JPS6058205B2 - 低級オレフィンの製造方法 - Google Patents

低級オレフィンの製造方法

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JPS6058205B2
JPS6058205B2 JP56206507A JP20650781A JPS6058205B2 JP S6058205 B2 JPS6058205 B2 JP S6058205B2 JP 56206507 A JP56206507 A JP 56206507A JP 20650781 A JP20650781 A JP 20650781A JP S6058205 B2 JPS6058205 B2 JP S6058205B2
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crystalline
aluminosilicate
alkali metal
product
catalyst
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JP56206507A
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吉成 川村
泰彦 神徳
日出夫 渡辺
祐司 島崎
重光 新
晴生 高谷
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Agency of Industrial Science and Technology
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    • Y02P30/40Ethylene production

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  • Silicates, Zeolites, And Molecular Sieves (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は低級オレフィンの製造方法に関し、詳しくは特
定の触媒を用いてメタノール及び/又はジメチルエーテ
ルから低級オレフィンを効率よく製造する方法に関する
従来、各種の結晶性シリケートが知られているが、それ
らの中、結晶性アルミノシリケートゼオライトは最も代
表的なものである。
結晶性アルミノシリケートゼオライトは天然に数多く存
在すると共に、合成によつても得られ、一定の結晶構造
を有し、構造内に多数の空隙及びトンネルがあ:ンの各
供給源を水性媒体中で炭素数1〜8の直鎖n−アルコー
ルの存在下に水熱反応させて得られる組成式 、dSiO2・nH2O り、これによりある大きさの分子は吸着するが、それ以
上のものは排斥するという機能をもち、分子篩とも称さ
れる。
空隙やトンネルによる細孔は結晶構造中で510、とに
。00が酸素を共有して結合する形態によつて決まる。
アルミニウムを含有する四面体の電気的陰性は通常アル
カリ金属イオン、特にナトリウム及び/又はカリウムに
より電気的中性に保たれている。通常、結晶性アルミノ
シリケートゼオライトを製造するには、SiO2、Al
2O3、アルカリ金属イオンの各供給源及び水を所望の
割合に混合し、常圧又は加圧下で水熱処理を行う方法が
取られている。
また塩基として有機窒素化合物ないしは有機リン化合物
を用いる方法もあり、これによりさまJざまな吸着能や
触媒作用を持つた各種のゼオライトが合成され、近年こ
の種のゼオライトの合成が非常に盛んである。特にモー
ビルオイル社によるZSM系ゼオライトはテトラアルキ
ルアンモニウム化合物、テトラアルキルホスホニウム化
合物、ピロリシン、エチレンジアミン、コリン等を用い
て合成され、その特異な吸着能と触媒作用が注目を集め
ている。そのうち、小M−5は5〜6Aの中程度の大き
さの細孔径を有するため、直鎖状炭化水素及ひわすかに
枝分れした炭化水素は吸着するが、高度に分岐した炭化
水素は吸着しない特性を有し、接触脱ろう、分解、異性
化、アルキル化、重合、特にメタノールからガソリン製
造等の触媒として有効である。この7SM−5は通常S
iO2、Al2O3、アルカリ金属の各供給源、水及び
テトラーn−プロピルアンモニウム化合物とからなる混
合物を水熱処理することによつて合成される。メタノー
ル及び/又はジメチルエーテルを反応させて炭化水素を
得るための研究は近年非常に盛んに行われている。
この反応に用いる触媒は一般に固体酸と呼ばれるものが
使用され、各種のゼオライト、ヘテロポリ酸等について
多くの特許が出願されている。特に前述のモービルオイ
ル社によるZSM−5はメタノールを原料にして、炭素
数10まてのガソリン留分を主体とする炭化水素を合成
するのに優れており、その触媒としての寿命も比較的長
く安定した活性を示す触媒てあるが、残念なことにエチ
レン、プロピレン等の低級オレフィンを製造するのには
不適である。また、同じく小M−34は、同じ反応で、
低級オレフィンを製造するための触媒として高いエチレ
ン、プロピレ・ンへの選択性を有するが、活性の低下が
極めて早く、実用的でない。本発明者らは、メタノール
及び/又はジメチルエーテルを原料として炭化水素、特
にエチレン、プロピレン等の低級オレフィンを選択的か
つ安定的に生成する方法の開発について鋭意研究を重ね
た結果、特定のアルコールの存在下にSiO2、Fe2
O3、,Al2O3およびアルカリ金属イオンの各供給
源を水熱反応させることによつて得られる組成式(式中
、Mはアルカリ金属又は水素原子、aは0.9±0.く
b及びcはその合計が1で、c/bは0.3〜101好
ましくは1〜5であり、dは10〜500及びnは0〜
200の数である)で表わされる結晶性鉄アルミノシリ
ケートがその目的に適合することを見出し、本発明を完
成するに到つた。
すなわち本発明は、触媒の存在下てメタノール及び/又
はジメチルエーテルから低級オレフィンを製造するにあ
たり、SlO2、Fe2O3、Al2O3及びアルカリ
金属イオンの各供給源を水性媒体中で炭素数1〜8の直
鎖n−アルコールの存在下に水熱反応させて得られる組
惑柊 (式中、Mはアルカリ金属又は水素原子、aは0.9±
0.\b及びcはその合計が1で、c/bは0.3.〜
10であり、dは10〜5001及びnはO〜200の
数である)で表わされる結晶性鉄アルミノシリケートを
触媒として用いることを特徴とする低級オレフィンの製
造方法を提供するものである。
本発明による結晶性鉄アルミノシリケートは、前述の如
くSlO2、Fe2O3、AI2O3及びアルカリ金属
イオンの各供給源を水性媒体中で水熱反応させることに
よつて製造される。
この場合、水性媒体中には、添加剤としてアルコールを
添加する。こ・のアルコールの添加により、オレフィン
合成用触媒として好適な触媒構造を持つ結晶性鉄アルミ
ノシリケートを得ることができる。次に本発明による結
晶性鉄アルミノシリケートの製造方法についてさらに詳
しく述べる。SiO2源としては、水ガラス、シリカゾ
ル、シリカゲル及びシリカが使用できるが、水ガラスと
シリカゾルが好適に用いられる。
Fe2O3源として水溶性の第2鉄塩が使用出来るが、
好ましい例として硝酸第2鉄、硫酸第2鉄アンモニウム
等が挙げられる。Al2O3源としてアルミン酸ナトリ
ウム、硫酸アルミニウム、アルミナゾル、アルミナ等が
使用できるが、アルミン酸ナトリウムと硫酸アルミニウ
ムが好ましい。アルカリ金属イオン源としては、例えば
、水ガラス中の酸化ナトリウム、アルミン酸ソーダ、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が使用される。水性
媒体中に添加するアルコールとしては炭素数1〜8の直
鎖n−アルコールが好ましく、n−プロピルアルコール
、n−ブチルアルコールが特に好ましい。水熱処理を行
う反応混合物の組成は次のような割合で調合することが
好ましい。
SiO2/Fe2Oa(モル比):20〜1000さら
に好ましくは30〜500SI0。
/Al。O。(モル比):20〜50さらに好ましくは
50〜400Si02/(Fe2Oa+Al2Oa)(
モル比):10〜500さらに好ましくは20〜300
0H−/SlO2(モル比):0.05〜1.0さらに
好ましくは0.1〜0.75H20/0H−(モル比)
:10〜300さらに好ましくは30〜250R0H/
SiO2(モル比):0.1〜5さらに好ましくは0.
5〜4この範囲の組成を有する混合物を得るために、適
宜塩酸、硫酸、硝酸等の酸あるいはアルカリ金属の水酸
化物を添加する。
この混合物を120〜220℃、好ましくは150〜1
90℃で約1〜20時間、好ましくは5 〜50時間密
閉容器内で加熱攪拌する。
反応生成物は口過ないし遠心分離により分離し、水洗に
より余剰のイオン性物質を除去した後、乾燥する。この
ようにして結晶性鉄アルミノシリケートが得られるが、
このものは、アルカリ金属塩(前記式においてM=アル
カリ金属)となつている。
このアルカリ金属塩型の結晶性鉄アルミノシリケートは
、常法により、例えば、塩酸や、硫酸、硝酸などの無機
酸や、ギ酸、酢酸などの有機酸と反応させて、もしくは
アンモニウム塩と反応させた後焼成することによつて、
アルカリ金属の一部又は全部がプロトン(H゛)で置換
された水素型の結晶性鉄アルミノシリケートに変換させ
ることができる。表−1及び第1図に、後記実施例1で
得たナトリウム塩型の結晶性鉄アルミノシリケートのX
線回折パターンを示し、表−2にそのナトリウムイオン
をプロトンで置換した水素型の結晶性鉄アルミノシリケ
ートのX線回折パターンを示す。
なお、これらの回折データは銅のK−アルファ線の照射
による標準のX線技術によつて得られたもので、ピーク
の高さIがブラック角θの2倍の2θの関数としてレコ
ーグーに記録される。I/IOは相対強度であり、最強
のピークを示す2θ=23.20を100とした場合の
相対値である。これらのX線回折ピークを特公昭46−
10064号公報に明示されているZSM−5のそれと
比較すると、小M−5の最強ピーク2θ=23.14が
この結晶性鉄アルミノシリケートでは20=23.00
と23.20に存在して明確に区別されている。また低
,角度の2θ=7.75〜7.85と8.65〜8.8
0の2つのピーク強度を比べた場合ZSM−5では前者
のピークの方が強いのに対し、この結晶性鉄アルミノシ
リケートでは逆になつている。同様なことは2θ=23
.5〜24.0にある2つのピーク強度についてもいえ
る。即ち、ZSM−5では20=23.6のピークが2
0=23.77の肩のようになつているのに対し、ここ
で得たものは明確に2つに分れ、かつ低角度の2θ=2
3.60〜23.65のピークの方が23.80〜23
.85のものより大きい。この傾向は合成直後のもの及
び水素型に変換したものの両方についていえる。また、
一般に小M−5では合成直後の乾燥品とそれを焼成し、
含まれている有機アンモニウムカチオンを焼成したもの
のX線回折パターンを比べてみると低角度の20=7.
9〜8.9にある2つのピークが後者の場合に大きくな
る傾向を示すが、この結晶性鉄アルミノシリケートゼオ
ライトでは、乾燥品にくらべ焼成品のピーク強度が高く
なると云う現象が殆んど観察されない。しかし、.その
他の多くの点ではZSM−5のパターンと類似している
。本発明の結晶性鉄アルミノシリケートにおいては、鉄
イオンはアルミニウムイオンと同じようにケイ素を置換
している。
このことは以下のことか.ら証明することができる。(
1)本発明は結晶性鉄アルミノシリケートに関しては、
ケイ素がブルミニウムイオンだけでなく、それよりもイ
オン半径の大きな鉄イオンで置換されていることに起因
する(804)面の面・間隔の広がりが確認される。
即ち、試料として、モービル社の特許(例えば、英国特
許第1402981号明細書の実施例3)に従つて、S
lO2/Al2O3モル比を変えて調製した小M−5と
、本発明品とを用い、これらの試料に、内部標準として
用いる99.99%ケイ素を充分混合し、この混合物の
X線回折ピーク、特に(804)面に基づく2θが45
.0度付近のピークを、ケイ素の(220)面のピーク
20=47.3度を対比させながら正確に読取る。
(804)面に基づくピーク位置をSiO2/Al2O
3モル比と対応させて測定した結果、ZSM−5では、
アルミニウム含量が増えるに従つて、即ちSiO2/A
l2O3モル比が低下するにつれて、(804)面のピ
ーク位置が低角度にずれ、面間隔が広がつていることが
確認されるが、例えば、SiO2/Al2O3モル比1
95の本発明の結晶性鉄アルミノシリケートの(804
)面に基づくピークは20=44.97度に現われ、相
当するSiO2/Al。O3モル比のZSM一5のピー
クよりも低角度側にずれている。このことはアルミニウ
ムイオンよりもイオン半径の大きな鉄イオンがケイ素を
置換して結晶性シリケートの格子中に入り、面間隔を.
さらに拡大させていることを示している。))この種の
構造を有する結晶性シリケートの場合、ケイ素を置換す
る元素の量が増えると、単斜晶系から斜方晶系に変化す
る。
単斜晶系と斜方晶系との違いは、X線回折ピークにおい
て、斜方晶系では2θが24.3度付近と29.2度付
近のピークがそれぞれ1本であるのに対し、単斜晶系で
はそれぞれ2本に分裂することによつて識別される。本
発明による製品(実施例1の製品)は、Fe2O3源を
用いてない製品(比較例1の製品)が単斜晶系を示すの
に対し、それよりも,Al2O3成分が少いにもかかわ
らず斜方晶系である。このことは鉄イオンはアルミニウ
ムイオンと同様にケイ素を置換して格子中に入つている
ことを示す。ト)鉄イオンやアルミニウムイオンが格子
中に入ると結晶性シリケートの酸量は増す。
本発明の実施例1で得た製品では、比較例1で得たもの
よりもAl2O3成分が少いにもかかわらず酸量が明ら
かに多い(表−3及び表−6を参照)。これは鉄イオン
も格子中に入つていることを示している。次に、本発明
の結晶性鉄アルミノシリケートの乏着性について調べる
と、本発明の製品は、ヘキトン異性体のうちn−ヘキサ
ンを最もよく吸着し、メチル基を1つ有する3−メチル
ペンタンも吸着するが、メチル基を2個有する2・2−
ジメチルブタンは殆んど吸着しないという特異な形状選
択性を有する。
従つて、本発明の結晶性鉄アルミノシリケートはエリオ
ナイトやオフレタイトのような小孔径ゼオライトとフオ
ージヤサイト型のX及びY型ゼオライトの中間の細孔径
を有するゼオライトと考えられる。本発明の製品は、熱
安定性に優れており、900℃の熱処理においてもその
構造に変化はない。
これは実用上の種々の反応における前処理や再生の際に
好都合である。本発明の方法で得られる結晶性鉄アルミ
ノシリケートを触媒として使用することによつて、メタ
ノール及び/又はジメチルエーテルから炭化水素、特に
エチレン、プロピレン等の低級オレフィンを高い選択率
でしかも安定した活性で製造できる。本発明て触媒とし
て使用される結晶性鉄アルミノシリケートは、合成後の
カチオンとしてのアルカリ金属イオンをイオン交換法に
より全部または部分的にプロトンに変換した水素型であ
ることが好ましい。
この交換は公知のイオン交換技術を利用してアンモニウ
ム水溶液、例えば塩化アンモニウム水溶液て処理してア
ルカリ金属イオンをアンモニウムイオンで交換し、しか
る後焼成によつてアンモニウムを追い出し、プロトンに
変換できる。また直接塩化水素水溶液で処理することに
よりプロトンに変換することも可能である。アンモニウ
ム水溶液又は塩化水素水溶液で処理した後、充分水洗を
行い、乾燥し、焼成することによつてメタノール及び/
又はジメチルエーテル転化反応の触媒として供すること
ができる。この焼成は例えは300〜700゜Cの温度
で1〜10(転)間処理することによつて達成される。
メタノール及び/又はジメチルエーテルの転化反応は、
これら原料をガスとして供給し、固体である触媒と充分
接触させ得るものてあればどんな反応形態でもよく、固
定床反応方式、流動床反応方式、移動床反応方式等があ
げられる。
反応は、広い範囲の条件で行うことが出来る。
例えば反応温度250〜450′C1重量時間空間速度
0.1〜20hr−1、好ましくは1〜10hr−1、
全圧力0.1〜10幌圧、好ましくは0.5〜1.幌圧
の条件下で行うことができる。原料は水蒸気あるいは不
活性ガス、例えば窒素、アルゴン等で希釈して触媒上に
供給することも可能である。本発明の方法において、生
成物の流れは水蒸気、炭化水素、未反応原料から成り、
反応条件を適当に設定することにより炭化水素中のエチ
レン、プロピレン等の低級オレフィンの割合を高めるこ
とが出来る。
また、更に条件を厳しくすることにより、ガソリ7曹分
の豊富な炭化水素を得る”ことも出来る。水蒸気及び炭
化水素生成物は公知の方法によつて互いに分離、精製さ
れる。次に本発明を実施例により具体的に説明するが、
本発明はその要旨を超えない限り、これに限定されるも
のではない。
実施例1 硝酸第2鉄9水和物2.02yおよび硫酸アルミニウム
16〜187k和物0.81yを水86yに溶かしてA
液とし、4号水ガラス(SlO224%、Na2O6.
5%)61.1yを水64yに溶かし、これをB液とし
た。
激しく攪拌しながらA液中にB液を加え、次に、これに
2.5N硫酸水溶液24m1を加え、更にn−ブチルア
ルコール16.2yを添加し、添加終了後も攪拌を約1
吟間続行して水性ゲル混合物を得た。仕込のSlO2/
Fe2O3モル比は98で、SiO2/Al2O3モル
比は195、SlO2/(Fe2O3+Al2O3)モ
ル比は65であつた。内容積300m1のオートクレー
ブに水性ゲル混合物を仕込み、自圧下180℃で1時間
攪拌しながら(500r′.P.m.)水熱処理をした
。反応混合物は遠心分離機を用いて固体成分と溶液部と
に分け、固体成分は充分水洗をほどこし、更に120′
Cて乾燥した。得られた生成物の収量は約14yであつ
た。走査型電子顕微鏡による観察で、この製品中には他
のゼオライトないしはゲルの共存しないことを確認した
。結晶の大きさは1〜3μの大きさであつた。この製品
に関してのX線回折パターンを表−1及び第1図に示す
。ここで得られた結晶性鉄アルミノシリケートを空気中
500℃で5時間処理した。BET法に基づいて比表面
積を測定した所280.47T11yであつた。また、
螢光X線法により鉄含有量の定量分析を行つた所SiO
2に対してFe2O3は3.鍾量%であつた。次に、こ
の焼成済結晶性鉄アルミノシリケート1fに対し、0.
6N塩化水素水溶液30mLの割合で両者を混合し、室
温で■時間、攪拌処理をする操作を計2回繰返し、ナト
リウムイオンをプロトンに変換した。
その後室温下で充分水洗の後、120℃で乾燥し、次い
で500でCで5時間空気中で焼成を行い水素型に変換
した。このもののX線回折パターンを表−2に示す。こ
の水素型にした結晶性鉄アルミノシリケートについて石
英製スプリングバランスを用いてアンモニアの吸着量を
測定した。
先ず、試料を450℃で2時間真空排気して完全に吸着
物を除いた後、100間Cで1時間15t0rrのアン
モニア雰囲気下に置き、これを100℃で1時間真空排
気して物理吸着しているアンモニアを取り去り、続いて
試料温度を10℃Imlnの速度で昇温してゆき、各温
度てのアンモニアの吸着量をみた。この結果を表−3に
示す。実施例2 実施例1で示した、水素型にした結晶性鉄アルミノシリ
ケート粉末を圧力400k91dで打錠し、次いてこれ
を粉砕して10〜20rT1eShにそろえたもの2m
1を内径10順の反応管に充填した。
液状メタノールを2m11hrの速度で気化器に送り、
ここで10m11minで送られてくるアルゴンガスと
混合して反応管に送り、300℃て反応を行つた。生成
物の分析はガスクロマトグラフを用いて行つた。結果を
表−4に示す。※1供給メタノールに対するカーボンベ
ース 収率※2 ジメチルエーテルは未反応原料とみ
な し、それ以外の全生成物に対するカーボ ンベ
ース選択率実施例3 触媒どして結晶性鉄アルミノシリケートを反応管に1m
1充填した以外はすべて実施例2と同様にして実施した
反応結果を表−5に示す。前記表に示した結果から明ら
かなように、本発明の方法による結晶性鉄アルミノシリ
ケートを触媒とした場合、極めて高いエチレン、プロピ
レン収率および選択率が得られる。
比較例1 硫酸アルミニウム16〜18水和物1.06yを水86
yに溶かしてA液とし、4号水ガラス61.1yを水6
4y溶かL2、これをB液とした。
激しく攪拌しながらA液中にB液を加え、次に、これに
2.5N硫酸水溶液24m1を加え、更にn−ブチルア
ルコール16.2ダを添加し、添加終了後も攪拌を約1
1ナ問続行して水性ゲル混合物を得た。仕込のSiO2
/Al2O3モル比は150てあつた。このようにして
水性ゲル混合物を実施例1と同様にしで処理して結晶性
アルミノシリケートを得た。
その収量は約14yてあつた。500℃て焼成したもの
のX線回折パターンを第2図に示す。
BET法に基づく比表面積の測定ては、252.6d1
yであつた。水素型に変換したもののアンモニア吸着量
に一)いての測定結果を表−6に示す。実施例4硝酸第
2鉄9水和物2.02y1硝酸アルミニウム16〜18
水和物0.41Vを水86.4yに溶かしA液とし、4
号水ガラス61.1yを水63.4yに溶かし、これを
B液とした。激く攪拌しながらA液中にB液を加え、次
いで、これに2.5N硝酸水溶液24m1を加え、更に
n−ブチルアルコール18.49を添加し、添加終了後
も攪拌を約1紛間続行して水性ゲル混合物を得た。仕込
のSiO2/Fe2O3モル比は98で、SlO2/A
l2O3モル比は390,.Si02/(Fe2O3+
Al2O3)モル比は78であつた。このようにして水
性ゲル混合物を調製した以外のすべての操作は実施例1
と同様にして行つた。水熱処理し、水洗、乾燥して得ら
れた結晶性鉄アルミノシリケートの収量は約14qであ
つた。X線回折パターンは表−1および図−1に示した
ものとほぼ一致した。
BET法に基づく比表面積は、237.1d1yであつ
た。
水素型に変換したもののアンモニア吸着量を表−7に示
す。実施例5 実施例4で示した水素型にした結晶性鉄アルミノシリケ
ート粉末を用いた以外はすべて実施例2と同様にして行
つた。
メタノール転化反応活性を表−8に示す。
比較例2 モービルオイル社の英国特許1402981号実施例3
を参考にして結晶性鉄アルミノシリケートを調製した。
即ち、水57.8y硝酸第2鉄9水和物1.559、濃
硫酸2.81y1塩化カリウム16.2gを溶かし、A
液とした。水42.3yに3号水ガラス(SiO229
%、Na2O9.5%)33.8yを溶かし、B液とし
た。攪拌下A液中にB液を滴々添加し、充分攪拌した後
、トリーn−プロピルアミン2.27yとn−プロピル
プロミド1.95yの混合液を加え水性ゲル混合物を得
た。仕込のSlO2/Fe2O3モル比は85であつた
。内容積300m1のオートクレーブに水性ゲル混合物
を仕込み、自圧下160゜Cで16時間攪拌しながら(
500r″.P.m.)水熱処理した。反応混合物遠心
分離機を用いて固体成分と溶液部とに分け、固体成分は
充分水洗をほどこし、更に120℃で乾燥した。・得ら
れた生成物の収量は約9.5gであつた。X線回折で分
析したところ、特許公報昭46−10064号あるいは
英国特許第1402981号に記載のパターンとほぼ一
致した。この結晶性鉄シリケートを用いる以後の操作は
すべて実施例1および実施例2と・同様に実施した。B
ET法に基づく比表面積の測定では323.0w11y
てあつた。水素型に変換したもののアンモニア吸着量お
よびメタノール転化反応活性についてそれぞれ表−9お
よび表−10に結果を示す。ノ
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の結晶性鉄アルミノシリケート(Na塩
型)のX線回折パターンを示し、第2図は鉄イオニ/を
含まない結晶性アルミノシリケート(Na塩型)のX線
回折パターンを示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 触媒の存在下でメタノール及び/又はジメチルエー
    テルから低級オレフィンを製造するにあたり、SiO_
    2、Fe_2O_3、Al_2O_3及びアルカリ金属
    イオンの各供給源を水性媒体中で炭素数1〜8の直鎖n
    −アルコールの存在下に水熱反応させて得られる組成式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、Mはアルカリ金属又は水素原子、aは0.9±
    0.3、b及びcはその合計が1で、c/bは0.3〜
    10であり、dは10〜500、及びnは0〜200の
    数である)で表わされる結晶性鉄アルミノシリケートを
    触媒として用いることを特徴とする低級オレフィンの製
    造方法。
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