JPS6056415B2 - 磁気デイスク用Al合金板の製造方法 - Google Patents

磁気デイスク用Al合金板の製造方法

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JPS6056415B2
JPS6056415B2 JP55123775A JP12377580A JPS6056415B2 JP S6056415 B2 JPS6056415 B2 JP S6056415B2 JP 55123775 A JP55123775 A JP 55123775A JP 12377580 A JP12377580 A JP 12377580A JP S6056415 B2 JPS6056415 B2 JP S6056415B2
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JP
Japan
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alloy plate
magnetic disk
rolling
alloy
annealing
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JP55123775A
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JPS5747853A (en
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晃三 星野
美紘 辻
吉延 北尾
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Heat Treatment Of Nonferrous Metals Or Alloys (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は磁気ディスク用N合金板の製造方法に関し、
詳細にはAl合金の成分組成及び加工条件を特定するこ
とによつて素材の結晶組成を微細化し、平滑性の良好な
磁気ディスク用基盤を与えるAl合金板の製造方法に関
するものである。
電子計算機等の記憶媒体として汎用されている磁気デ
ィスク用基盤は、Al合金板の表面を機械加工して所定
の厚さとし、更に精密研磨した表面に磁性体薄膜を被覆
した構造からなり、この磁性体薄膜を磁化させることに
よつて信号を記憶する。この種の磁気ディスク用基盤に
は一般に下記の特性が要求される。(1)磁気ヘッドと
磁気ディスク基盤との隙間を一 定に保ち記憶特性を安
定化させる為、研磨後の 表面精度が良好であること。
(2)磁性体薄膜の形成に悪影響を及ぼす突起や穴 が
少なく且つ小さいこと。
(3)基盤を作製する際の機械加工や研磨、及び軟質材
として使用する際の高速回転に十分耐え得 る機械的強
度を有すること。
(4)耐食性が良好て且つある程度の耐熱性を有す る
こと。
(5)非磁性、軽量てあり且つ廉価てあること。
一方磁気ディスク用基盤として現在最も汎用されてい
るのは、AA規格508給金であるが、近年磁気テイス
クに対する大容量化、高密度化の要求は益々強くなる傾
向にあり、1ビット当りの磁塊化領域は一段と微細化さ
れると共に、磁性体膜の薄肉化、磁気ヘッドと磁気ディ
スクの隙間の減少化等が望まれている。しかし上記のN
合金では、前記諸特性(特に表面精度)を十分満たす様
な基盤は得られ難い。即ち上記N合金板の表面を精密研
磨すると、素材の圧延方向と平行に細長く伸びた、周期
0.5〜2mn)高さ0.15μRma週度の微少うね
り(以下゛’さざ波’’という)ができるが、さざ波の
高さはディスク基盤と磁気ヘッドの隙間とほぼ同じにな
り、さざ波が著しくなるとディスク基盤を高速回転させ
るときに、磁気ヘッドが安定して追従し得なくなる。一
方前述の様な磁気ディスクの大容量化及び高密度化に適
合させる為には、ディスク基盤と磁気ヘッドの隙間を0
.1〜0.3μm程度にする必要があり、また磁気ディ
スクの安定追従を可能にする為には、さざ波が前記隙間
の10%以内に入ることが必要とされている。即ちA1
合金基盤には、さざ波が0.03pRmaxという極め
て厳密な精度が要求される。本発明者等は前述の様な状
況のもとで、さざ波の微細化を達成すべくその発生原因
を追求したところ、以下の事実が確認された。
(1)表面研磨後のさざ波の周期とA1合金板のマクロ
組織とは対応しており、組織が粗大てある程さざ波の周
期は大となる。
(2)5マクロ組織が粗大化する原因の1つに鋳塊のミ
クロ偏析があり、鋳塊の組織を微細且つ均一にすればマ
クロ組織も微細となり、さざ波も小さくなる。
(2)5マクロ組織が粗大化する今1つの原因は熱間圧
延工程て生成する熱間ファイバー組織にあり、該組織の
生成を少なくし或は無くしてやれば微細なマクロ組織を
得ることができる。
本発明は上記の様な知見を基に、N合金板のマクロ組織
の微細・均一化を期して更に研究の結果完成されたもの
であつて、その構成は、必須成分としてMg:3〜6%
を含有し、Si≦0.1%、Fe≦0.2%、Mn≦0
.4%、Cr≦0.1%であるAl合金鋳塊を均熱及ひ
熱間圧延した後25%以上の圧下率で冷間圧延し、次い
て中間焼鈍(300〜500℃て0.5〜8時間)した
後所定厚さまで冷間圧延し、最終完全焼鈍又は半硬(部
分)焼鈍するところに要旨が存在する。
まず素材たるA1合金の成分組成を特定した理由を説明
する。
Mgは、基盤作製時の機械加工や研磨等に十分耐え得る
機械的強度を付与するのに不可欠の元素であり、8%以
上含有させなければならない。
しかし多すぎるとA1−Mg金属間化合物が生成し易く
なると共に、溶解・鋳造時の高温酸化によつてMgOの
非金属介在物が生成し表面精度が低下するのて、6%以
下に抑えるべきである。即ちAl一Mg金属間化合物や
MgOはA1マトリックスとは不連続であり且つマトリ
ックスよりも硬質であるから、基盤を機械加工や研磨加
工したときに表面に突起部として残るか或は脱落してそ
の後に穴ができる。その結果研磨を十分に行なつても良
好な表面精度が得ら^なくなる。Sl及びFeは地金中
から混入する不可避不純物であるが、Siが0.1%以
上、Feが0.2%以上になると粗大な金属間化合物が
生成し、前記と同様に表面精度が低下するので、できる
だけ少なくすべきである。
Mn及びCrは基盤の耐食性を高める作用があるが、多
すぎると租大な金属間化合物が生成し表面精度が低下す
るので、Mnは0.4%以下、Cr?10.1%以下に
抑えねばならない。
上記の他微量のCu..Zn等が混入することもあるが
、これらは不純物量である限り合金の物性には殆んど影
響がない。
じかしCuやZnは最終製品”の耐食性を低下させる傾
向があるので、極力少なくすべきてある。更に本発明で
は、後述する如く圧延及び焼鈍条件を設定することによ
つてマクロ組織の微細化を達成できるが、合金中に微量
のTl(0.08%以下)又はB(0.01%以下)を
添加してやれば、鋳塊組織が微細化しミクロ偏析が抑制
される。
本発明ては上記成分組成のA1基合金鋳塊を均熱、熱間
圧延及び冷間圧延し、最終的に2T1rm前・後の肉厚
のディスク用基盤とするが、この工程では下記の要件を
満たす条件を設定しなければならない。
即ち均熱後5TmIn以上の板厚となるまて熱間圧延し
、次いで25%以上の圧下率て冷間圧延した後300〜
500゜Cて0.5〜48時間の中間焼鈍を行ない、そ
の後所定の板厚まて冷間圧延し最終完全焼鈍又は半硬(
部分)焼鈍を行なう。ところてA1基合金鋳塊を得る為
の従来の圧延ては、熱間圧延の後、中間焼鈍無しに所定
の肉厚まて冷間圧延する直通方式が採用されているが、
この方式であると最終製品の結晶組織は熱間圧延の初期
に生成した結晶粒が引伸ばされたものとなる。
熱間圧延中の再結晶粒は動的再結晶てあり、少ない加工
度で次々に再結晶していく為、ブレス焼鈍後の再結晶粒
はたとえ微細であつても熱間圧延初期の結晶粒が一方々
向に延びた結晶組織となり(一般に熱間ファイバー組織
と呼ばれる)、さざ波の大きな原因になる。ところが前
述の様な中間焼鈍方式を採用し、中間焼鈍までの冷間圧
延の圧下率を高めると、熱間圧延工程で生成した熱間フ
ァイバー組織を消失させることができ、再結晶粒の方位
を完全なランダム状態にできると共に、中間焼鈍工程で
再結晶粒が安定化される。
その結果、方向性をもたない微細で安定な再結晶粒から
なるマクロ組織が得られる。ここて中間焼鈍までの圧下
率が25%未満てあると、熱間ファイバー組織の消失が
不十分になると共に、中間焼鈍によつて粗大な再結晶粒
が生成し、最終的にマクロ組織を微細化できなくなる。
また中間焼鈍条件か300゜C未満及び2時間未満では
安定した再結晶粒を得ることができず、また500′C
及び48時間を越えると中間焼鈍工程で再結晶粒が粗大
化し、何れの場合も本発明の目的を達成できない。本発
明は概略以上の様に構成されており、Al合金中に含ま
れる合金成分の種類及び含有率を特定することによつて
機械的強度及び表面精度を高めると共に、均熱、熱間圧
延後の加工条件を設定することによつて、マクロ組織の
微細化及び均一化を達成し得ることになつた。
従つてこのA1合金板を機械加工及ひ研磨加工すれば、
後記実験例でも明らかにする如くさざ波の極めて少ない
、高表面精度のディスク用基盤を得ることができ、磁気
ディスクの大容量化及び高密度化の要請に答え得ること
になつた。次に実験例を挙けて本発明の効果を明確にす
る。
実験例1 第1表に示す部分組成のN合金鋳塊を均熱処理した後、
第2表に示す如く熱間圧延、冷間圧延中間焼鈍を施こし
、更に所定の板厚まて冷間圧延してAI合金板を得、次
いでひずみ矯正の為ブレス焼鈍(250゜C×2時間)
して半硬質材とした。
得られた各供試板の片面を、ディスク基盤加工の通常の
工程に従つて0.1w0rL切削加工した後再びブレス
焼鈍して軟質化し、次いでバフ研磨した。得られた各研
磨板の表面粗度(ささ波)を、表面粗度計により横倍率
20皓、高さ倍率10万倍で測定した。結果を第2表に
一括して示す。また半硬質材を王水てエッチング几、マ
クロ組織を現出させた。
マクロ組織の代表例を参考写真−1〜4(但し参考写真
1,2,3及び4は、第2、表の実験NO.l,3,4
及ひ7に夫々対応する:倍率1)に示す。第2表及び参
考写真より次の様に考察できる。
(1)実験NO.4及び7は冷間圧延の途中で中間焼鈍
を行なつていない比較例で、マクロ組織は粗大でありさ
ざ波の高さは何れも0.03pRmaxを越えている。
尚実験NO.4は合金成分として相当量のTlを加え鋳
塊組織を微細化したものてあるが、依然として表面精度
は不十分である。(2)実験NO.3は、Tlの添加に
よつて鋳塊組織を微細化すると共に、冷間圧延の途中て
中間焼鈍を行なつておりマクロ組織はかなり微細となつ
ているが、中間焼鈍前の冷間圧延の圧下率が25%未満
てある為、表面精度が依然として不十分でである。
(3)これらに対し実験NO.l,2,5及び6は何れ
も本発明の要件を満足する実験例て、マクロ組織は微細
でさざ波の周期及び高さ共に極めて小さく、良好な表面
精度が得られている。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 Mg3〜6%を必須成分として含み、Si≦0.1
    %、Fe≦0.2%、Mn≦0.4%、Cr≦0.1%
    であるAl合金鋳塊を均熱及び熱間圧延した後25%以
    上の圧下率で冷間圧延し、次いで中間焼鈍(300〜5
    00℃にて0.5〜48時間)した後所定厚さまで冷間
    圧延し、最終完全焼鈍又は半硬(部分)焼鈍することを
    特徴とする磁気ディスク用Al合金板の製造方法。
JP55123775A 1980-09-05 1980-09-05 磁気デイスク用Al合金板の製造方法 Expired JPS6056415B2 (ja)

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