタ速度制御信号発生回路で、そ
の回路構成は本実施例に限られるものではなく、例えば
記憶回路２２が第二演算回路より後段におかれ、本発明
には無関係になることもあり得るし、絞り込み測光方式
であれば、絞り値、開放Ｆ値の演算も不要になる。前記
シャッタ速度制御信号は、図示しない公知のシャッタ速
度制御回路へ入力されると共に、Ａ一Ｄ変換器２６に入
力される。

又Ａ−Ｄ変換器２６へは絞り信号発生回路２０による絞
り信号も入力される。２７はそれへ入力されるデジタル
信号に応じて表示器１１に所定の表示を行なわせるデコ
ーダ・ドライバーで、切換スイッチ１３の可動接片１３
ａが接片１３ｂに接触する時はＡ−Ｄ変換器２６におい
てアナログ信号からデジタル信号に変換されたシャッタ
速度制御信号即ちこれからシャッタ速度制御回路によつ
て実現されるべきシャッタ速度の信号及び設定絞り値の
信号が入力され、前記可動接片１３ａが接片１３ｃに接
触する時は写し込みデー設定部２８における設定値に応
じた信号が写し込みデータ信号発生部２９から入力され
る。

尚、この実施例における写し込みデータは電子卓上計算
機の入力ボタンと同様、ボタンを押す毎にデータがシフ
トされ、所望の順序で所望の数が入力されるようになつ
ている。上述の如き構成によれば、レフレツクスミラー
２がファインダ像観察位置にある時は、表示器１１は自
動的に制御されるべきシャッタ速度及び設定絞り値を表
示し、その表示情報は結像レンズ１０、第一小反射鏡９
により焦点板３上に結像され、第４図に示す如く、シャ
ッタ速度１６絞り値１７がファインダ視野内に表示され
る。

又レフレツクスミラー２が撮影位置へ退避すると、表示
器１１は写し込みデータを表示し、その表示情報は結像
レンズ１０、第一小反射鏡９及び第二小反射鏡８により
フィルム面上に投影結像され、その写真には第５図に示
す如く、撮影日等のデータが写し込まれる。第６図、第
７図は表示器１１の表示情報をファインダ視野及びフィ
ルム面へ択一的に導く光学的切換装置の他の実施例を示
したもので、この場合、表示器１１は焦点板３の前方に
設けられ、光案内用ガラスブロック１５の光射出面１５
ａは凸面に形成され、結像レンズとして作用する。

図示の如き構成によれば、レフレツクスミラー２が第６
図に示す如くファインダ像観察位置にある時、表示器１
１の表示情報はガラスブ胎ツク１５により、焦点板３の
下からレフレツクスミラー２に入射した後焦点板３にに
結像される。又レフレツクスミラー３が第７図に示す如
き撮影位置に退避すると、ガラスブロック１５の射出光
はフィルム面７へ直接入射し、フィルム面上に表示器１
１の表示情報が投影結像される。第８図は表示器１１を
制御する回路の切換を光電的に行なう実施例を示したも
ので、ペンタプリズム５の後方に配置された受光素子１
９は増幅器３０を介してスイッチング回路３１に接続さ
れ、該スイッチング回路３１は、レフレツクスミラー２
が図示の如きファインダ像観察位置にあり、受光素子１
９が被写体光によつて照明されている時はデコーダ・ド
ライバー２７をファインダ表示用制御回路ＦＣに接続し
、レフレツクスミラー２が撮影位置へ退避して被写体か
ら受光素子１９へ入射する光を遮ぎると、デコーダ●ド
ライバー２７を写し込みデータ用制御回路ＰＣに接続す
るように構成されている。

第９図は第１図又は第８図の回路に対して、手動切換ス
イッチ３２を付加した実施例を示したもので、可動接片
３２ａが接点３２ｂ側に接続されていると、上述の如く
、レフレツクスミラー２の位置に応じて表示器１１の表
示内容が変化するが、手動操作により接点３２ｃへ切換
えられると、レフレツクスミラー２の位置に係りなく常
ににファインダ表示用制御回路ＦＣが表示器１１に接続
され、ファインダに表示されるシャッタ速度値、絞り値
等がフィルムへ写し込まれるようになる。

以上本発明の実施例をいくつか述べたが本発明はこれ等
の実施例に限定されるものではなく、例えば、ファイン
ダに表示される内容は、カメラに採用されている露出制
御方式に応じて種々に選び得るし、回路の切換もレフレ
ツクスミラーに限らず、レフレツクスミラー駆動機構自
動プリセット絞り機構、レリーズ機構、シャッタ開放機
構等レリーズ操作からシャッタ開放までの間に作動する
機構のいずれかに関連して行なえばよい。

又、写し込みデータ用制御回路として、水晶発振式デジ
タル時計の制御部をそのまま使うことも・可能である。

最近、このようなデジタル時計の制御部は１チップにま
とめられていることが多いのでカメラに設けてもあまり
収納スペースを取らない。上述の如き本発明によれば、
制御信号に応じた・数字表示を行なう表示器を撮影デー
タ表示とデータ写し込み用表示に兼用するため、コンパ
クトな構成で、撮影データ表示とデータ写し込みが達成
できる。

尚、表示器を制御する回路の切換を一眼レフレノツクス
フアインダー光学系において焦点板よりも後方、例えば
ペンタプリズムの後や屋根陵線上或は集光レンズ中央に
設けられる半透明を介して受光する位置特に配置された
受光素子の出力に応答するスイッチ回路によつて行うよ
うにすれば、機械的スイッチが不要となり、故障が少な
くなり、しかもその検出は受光素子に被写体光が入射す
るか否かによつて行なわれるので、２つの状態に対する
検出出力は明確に相異し、検出精度も高い。

又、モザイク型発光表示器を用いれば、照明光学系を別
設することもない表示の輝度も所望のレベルに制御して
おくことができる。更に光案内光学系が第６図、第７図
に示す如く、表示器の表示情報を、レフレツクスミラー
を介してファインダーに導き、該レフレツクスミラーが
撮影位置にある時は光案内光学系から直接フィルムへ投
影するようにすれば、一眼レフレツクスのファインダー
光学系をたくみに利用し少ない部品点数でファインダー
表示及びデータ写し込みの光学系が形成できかつそれ等
の切換えも可能になる。

又、カメラが撮影状態にあるか否かに係わりなく常にフ
ァインダ表示用制御回路が表示器に接続されているよう
にすれば、撮影データが写し込まれることになり、アマ
チュア写真家が写真コンテストに応募するような場合極
めて便利である。

尚、この場合、写し込みデーターはフィルムの画面ので
きるたけ隅或は画面外に写し込まれればより好ましい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明実施例の斜視図、第２図、第３図は第１
図の実施例の光学系の配置説明図、第４図は第２図の光
学系配置におけるファインダ視野図、第５図は第３図の
光学系配置によつて撮影された写真を示す説明図、第６
図、第７図は本発明の他の実施例の光学系配置説明図、
第８図、第９図は夫々他の実施例のブロック配線図てあ
る。 １１：表示器、２：レフレツクスミラー、１０：結像レ
ンズ、９：第一小反射鏡、８：第二小反射鏡、１３：切
換スイッチ、３：焦点板、５：ペンタプリズム、ＦＣ：
第一制御回路、ＰＣ：第二制御回路第１図乃至第５図の
実施例、８，９，１０：光学系、２，１３，１４：切換
機構、第６図および第７図の実施例、２，１５：光学系
、２：切換機構、第８図の実施例、２，１９，３０，３
１：切換機構、第９図の実施例、３２：スイツチ機構。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 制御信号に応じた数字を表示する表示器と、設定値
   や測光値に応じて前記表示器に撮影データを表示せしめ
   る第一制御回路と、写し込みデータ設定部の設定値に応
   じて前記表示器に写し込みデータを表示せしめる第二制
   御回路と、前記表示器の表示をペンタプリズム内に導入
   しファインダ視野に見えるようにする第一状態および前
   記表示器の表示をフィルムの一部に投影する第二状態に
   切換わるよう構成された光学系と、シヤツタレリーズ操
   作からシャッタ開放までの間に作動する機構を有し、該
   機構の作動に応じて前記表示器に接続される制御回路を
   前記第一制御回路から前記第二制御回路に切換えるとと
   もに、前記光学系を前記第一状態から前記第二状態に切
   換える切換機構とを備えた一眼レフレツクスカメラ。 ２ 切換機構は、第一制御回路に接続された第一接点、
   第二制御回路に接続された第二接点および、観察位置お
   よび撮影位置の間を回動するレフレツクスミラーに連系
   し、該ミラーの観察位置への移動に応じて第１接点に接
   触するとともに該ミラーの撮影位置への移動に応じて第
   ２接点に接触する可動接点を有する切換スイッチを備え
   た特許請求の範囲第１項記載の一眼レフレツクスカメラ
   。 ３ 切換機構は、一眼レフレツクスフアインダ光学系に
   おいて焦点板より後方に配置された受光素子と、該受光
   素子の出力により制御され、該受光素子へ被写体光が入
   射している時には第一制御回路、受光素子への光が遮断
   された時には第二制御回路を表示器に接続するスイッチ
   回路を有する特許請求の範囲第１項記載の一眼レフレツ
   クスカメラ。 ４ 表示器は液晶表示体と、該液晶表示体を照明する発
   光体とを有する特許請求の範囲第１項乃至第３項のいず
   れかに記載の一眼レフレツクスカメラ。 ５ 表示器はモザイク型発光表示器を有する特許請求の
   範囲第１項乃至第３項のいずれかに記載の一眼レフレツ
   クスカメラ。 ６ 表示器は焦点板の前方に設けられ、光学系は表示器
   の表示をフィルムに投影する投影光学系とレフレツクス
   ミラーにより構成され、レフレツクスミラーが観察位置
   にあるとき表示器の表示を焦点板の下からレフレツクス
   ミラーへ導き、レフレツクスミラーで反射させた後焦点
   板に結像し、レフレツクスミラーが撮影位置にあるとき
   は表示を直接フィルムに投影するように構成されている
   特許請求の範囲第１項乃至第３項のいずれかに記載の一
   眼レフレツクスカメラ。 ７ 表示器は焦点板の後方に配置され、光学系は表示器
   の表示を焦点板に結像すべき結像レンズと第一小反射面
   と前記第一小反射面の反射光をフィルム面へ投影するよ
   うに反射する反射位置および該反射光の光路から退避す
   る退避位置の間を移動するよう支持された第二小反射面
   とを有する一方、切換機構は該第二小反射面に連結され
   たレフレツクスミラーによつて構成され、第二小反射面
   は、レフレツクスミラーが観察位置にあるとき前記退避
   位置に、撮影位置にあるとき前記反射位置にそれぞれ移
   動される特許請求の範囲第１項乃至第３項のいずれかに
   記載の一眼レフレツクスカメラ。