JPS605479B2 - 印刷インキ転写体およびその製造方法 - Google Patents

印刷インキ転写体およびその製造方法

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JPS605479B2
JPS605479B2 JP8019475A JP8019475A JPS605479B2 JP S605479 B2 JPS605479 B2 JP S605479B2 JP 8019475 A JP8019475 A JP 8019475A JP 8019475 A JP8019475 A JP 8019475A JP S605479 B2 JPS605479 B2 JP S605479B2
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JP
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silicone oil
transfer
ink
rubber
ink transfer
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JP8019475A
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JPS524311A (en
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達夫 正木
四郎 根本
健蔵 福吉
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はオフセット印刷システムに利用できるインキ転
写体に関する。
更に詳しくは、本発明は低印圧でもインキ転移性が良好
で、いわゆる「ダブり一等の障害のでない低ゴム硬度の
印刷インキ転写体に関する。インキを一旦インキ転写体
に移し、その後更に破却刷物に転写する印刷システムに
使用されている印刷インキ転写体は通常高ゴム硬度のも
のである。
例えば、オフセット印刷に用いられるプランケット(転
写シート)は硬度(JISK6301一1971)が6
0〜70と非常に高い為、高印圧に耐え且つゴム変形量
が少ないので「ダブり」の発生が防止される。「ダブり
」とはインキ転写体から被印刷物へのインキ転移が不完
全な為に絶えず転写体表面にインキが残る結果、プラン
ケットのゆるみ等で版と転写体のインキ転写位置がずれ
た場合に転写画線が二重以上にだぶる現象をいう。これ
に対して低ゴム硬度のインキ転写体は低印圧で転写する
ので機械構造が簡単であり、被印刷物に多少のうねりや
凹凸があっても転写が可能である等の大きな利点を有す
るが、次の欠点がある為に満足すべきインキ転写体はい
まだ提供されていない:{11 硬度1以下のゴム弾性
体を作る有効な手段がない。
■ 印圧によりゴム変形が起る為「ダブり」を起しやす
いo{3} 低印圧でインキ転写するため転写像の細か
い再現性が悪い。
従って、安定したインキ転写が不可能である。‘4’機
械的強度が低い。
従釆、シリコーンゴムからなる比較的低ゴム硬度のイン
キ転写体が復元性、耐熱性等の面で転写ロール、熱狂着
ロール等に利用されてきたが、硬度1の華度までが限度
であるほか上記‘21〜■の欠点も依然として解決され
ていなかった。
本発明は硬度を下げると共にインキ転移性を著しく改良
することにより上記の欠点のないインキタ転写体を提供
することを目的とする。
本発明のインキ転写体は硬化させたシリコーンゴムベー
ス中にシリコーンゴムの官能基と一端で結合した一端反
応型シリコーン油および拡散して上記転写体表面に鯵出
薄膜を形成する無反応型シリコーン油を含有する低硬度
のインキ転写体である。
上記の両シリコーン油は骨格構造が同一又は類似のもの
を使用すれば相溶性を良くし、白濁を防ぐことができる
。ここで無反応型シリコーン油とは全ての禾端基が不活
性有機基、通常メチル基、であるシリコーン油をいい、
この無反応型シリコーン油の末端基のうち1個のみを水
酸基等の官能基で置換したシリコーン油を一端反応型シ
リコーン油という。シリコーンゴムとしてはメチルフエ
ニルポリシロキサン、メチルビニルポリシロキサン、メ
チルフェニルビニルポリシロキサン等の生ゴムを主成分
とする加熱加硫型シリコーンゴム、および・−−Si−
−OH , , −三i−OR (式中Rはアルキル基)・ −;i日 ,−;iCH−CH の うちいずれかの反応基を有するシロキサンの付加または
縮合重合体を主成分とする室温加碗(RTV)または低
温加硫(LTV)型シリコーンゴ3ムを使用できる。
本発明のインキ転写体の製造には、加硫前の上記シリコ
ーンゴムに必要に応じてシリカゲルのような充填剤、過
酸化ペンゾィルなどの有機過酸化物あるいはRTV型シ
リコーンゴムでは三官能性3または四官能性のアルコキ
シシラン、ピニル基含有シロキサンなどの架橋剤、なら
びに触媒等を混入し、シリコーンゴムベースとして使用
する。
このシリコーンゴムベースに無反応型シリコーン油およ
び一端反応型シリコーン油を適当な割合で泥4合し、脱
泡した後通常の方法に従って型に入れて加硫し硬化させ
ることにより本発明のインキ転写体を得る。本発明で使
用する無反応型シリコーン油としてはジメチルポリシロ
キサン「メチルフエニルポリシロキサン「ヒドロキシメ
チルポリシロキサンなどがある。
一端反応性シリコーン油は上記無反応型シリコーン油の
不活性末端基の1個をビニル基、水酸基などの活性基で
置換した型のものである。一端反応型シリコーン油の添
加量は50〜8の重量%であり「無反応型シリコーン油
の添加量は1端反応型シリコ…ン油の添加量の約1ノ1
0以下が好ましい。使用するこれらのシリコーン油の選
択に0関しては、上記シリコー油の選択に関しては、上
記シljコーンゴムベースの慶応基を考慮すべきである
。上記シリコーン油のうち一端反応型シリコーン油はゴ
ムベースが加碗磯化される時反応基の一端夕がシリコ−
ンゴムベースの官応基と結合して固定されるが、池端は
遊離している為ゴム構造の緊密性を欠き硬化後のゴム硬
度を低下させる。
従ってし この油の鎖状分子量が大きくなる程得られる
ゴムの硬度は低下する。また、無反応性シリコー0ン油
はシリコーンゴムベースと一端反応型シリコーン油との
間に分散し、絶えず結合分子間を拡散しても、る。その
結果「本発明のインキ転写体の表面には、特に圧力下で
〜上記油が徴量鯵出する。この無反応型シリコーン油ト
例えばジメチルシリコーン、が良好な離型作用を示すこ
とは公知である。無反応型シリコーン油のシリコーンゴ
ムベース中における均一分散および該ゴムベース表面へ
の拡散移行は本発明のゴム組成によって可能とされる。
本発明の印刷インキ転写体は硬度1以下のゴム弾性体で
ある。
従って、印圧は通常の場合の1′50以下の約2k9/
塊以下でよい。また、無反応型シリコーン油の惨出作用
により「転写体表面に絶えずシリコーン油の薄膜が形成
されている為インキ転写率がioo%に近くト毎回の転
写後に実質上転写体表面にインキが残ることはない。多
少でも転写体表面にインキが残ればたとえ転写インキの
授受がバランスしても、てもゴム硬度が低い為に「ダブ
り」が起り、転写再現鮮鎖度を下げる結果となるが、本
発明の転写体においては殆んど転写再現鮮鉄度が低下す
ることはない。また「インキ転写率が良いことは再現性
にも影響を与え「特に凹版のようにインキ量の多い場合
には従来の転写体にくらべ非常に再現性が良い。一般の
シリコーンゴムは本来剥離性があり非付着性を有してい
るが、低速転移あるいは高粘着インキの使用に際しては
転写体としてのインキ転移能力は下がってしまう。しか
し、このような印刷条件下であっても本インキ転写体表
面のシリコーン薄膜は転写体ーィンキ間の剥離転移を可
能にした。インキの剥離転移に寄与するシリコーン油の
量は極めて徴量であり、転写されるインキの性状に影響
を与えることはない。尚、本発明のインキ転写体のイン
キ剥離転移能力は実施例2に示す如く3万回程度迄は十
分有効である。一般のシリコーンゴムは強度的に弱い為
、インキ転写体として使用した場合表面が短期間のうち
に微小な凹凸で粗面化し、インキ転写性を著しく低下さ
せる。
本発明のインキ転写体においては、表面に惨出するシリ
コーン油薄膜の為に表面の性状にかかわりなくインキ転
移性を一定に保持することができる。また、インキ転写
体表面のシリコーン油薄膜は低い印圧と共にシリコーン
ゴム表面の粗面化自体をも防止する。次に、実施例によ
り本発明を更に詳しく説明する。
実施例 1 分子鎖末端に水酸基を有するポリジメチルシロ**キサ
ン(粘度10000にSノ2ぷ0)10の重量部に架橋
剤としてオルトケィ酸エチル2重量部を加えた。
この組成物に無反応型シリコーン油としてジメチルポリ
シロキサン(粘度50S/25℃)2重量部と、一端反
応型シリコーン油として分子鎖の一端に水酸基を有する
ジメチルポリシロキサン(粘度5にS/25℃)50重
量部を加えて混合した。更に、平均粒子径約5仏の石英
粉末8の重量部を加え、最後にジブチルスズジラウレー
ト0.5部を加えて混合し、脱泡した後、型に入れて三
日間室温にて加稀することにより厚さ4側、硬度1以下
のシリコーンゴムシートを得た。このシートをグラビア
転写機(3仇pm)のプランケットとして使用し、布/
ゴムノ布/ゴム/布による3プラィ構造の基布上にニト
リルゴム(NBR)層を設けてなる従来のグラビア用プ
ランケット(■金陽社製のK−330,厚さ1.8机/
仇,硬度65)とインキ転移率を比較した。
両方共に転写機にはプランケットクリーニング機構をつ
けず、印刷インキは粘度No.3サーンカツプ7現妙の
グラビアオフセット用インキを使用し、印圧は2k9/
係として上質紙に転写印刷した。結果を下表に示す。転
写100回目の転移率(重量法) 上記の結果からわかるように、本発明による転写体(プ
ランケット)の転移率はほぼ100%であって、転写体
表面にインキを実質上残さないのに対して、従来のプラ
ンケットの転写率は約60%である(パッキング材はサ
ージ/下張りブラシノコルク下敷のセミハードパッキン
グ材を使用)。
また、従来のプランケツトでは転写100回目において
「ダブり」のために網点がほぼ完全につぶれてしまった
。実施例 2 無反応型シリコーン油を使用しないことを除いて実施例
1と同様にしてインキ転写体(シート状)を製造した。
実施例1での本発明の転写体および実施例2の転写体に
ついて実施例1と同様の比較試験をおこなった。転写3
万回目の試験結果を下表に示す。転写3方回目において
、本発明の転写体のィンキ転移率は90%以上であり、
無反応型シリコーン油を使用しない実施例2の転写体の
インキ転移率は約58%であった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 硬化シリコーンゴム基体中に、シリコーンゴムの官
    能基と分子鎖の一端で結合した一端反応型シリコーン油
    および拡散して印刷インキ転写体の表面に滲出し薄膜を
    形成する無反応型シリコーン油を含有し、ゴム硬度が1
    以下である印刷インキ転写体。 2 シリコーンゴム基体に50〜80重量%の一端反応
    型シリコーン油および該一端反応型シリコーン油の1/
    10以下の重量の無反応型シリコーン油を混合し、脱泡
    した後、加硫し硬化させることを特徴とする、ゴム硬度
    が1以下である印刷インキ転写体の製造方法。
JP8019475A 1975-06-27 1975-06-27 印刷インキ転写体およびその製造方法 Expired JPS605479B2 (ja)

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