JPS6054981B2 - 塩化ビニ−ルの熱分解処理方法およびその装置 - Google Patents

塩化ビニ−ルの熱分解処理方法およびその装置

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JPS6054981B2
JPS6054981B2 JP55162801A JP16280180A JPS6054981B2 JP S6054981 B2 JPS6054981 B2 JP S6054981B2 JP 55162801 A JP55162801 A JP 55162801A JP 16280180 A JP16280180 A JP 16280180A JP S6054981 B2 JPS6054981 B2 JP S6054981B2
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hydrochloric acid
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豊司 北島
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Chugai Ro Co Ltd
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Chugai Ro Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

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  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、廃塩化ビニールの熱分解炉から発生する生成
ガスの処理方法およびその装置に関するものである。
廃塩化ビニールの処分方法としては、一般に熱分解炉に
よつて分解処理する方法が採用されている。
そして、熱分解炉から生成する分解生成ガスから油分と
塩酸分とを分離回収している。
しかしながら、前記回収油中には、塩素分が1〜3%含
まれているため、この回収油をそのまま焼却すると、空
気率1.2の場合、燃焼生成ガス中に塩化水素が500
〜1500ppm含まれることになり、このまま精製せ
ずに燃料として使用することができない。
また、塩酸中には全有機炭素分として2500〜300
0ppm程度の有機物と、500〜1500ppmの鉄
分、数10ppm程度のクロム、鉛等の金属が含まれて
いるため、そのままでは工業用塩酸として使用不可能て
ある。したがつて、これら回収油や塩酸を再利用するた
めには、複雑で高価な分離装置等を必要とする等の欠点
を有していた。
本発明者は、前記従来方法における欠点を種々検討した
結果、回収油を温水で洗浄すると、常温水で洗浄するも
のに比べて3.5〜5倍塩素分を除去できることを見出
した。
すなわち、回収油量の5倍の水で洗浄したところ、10
〜20%の塩素分しか除去できないが、同量の7(代)
の温水で洗浄したところ、50〜75%の塩素分が除去
され、回収油中の塩素分が0.5〜1.3%に減少した
本発明は、前記の検討結果を考慮して従来の欠点を解決
すべくなされたもので、簡単な方法、装置で、塩素分の
少ない回収油と不純物の少ない塩酸に分離し、これらを
再使用可能とするとともに、残りの分解生成ガスを分解
炉の燃料とすることのできる塩化ビニールの熱分解処理
方法およびその装置を提供することを目的とする。
つぎに、本発明を一実施例である図面にしたがつて説明
する。
図面は、本発明にかかる塩化ビニールの熱分解処理方法
を具体化した装置概略図で、1は熱分解炉で、分解室と
燃焼室とからなり、分解室に投入=された廃塩化ビニー
ルは、燃焼室のバーナ2により間接加熱され熱分解され
る。
そして、熱分解炉から発生した生成ガスは、配管3によ
りバブリング式冷却塔4へ供給され、こ)で95〜1μ
s℃の塩酸中でバブリングし、塩酸の蒸発を利用して冷
却・される。このバブリングにより、生成ガス中の10
0〜115℃以上の沸点を有する油分とフタル酸とは塩
酸上に凝縮し、もしくは塩酸中に溶解し、配管8により
冷却液である塩酸とともに重質油一塩酸分離槽9に適宜
供給される。そして、油分と塩酸とは分離槽10でその
比重差により分離されて、油分は堰11からオーバーフ
ローして洗浄槽12に流入し、こ)で60〜9(代)の
温水により洗浄される。含有した塩素分の50〜70%
が除去された回収油は、上部導管13から図示しない回
収油貯槽へ、また、温水は導管14から図示しない排水
処理槽へ送られて処理される。一方、分離した塩酸は導
管15によりフタル酸ノ分離槽16に送られ、冷却管1
7によつて5(代)以下に冷却され、フタル酸を晶出分
離する。
なお、このフタル酸分離は処理量が少ない場合には、フ
タル酸分離槽16を自然放冷してもよい。晶出したフタ
ル酸は適宜手段で取出すものである。かくして、フタル
酸を分離された塩酸は、導管18により再度前記冷却塔
4へ供給され冷却液として循環使用される。前記冷却塔
4を出た100〜115℃以下の沸点を有する水素ガス
、炭化水素ガス等の有機ガス、塩化水素および水分は、
導管19により回収塔20に供給される。
そして、ここで導管21からの塩酸で40〜60Cにシ
ヤワリングされて冷却される。このシヤワリングで生成
ガス中に含まれる油分および塩化水素の殆んどが除去さ
れる。また、この油分および塩酸は導管22により前記
重質油一塩酸分離槽9と同様構成の軽質油一塩酸分離槽
23て油分と塩酸に分離される。なお、温水は40〜8
0Cのものを使用した。前記のように分離された塩酸は
、塩酸冷却器24て冷却される。そして塩酸の一部は導
管21を経て前記回収塔20へ供給されシヤワリングに
循環使用されるとともに、前記冷却塔4の塩酸が不足し
た場合にはその一部を補給する。前記塩酸の残りは導管
25によりエアストリツピング塔26に供給され、ここ
で水蒸気にて60〜90Cに間接加熱されて溶解してい
る低沸点有機物(アルデヒド類、アルコール類)を遊離
させ、有機物の少ない塩酸を得る。一方、エアにより上
方に追いやり、除害塔兼冷却塔27にてエア中に含有さ
れる若干の低沸点有機物および塩酸をアルカリ(CaC
O3,Ca(0H)2)で除去したのち、前記分解炉1
に供給して焼却する。ェアストリツピング塔26の下部
に貯留した塩酸は、導管28を介して溶媒抽出槽29に
供給され、ここで導管30から供給される、たとえば、
中性燐酸エステル(トリブチルホスヘート)からなる溶
媒と混合し、塩酸中の鉄分等の金属塩が除去される。
そして、清浄になつた塩酸は、導管31を経て図示しな
い塩酸貯槽へ、また、前記金属塩を含む廃溶媒は導管3
2を経て図示しない溶媒再生槽へ送り込まれて再使用に
供される。前記回収塔20を出た生成ガスは導管33に
より洗浄塔34へ供給され、ここで前記軽質油一塩酸分
離槽23で分離され、配管35から排出された分離温水
でシヤワリングされる。
そして、生成ガスに含有する微量の油分および塩酸分を
除去し、このシヤワリングした温水は前記軽質油一塩酸
分離槽23に回収され、前記回収塔20の塩酸原料とし
て利用される。前記のように洗浄塔34で温水により洗
浄された生成ガスは導管36により除害塔37へ供給さ
れ、ここでアルカリ液でシヤワリングされて微量の塩化
水素を除去し、導管38を経てガスホルダ39に貯蔵さ
れ、前記分解炉1の燃料として使用される。
なお、図中、Pはポンプ、Bはプロアである。
つぎに、前記冷却塔4に使用されるガス分散器(バブリ
ング装置)5は、第2図,第3図に示すように、弗素ラ
イニングされた供給管3Aの下部に、側方に多数の孔7
を設けた無底の柱体6を多数放射状に設けたもので、前
記多数の孔7から分解生成ガスを塩酸中でバブリングす
ることにより十分に気液接触を行なわしめるようになつ
ている。前記の説明で明らかなように、本発明によれば
、塩化ビニールの分解生成ガスから分離した回収油は、
温水で洗浄するという簡単な方法で、その含有する塩化
水素の50〜75%除去することができ、この回収油を
5〜20倍の重油と混合すれば、燃焼生成ガス中の塩化
水素を公害規制値以下とすることができ、燃料として十
分利用することができる。また、回収塩酸は、エアスト
リツピング塔、溶媒抽出槽、除害塔兼冷却塔て、臭気分
てある低沸点有機物、着色原因物質てある金属類等か除
去されるため、ワイヤ等の酸洗ラインや塩化鉄製造原料
として再利用するに適したものとなり、商品価値を高め
有価値商品とすることが可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる装置概略図、第2図は冷却塔の
断面図で、第3図は第2図の■一■線半・部断面図であ
る。 1・・・・・・熱分解炉、2・・・・・・バーナ、4・
・・・・・冷却塔、5・・・・・・ガス分散器(バブリ
ング装置)、7・・・・・・孔、9・・・・・・重質油
一塩酸分離槽、10・・・・・・分離槽、12・・・・
・・洗浄槽、16・・・・・・フタル酸分離槽、.20
・・・・・・回収塔、23・・・・・・軽質油一塩酸分
離槽、24・・・・・・塩酸冷却器、26・・・・・・
エアストリツピング塔、27・・・・・・除害塔兼冷却
塔29・・・・・・溶媒抽出槽、34・・・・・・洗浄
塔、37・・・・・・除害塔。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 塩化ビニール分解炉からの分解生成ガスを冷却塔で
    95〜108℃の塩酸中でバブリングさせ、生成ガス中
    の油分を凝縮分離するとともに、この油含有塩酸を油分
    と塩酸分とに分離し、ついでこの油分を温水洗浄し油を
    回収し、さらに前記冷却塔で処理した分解生成ガスを、
    回収塔で塩酸により冷却し、該分解生成ガスから油分お
    よび塩化水素を分離し、この回収塔の油分を含む塩酸を
    重力分離により油分と塩酸とに分離し、塩酸の一部を洗
    浄処理して回収するとともに、つづいて、前記回収塔で
    処理した生成ガスを洗浄、除害して清浄ガスとすること
    を特徴とする塩化ビニールの熱分解処理方法。 2 冷却塔の油含有塩酸を重力分離により油分と塩酸分
    に分離することを特徴とする前記特許請求の範囲第1項
    に記載の塩化ビニールの熱分解処理方法。 3 重力分離して得た回収塔の塩酸分の一部を加熱し低
    沸点有機物を分離することにより洗浄し塩酸を回収する
    ことを特徴とする前記特許請求の範囲第1項に記載の塩
    化ビニールの熱分解処理方法。 4 油含有塩酸から油分を分離した塩酸分の一部を冷却
    することによりフタル酸を晶出除去して高純度塩酸を得
    るようにするとともに、冷却塔、回収塔に油分を分離し
    た塩酸の一部を循環することを特徴とする前記特許請求
    の範囲第1項に記載の塩化ビニールの熱分解処理方法。 5 塩化ビニール熱分解炉と、該熱分解炉からの分解生
    成ガスを塩酸中でバブリングさせる冷却塔と、該冷却塔
    からの分解生成ガスを塩酸を用いて冷却洗浄する回収塔
    と、該回収塔からの分解生成ガスを洗浄除害する洗浄塔
    と、前記冷却塔からの油含有塩酸を重力分離する分離槽
    および油分を温水洗浄し取り出す洗浄槽を備えた重質油
    −塩酸分離装置と、塩酸に含有される低沸点有機物を除
    去するエアストリツピング塔、とから構成したことを特
    徴とする塩化ビニールの熱分解処理装置。6 前記冷却
    塔に続く回収塔からの油含有塩酸を塩酸分と油分に重力
    分離する分離槽および油分を温水洗浄する洗浄槽を備え
    た軽質油−塩酸分離槽を設けたことを特徴とする前記特
    許請求の範囲第5項に記載の塩化ビニールの熱分解処理
    装置。 7 重力分離した塩酸分から溶解フタル酸を分離するフ
    タル酸分離槽を設けたことを特徴とする前記特許請求の
    範囲第5項に記載の塩化ビニールの熱分解処理装置。
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