JPS605751Y2 - フライバツクトランス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は整流器を内蔵したフライバックトランスに関す
るものであり、組立てが容易で品質の優れたものを提供
しようとするものである。

一般にフライバックトランスは第１図に示すように、口
字状の磁心１に、低圧コイル２を巻装した低圧ボビン３
と、高圧コイル４を巻装した分割型の高圧ボビン５とを
装着し、そして低圧ボビン３と高圧ボビン５とをケース
内に収納するとともに、樹脂を充填して外装することに
より構成されている。

このようなフライバックトランスにおいては、高圧コイ
ル４に整流器を接続してテレビジョン受像機に組込まれ
る場合が多い。

このような整流器を内蔵するフライバックトランスとし
て従来では、第２図に示すように多数の鍔６を設けた高
圧ボビン５の一端部に高圧コイル４の巻回部７とは異な
り間隔の大きい部分８を設け、この間隔の大きい部分８
に整流器９や抵抗１０を取付けていた。

この構成によれば、高圧コイル４を巻回した後、整流器
９や抵抗１０を組込む必要があるため、その組込時に高
圧コイル４を断線させたり、リード用の引出線を断線さ
せたりするおそれがあり、品質でも問題があった。

本考案は以上のような従来の欠点を除去するものである
。

以下、本考案の実施例を図面第３図、第４図により説明
する。

１１は多数の鍔１２によって形成された高圧ボビンであ
り、この高圧ボビン１１の一端面には突片１３が設けら
れている。

この高圧ボビン１１には中央に高圧ボビン１１の中心孔
１４に圧入される結合筒１５をもち、上部に結合筒１５
より大径の有底円筒状部１６を一体に設け、この有底円
筒状部１６の一部には欠除部１７が形成され、この欠除
部１７に高圧ボビン１１の突片１３とはまり合う透孔１
８をもった舌片１９を設けて構成した部品取付体２０が
結合される そして、この部品取付体２０の有底円筒状部１６内には
整流器２１を取付ける固定リブ２２、抵抗２３を取付け
る固定リブ２４が設けられている。

このように高圧コイルを巻回する高圧ボビン１１と、整
流器２１などを取付ける部品取付体２０を別々に構成腰
高圧コイルを巻線した高圧ボビン１１と、整流器２１や
抵抗２３を組込んだ部品取付体２０を結合にて組立てる
ため、別々に作業を進めることができて、生産性に富み
、］２．か蔦、整流器２１などの組込み時に高圧コイル
を断線させたり、引出線を断線させたりすることが全く
無くなり、品質保証の上においても有利となり、製品の
歩留りの向上が計れ、コスト面でも有利とすることがで
きる。

このように本考案のフライバックトランスは、多くの利
点をもち、実用的価値の大なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は一般的なフライバックトランスを示す一部断面
正面図第２図は従来のフライバックトランスの高圧ボビ
ンを示１正面図、第３図は本考案のフライバックトラン
スの−・実施例を示す高圧ボビンと部品取付体の分解正
面図、第４図は部品取付体の上面図である。 １１・・・・・・高圧ボビン、１２・・・・・・鍔、１
３・・・・・・突片、１４・・・・・・中心孔、１５・
・・・・・結合筒、１６・・・・・・有底円筒状部、１
７・・・・・・欠除部、１８・・・・・・透孔、１９・
・・・・・舌片、２Ｑ・・・・・・部品取付体、２１・
・・・・・整流器、２２・・・・・・固定リブ、２３・
・・・・・抵抗、２４・・・・・・固定リブ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 磁心に低圧コイルを巻回した低圧ボビンと、高圧コイル
   を巻回しかつ整流器を取付けた高圧ボビンとを組込み、
   かつ前記低圧ボビンと高圧ボビンとを外装して構成した
   フライバットランスにおいて、高圧ボビンの端面に、整
   流器などの部品を有底円筒状部内に組込んで構成した部
   品取付体を取付けてなるフライバックトランス。